PR

『新サクラ大戦』はひどい?炎上理由と評価を徹底検証

アニメ・漫画

皆さんは『新サクラ大戦』という作品を知っていますか?

2019年に約14年ぶりのシリーズ完全新作として登場した作品ですが、検索すると新サクラ大戦はひどい、新サクラ大戦の評価が悪い、旧作ファンから不評といった気になる言葉が並びます。

特にキャラデザの変更、ストーリー、戦闘システム、旧作キャラクターの扱いなどについては、発売当時からかなり意見が割れました。

一方で、実際に触れてみると帝劇を歩ける3D空間、ヒロインとの会話、田中公平さんによる音楽、声優陣の芝居など、サクラ大戦らしさを感じる部分もしっかり残っています。

なので今回は、映像オタクとして作品を見てきた僕の視点から、なぜここまでひどいと言われたのか、本当に駄作と切り捨てていいのかをゲーム、漫画、アニメまで含めて掘っていきます。

重要なネタバレは避けているので、これから遊ぼうか迷っている人も安心して読んでください。

  • 『新サクラ大戦』がひどいと言われる理由
  • 旧作から変更されたキャラや戦闘システム
  • 漫画版やアニメ版に対する評価
  • 続編や『新サクラ大戦2』の現在地

『新サクラ大戦』がひどいと言われる理由

まず知っておきたいのは、『新サクラ大戦』が単純に何もかも失敗した作品だから批判されたわけではないという点です。

むしろ問題になったのは、シリーズが長年積み重ねてきた文法を残しながら、キャラクターデザイン、3D表現、戦闘、物語の立ち位置を一気に変えたことでした。

公式上も本作は2019年12月12日にPlayStation 4向けのドラマチック3Dアクションアドベンチャーとして発売され、アドベンチャーとアクションバトルを往復する作品として作られています。

(出典:セガ『新サクラ大戦』公式ページ)

僕としては、評判が荒れた理由を理解するには「新しくした部分が悪い」と見るより、古参ファンが期待していた未来と制作側が選んだ未来にズレがあったと考えたほうが分かりやすいっすね。

キャラデザの評価

最初に賛否が出やすかったのがキャラクターデザインです。

旧シリーズでは藤島康介さんによるキャラクター原案の印象がシリーズの顔として定着していましたが、『新サクラ大戦』ではメインキャラクターデザインに『BLEACH』で知られる久保帯人さんを起用しています。

さらに上海、倫敦、伯林などのキャラクターでは複数のクリエイターが参加しており、シリーズ全体としてかなり大胆なビジュアル刷新になりました。

ここ、僕は久保帯人さんのデザインそのものが悪かったとは全然思わないんですよ。

天宮さくらを筆頭に、立ち姿だけで性格が想像できるシルエット設計はめちゃくちゃうまいですし、衣装も和装と軍服と舞台衣装の境界を狙っていて、単体のキャラクターとして見るとかなり華があります。

ただしゲームでは、それを2Dイラストではなく3Dモデルとして動かさなければなりません。

久保帯人さん特有のシャープな輪郭、細い目、長い手足は平面だと抜群に映える一方、3D化すると角度によって顔の印象が変わりやすい。

会話中にカメラが正面から斜めへ回った瞬間、「設定画ではめちゃくちゃ格好いいのに、今の角度ちょっと違うな」と感じる場面があるのは否定できません。

とはいえ、表情そのものはかなり細かく作られています。

LIPSで変な回答を選んだときにヒロインが露骨に引いた顔をしたり、照れた瞬間だけ視線を外したりする演技は、立ち絵中心だった旧作とは違う3Dならではの面白さです。

キャラデザへの批判は、デザイン単体の良し悪しというより「サクラ大戦の顔が突然変わった違和感」と「2Dから3Dへの変換」の二つが重なった結果だと僕は見ています。

長年付き合ったシリーズほど、髪型ひとつ、目の描き方ひとつでもファンにとっては作品そのものなんすよ。

現実でも長年通っている店が突然全面改装されたら、綺麗になっていても「俺が好きだった店どこ行った?」となりますよね。

『新サクラ大戦』の第一印象には、まさにその感覚があったと思います。

ストーリーの評価

ストーリーについては、王道の熱さが魅力である一方、シリーズ復活作として背負った設定が多すぎたことが惜しいポイントです。

新しい帝国華撃団、複数の海外華撃団、ヒロインそれぞれの事情、過去シリーズとの接点、世界規模の組織、敵側の謎など、とにかく一作品で説明しなければならない要素が多い。

物語って、設定の数が増えれば豪華になるわけじゃないんですよ。

映画でもアニメでも、観客が一番覚えているのは世界設定の説明より、「この人はなぜ今この選択をしたのか」という感情の流れだったりします。

その点で『新サクラ大戦』は、ヒロイン個人のエピソードが盛り上がり始めたところで大きな物語が割り込んでくるため、人物をもっと見ていたかったのに次へ進んでしまう感覚があります。

特に花組はキャラクター自体が魅力的なので、ここがもったいない。

東雲初穂、望月あざみ、アナスタシア、クラリス、それぞれ一本のアニメシリーズを作れるくらい背景を持っているのに、本筋を進める都合上どうしても尺が限られます。

だから「ストーリーが全部ダメ」というより、キャラクターに愛着が湧く速度に対して物語が先へ走りすぎるという言い方のほうが近いです。

僕なんか映像作品を大量に見ていると、面白いキャラが出た瞬間に「ここでもう10分くれ」と思うタイプなので、この惜しさはかなり感じます。

また、旧シリーズに深く関わる設定についてはファンほど受け止め方が厳しくなります。

この記事では重要なネタバレを避けますが、過去作への思い入れが深い人ほど「そこをそんな扱いにするの?」となりやすい構造です。

逆にシリーズ未経験者であれば、その重さを背負わず新しい花組の物語として楽しめる可能性はかなりあります。

ここが『新サクラ大戦』の評価を語るうえで面白いところで、同じシーンでも古参と新規で感情がまるで違うんすよね。

戦闘システム

戦闘システムもシリーズで大きく変わった部分です。

過去シリーズでは仲間を動かしながら戦況を考えるシミュレーション色のあるバトルが中心でしたが、『新サクラ大戦』ではリアルタイムの3Dアクションへ切り替わりました。

操作自体はかなり分かりやすく、通常攻撃、必殺技、回避を使いながら敵を倒していくタイプです。

大量の敵を連続攻撃で吹き飛ばす瞬間は気持ちいいですし、キャラクターごとに攻撃距離や動きも変わるので、初めて触った瞬間の分かりやすさはあります。

ただ、僕が気になるのは「サクラ大戦の戦闘としてどうなのか」という部分です。

このシリーズの面白さって、花組が単なる戦闘員ではなく、普段一緒に舞台へ立っている仲間だというところにあります。

だから戦闘でも仲間との関係性がそのままゲーム性に乗ってくると気持ちいい。

ところがアクション化したことで、プレイヤーの意識はどうしても目の前の敵と自分が操作している機体へ集中します。

結果として、爽快感は増えたのに「花組全員で戦っている感覚」が少し遠くなった。

ここが僕には一番皮肉に見えます。

ゲームとして現代的にしようとした変更が、シリーズ固有の仲間感を薄めてしまったんですよ。

しかも敵配置やステージ構成は比較的シンプルなので、アクションゲームを普段から遊ぶ人には繰り返し感も出やすいです。

一方、難しい操作を要求される作品ではないため、「キャラクターや物語が主役で、戦闘は気軽に遊びたい」という人には相性がいい。

このあたりは完全に何を求めるかっすね。

アクション単体の奥深さを求めると物足りないけど、アドベンチャーの合間に霊子戦闘機を動かせるイベントとして見ると結構楽しいです。

旧作との違い

『新サクラ大戦』を評価するとき、旧作との違いを無視するのは無理があります。

何せ約14年ぶりの完全新作ですから、待っていたファンの中には「昔好きだったものが現代技術で帰ってくる」と期待した人もかなりいたはずです。

でも実際の『新サクラ大戦』は、懐かしい要素を高画質にしただけの復刻ではありません。

主人公もヒロインも新世代になり、キャラクターデザインが変わり、戦闘はアクション化し、大帝国劇場も3D空間として歩き回れるようになっています。

一方でLIPSによる時間制限付き選択肢、帝劇を中心にした生活、舞台と戦闘を両立する花組、歌を重視する作風など、サクラ大戦を構成してきた骨格はかなり残っています。

田中公平さんの音楽が鳴った瞬間なんか、空気が一気にサクラ大戦になる。

音楽の作品支配力ってすげえなと思います。

つまり本作は完全な別物ではないんです。

昔のサクラ大戦を残そうとしているのに、表面はかなり大胆に変えている。

この中間地点が評価を難しくしました。

新規向けに全部変えるなら過去を知らなくてもいい作品にできるし、古参向けなら旧作との連続性を前面へ出せます。

『新サクラ大戦』は両方を狙ったぶん、どちらの読者にも少し説明不足が残った感じがあります。

ただ、帝劇の日常を歩き回り、隊員と雑談し、選択肢ひとつで空気が変わる感覚はちゃんとサクラ大戦です。

シリーズの魅力を全部捨てた作品という評価には、僕は賛成できません。

仕事でもありますよね。

昔からあるやり方を全部残したら変化できないけど、全部捨てたら今まで支えてきた人が置いていかれる。

『新サクラ大戦』はまさに、その世代交代の難しさを作品自体が背負ってしまったゲームに見えます。

炎上した理由

「新サクラ大戦は炎上した」と語られることがありますが、大規模な不祥事が起きたという意味ではありません。

実際には、作品内容を巡ってファンの評価が激しく割れ、否定的なレビューや議論が目立ったという意味合いで使われているケースが多いです。

理由のひとつは、発売前から期待値がとにかく高かったこと。

長期間新作が出ていなかった人気シリーズですから、ファン一人ひとりの中に「自分が見たいサクラ大戦」が出来上がっていました。

そこへキャラデザ変更、戦闘方式変更、新主人公、新ヒロイン、旧作に関わる大胆な設定をまとめて投入したわけです。

そりゃ意見も割れます。

ネット上のレビューを追うと、否定的な意見ではシナリオの駆け足感、旧作キャラクターの扱い、アクションの単調さ、フルボイスではない点などが挙げられています。

反対に、帝劇の3D表現、新ヒロイン、LIPS、音楽、声優陣の演技については好意的な評価も珍しくありません。

なので「世間から完全に酷評された作品」という一枚絵にするのも違います。

発売当時の媒体レビューでは高評価もあり、体験版段階の読者アンケートでも肯定と否定が大きく割れていました。

僕が一番しっくりくるのは、完成度だけで荒れたというより、シリーズファンが何をサクラ大戦だと思っているのかが可視化された作品という見方です。

シリーズ復活ものって、新規タイトルより圧倒的に難しいんですよ。

作品そのものだけじゃなく、ファンが十数年抱えてきた思い出とも戦わなきゃいけないので。

『新サクラ大戦』は本当にひどいのか

ここからは「ひどい」という検索候補だけで作品を判断していいのかを、漫画版、アニメ版、売上、続編まで含めて見ていきます。

ゲーム本編だけの評判が、そのままメディアミックス全体の評価になるわけではありません。

特に『新サクラ大戦』はゲームを中心に漫画、テレビアニメ、舞台まで展開された作品なので、媒体ごとに向いている表現がかなり違います。

漫画版打ち切り

『新サクラ大戦 the Comic』について検索すると、「打ち切りだったのでは?」と気になっている人もいると思います。

結論から言うと、公式に打ち切りだったと発表された事実は確認できません。

漫画版は野口こゆりさんが作画を担当し、2019年9月から2020年にかけて『週刊ヤングジャンプ』で連載されました。

全31話、コミックス全3巻で完結しています。

3巻という数字だけ見ると短く感じるので、「人気がなくて途中で終わったのでは?」と思う気持ちは分かります。

ただ、もともとゲーム版『新サクラ大戦』を漫画へ落とし込んだコミカライズであり、最終巻では物語として完結する形まで描かれています。

だから巻数だけを根拠に打ち切り認定するのはちょっと早いっすね。

少なくとも「物語の途中で突然終了して何も決着しなかった漫画」というタイプではありません。

漫画版で面白いのは、ゲームではプレイヤーが神山を動かすことで生まれていた体験を、コマ割りによって別の視点へ変換しているところです。

ゲームならプレイヤーが移動して人物へ近づきますが、漫画では作者がどの表情をアップにするか、どこでページをめくらせるかによって感情を作ります。

この違いのおかげで、ゲームではテンポが気になった場面が漫画だと読みやすく感じることもあります。

逆にLIPSのような「自分が選択した結果キャラの反応が変わる楽しさ」は漫画では再現できません。

漫画版は全3巻で完結していますが、短いことだけを理由に打ち切りだったと断定する材料はありません。

アニメの評価

テレビアニメ『新サクラ大戦 the Animation』は2020年に放送された全12話の作品です。

ここで注意したいのは、ゲームの物語をそのまま最初からアニメ化した作品ではないこと。

ゲームの出来事を踏まえたうえで、新しい物語を描く位置づけになっています。

アニメーション制作はサンジゲン。

3DCGを軸にしたキャラクターアニメーションなので、いわゆる手描きアニメの質感を期待すると最初は違和感が出るかもしれません。

ただ、映像として見ると面白い部分もあります。

メカ戦では3Dの利点を活かしてカメラを大きく回し込みやすく、奥行きを使ったアクションとの相性がいい。

機体の移動とカメラを同時に動かせるので、平面的なカットを連続させるより戦闘空間の広さが出ます。

一方、会話劇になるとCGキャラクター特有の間が気になる場面もあります。

人間の顔ってほんの数フレーム目線が遅れるだけで感情が違って見えるので、芝居中心の『サクラ大戦』ではそこがかなり重要なんですよ。

アクションではCGが活きるのに、静かな芝居では手描きの微細な表情が恋しくなる。

ここは映像作品としてかなり興味深いっすね。

声優陣についてはゲームから主要キャストが続投しているため、キャラクターの声に関する断絶はほぼありません。

天宮さくら役の佐倉綾音さんをはじめ、勢いが必要なコメディと真面目なドラマを行き来する芝居が作品のテンションを支えています。

項目内容
放送年2020年
話数全12話
監督小野学
音楽田中公平
制作サンジゲン

なのでアニメだけを見て「ゲーム版の代わりに全部分かる」と考えるより、ゲームで新花組を知ったあとに見る追加エピソードとして捉えるほうが楽しみやすいです。

売上と評価

売上についても「売れなかったから失敗作」という語られ方を見かけますが、数字は少し慎重に見る必要があります。

発売当時に公開された販売ランキングでは、PS4版『新サクラ大戦』はパッケージ版だけでも初週約14.5万本規模とされ、週間ランキングで首位になった集計もありました。

約14年ぶりのシリーズ新作として一定の注目を集めたのは間違いありません。

一方で、この数字だけから開発側の目標を達成したのか、続編制作に十分な利益だったのかまでは判断できません。

そもそもゲームの販売本数って、パッケージだけ見ても全体像が分からない時代です。

ダウンロード版、海外版、廉価版、後年のセールなどもあります。

シリーズ全体では2019年時点で関連作品を含む国内累計出荷400万本突破が発表されていますが、これは『新サクラ大戦』単独の数字ではありません。

ここをごちゃ混ぜにして「新サクラ大戦が400万本売れた」とするのは完全に別の話です。

評価についても似ています。

発売当時の専門媒体では8点台相当の評価が並ぶ一方、一般プレイヤーのレビューではストーリーや旧作キャラの扱いについてかなり厳しい声があります。

この差は別に不思議じゃありません。

ゲーム単体として評価するレビュアーと、20年以上シリーズへ付き合ってきたファンでは、採点するときに背負っている歴史が違います。

販売本数や価格などの数値は集計方法によって変わるため、あくまで一般的な目安として見てください。

最新の商品価格や販売状況など正確な情報は公式サイトをご確認ください。

高額な商品や中古品の購入など、金銭面で迷う場合の最終的な判断は必要に応じて販売店や専門家にご相談ください。

数字を見て作品の成功と失敗を一発判定するより、発売後にアニメ、漫画、舞台へ展開が続いた事実も含めて見るほうがフェアだと僕は思います。

続編の可能性

では、『新サクラ大戦』の続編はもうないのでしょうか。

2026年9月時点で、ゲーム版『新サクラ大戦』の直接的な続編となる新作家庭用ゲームが正式発表された事実は確認できません。

ただし、サクラ大戦というシリーズ自体が完全に止まっているわけではありません。

2026年は初代『サクラ大戦』発売から30周年にあたり、公式では30周年記念企画や描き下ろしアート、展示イベントなど新しい展開が行われています。

しかも30周年記念では旧シリーズだけではなく、『新サクラ大戦』側の描き下ろしビジュアルも用意されています。

つまり公式の歴史の中で『新サクラ大戦』が切り離された存在になっているわけではないんですよね。

ここはファンとしてちょっと期待したくなるところです。

ただし、記念イベントがあることと新作ゲームが開発されていることは別問題。

30周年だからゲーム続編が確定した、という情報は現時点ではありません。

僕としては、もし再びゲーム化するなら『新サクラ大戦』で評判が割れたポイントはむしろ材料になると思っています。

花組メンバーそのものに魅力がないわけではなく、もっと長く見たいキャラクターが多い。

戦闘も仲間との連携をゲームシステムへ戻し、シナリオに人物を掘る時間を足せば印象はかなり変わるはずです。

作品って、一作目の欠点を二作目で直した瞬間に化けることがあります。

僕はゲームでもアニメでも、未完成に見えた一作目が次で突然ハマる瞬間が大好物なので、ここで終わらせるには惜しいIPだと思っています。

新サクラ大戦2

「新サクラ大戦2」で検索している人が一番知りたいのは、結局発売されるのかどうかですよね。

現状では、家庭用ゲームとして『新サクラ大戦2』というタイトルが正式発表された情報はありません。

ネットでは発売後から続編予想が何度も出ていますが、これはゲーム本編に今後へ広げられそうな要素が残っていることも大きいと思います。

物語を最後まで遊ぶと、「この世界でもう一本やれそうだな」と感じる余白がかなりあるんですよ。

だからこそ、続編前提だったのではないかという見方も生まれました。

ただ、それはあくまで作品を見た側の推測です。

2026年にシリーズ30周年企画が動いていること自体は明るい材料ですが、ゲーム制作となれば予算も開発期間も規模がまるで違います。

イベントが盛り上がったから翌年すぐ新作、みたいな単純な話ではありません。

それでも僕は、『新サクラ大戦2』を作る意味はあると思っています。

新花組には一作で終わらせるには惜しいキャラクターが多く、特にヒロイン同士の日常や劇場での関係性はもっと描けます。

そして何より、サクラ大戦の面白さって世界を救う巨大な戦いだけじゃないんですよ。

劇場の廊下でくだらない話をしたり、舞台がうまくいかなくて落ち込んだり、仲間同士で衝突したりする時間があるから、戦闘へ出たときに「この人たちを守りたい」と思える。

もし続編を作るなら、派手さを増やすより花組と過ごす時間を増やしてほしい。

映像を大量に見てきた僕としては、そこが一番『新サクラ大戦』を化けさせられるポイントだと思っています。

『新サクラ大戦』ひどい

ここまで見てきた内容を踏まえると、『新サクラ大戦』を「ひどい」の一言だけで終わらせるのは、さすがにもったいないです。

確かに気になるところはあります。

ストーリーは扱う要素が多く、キャラクターをもっと掘ってほしい場面があります。

旧作キャラクターに関わる設定は古参ファンほど納得しづらく、戦闘のアクション化もシリーズ特有の仲間感を十分ゲーム性へ落とし込めているとは感じませんでした。

キャラクターの3Dモデルも角度によって印象が変わり、アクションは遊び続けると単調さが出ます。

ここはぶっちゃけ、気になるものは気になります。

でも、新しい花組そのものはかなり魅力的です。

天宮さくらを中心としたメンバーの掛け合い、帝劇を歩き回る感覚、時間制限付きで回答を迫ってくるLIPS、田中公平さんの音楽、豪華な声優陣の芝居。

「サクラ大戦でしか味わえない変な楽しさ」はちゃんと残っています。

特に僕が好きなのは、世界の危機より先に劇場の日常を大事にしているところです。

普通のロボット作品なら戦闘能力を高めることが中心になりそうなのに、このシリーズでは歌って、舞台に立って、人と関わることが戦う力につながる。

冷静に考えるとかなり変な設定です。

でも、その変さこそサクラ大戦なんすよ。

僕らの現実も案外同じで、仕事だけできれば人間関係がうまくいくわけではありません。

雑談したり、一緒に失敗したり、くだらないことで笑った時間が、いざというときの信頼になったりします。

『サクラ大戦』が長く愛された理由って、ロボットでも恋愛でもなく、そういう人間関係をゲームとして触らせてくれるところなんじゃないかなと思っています。

『新サクラ大戦』は欠点のない作品ではありません。

ただし、検索候補の「ひどい」だけを見て避けるには惜しい作品です。

旧作への思い入れが深い人ほど引っかかる部分がある一方、新しいキャラクターとの交流や帝劇の日常を楽しみたい人には刺さる可能性があります。

  • キャラデザ変更は大胆だが新花組には独自の魅力がある
  • ストーリーは人物をもっと掘ってほしい場面がある
  • アクション化は遊びやすい一方で仲間との共闘感が薄め
  • 漫画版は全31話・全3巻で完結している
  • アニメ版はゲーム後を描く全12話の別ストーリー
  • 2026年9月時点で『新サクラ大戦2』の正式発表はない
  • シリーズ自体は30周年企画など現在も展開が続いている

なので「『新サクラ大戦』はひどいらしいから触らない」で終えるより、自分がサクラ大戦に何を求めているかで判断するのがおすすめです。

旧作とまったく同じ体験を求めるなら違和感はかなり出るでしょう。

逆に、新しい花組と帝劇で過ごす一本の作品として見れば、ネットの評判だけでは見えてこない面白さがあります。

僕としては、成功か失敗かを二択で決めるより、シリーズを未来へ動かそうとして大胆に踏み込んだ結果、良かった部分と噛み合わなかった部分が極端に出た作品という評価が一番しっくりきます。

だからこそ、もし次のサクラ大戦があるなら見てみたい。

この新花組が次でどう化けるのか、まだ終幕にしてしまうには早いっすね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました