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ガイコツのアニメ『本田さん』とは?あらすじ・声優・評価

アニメ・漫画

皆さんはガイコツが主人公のアニメについて知っていますか?

検索でガイコツのアニメを探していると、『ガイコツ書店員 本田さん』という作品に行き着く人が多いはずです。

ただ、タイトルだけを見ると異世界ファンタジーなのか、ホラーなのか、骸骨騎士が戦う作品なのか、初見だとかなり正体がつかみにくいんすよね。

さらに、『ガイコツ書店員 本田さん』のあらすじ、声優、主題歌、原作漫画、全何話なのかを知りたい人や、『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』と混同している人もいると思います。

この記事では作品の基本情報だけでなく、年間数百本のアニメや映画を見ている僕の視点から、ガイコツという顔のないキャラクターデザインがアニメーションでどう機能しているのかまで掘り下げます。

  • 『ガイコツ書店員 本田さん』の作品情報
  • あらすじや全話数、原作漫画との関係
  • 声優や主題歌などアニメ版の見どころ
  • 実際に見て感じる面白さと気になる部分

ガイコツのアニメは『本田さん』

「ガイコツのアニメ」と聞いて、剣を持ったアンデッドがモンスターと戦う作品を想像しているなら、『ガイコツ書店員 本田さん』はだいぶ予想を裏切ってきます。

舞台は異世界でも墓場でもなく、僕らが普通に買い物をする書店です。

ここからは、そもそも本田さんとは何者なのか、アニメは全何話なのか、登場人物や声優まで順番に見ていきます。

本田さんとは

『ガイコツ書店員 本田さん』は、本田さんというガイコツ姿の書店員を主人公にしたお仕事コメディです。

原作は本田先生自身の書店員経験をベースにしたエッセイ漫画で、アニメ版は2018年に放送されました。

アニメーション制作はDLE、監督は轟おうるさん、シリーズ構成・脚本は岡嶋心さんです。

項目内容
作品名『ガイコツ書店員 本田さん』
ジャンルコメディ・日常・お仕事
放送2018年
話数全12話
制作DLE
原作本田
原作出版社KADOKAWA

ここで面白いのが、主人公がガイコツであることをファンタジー設定として説明する作品ではないことです。

本田さんはガイコツですが、仕事そのものは発注、品出し、問い合わせ対応、出版社とのやり取りなど、めちゃくちゃ現実的。

見た目だけが異様なのに、起きていることは異常なほど現実的という落差が、この作品の笑いの土台になっています。

ガイコツ=設定ではなく表現。

ここを理解すると、『ガイコツ書店員 本田さん』が普通のギャグアニメとは少し違って見えてきます。

僕が特に面白いと思うのは、顔をガイコツにしたことで「作者本人の体験談」という生々しさが一段フィルター越しになるところです。

職場の愚痴や客対応の苦労をリアルな人間の顔で描くと、場合によっては告発や悪口に見えます。

でも全員がガイコツや仮面のような姿になると、一気に漫画的な記号へ変換される。

仕事のしんどさは残すけど、人間そのものを攻撃しない。

この距離の取り方がかなり上手いんすよ。

あらすじ

物語の舞台は、とある書店のコミック売り場です。

主人公の本田さんは、毎日のように入荷してくる本、絶版本への問い合わせ、出版社とのやり取り、さまざまなお客さんへの接客などに追われています。

つまり大事件が起きて世界を救う話ではありません。

今日もなんとか書店を回す。

基本的にはそれだけです。

でも、この「それだけ」がめちゃくちゃ面白い。

僕ら客側から見る書店って、棚に本が並んでいて、欲しい本を持ってレジへ行くだけの静かな空間ですよね。

ところが店員側から見ると、棚の裏では在庫、返品、問い合わせ、営業、フェア、発売日、売れ行きといった大量の情報が同時進行しています。

そのため『ガイコツ書店員 本田さん』は、書店を舞台にした日常アニメというより、静かな売り場の裏側で発生している情報戦をコメディ化した作品として見るとかなりしっくりきます。

しかも本田さんは万能なスーパー書店員ではありません。

予想外の質問に焦ったり、心の中で叫んだり、それでも接客を続けたりする。

この「プロだけど普通に困る」という描写がいいんですよ。

仕事ものって、主人公を有能に描きすぎると職業紹介PVみたいになることがあります。

反対に地獄として描きすぎると、ただ仕事が嫌になる。

本作はその間を、笑いによって通過していきます。

僕も書店で「この本ありますか?」と何気なく聞く側でしたが、この作品を見ると、その一言の裏で検索したり棚を確認したり在庫を追ったりしている人がいるんだよな、と少し見え方が変わります。

フィクションを見たあと現実の風景が少し違って見える。

こういう作品、好きなんすよね。

全何話?

アニメ『ガイコツ書店員 本田さん』は全12話です。

さらに1話あたり約12分のTVショートなので、一般的な30分枠の全12話アニメよりかなり短時間で見られます。

単純計算なら本編全体でも約144分。

映画を一本か二本見るくらいの感覚で走り切れるボリュームです。

長編アニメを見る時間が取れない人にはかなり相性がいい作品です。

短時間で見られる作品をもっと探したい人は、ワンクールでサクッと見れるアニメ10選も参考にしてみてください。

ただ、僕はこの作品に関しては「短いから見やすい」で終わらせるのはもったいないと思っています。

むしろ短尺だからこそ書店の忙しさと相性がいいんですよ。

客が来る。

問い合わせが飛んでくる。

本田さんが焦る。

次の問題が起きる。

この細かい出来事を長々と説明すると、書店員の日常にある慌ただしさが消えてしまいます。

本作は短いカットとリアクションを連続させることで、「頭の中で次から次へと処理している」感覚を映像のテンポそのものにしています。

僕はここ、ショートアニメとしてかなり理にかなっていると思います。

一方で、短尺ゆえの物足りなさもあります。

キャラクター一人ひとりの人生や関係性を何話も使って掘るタイプではありません。

なので濃厚な人間ドラマを求めて見ると、「もう少し見せてくれ」となる可能性はあります。

ぶっちゃけ、僕も気に入ったキャラについてはもう少し長く見たかったっすね。

ただ、その名残惜しさまで含めてサクッと終わるのが、この作品らしさでもあります。

登場人物

『ガイコツ書店員 本田さん』で一番最初に驚くのは、本田さんだけではなく同僚たちまでまともな人間の顔をしていないことです。

カミブクロ、ホウタイ、ランタン、オキツネ、コオモテ、ラビットヘッド、フルフェイス、ガスマスク、溶接マスク、ケンドウ、アーマー、ペストマスクなど、名前を聞いただけで見た目が想像できるキャラクターが並びます。

普通の作品なら、キャラクターを覚えてもらうために髪型、瞳、服、アクセサリーなどを変えます。

この作品はそれをさらに一段進めて、顔そのものをアイコン化しています。

なので一度見ればかなり判別しやすい。

ショートアニメでは、これは地味に大事です。

24分アニメなら何話もかけて顔と名前を一致させられますが、本作は1話約12分。

そこで「紙袋の人」「ガスマスクの人」「狐面の人」と一瞬で認識できるデザインにしておけば、人物紹介へ使う時間を減らせます。

キャラクターデザインそのものが尺の節約装置になっているわけです。

さらに顔が見えないことで、感情表現の担当が別の場所へ移ります。

肩を落とす。

勢いよく振り向く。

間を置く。

声を裏返す。

画面いっぱいに寄る。

普通なら眉毛や口元に任せられる感情を、姿勢、カット、音、声優の芝居で伝えなくてはいけません。

映像好きとしては、むしろそこが面白い。

表情を封じたことで演出が不自由になるどころか、「どうやって焦っているように見せる?」という別の遊びが生まれているんですよ。

声優

本田さんを演じるのは斉藤壮馬さんです。

ほかにも三瓶由布子さん、喜多村英梨さん、伊藤静さん、遠藤綾さん、安元洋貴さん、羽多野渉さん、日笠陽子さんなど、かなり豪華な声優陣が揃っています。

キャラクター声優
本田斉藤壮馬
カミブクロ三瓶由布子
ホウタイ喜多村英梨
ランタン斉藤貴美子
オキツネ伊藤静
コオモテ遠藤綾
ラビットヘッド山本和臣
フルフェイス安元洋貴
ガスマスク羽多野渉
溶接マスク増田俊樹
ケンドウ西山宏太朗
アーマー岡村明美
ペストマスク日笠陽子

(出典:Lantis『ガイコツ書店員 本田さん』作品情報)

放送情報や作品情報は変更・更新される場合があるため、正確な情報は公式サイトや各公式サービスをご確認ください。

このアニメで声優が重要なのは、さっき触れた通りキャラクターの顔から得られる感情情報が少ないからです。

特に本田さんはガイコツなので、普通のアニメみたいに頬を赤くしたり眉を歪めたりするだけでは芝居が成立しません。

そこで斉藤壮馬さんの声が、事実上かなりの割合で「表情」を担当します。

接客中の外向きの声。

心の中で焦っている声。

状況に振り回された時のテンション。

この切り替えによって、動かないガイコツの顔がだんだん表情豊かに見えてくるんです。

これ、アニメーションとして結構面白い現象なんですよ。

実際の顔は変わっていないのに、声とタイミングを変えるだけで「今めちゃくちゃ困っている顔」に見える。

視聴者の脳が勝手に表情を補完しているわけです。

声優の仕事って「キャラクターに声を当てる」と説明されがちですが、この作品を見ると、声そのものが作画の不足部分を描いている感覚があります。

声優好きにも一度見てほしいポイントっすね。

原作漫画

原作『ガイコツ書店員 本田さん』は、本田先生によるエッセイ漫画で、KADOKAWAから刊行されています。

単行本は全4巻で完結しています。

アニメのために考案された架空の書店ではなく、作者自身の経験が出発点になっているところが重要です。

だから書店員の仕事内容が単なる舞台装置になりません。

問い合わせの難しさや、本の流通、出版社との関係など、「実際に中にいた人じゃないと目につきにくい部分」が笑いへ変換されています。

僕が職業ものを見る時に気になるのは、専門用語が多いかどうかではありません。

その仕事をしている人が何に疲れ、何を怖がり、どこで妙にテンションが上がるのかが描かれているかです。

仕事のリアリティって、専門用語を10個出せば生まれるものじゃないんですよ。

例えば「この作業、外から見ると簡単そうだけど本人はめちゃくちゃ嫌がる」みたいな温度感のほうが、よほど職場っぽい。

『ガイコツ書店員 本田さん』には、その温度があります。

原作は全4巻なので、アニメを見たあと漫画まで追いやすい作品です。

完結済み作品をまとめて楽しみたい人は、完結済みのおすすめアニメもチェックしてみてください。

漫画とアニメの違いを見るのも面白いです。

漫画ではコマと文字で生まれていた本田さんの脳内テンションが、アニメになると声、間、効果音、カットの速度に置き換えられています。

原作の内容を映像にしただけではなく、漫画の勢いを映像用のリズムへ翻訳している

メディアミックスを見るうえで、この変換はかなり注目したいところです。

ガイコツのアニメの魅力と評価

基本情報が分かったところで、ここからは『ガイコツ書店員 本田さん』をアニメとして見た時に何が面白いのかを掘っていきます。

主題歌、テンポ、映像表現、視聴者の評価に加えて、「ガイコツのアニメ」で検索した時に混同されやすい『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』との違いも見ていきます。

主題歌

オープニングテーマはISBN ~Inner Sound & Book’s Narrative~です。

TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND feat.本田(CV.斉藤壮馬)が担当しています。

エンディングテーマはBook-end, Happy-end

こちらはTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND feat.高野寛です。

区分曲名アーティスト
OPISBN ~Inner Sound & Book’s Narrative~TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND feat.本田
EDBook-end, Happy-endTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND feat.高野寛

まずタイトルがずるいっすよね。

ISBNとBook-end。

完全に本屋仕様です。

僕はアニメ主題歌を見る時、単に曲がいいかだけでなく、その作品である必然性をかなり気にします。

別のアニメへそのまま載せ替えても成立してしまう主題歌もありますが、この2曲は作品世界との結びつきがかなり明確です。

特に本作は一話が短いので、OPとEDも作品体験の外側ではありません。

本編を見て、曲を聴いて、また本屋という世界へ戻る。

短尺作品だからこそ、主題歌まで含めてひとまとまりのパッケージに感じます。

そして作品全体がかなり慌ただしいぶん、音楽がテンションの切り替えにもなっています。

ずっと同じ速度でギャグを続けると、視聴者の感覚が麻痺します。

そこで音楽によって一度区切る。

映像の短さを弱点にせず、むしろリズムとして利用しているんですよね。

面白い?

結論からいうと、書店、漫画、仕事あるあるが好きならかなり面白いです。

ただし「ガイコツが戦うアニメ」を期待している人には完全に別物。

剣も魔法もほぼ目的ではなく、戦う相手は業務と在庫と問い合わせです。

僕が一番評価したいのは、仕事の大変さを「かわいそう」で終わらせていないことです。

普通に考えると、忙しい職場を描けば疲れる話になります。

でも本作は、焦っている本人の主観を大げさなリアクションや高速な会話へ変える。

すると視聴者は本田さんの大変さを理解しながら笑えるんです。

笑っているのに、見終わるころには書店員への見方が少し変わっている。

ここが作品としてかなりうまい。

ネット上の感想でも、本屋の裏側を知れて面白かった、短くて見やすい、書店員の大変さが分かったといった反応が多く見られます。

一方で、ショートアニメなので濃いドラマや大きな物語を求める人には軽く感じられる可能性があります。

あえて苦言を呈するなら、キャラクターへの愛着が出てきた頃にもう少し長く見たくなる作品です。

一人ひとりの過去や私生活まで掘るタイプではないので、キャラクタードラマ重視の人は物足りなさを感じるかもしれません。

ただ、僕はそこを致命的な欠点とは感じません。

本作の主役は本田さん個人だけではなく、ある意味「書店という職場そのもの」だからです。

誰か一人の人生を深掘りするより、いろいろな人と仕事が次々に交差していくほうがテーマに合っている。

就職や仕事選びでもそうですが、職業名だけ見ても実際の日常はほとんど分かりません。

華やかな肩書きより、「毎日何に追われるのか」のほうが生活には直結します。

この作品を見ていると、その当たり前のことをめちゃくちゃコミカルに思い出させられるんすよ。

評価と感想

データ取得時点でAniListの平均評価は71点/100点です。

数字だけなら突出した超高得点作品ではありませんが、僕はこの作品を点数だけで判断するのはかなりもったいないと思います。

なぜなら『ガイコツ書店員 本田さん』は、大作アニメと同じ物差しで競争している作品ではないからです。

壮大な世界観。

映画級のアクション。

伏線だらけの長編ストーリー。

そういう方向ではありません。

代わりに、約12分という小さな器へ「書店員の日常」というかなり限定された題材を詰めています。

僕が映像的に一番好きなのは、やっぱり顔の情報を削ったキャラクターデザインです。

アニメって基本的には顔が重要です。

目を細める。

眉を下げる。

口を開く。

頬を染める。

僕らは大量の感情を顔から読み取っています。

でも本作は主人公がガイコツ。

同僚も紙袋やマスクや仮面。

普通なら不利です。

ところが、それによって声、ポーズ、効果音、カットのタイミングが前面へ出ます。

顔が動かないからこそ、わずかな首の傾きや沈黙まで面白く見える。

これは能面に近いところもあります。

表情そのものを全部描かず、見る側が感情を補う。

だから同じガイコツの顔なのに、焦っている時と疲れている時で違う顔に見えてくるんです。

一方で、作品の笑いは会話量と仕事あるあるへの依存度が高めです。

書店や漫画文化にまったく興味がない人だと、刺さるポイントが減る可能性はあります。

また、視覚的に派手なアクションを期待するとかなり地味です。

ここは好みが分かれると思います。

でも僕は、こういう作品があるからアニメは面白いと思っています。

巨大ロボットを動かさなくても、世界を滅ぼさなくても、レジの向こう側だけで一本のアニメは成立する

題材の大きさと作品の面白さは比例しません。

むしろ誰も注目していなかった日常へカメラを向けた時に、面白いものが出てくる。

『ガイコツ書店員 本田さん』は、その典型っすね。

骸骨騎士との違い

「ガイコツのアニメ」で検索すると混同しやすい作品が、『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』です。

ただ、この2作品は主人公が骨っぽいという一点以外、かなり違います。

比較『ガイコツ書店員 本田さん』『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』
ジャンルお仕事コメディ異世界ファンタジー
主人公書店員の本田さん骸骨騎士アーク
舞台現代の書店異世界
中心接客や書店業務冒険や戦闘
雰囲気日常・ギャグ冒険・アクション

『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』の主人公アークは、ゲームキャラクターの姿で異世界へ放り出され、全身骨格の骸骨騎士として行動する人物です。

こちらはファンタジーとして「骸骨であること」が設定そのものに組み込まれています。

対して『ガイコツ書店員 本田さん』の場合、ガイコツだから特殊能力があるわけではありません。

むしろ視覚的なアバターに近い。

この違い、かなり重要です。

骸骨騎士では骨が世界観。

本田さんでは骨が表現方法。

同じ骸骨キャラクターでも、映像における役割がまったく違うんですよ。

なので「鎧を着た骸骨が戦うアニメを探している」という人は『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』。

「ガイコツの書店員が出てくるアニメを探している」という人は『ガイコツ書店員 本田さん』と覚えておけば迷いません。

そして映像オタク的には、この2作品を並べると「人間ではない外見を何のために使うのか」というキャラクターデザインの違いまで見えてきます。

同じ骨でも、作品が変われば意味まで変わる。

キャラデザって面白いっすね。

ガイコツのアニメまとめ

「ガイコツのアニメ」を探していて、書店を舞台にした作品を思い出しているなら、その作品は『ガイコツ書店員 本田さん』です。

  • 2018年放送の書店員お仕事コメディ
  • アニメーション制作はDLE
  • 全12話のTVショート
  • 本田さん役は斉藤壮馬さん
  • 原作漫画は本田先生による全4巻
  • 主題歌にも本や書店を意識した仕掛けがある
  • 『骸骨騎士様』とは別作品

タイトルとビジュアルだけ見ると、とんでもないファンタジーが始まりそうなのに、実際に描かれるのは在庫や接客や出版社とのやり取り。

このギャップだけでもかなり面白い作品です。

でも僕が一番好きなのは、その先です。

ガイコツや仮面で人間の顔を隠した結果、逆に声、姿勢、間、カットの速度から「人間臭さ」がむちゃくちゃ出てくる。

顔を消したのに、人間が見えてくる。

ここが『ガイコツ書店員 本田さん』のアニメとしての面白さだと思っています。

さらに、本屋という普段何気なく利用している場所が、見終わったあと少し違って見えるのもいい。

棚に並んでいる一冊の裏側には、作る人、運ぶ人、売る人、探している人がいる。

そんな現実を説教臭く語らず、ガイコツが慌てまくる約12分へ落とし込んでいる。

派手なバトルも世界の命運もありません。

でも業務と戦う本田さんを見ていると、仕事ってだいたい毎日こういう小さな戦いの連続だよな、と妙に共感してしまいます。

ガイコツのアニメを探して偶然たどり着いた人にも、漫画や本屋が好きな人にも、一度触れてみてほしい一本です。

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