皆さんは『王様ランキング』という作品を知っていますか?
耳が聞こえず、言葉を話すこともできない小さな王子・ボッジと、彼にとって初めての友達となるカゲを中心に描いた冒険ファンタジーです。
絵本のようなビジュアルから優しい物語を想像しやすい作品なんですが、実際に観るとかなり容赦なく、人間の嫉妬や裏切り、劣等感まで踏み込んできます。
その一方で、検索すると『王様ランキング』のアニメはひどい、後半つまらない、炎上した理由、共感できない、作者が気持ち悪い、2期の評判、3期の可能性といった気になる言葉も出てきます。
これから観ようとしている人なら、「そんなに評価が悪いアニメなの?」と不安になりますよね。
僕も年間かなりの本数のアニメや映画を観ていますが、この作品は単純に面白いかつまらないかだけで判断すると、かなり本質を取り逃がすタイプだと感じています。
特にWIT STUDIOによるアニメーションは、派手なエフェクトで押し切るのではなく、キャラクターの歩幅や視線、沈黙、画面内の距離によって感情を見せる場面が多いんすよ。
そこでこの記事では、なぜひどいと言われるのかを避けずに見つつ、映像表現や物語の構造まで踏み込んで検証していきます。
- 後半がつまらないと言われる理由
- 炎上や作者に関する検索語の背景
- アニメ版ならではの映像表現と評価
- 2期や3期、劇場版に関する現在の状況
『王様ランキング』のアニメがひどい理由
『王様ランキング』は評価の高い作品ですが、全員に刺さるタイプではありません。
むしろ序盤で提示される「ボッジの成長物語」という分かりやすさから物語が離れていくほど、視聴者が期待していたものとのズレが表面化します。
ここからは、検索でよく見かける否定的なポイントを、映像と脚本の両面から見ていきます。
後半つまらない
『王様ランキング』で最も意見が割れやすいのが後半です。
序盤はボッジが周囲から軽く見られ、カゲと出会い、新しい場所へ向かうという一本の太い目的があるため、話がかなり速く感じられます。
ところが中盤以降は、一人の主人公を追う冒険ものから、複数の人物がそれぞれの事情で動く群像劇に変わっていきます。
ここが「後半つまらない」という感想につながりやすいポイントです。
僕も初見では、ボッジの物語をもっと観たいタイミングで別人物の事情が挟まるため、「今そっち行くんかい」と感じる瞬間はありました笑。
ただ、映像作品として見ると、この寄り道には意味があります。
前半ではボッジ側から世界を見せていたのに、後半では敵対している人物や、一見すると嫌な人物にもカメラが寄っていきます。
つまり作品自体が、視聴者に「善人と悪人を簡単に分けるな」と言ってくるんですね。
そのため、勧善懲悪のカタルシスを期待すると気持ちよくない。
悪事を働いた人物にも事情があり、味方だと思っていた人物にも醜い部分がある。
現実の職場でも似ていますが、「この人が全部悪い」と思っていた相手の事情を知ると、急に話が単純ではなくなることがあります。
『王様ランキング』はそこをファンタジーの中で延々やる作品なんすよ。
後半の弱点を挙げるなら、人物の事情を描く量が増えた結果、主人公の物語が一時的に見えにくくなる点です。
群像劇が好きなら面白いですが、ボッジの冒険だけを一直線に観たい人にはテンポが落ちたように感じやすいです。
なので、後半がつまらないという感想そのものは理解できます。
ただし僕は、作品の質が急に落ちたというより、途中から作品のジャンル感が変化したことによるミスマッチの方が大きいと見ています。
絵柄が独特
『王様ランキング』を初めて見たとき、まず目に入るのが独特なキャラクターデザインです。
最近の深夜アニメでよく見る細い輪郭線や、情報量の多い衣装、光沢のある髪とはかなり違います。
顔のパーツはシンプルで、身体の形も丸く、絵本や海外アニメに近い印象があります。
この絵柄だけを見て「子ども向けっぽい」「作画が簡単そう」と感じる人もいるかもしれません。
でも、ここは映像オタク的には真逆なんすよ。
線が少ないキャラクターほど、動きの誤魔化しが効きません。
表情の線を一本増やすだけでも印象が大きく変わるので、芝居そのものの設計がかなり重要になります。
WIT STUDIO版では、ボッジの小さな身体を使った重心移動が特に面白いです。
走る、転ぶ、振り向くという何でもない動作でも、身体のサイズと周囲の人物との差を画面内で見せています。
巨大な人物の横に小さなボッジを置くだけで、セリフを使わず彼の置かれている立場まで伝わる。
これは派手な必殺技より、個人的にはずっとアニメーションらしい表現です。
また、背景に対してキャラクターを小さく配置するカットが多いのも特徴です。
ボッジが孤独を感じている場面で顔のアップを連発するのではなく、広い空間の中にぽつんと人物を置く。
その余白自体が感情になるんですね。
同じWIT STUDIO作品の画面作りが気になる人は、『進撃の巨人』のアニメ制作会社を比較した記事も読むと、スタジオごとの映像表現の違いが分かりやすいです。
『王様ランキング』の絵柄は簡素なのではなく、動きとシルエットを読み取りやすくする方向へ振ったデザインです。
静止画だけで判断するより、実際に動いている映像を観た方が魅力が伝わる作品だと思います。
炎上した理由
『王様ランキング』について検索すると、炎上という言葉が出てくることがあります。
ここは作品評価とは分けて考えた方がいいです。
ネット上では、作中に登場する国や民族同士の関係を現実世界の歴史問題と重ねて解釈し、批判する動きがありました。
特定の国や民族をモデルにしているのではないか、と読む人が現れたことで議論が広がった形です。
ただ、作品内の架空国家を現実の国家と一対一で対応させて読むのはかなり慎重になるべきだと僕は思っています。
ファンタジーでは、支配する側とされる側、豊かな国と困窮する国、侵略や差別といったモチーフ自体は昔から繰り返し使われてきました。
似ている要素があることと、作者が現実の特定集団について主張していることは別問題です。
しかも『王様ランキング』という作品は、そもそも一人の人物を一つの面だけで判断すると見誤るように作られています。
最初は怖く見えた人物が別の顔を見せたり、善良に見えた人物が間違った選択をしたりする。
その作品を、現実の誰かを一方的に悪者にする物語としてだけ読むと、作品そのものの設計とも少しズレるんですよね。
さらに作者・十日草輔さんをめぐっては、作品批判を超えた誹謗中傷が問題になったこともあります。
作品への批評と、作者個人への人格攻撃は完全に別物です。
これはアニメを語る側も線引きしないといけない部分だと思っています。
作品の解釈について議論することと、作者の思想や人格を根拠なく決めつけることは同じではありません。
炎上という単語だけを見て、作品や作者に何らかの問題が確定していると受け取らない方がいいでしょう。
共感できない
キャラクターに共感できないという意見も、『王様ランキング』では出やすいです。
特に後半になると、「そこまで許せる?」「その人物を受け入れるの早くない?」と感じる場面があります。
ぶっちゃけ、僕もここは全部納得できたわけではありません。
作品が「人には事情がある」と描く姿勢は好きなんですが、事情を知ることと、行動の責任が消えることは別です。
そこを感情的に一気に飛び越えたように見える場面では、視聴者が置いていかれるのも分かります。
映像演出としても面白くて、この作品は人物の心情を長台詞で説明するより、表情や間で伝えることが多いです。
だから感情の変化を読み取れた人には自然でも、読み取れなかった人には「急に許した」「急に考えが変わった」と見えてしまいます。
同じ場面でも受け取り方が大きく分かれるんですね。
僕はZ世代としてSNSを見ていると、人間を一度の失敗で「良い人」「悪い人」に即分類する空気を感じることがあります。
でも現実の人間関係って、そんなに簡単じゃない。
仕事でも、苦手だった相手と一緒に作業したら意外な部分が見えたり、その逆もあります。
『王様ランキング』はその面倒くささをかなり真正面から描いています。
ただし、だからすべての行動を許す必要があるという話でもありません。
理解することと許すことの距離が近すぎる。
僕がこの作品にあえて苦言を入れるなら、ここです。
視聴者が感情を追いつかせるためのワンクッションがもう少しあれば、後半の印象はかなり変わったと思います。
作者が気持ち悪い
検索候補には作者が気持ち悪いというかなり刺激の強い言葉も出てきます。
でも、これは作品の出来を評価する材料にはしない方がいいです。
ネット上では、十日草輔さんがコミックスなどで語った生活上のエピソードが切り取られ、それを面白がったり嫌悪したりする反応が広がったことがあります。
そこから作者個人に対する検索語として残っている面があります。
ただ、人の生活習慣に対する好みと、その人が描いた漫画やアニメ版の出来は別ですよね。
さらに、作者については過去に根拠のない人格攻撃や誹謗中傷まで広がった経緯があります。
作品が好きか嫌いかを語る自由はありますが、確認できていない情報を事実のように広めるのは全然違います。
僕自身、作品レビューではかなり辛口になることがあります。
演出がハマっていなければ普通に「ここ微妙っすね」と書きますし、脚本上の違和感も触れます。
でも、それは映像として出ているものに対する批評です。
作った人そのものを攻撃する必要はありません。
『王様ランキング』について調べると作者に関する刺激的な検索候補も表示されますが、検索候補は事実認定ではありません。
作品の評価と作者個人への人格評価は分けて考えるのが大前提です。
『王様ランキング』のアニメはひどいだけ?
ここまで否定的に語られやすい部分を見てきましたが、それだけで『王様ランキング』を失敗作扱いするのはかなりもったいないです。
アニメ版には、漫画をそのまま動かしただけでは終わらない映像表現があります。
ここからは評価、海外での受け止め方、続編まで含めて、作品全体を見ていきます。
アニメの評価
まず客観的な数字を見ると、『王様ランキング』は決して評価の低いアニメではありません。
AniListでは平均評価83点前後を記録しており、海外を含む多くの視聴者から支持されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 『王様ランキング』 |
| 放送時期 | 2021年10月〜2022年3月 |
| 話数 | 全23話 |
| 制作 | WIT STUDIO |
| 監督 | 八田洋介 |
| シリーズ構成 | 岸本卓 |
| AniList平均評価 | 83/100前後 |
僕がアニメ版で特に好きなのは、会話そのものより「会話できない時間」をちゃんと映像にしているところです。
ボッジは耳が聞こえず、言葉を自由に話せません。
普通のアニメなら、ここをテンポを悪くする要素として処理してしまう可能性があります。
でも『王様ランキング』は、手の動き、視線、口元、相手が待つ時間まで芝居として使います。
声優の日向未南さんの演技も特殊です。
大量の説明台詞で感情を届ける役ではないため、呼吸や声の高さだけで感情を伝える必要があります。
そこに村瀬歩さん演じるカゲの言葉が重なり、二人のコミュニケーションが成立する。
声優の演技を「いい声だった」で終わらせず、情報量の違う二人をどう会話として成立させているかを見るとかなり面白いです。
アクションも同様で、ボッジの戦い方は巨大なエフェクトを正面からぶつけるタイプではありません。
相手との体格差があるからこそ、カメラが人物を追いかける速度や、攻撃を避けるタイミングそのものが見せ場になります。
アニメーション制作を担当したWIT STUDIOのスタッフ情報などは、アニメ『王様ランキング』公式サイトでも確認できます。
だから僕の評価としては、「後半の脚本運びには引っかかる部分がある。でもアニメ化としての仕事はかなり面白い」です。
これが一番近いっすね。
海外の反応
『王様ランキング』は海外でも評価されている作品です。
海外向けアニメデータベースAniListで83点前後という数字が出ていることからも、国内だけで評価された作品ではないことが分かります。
海外で受け入れられやすい理由の一つは、物語の入口が非常に普遍的だからだと思います。
言語や文化が違っても、「周囲から期待されていない子どもが自分の道を探す」という構図は理解しやすい。
さらに、友情、家族、嫉妬、承認欲求といったテーマも翻訳による情報ロスが比較的少ないです。
そして映像面では、絵本のようなデザインがむしろ国境を越えやすい。
日本のアニメに多い美少女・美少年的な記号に依存せず、輪郭と表情だけでキャラクターを見分けられるからです。
特にボッジとカゲの関係は、台詞量だけに依存していません。
隣に立つ、離れる、追いかける、振り返る。
こうした身体の芝居で関係性を見せるため、字幕で観ても感情が伝わりやすいんですよね。
僕はここが『王様ランキング』のアニメとして一番すごいところだと思っています。
セリフを翻訳しないと意味が消える作品ではなく、画面を見ているだけでも人物同士の距離が分かる。
アニメーションという媒体の利点をちゃんと使っています。
一方で、後半の人物関係や許しの描き方については国内と同様に好みが分かれます。
つまり海外評価が高いから欠点がないという話ではありません。
むしろクセのある作品なのに、それでも高い支持を得たと見る方がしっくりきます。
アニメはどこまで
アニメ第1シリーズは全23話で、原作コミックスではおおむね12巻までの内容が映像化されています。
物語の大きな区切りまで描かれているので、23話まで観ても「途中で突然終わった」という形にはなっていません。
ただし、原作そのものはその先も続いています。
そのためアニメを観終わって「ボッジとカゲの旅をもっと追いたい」と感じた場合は、13巻以降が次の物語になります。
ここで注意したいのが、アニメと漫画では場面の順序や見せ方が完全に同じではないことです。
アニメでは23分前後の一話として感情の山を作る必要があるので、原作の出来事を入れ替えたり、映像として繋がりやすい形にしたりしています。
だから単純に「アニメの次のページだけ読みたい」なら13巻以降でもいいですが、作品そのものが気に入ったなら1巻から読む価値があります。
漫画ではコマとコマの間を自分の速度で読めるため、同じ場面でも印象が結構変わります。
アニメの場合、監督がカットの長さを決めます。
漫画の場合、その時間を決めるのは読者です。
この違いが『王様ランキング』みたいに沈黙の多い作品ではかなり大きいんすよ。
アニメ第1シリーズは原作12巻付近まで。
続きが気になる場合は13巻以降が目安ですが、アニメとの演出差を味わいたいなら最初から読むのもおすすめです。
2期の評判
『王様ランキング』の2期として扱われることが多いのが、2023年放送の『王様ランキング 勇気の宝箱』です。
ただし、ここは普通の「第2期」を想像すると少し違います。
『勇気の宝箱』は、第1シリーズ最終話のその後を一直線に描く続編というより、本編では描き切れなかった人物や出来事に光を当てるエピソード集に近い作品です。
なので「早く本編の続きを見せてくれ!」というテンションで入ると、肩透かしに感じる可能性があります。
逆に、第1シリーズのキャラクターが好きだった人にはかなり相性がいいです。
本筋では役割上どうしても描けなかった日常や過去が入るため、「この人物ってこういう感覚だったのか」と距離が縮まります。
映像オタク目線では、本筋を進めなければならないプレッシャーが少ない分、細かな芝居に時間を使えるのも面白いところです。
戦闘の勝敗より、一緒に食事をする、会話する、誰かを気遣うといった小さな行動が中心になる回では、キャラクターアニメとしての魅力が前に出ます。
ただ、テレビアニメの2期に「次の大事件」「新しい敵」「大きな謎の進展」を期待する人からすれば、盛り上がりが足りないと感じるのも当然です。
これは出来の問題というより、視聴者が求めている役割とのズレです。
僕なら『勇気の宝箱』は「シーズン2」というより、第1シリーズを好きになった人向けの補完アルバムくらいの感覚で観ます。
そうするとかなり印象が変わります。
なお、配信サービスや配信期間は変更されることがあります。
視聴する際は各配信サービスや公式サイトで最新情報を確認してください。
3期の可能性
ではテレビアニメ3期はあるのか。
2026年9月時点では、テレビシリーズ第3期の放送時期が正式発表された状況ではありません。
ただし、『王様ランキング』のアニメ企画そのものが止まったと考えるのも早いです。
2023年には完全新作劇場版の制作が発表されています。
そして2026年時点でも劇場版作品として案内されている一方、公開日は未定の状態が続いています。
ここで「映画が中止になったのでは?」と考えたくなる気持ちも分かります。
でも、公開日が発表されていないことと、中止が正式決定したことは別です。
公式から中止の発表がない以上、推測だけで決めつけるのは避けた方がいいでしょう。
原作側には第1シリーズ以降のエピソードがかなり蓄積されています。
2026年にはコミックス22巻まで刊行され、23巻の発売も予定されているため、映像化できる原作量という意味では第1シリーズ終了時より増えています。
とはいえ、アニメの続編は原作量だけで決まりません。
制作会社のスケジュール、スタッフ確保、製作委員会、劇場版との兼ね合いなど、多くの条件があります。
特にWIT STUDIO級の映像を維持しようと思えば、何でも「人気だから来年すぐ作ります」とはいかないんですよね。
個人的には、急いでテレビ3期を作るより、時間をかけてでも第1シリーズのような身体芝居を維持してほしいです。
『王様ランキング』は絵柄がシンプルな分、動きが雑になると一気に魅力が落ちます。
ここは本当に制作期間が作品の味に直結するタイプ。
2026年9月時点でテレビアニメ第3期の放送時期は確定情報として発表されていません。
完全新作劇場版は制作決定が発表されていますが、公開時期などは今後変更される可能性があります。
正確な最新情報はアニメ公式サイトをご確認ください。
『王様ランキング』のアニメはひどい?
ここまで見てきた通り、『王様ランキング』のアニメがひどいと言われる理由は一つではありません。
後半のテンポ、人物を許すまでの感情の運び方、群像劇への変化、独特な絵柄など、人によって引っかかる場所が違います。
僕自身も、後半のすべてを手放しで絶賛するつもりはありません。
「そこはもう一段階ほしかったな」と思う人間関係もありますし、ボッジの冒険を追っていたところから別人物へ視点が移り、熱が一度途切れる場面もあります。
でも、それを含めても「ひどいアニメ」という一言で終わらせる作品ではないです。
特にアニメーションとして面白い。
ボッジの身体の小ささを画面構図に利用すること。
声で説明できない感情を、手や目線の芝居に変換すること。
キャラクターを背景の中に小さく置き、孤独そのものを構図にすること。
この辺は映像としてかなり丁寧です。
さらに物語も、単純な「弱者が努力して成功する話」ではありません。
力を持っている人にも欠落があり、善人にも嫉妬があり、悪人に見える人物にも過去がある。
そのため爽快感だけを求めるとノイズになる部分が、作品のテーマを考えると必要になってきます。
僕が現実の人間関係で一番しんどいと思うのも、相手が完全な悪人ではないケースです。
仕事で嫌なことを言ってくる人にも家庭があり、優しくしてくれる人にも自己都合がある。
白黒で判断できないからこそ面倒なんですよね。
『王様ランキング』の世界もかなりそれに近いです。
だから、少年が敵を倒してどんどん上へ進む爽快な冒険アニメを想像して観ると、後半で「なんか違う」となる可能性があります。
一方で、人間はどうして間違えるのか、誰かを理解するとはどういうことか、立派な王とは何なのかまで考えたい人には、かなり残る作品です。
『王様ランキング』のアニメがひどいという評価だけで視聴をやめるのはもったいないです。
後半には好みが分かれる部分があるものの、WIT STUDIOによる身体芝居、構図、カメラワーク、声優陣の演技は見どころがあります。
特に「セリフ以外で感情を見せるアニメ」が好きな人には、一度自分の目で確かめてほしい作品です。
- 後半は主人公中心の冒険から群像劇へ変化する
- 独特な絵柄は動きや感情を見せるための武器になっている
- 炎上や作者への検索語だけで作品評価を決めない方がいい
- 『勇気の宝箱』は本編の直接的な続編とは少し性格が違う
- テレビ3期は未発表だが完全新作劇場版は制作決定済み
- 『王様ランキング』のアニメは欠点も含めて語りたくなる作品
最終的に面白いかどうかは、評価サイトの数字や検索候補では決まりません。
「ひどい」という一語が気になっているなら、まず数話観て、ボッジとカゲの関係やアニメーションの呼吸が自分に合うか確かめるのが一番です。
配信状況や劇場版などの最新情報は変更される可能性があるため、視聴・購入前には公式サイトや各サービスの案内をご確認ください。
アニメ・映画が大好きで毎日色んな作品を見ています。その中で自分が良い!と思った作品を多くの人に見てもらいたいです。そのために、その作品のどこが面白いのか、レビューや考察などの記事を書いています。
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