こんにちは。たたみの冷凍みかん箱管理人のtatamiです。
今回は、ゾンビランドサガ2期ひどいと感じて検索してきたあなたに向けて、ゾンビランドサガ2期がつまらないと言われる理由や、ゾンビランドサガリベンジの酷評がどこから来ているのかを、ひとつずつ整理していきます。
ネットを眺めていると、ゾンビランドサガリベンジ最終回へのモヤモヤや、スタジアムライブの大失敗を指してゾンビランドサガリベンジ爆死と表現している声、レビューサイトでのゾンビランドサガリベンジ評価の荒れ具合、さらにゾンビランドサガ2期炎上といったフレーズまで見かけて、不安になる人も多いかなと思います。
「そんなに評判悪いなら、見ない方がいいのかな」「自分だけ面白いと感じたら変かな」と、ちょっと構えてしまいますよね。でも、同じ作品でもどこを好きになるか、どこが引っかかるかは人それぞれです。全体の空気だけで判断してしまうと、本来なら刺さるはずのポイントを見逃してしまうこともあります。
この記事では、そういったネガティブな意見をいったん受け止めつつ、「どこが本当に微妙だったのか」「それでもなお光っているポイントはどこか」を、1期から追いかけている一人のアニオタとして、できるだけフラットに言語化していきます。読み終わるころには、自分の中でゾンビランドサガ2期との付き合い方が少しスッキリしているはずなので、気軽に読み進めてもらえたらうれしいです。
- ゾンビランドサガ2期がひどいと言われる主な理由
- ストーリーやキャラクター描写で賛否が分かれたポイント
- それでもなおゾンビランドサガリベンジに感じる魅力
- 炎上や酷評とうまく距離を取りつつ楽しむヒント
ゾンビランドサガ2期がひどいと感じる主な理由
まずは、ゾンビランドサガ2期がひどいと言われてしまうポイントを、ネタバレ込みでがっつり整理していきます。「なんとなくモヤっとした」ままだと、作品全体が全部ダメに見えてしまいがちですが、分解してみると、実は気になっているのはごく一部だったりもします。
ここでは、ストーリー展開、シリアス寄りになった雰囲気、キャラクターの扱い、大型ライブの爆死演出、そしてシーズン全体の構成とテンポといった要素ごとに見ていきます。どこであなたの感情が引っかかっているのか、一緒に棚卸ししていきましょう。
ストーリー展開の違和感と最終回の物議
ゾンサガ2期の評価を一気に荒らしたのが、やっぱり終盤のストーリー展開です。特に最終回、UFO登場からの佐賀爆発オチは、放送直後からタイムラインがざわつきっぱなしでした。
終盤までの流れ自体は王道寄り
序盤〜中盤までは、そこまで極端に賛否が分かれていたわけではありません。借金まみれからの再起、地道な営業仕事、ラジオやテレビ出演、個別のエピソードで各メンバーの背景を掘り下げ…と、続編として「ちゃんと前に進んでいる」感じが強かったです。
1期ラストでのアルピノライブ成功から一歩進んで、「ご当地アイドルとして佐賀を背負うフランシュシュ」を描こうとしているのは伝わってきますし、ゾンビであることを隠しながら活動する苦しさや、佐賀を盛り上げたいという想いも、シーンごとにはしっかり描かれています。
ラスト数話の展開ラッシュで視聴者を置いてきぼり
違和感が一気に大きくなるのは、
- 巽幸太郎が突然吐血して倒れる
- 佐賀を襲う局地的な大災害
- 避難所生活とそこでの慰問ライブ
- メイクが落ちてゾンビバレしかける事件
- 世界から注目されたリベンジライブの大成功
- そして最後に現れる謎の飛行物体と佐賀爆発
…という怒涛の流れのあたりです。ひとつひとつのイベントは熱いし、単体のシーンとしては好きなカットも多いのですが、視聴者としては「情報量とイベント量が多すぎて、気持ちが追いつかない」という状態になりがちです。
| 話数付近 | 主な出来事 | 視聴者が抱きやすい感情 |
|---|---|---|
| 序盤 | 爆死ライブと借金発覚 | ショックだけど、ここからの再起にワクワク |
| 中盤 | 個別エピソード・ゆうぎり過去編など | キャラの掘り下げは嬉しいが、本筋が止まって見える |
| 終盤前半 | 佐賀の災害、避難所でのライブ | 重いテーマだけど、アイドルの力を信じたくなる |
| 最終回 | リベンジライブ成功とUFOオチ | 感動の余韻がある中で、唐突なギャグに困惑 |
特に、1期で匂わされていた「なぜゾンビが蘇っているのか」「佐賀にはどんな呪いや歴史が絡んでいるのか」といった伏線が、2期の中ではほとんど回収されないまま、さらにUFOという新たな巨大謎を積み増しして終わる点は、視聴者の期待とのギャップが本当に大きかったと思います。
「ゾンビを蘇らせる技術」「佐賀を救う使命」という土台をしっかり固めてから超展開に行ってくれれば、たぶんここまで荒れなかったはずです。そこを飛ばして一気に宇宙規模にぶっ飛んでしまったことで、「話を畳むどころか投げた」「続編のための引きにしか見えない」と受け取られてしまった、というのが正直なところかなと。
とはいえ、シリーズ全体を長期的に見ると、「佐賀という一地域の物語では済まないスケールのサーガにしていきたい」という挑戦にも見えるので、ここを面白がれるかどうかで、ゾンビランドサガ2期ひどい派か、アリ派かが分かれている印象です。
シリアス展開が増え笑いが減った理由
次に、多くの人が口をそろえて挙げるポイント、「シリアス過多問題」です。1期のゾンサガは、とにかくギャグの勢いと意外性で押してくる作品でした。「朝からトラックに轢かれてゾンビになる」「唐津のデスメタルライブで首が飛ぶ」「ラップバトルで警官が乱入」「温泉PRで顔面崩壊」など、毎話のようにインパクトのあるギャグが用意されていました。
2期で増えた「重めのテーマ」たち
2期になると、取り扱うテーマが一段階重くなります。借金を背負った状態からの再起、災害と避難所生活、ラジオを通じて人の心に寄り添う役割、ゆうぎりの時代背景にある政治的な緊張感…。どれも「笑い」だけでは消化できない題材ばかりです。
もちろん、1期の段階でも「さくらの不運体質と自己否定」「リリィの死因と家族との関係」「純子の飛行機事故」など、シリアスな要素はありました。ただ、それらは一話〜数話の中にギャグと同居することで、重いテーマを飲み込みやすくしていたんですよね。
2期では、「笑えるパート」と「ぐっとくるシリアス」がかなり分離して描かれる場面が増えた印象です。結果として、「笑いたくて見ていたのに、ずっとしんみりしていて疲れる」「ゾンサガに鬱展開までは求めてなかった」という反応が出てきてしまいました。
ギャグの質が落ちたわけではないが、量が減った
ここで誤解してほしくないのは、「2期のギャグがつまらなくなった」というより、「ギャグの総量が減った」ことが大きいという点です。
たえのフリーダンス回や、ホワイト竜との絡み、ラジオでの暴走トーク、たえのボートレース的中など、2期にも普通に笑えるシーンはたくさんあります。1期を知っている視聴者向けの“わかる人には刺さる”小ネタも増えているので、じっくり見返すとむしろニヤニヤできる箇所は多いです。
ただ、1期のような「毎話必ず爆笑ポイントがある」というレベルのテンポ感ではなくなったため、「今回はずっと落ち着いてたな…」と感じる回も増えました。週一でリアタイしていた人ほど、その温度差を敏感に感じてしまったはずです。
シリアス寄りの路線へのシフトは、作品としてはチャレンジですが、視聴者の好みとは相性問題がモロに出ます。1期のノリを100%求めていた人からすると、そのギャップが「ゾンビランドサガ2期ひどい」という評価に直結しやすいんですよね。逆に、キャラの内面やテーマ性を重視する人にとっては、「2期で一気に作品として深くなった」と感じる部分でもあります。
あなたがどちら寄りなのか、自分の好みを自覚しておくと、「評判」と「自分の感想」を切り分けて楽しみやすくなるかなと思います。
キャラクター描写と成長エピソードの弱さ
続いて、キャラクター周りの話です。2期は、フランシュシュのメンバーそれぞれにスポットが当たる回が増えました。これは一見するとファンにとってうれしい構成なのですが、結果的に「チームとしての成長」が見えづらくなってしまった面もあります。
個別回が増えたことで生まれた“分断感”
リリィの番組出演回、たえの自由すぎる活躍回、サキのラジオ回、純子の音楽的葛藤、そしてゆうぎりの過去編…。どの話もキャラ単体の魅力にフォーカスしていて、「推しがいる人」にとってはご褒美回に近い出来です。
一方で、フランシュシュ全員が揃って何かに挑む回は、1期に比べるとやや少なめ。個別回が続くと、「このシーズン全体でフランシュシュは何を達成したのか？」がぼんやりしやすくなるんですよね。ラストのリベンジライブ自体は大きなゴールなのですが、そこに至るまでの道のりが「各メンバーの悩みを順番に解決していく」方式に見えてしまい、全員で前に進んでいるという一体感が弱くなってしまった印象です。
新キャラ・楪舞々の扱いへの賛否
もうひとつ、ファンの間で意見が分かれたのが、新キャラの楪舞々（まいまい）の存在です。舞々は、フランシュシュの大ファンでありつつ、途中からグループに加入する「7号」として描かれます。
ファン視点でフランシュシュを見る彼女の立ち位置は面白いですし、いわゆる「視聴者代表」として感情移入しやすいキャラでもあります。ですが同時に、
- 既存メンバーの掘り下げがまだ終わっていない
- 舞々を中心にしたエピソードが多く、他メンバーの出番が相対的に減った
- 2期ラストまでの物語において、舞々が「何を成し遂げたか」が分かりづらい
という点から、「今このタイミングで新キャラをメイン級に押す必要あった？」と疑問を持った人も少なくありませんでした。
私の感覚としては、舞々自体は悪くないキャラだけど、「2期だけで役割を完結させるには時間が足りなかった」印象が強いです。劇場版や今後の展開も含めて見ると評価が変わるタイプのキャラかなと思います。
キャラの一貫性が揺らいだように見えた場面も
さらに細かいところでは、「キャラ崩壊では？」と言われたシーンもいくつかあります。代表的なのは、二階堂サキが憧れの人物と再会したときに見せた乙女モードですね。
私は「ヤンキーが推しの前だけ乙女になる」のは全然アリ派なのですが、1期のサキの印象が「豪快で常に前向き」というイメージで固まっていた人には、「急にデレすぎでは？」と感じられたかもしれません。こういう細かいキャラのニュアンスは、本当に“見る側の好み”に左右されるので、一概にどちらが正しいとは言えませんが、こうした積み重ねが「2期のキャラはちょっと違う」という違和感につながっている面はあると思います。
ライブ演出や爆死シーンの違和感
ゾンビランドサガリベンジ爆死、というフレーズの元になっているのが、2期1話のスタジアムライブです。3万人規模の会場に対して観客500人という、かなりエグい数字から物語が始まります。
“爆死ライブ”という題材自体は面白い
個人的には、「挑戦的で良い題材を選んだな」と最初に見たとき思いました。アイドルものの作品って、どうしても「大成功ルート」に寄りがちなんですが、現実のライブ・イベントって、普通に集客失敗することもありますよね。
準備不足や宣伝の弱さ、ファン層の広がり方、会場規模の見誤り…。そういった生々しい事情を、ゾンサガというフィクションの中に持ち込んだのは、かなり挑戦的な試みです。「爆死からの再起」という構図を作ることで、2期全体のドラマの土台にしようとしたのも分かりやすいです。
演出面の“寂しさ”が強く出てしまった
ただ、演出としての見せ方が、ややもったいなかったなと感じています。客席のガラガラ感、照明の暗さ、観客の反応の控えめさなど、「失敗感」を強調する表現が多めで、フランシュシュ側の必死さやステージ上の熱量が、画面からは少し伝わりにくかったんですよね。
観客が少ない中でも、「ステージ上だけは全力で楽しい」「メンバー同士の一体感がすごい」といった描写がもっと前面に出ていれば、「失敗だけど熱いライブ」として印象に残ったはずです。そこが「ただ寂しい絵面」として認識されてしまったことで、ゾンビランドサガ2期ひどいという評価の象徴的なシーンになってしまいました。
また、「ここまで知名度が上がっているフランシュシュが、なぜここまで宣伝に失敗したのか」というプロセスの描写が薄いのも、説得力を削ぐ要因です。現実でも地方イベントやライブの集客は、観光や地域活性化と深く関わるテーマで、観光庁の観光白書でも、地方部での観光需要の確保やイベントの重要性が繰り返し語られています（出典：観光庁「令和６年度観光の状況 令和７年度観光施策（観光白書）」）。そういった現実の難しさと、作品内の描写のズレが気になった人も多いのかなと感じます。
とはいえ、この爆死ライブがあったからこそ、ラストのリベンジライブがより輝いて見えるのも事実です。「あのとき埋まらなかった客席が、今は埋まっている」というビジュアルの説得力は強いので、ここは「狙い自体は良かったけど、描写のバランスが難しかった」ポイントと言えるかなと思います。
物語構成やテンポの悪さが招いた不満
最後に、シーズン全体の構成とテンポ感について。ここは割とプロの脚本家でも意見が分かれそうな部分ですが、視聴者目線で見ていても「ちょっとデコボコしているな」と感じるところがありました。
「三部構成」自体は分かりやすい
ざっくり分けると、2期は以下のような三部構成になっています。
- 序盤：爆死ライブ→借金発覚→再起に向けて地道な活動
- 中盤：メンバー個別回・ゲストキャラ・ゆうぎり過去編など
- 終盤：佐賀の災害→避難所での活動→リベンジライブ→UFOオチ
それぞれのパートごとに、テーマや空気がガラッと変わるので、区切り自体は分かりやすいです。特に中盤のゆうぎり編は、時代劇的な雰囲気もあって、良い意味で本編とは別ラインの“外伝”っぽさもありました。
中盤の「寄り道感」と終盤の「詰め込み感」
問題は、
- 中盤：メインの物語（佐賀を救うプロジェクト）があまり進んでいないように感じる
- 終盤：逆に一気にイベントを詰め込みすぎて、消化しきれない
というバランスの悪さです。
特に、週一ペースでリアルタイム視聴をしていた人ほど、中盤の「今どの話の途中だっけ？」感は強くなりやすいです。録画や配信で一気見するとまた印象は変わるのですが、放送時期のリアルな視聴体験としては、「1週空いたら話の軸を忘れかける」くらいのテンポだったのは否めません。
その反動で、終盤に災害・避難所・リベンジライブ・UFOを重ねたことで、「もっとここはゆっくり見たかった」という感覚が生まれてしまったのかなと。個人的には、災害パートとリベンジライブパートだけで、あと2〜3話分くらいじっくり描いてほしかったところです。
結果として、「1期のような“毎話きれいに起承転結していく感じ”からは離れてしまった」ことで、ゾンビランドサガ2期ひどい・まとまりがない、といった評価につながってしまいました。
ゾンビランドサガリベンジが酷評された背景
ここまで個別の要素を見てきましたが、最後に「なぜここまで酷評が目立ったのか」という背景も少し整理しておきます。これを理解しておくと、「作品の問題」と「ファン心理の問題」を分けて考えやすくなります。
1期から2期までの“空白期間”が期待値を上げすぎた
まず大きいのが、1期（2018年）から2期（2021年）まで、ざっくり3年のブランクがあったことです。この3年の間に、ファンの中でゾンサガはどんどん「思い出補正＋名作扱い」になっていきました。
・あの唐突なラップバトル
・デスメタルで顔面崩壊
・ドライブイン鳥のCM
…といったインパクトの強いシーンがSNSで語り継がれ、1期は「伝説のギャグアニメ」としてすごく美しい形で記憶されていたと思います。
そこに続編が来たとき、人はどうしても「1期を超える衝撃」を求めてしまいます。ところが実際の2期は、「ギャグをもう一段派手にする」というより、「キャラや世界観を深掘りしていく」方向の続編でした。このズレが、「思っていた続編じゃない」「1期みたいなワクワクが減った」という失望感につながってしまったわけです。
制作体制の変化による“空気感”の違い
もうひとつ、シリーズ構成や脚本の体制が変わったことで、1期と2期で微妙に「笑いのテンポ」「シリアスの入れ方」「まとめ方」が変化している点もあります。視聴者から見えるのは、「同じキャラ・同じ世界観だけど、ちょっと空気が違う」という感覚ですね。
この「なんとなく違う」が積み重なると、「1期の良さがなくなった」「別のアニメになった」といった強い言葉で語られがちです。もちろん、実際には細かい工夫や挑戦もたくさんあるのですが、感覚的なズレが先に立ってしまうと、冷静に見ようとしてもなかなか難しくなってしまいます。
ちなみに、他のアニメでも「1期は絶賛、2期は賛否両論」というパターンはかなりよくあります。当サイトでは、
なども同じテーマで掘り下げているので、「ひどい系の評判」とどう付き合うか気になる人はあわせて読んでみてください。
こうした背景も含めて、「作品そのものの欠点」と「期待値の膨らみすぎ」がセットになった結果、ゾンビランドサガリベンジ酷評・ゾンビランドサガ2期炎上といった言葉が独り歩きしている側面もあると感じています。
ゾンビランドサガ2期がひどいけど魅力もある理由
ここまでかなりネガ寄りの話をしてきましたが、個人的には「ゾンビランドサガ2期＝ダメな続編」だとは全然思っていません。ガタガタしている部分や好みが分かれる要素は確かにあるものの、「だから全部ダメ」と片付けてしまうにはもったいない魅力もたくさんあります。
このセクションでは、「ゾンビランドサガ2期ひどい」という評価があることを前提にしつつ、それでも私がゾンビランドサガリベンジを推したい理由を、ポジ寄りにがっつり語っていきます。ここから読んでもらうと、「あ、ここは自分も好きだったかも」と思えるポイントがきっと出てくるはずです。
音楽とライブ演出の高い完成度
まず絶対に押さえておきたいのが、音楽とライブシーンのクオリティです。ゾンサガシリーズは1期から「楽曲が強いアニメ」として評価されていましたが、2期もその路線はしっかり継続しています。
楽曲クオリティは1期からほぼ落ちていない
最終話の「REVENGE」をはじめ、2期で追加されたフランシュシュの楽曲は、どれも耳に残るものばかりです。キャラクターソングらしさを持ちつつ、作品全体のテーマともリンクする歌詞になっていて、歌だけ追いかけても普通に楽しいラインナップになっています。
1期で人気だった「徒花ネクロマンシー」のような“ド直球の代表曲”こそないかもしれませんが、アルバム単位で聴くと、2期楽曲は「全体のバランスが良い」「物語をなぞりたくなる」タイプの構成になっていると感じます。
リベンジライブは映像単体で見ても鳥肌もの
ストーリー面では賛否が分かれたリベンジライブですが、ライブシーン単体で見たときの完成度は本当に高いです。1話の爆死ライブと比較すると、
- ステージング（フォーメーション、立ち位置のメリハリ）
- 照明（色味や切り替えのタイミング）
- カメラワーク（観客席とステージの映し方）
- メンバーの表情（アップの使い方、汗や涙の描写）
など、全ての面で「ここまで来たんだ…」と思わせてくれます。1期ラストのアルピノライブが「奇跡が起きた瞬間」だとしたら、2期ラストのリベンジライブは「実力で掴み取った瞬間」という印象で、成長の物語としてもかなり綺麗にハマっています。
個人的には、「ストーリーの展開に不満があっても、2期の楽曲とライブシーンだけは一度ちゃんと見てほしい」と本気で思っています。ここが刺さるかどうかで、ゾンビランドサガ2期への評価はかなり変わるはずです。
キャラクターの掘り下げを評価する声
次に、2期でガッツリ強化されたキャラクターの掘り下げについて。ここはシリアス寄りの路線と直結する部分でもあるので、「好き派」と「苦手派」が分かれやすいところですが、私はかなり好きなポイントです。
ゆうぎり過去編はシリーズ屈指の名エピソード
まず触れたいのが、ゆうぎりの過去編です。幕末〜明治にかけての佐賀を舞台に、花魁として生きた彼女の生き様と、佐賀復権運動に巻き込まれていく流れが描かれます。
このエピソードの何が良いかというと、「ゾンビ」というファンタジー設定を一旦外しても、歴史ドラマとしてちゃんと成立しているところです。ゆうぎりの芯の強さ、喜一たちとの関係性、佐賀を守ろうとする人々の思いが丁寧に積み重ねられていて、最後の処刑シーンは、正直何度見ても心に来ます。
さらに、「ゆうぎりがなぜ今の時代でああいう立ち振る舞いなのか」「なぜあれほど包容力があって、誰に対しても大人な対応ができるのか」といった部分に、過去編がきちんと説得力を与えてくれるんですよね。1期だけを見ていると「ミステリアスなお姉さん役」で止まっていた彼女が、2期を通して「自分の信念で生き抜いた人」として立ち上がってくる感覚があります。
サキ・純子・リリィにも“その後”が描かれる
サキのラジオ回では、「暴走族の特攻隊長だった彼女が、どうやって言葉で人を救う側に回っていくのか」が描かれます。ホワイト竜との関係性も含めて、「仲間を守るために走ってきたサキが、今度は電波を通じて誰かの背中を押す」という構図がめちゃくちゃ熱いです。
純子に関しても、昭和アイドルとしての価値観と、平成〜令和のアイドル像のギャップに向き合う姿が2期でしっかり描かれます。ソロ活動やギターへの挑戦を通じて、「昔のままではいられない」という現実に向き合っていくのは、現役のアイドルを追いかけている人ほど刺さるテーマだと思います。
リリィも、バラエティ番組回や落語の回で、「子役時代の経験」「テレビ的な見せ方が分かっている子」としての側面がさらに引き出されています。1期で描かれた「性別の問題」から一歩進んで、「エンタメを仕事にすることの楽しさとしんどさ」を子ども目線で語ってくれる存在になっているのも、かなり好きなポイントです。
最終回のUFO展開を肯定する意見
かなり荒れたUFOオチですが、ここをあえて「面白い」と受け止めている人もいます。私も、最初は「やりすぎでは！？」と思いつつ、何度か見返すうちに「これはこれでゾンサガっぽいな」と感じるようになりました。
そもそも“ゾンビアイドル”自体が超設定
よく考えると、この作品は最初から「高校生がトラックに轢かれてゾンビになってアイドルをやる」という、かなりぶっ飛んだ前提でスタートしています。そこに佐賀のPRや歴史要素を真面目に乗せているからこそ、1期は「バカバカしいのにやたら熱い」作品として話題になりました。
その延長線上で、「佐賀滅亡」「UFO」「世界規模の何か」というさらに大きいスケールのネタを持ち込むのは、ある意味では一貫しているとも言えます。リアリティラインをどう設定するかの問題で、ゾンサガの場合は最初から「現実＋ゾンビ＋アイドル＋謎の超常現象」というごった煮世界観なので、最後にUFOが出てきても、作品世界的にはギリギリ許容範囲かな、とも思うんですよね。
「シリーズ全体のプロローグが終わった」と考えるとアリ
もうひとつの見方として、2期ラストを「シリーズ全体の第0章が終わった瞬間」と捉える考え方もあります。1期〜2期は、「フランシュシュが佐賀で活動を始め、少しずつ認知されていく過程」を描いたパートで、UFOオチ以降は「もっと大きなサーガが始まる」的な位置づけですね。
この視点で見ると、UFOオチは「ここから先の物語は、単に“佐賀のご当地アイドル”の話では終わらないですよ」という宣言のようにも見えます。もちろん、続編や劇場版ありきの終わらせ方なので、2期単体としての満足度を下げているのは事実ですが、「ゾンサガという作品全体のスケール」を考えると、そこまで悪くない選択肢だったのかもしれません。
ゾンビランドサガリベンジの評価が分かれた理由
ここまでポジ寄りの話をしてきましたが、「じゃあ結局、2期は良いの？悪いの？」というと、やっぱり答えは「人による」です。そこで、ゾンビランドサガリベンジの評価がきれいに分かれている理由を、いくつかの軸に分けて整理してみます。
どの要素に一番期待していたかの違い
まず大きいのが、「あなたがゾンサガに何を求めていたか」です。
- ギャグと勢いを最優先で楽しみたい人
- フランシュシュの成長物語を追いかけたい人
- 佐賀という地域や歴史を掘る作品として見ている人
- ゾンビ設定や伏線の回収を重視している人
どの軸を重視していたかによって、2期の満足度はガラッと変わります。2期は「ギャグ＞ドラマ」から「ドラマ≧ギャグ」に比重が移り、「フランシュシュ単体の話」から「佐賀全体のサーガ」へと視野を広げようとしているので、「ギャグ一点買い」「伏線回収一点買い」の人ほど不満が出やすい構成になっているんですよね。
“ひどい”という評判との距離感の問題
もうひとつ、作品そのものとは別に大事なのが、「ネットの評判との付き合い方」です。ゾンビランドサガ2期炎上という言葉がトレンド入りした時期もありましたが、実際には、作品を肯定しているファンもずっと存在していました。
・音楽が好き
・キャラがもっと好きになった
・ゆうぎり回とサキ回は刺さった
…などなど、ポジティブな感想もかなり多いんです。ただ、「ひどい」「爆死」という強いワードの方が拡散されやすいため、どうしてもネガティブな印象が前面に出てしまいます。
なので、最終的に大事なのは、「評判を聞いた上で、自分はどう感じたか」をちゃんと大切にすることかなと思います。ここまで読んでくれたあなたなら、もう「どこが刺さりそうで、どこが合わなさそうか」ある程度見えてきているはずです。
なお、作品の評価や配信状況、関連グッズ・円盤の価格などの数値は、時期によって変わることがあります。正確な情報は公式サイトや公式の販売ページをご確認ください。また、Blu-rayやグッズ購入などお金が絡む判断については、最終的な判断は専門家にご相談ください。
ゾンビランドサガ2期炎上から見えたファン心理
最後に、ゾンビランドサガ2期炎上と呼ばれるほど議論が過熱した状況から、ファン心理についても少し触れておきます。ここを理解しておくと、「なんでこんなに荒れているの？」というモヤモヤが少し整理されるかもしれません。
“期待していたからこそ裏切られた”という感情
多くの場合、「ひどい」「許せない」といった強い言葉が飛び出すとき、その裏側には「本当は期待していた」という気持ちがあります。ゾンサガ1期は、それだけ多くの人にとって特別な作品になっていた、ということでもあります。
・誰にも期待されていない地方アニメだと思っていたら、とんでもないダークホースだった
・毎週「次は何してくるんだろう」とワクワクしながら見ていた
・フランシュシュのメンバーに救われた経験がある
…といった思い出があると、「2期も絶対に最高の形であってほしい」と願うのは自然な感情です。その期待が、2期の方向性と噛み合わなかったとき、「愛が強い人ほど強い言葉で否定してしまう」という現象が起きがちです。
賛否がぶつかるのは“作品の熱量”の証でもある
もちろん、何でもかんでも炎上すれば良いわけではありませんが、少なくとも「誰からも語られずに消えていく作品」よりは、ずっと幸せな状態だと私は思っています。ゾンビランドサガ2期ひどいというラベルも含めて、多くの人がこの作品について真剣に考え、語り合ったという証拠でもあります。
大事なのは、「自分とは違う受け取り方をしている人」を否定しないこと。2期が合わなかった人の感想も、2期を大好きになった人の感想も、どちらもその人なりに本気で向き合った結果です。その両方が共存できるのが、長く愛される作品の強さだと思っています。
まとめ：ゾンビランドサガ2期ひどいと言われても魅力
ここまで、ゾンビランドサガ2期ひどいと言われる理由と、それでも私がゾンビランドサガリベンジを推したいポイントを、かなり長々と語ってきました。最後に、この記事の内容をぎゅっとまとめておきます。
・ストーリー構成や最終回のUFOオチは、確かに好みが分かれるし違和感も大きい
・シリアス寄りの路線や新キャラ投入で、「1期の続き」としてはギャップがあった
・一方で、音楽・ライブシーン・キャラの掘り下げなど、2期だからこそ光った要素も多い
・ゾンビランドサガ2期炎上や酷評も含めて、「ゾンサガ」という作品への期待と愛情の裏返しでもある
もしあなたが「ゾンビランドサガ2期がつまらないって本当？」「自分は楽しめるのかな？」と不安になっているなら、この記事で挙げたポイントをひとつのチェックリストにしてみてください。
- 1期のようなギャグ全振りのノリをもう一度楽しみたい → 2期は少し重めに感じるかも
- フランシュシュの過去や成長、佐賀という土地の物語をじっくり追いかけたい → 2期はかなり刺さる可能性が高い
- 多少荒れていても、キャラや音楽が良ければOK → おそらく楽しめる
そして、世の中の「ひどい」という評判はあくまで他人の感想です。大事なのは、あなた自身が「この作品のどこを好きになれるか」「どこがどうしても合わないか」を、自分の言葉で説明できるくらいまで向き合ってみることかなと思います。
お金がかかる視聴方法を選ぶときや、円盤・グッズ購入などの判断をするときは、正確な情報は必ず公式サイトや販売元の情報を確認してください。また、金銭面や時間の使い方など、人生や生活に関わる部分の最終判断は、必要に応じて専門家にご相談ください。
劇場版も含めて、ゾンビランドサガの物語はまだまだ続いていきます。フランシュシュと一緒に、もう少しだけ佐賀のサーガに付き合ってみませんか？ゾンビランドサガ2期ひどいと言われる理由も、魅力も、両方知った上で楽しめたら、きっとあなたなりの「好き」が見つかるはずです。
アニメ・映画が大好きで毎日色んな作品を見ています。その中で自分が良い！と思った作品を多くの人に見てもらいたいです。そのために、その作品のどこが面白いのか、レビューや考察などの記事を書いています。
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