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天国大魔境のアニメ化がひどいと言われているのはなぜ?2期の可能性や評価などを解説!

アニメ・漫画

みなさんは『天国大魔境』という作品をご存知でしょうか。

『天国大魔境』は、月刊アフタヌーンで連載されていた、石黒正数先生によるSF漫画です。

この作品は、”この漫画がすごい!2019”のオトコ編で1位にランクインしており、2023年にはアニメ化もされている、大変人気の高い作品です。

しかし、アニメ版の『天国大魔境』が”ひどい”という声をちらほら耳にします。

そこで今回はアニメ『天国大魔境』がなぜひどいと言われているのか、また、2期が出る可能性や評価などを深掘りして、解説していきたいと思います。

tatami

アニメ・映画が大好きで毎日色んな作品を見ています。その中で自分が良い!と思った作品を多くの人に見てもらいたいです。そのために、その作品のどこが面白いのか、レビューや考察などの記事を書いています。

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アニメ『天国大魔境』は漫画の何巻まで?

アニメ『天国大魔境』は、2023年の4月から放送され、全13話で構成されました。

アニメ制作会社は、『ハイキュー‼︎』や『ギルティクラウン』でお馴染みのProduction I.Gです。

やはり、漫画のアニメ化で気になるのは、漫画の何巻までアニメ化しているかということだと思います。

漫画版は全11巻刊行されていまして、アニメ化されているの6巻までです。

正確にいうと、6巻のとある展開はアニメ化されていません。

それは、原作未読者にはネタバレになると思いますので、この記事では触れません。

そのとある展開がアニメ化されていないのは、おそらく、次の章のキーポイントになるからだと思います。

アニメ『天国大魔境』の評価

ここからはアニメ『天国大魔境』の評価について話していきます。

評価は、概ね好評です。

大手のレビューサイトを見てみても絶賛する意見が多く、5段階評価で4以上をつける人が多数います。

多かった意見は次のようなものです。

  • 伏線回収が素晴らしい
  • 世界観が好き
  • キャラクターが魅力的

これらのことについて詳しく話していきます。

①伏線回収が素晴らしい

伏線回収については最近の漫画では、ない方が珍しいくらいの手法になっています。

伏線回収とは要するに、作品の中で先に出てきた謎や意味深なセリフなどを後からどういうことだったのか種明かしすることであると思います。

これは、漫画やアニメ、映画においては、クリフハンガーと呼ばれる、視聴者に興味の持続をさせるための手法と言い換えることもできます。

伏線回収で難しいのは、伏線の張り方のバランスだと思います。

伏線は、あからさますぎると視聴者に気づかれてしまいますし、逆にわからなさ過ぎたり、難し過ぎたりすると興味を持ってもらえません。

視聴者に気づかれず、なおかつ、興味を持ってもらえるような伏線を張ることができている漫画やアニメが、考察の余地があり、視聴者も続きが気になるわけです。


『天国大魔境』は伏線の張り方が絶妙です。

実は、『天国大魔境』では、一段上の伏線回収をやっていると思います。

どういうことかというと、『天国大魔境』の中に出てくる伏線回収は、

「そうだと思っていたものが、実は全く違うものだった」

と、いうようなものです。

まだ、わかりにくいかと思います。

作中の例を取り上げたいのですが、何を言ってもネタバレになりそうなので、わかりやすく『進撃の巨人』を例に話します。(『進撃の巨人』を見たことがない人はすみません)

『進撃の巨人』の最大の謎の一つであった巨人。

奴らはずっと人類の敵とされていました。

しかし、話が進むにつてれ、巨人の正体は、実は巨人にされた同族であるエルディア人であることがわかってきます。

このように、最初は「巨人は敵」だったのが、「巨人はエルディア人」のように伏線回収をしてくるわけです。

これは、ただ謎にしているだけではなく、全く違うものと偽装して、後から本当の姿を明かすというものなので、ただの謎を明かすよりも、驚きが大きいものになると思います。

『天国大魔境』は今言ったような伏線回収をしてくるので、興奮が止まりませんでした。

特に、序盤から小さな伏線回収を繰り返すので、私は本当にすぐに見終わることができました。

それと、伏線回収についてもう一点話したいのは、回収の仕方です。

これも個人的な好みの話にはなると思いますが、私は、伏線回収はあからさまなセリフや行動で回収されるよりも、サラッとした情景や演出で回収されるのが好きです。(『進撃の巨人』のライナーCOのシーンなどは例外ですが。)

とにかく、『天国大魔境』の伏線回収は、情景や演出での回収が多かったので、脳汁が染み出してきそうになりました。

②世界観が好き

『天国大魔境』という作品は、荒廃した日本と近未来の学園の2つの場面を交互に繰り返しながら話が進んでいきます。

今回「世界観が好き」という意見が多かったのは、「荒廃した日本」の方です。

みなさんやはり、荒廃した世界(ディストピア)が好きみたいですね。私も大好きです。

特にこの作品では、何十年前の大災害によって世界は破滅し、生き残った人々がなんとか協力や逆に略奪をし合いながら生きていると設定です。

これが、すごくリアルなんです。

生き残った人々がどういう経済や社会を持っており、なんのために生きているかなど詳細に考えられているように思います。

基本的に、賊・復興省・一般旅人・その他のコミュニティに分かれ、それぞれが必死に生きている姿が描かれます。

また、主人公たちは一般旅人に分類されるので、目的地を目指しながら、さまざまな人々と出会い別れを繰り返していきますので、ロードムービー的側面もあり、面白いです。

荒廃した日本を旅するっていう話だけでも面白いのに、そこにSF・バトル要素が加わるなんて、なんて贅沢な作品なのでしょう。

③キャラクターが魅力的

キャラクターの魅力は、作中でのキャラクターの気持ちと行動がマッチすることによって引き出されると思います。

『天国大魔境』では、割とたくさんキャラクターができてますが、どのキャラクターも気持ちと行動がマッチしていると思います。

特に大魔境(荒廃した日本)にいる主人公たちを含めた人々は、なんのために生きているのかという設定が一人ひとりにあるような描き方をしているので、作り込みがすごいと思いました。

また、本作では、他の作品では見られないような新規性の高い境遇にあるキャラクターも多数存在します。

例えば、キルコや学園の子供達。

詳しくは言いませんが、私もマル同様に、キルコという存在をどう認識していいかわからなくなりました。(『天国大魔境』見ている人には伝わると思います。)

また、学園の子供達は、すぐに明かされることなので言いますが、不純なものに触れさせられずに育てられたので、ジェンダーの区別すらないです。

そこで、もともと肉体に備わった本能的なもので、不純なものを教えられていないのに、そういう行為をしてしまうという展開は、大変興味深かったです。

きっと、一人ひとりのキャラクター設定をしっかりと作り込んでいるので、魅力的なキャラクターが生み出せたのだと思います。

アニメ『天国大魔境』がひどいのはなぜ?

ここからが本題です。

先程までは、アニメ『天国大魔境』の評価されている点について話してきました。

しかし、その一方で、「ひどい」と言われている点もあるので、そちらについて解説していきたいと思います。

「ひどい」と言われる理由として考えられるのは、2つあります。

ひどいと言われる理由①:話が淡々としている

レビューサイトを見ていて、「話が淡々としていて、盛り上がりに欠ける」という意見が割と見られました。

これは私はあまり共感はできなかったです。

確かに、化け物との戦闘や賊との争いはあるものの、王道バトル漫画のようなド派手なアクションはありません。

ですが、この作品はそもそもそういう作品ではないと思います。

なんというか、主人公たちが普通の人間で、登場人物たちの能力や心情は私たちが理解できるものだから、視聴者は共感できるのだと思います。

つまり、王道バトル漫画のような展開を期待している人には向かないということです。

それと、すぐに回収される伏線もあるとはいえ、序盤や中盤は謎が多すぎるとは思いますので、謎が多いことに耐えられない人にも「ひどい」という評価になってしまうのかもしれません。

なかなか脳死で見ることができる作品ではないので、しっかり作品に集中できる!という状況で見るのがおすすめです。

まとめると、ジェットコースターのような感情の起伏がある作品ではないため、ド派手な展開に慣れている人は「ひどい」という評価になってしまうかもしれませんが、作品の後半にいくに従って、面白さはどんどんと増していく作品ですので、途中離脱はおすすめしません。

ひどいと言われる理由②:作画

これはアニメ化ならではの理由だと思います。

え、Production I.Gだから作画はいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、おっしゃる通り、作画の良い悪いに違和感を感じたシーンは数える程度しかありませんでした。

しかし、ここで問題になっているのは、原作を改変した作画のことです。

具体的には、いくつかのシーンで、作画が昭和のギャグアニメのような作画になっているところがあるのです。

原作ではそのような作画になっていないので、これを見た一部のファンは大激怒しています。

原作ファンからしたら、原作を忠実に再現してくれるのがアニメ化のやるべきことです。

その中で、必要な改変はするべきだとは思います。(構成を直すとか、わかりにくいシーンをわかりやすくする)

今回の作画の改変は、正直あまり原作ファンにはウケなかった、どころか、改悪という意見の方が多いようです。

制作陣側の視点に立って考察すると、『天国大魔境』は全体を通してシリアスになりがちな展開なので、少しでも緩急をつけるために、あえてコミカルな作画を入れたということは想像できます。

私もアニメから入ったので、違和感はありませんでしたが、原作勢からしたら、特にキルコの作画を制作陣の好みでずらされるのは腹立たしいことなのでしょう。

逆にいうと、アニメ版はこの点を除けば、ほとんどいうことがない出来になっていますので、そこまで壊滅的に悪い評価にはならなかったのでしょう。

私も神アニメだと認識しています。

アニメ『天国大魔境』の2期はいつ?続きはどこまでアニメ化?

アニメ『天国大魔境』の2期はいつになるかについてですが、アニメ2期の制作についての公式からの発表はありません。

加えて、漫画は現在まで11巻刊行されており、そのうち6巻がアニメ化されています。

もし、2期があるならば、7巻〜最終巻まで全てアニメ化されると思います。

話のボリューム的にも、人気度的にも3期まで引っ張るのは難しそうです。

『天国大魔境』はディズニープラス独占配信なので、迷っている方はぜひ加入して見てみてください。

まとめ

今回は、アニメ『天国大魔境』の評価について主に話してきました。

『天国大魔境』は、独特の世界観や秀逸な伏線回収によって高く評価されている反面、アニメ化の仕方で一部のファンから「ひどい」と言われているという側面もあります。

しかし、アニメ化の仕方を差し引かなくても、素晴らしいアニメに仕上がっていることは間違えないです。

まだ見てない人はもったいない。ぜひ見てみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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