皆さんはワンピースのアニメの作画、良いと思いますか?ひどいと思いますか?
実際にネットで検索すると「作画崩壊」なんて言葉が出てきたり、「作画が変わった」「あの回は神作画だった!」みたいな意見もあったり、様々な意見があると思います。
ですが、ちゃんと整理して見ていくと、ワンピースアニメの作画は“良い方向に進化している”っていうのがわかってきました。
というわけで今回は、ワンピースのアニメの作画がひどいと言われている理由を、作画崩壊から神作画と言われる回などを紹介しつつ、エッグヘッド編までの変化とともに解説していきたいと思います。
【ワンピース】アニメの作画崩壊って本当?一部で噂された“ひどい”回

まず最初に、「作画がひどい」「作画崩壊」と言われるエピソードについて整理していきたいと思います。
ワンピースのアニメは1999年に放送がスタートして、もう20年以上続いてる超長寿シリーズです。
だから当然、作画の波はありますし、特に初期〜中期(2000年代〜2010年代)の一部には、ファンの間で“作画崩壊”とまで言われてしまった回もありました。
特にひどい作画崩壊回
ここでは特に作画が安定していないなと思った回を抜粋して紹介します。
- 404話「大将黄猿の猛攻 麦わらの一味絶体絶命」(シャボンディ諸島編)
- 420話「仲間の行方 島をつなぐ橋と食人植物」(女ヶ島編)
この二つの回は特にロビンの作画が安定していない、崩壊していると思った回になります。
特にシャボンディ諸島からマリンフォードにかけては好きなシリーズですので、よくみますから、作画も気になってくる回も多くなってきます。
上記二つの回を見ていただければ、ロビンの顔面がいつもと全然違うのが理解いただけるかなと思います。
特に420話。
それ以外の回ですと、主にウォーター7編〜ホールケーキアイランド編までが、作画が安定しない時期だったかなと思います。
いや、アニメワンピースのほとんど含まれとるやないかい、と思われる気持ちはわかります。
この時期の作画は大体似たようなものなのです。
詳しい作画の移り変わりについては、こちらの記事をご覧ください。
ワンピースのアニメ制作会社が変わった?最近ひどい作画が良くなった理由を解説!
もちろんこの時期の全ての作画がひどい!というわけではありませんが、重要ではないシーンほど、そんなにキャラクターの顔が安定しなくなっていると思います。
ここでいう作画がひどいというのは、原画時点でのキャラクターの顔のバランスを言っているのです。
もちろん、ワンピースはほぼ毎週休みなく続くシリーズ。
原作に追いつかないように、引き伸ばしの演出も多くなって、その結果テンポや動きに物足りなさを感じる人が出てきた…ということになる気持ちはすごくわかります。
ですが、この時期の放送は特に、日曜日朝に放送するという枠を確立していたので、現在のエッグヘッドのようにお休みをいただいて過去エピソードをリメイクして放送します!みたいなことができなかったのでしょう。
特に今のようにアニメーション制作の技術も進化していませんでしたし。
【ワンピース】アニメの作画が変わった?どこから変化したのか

じゃあ、「作画が変わった」と言われる転機はどこだったのか?
大きなターニングポイントは2つあります。
ここに関しては上記で示した記事でもっと詳しく解説していますので、ご参照くださいまし。
① ワノ国編からの大改革(2019年〜)
ワンピースの作画が“激変”したのは、何といってもワノ国編からだと言われています。
2019年7月から放送されたこの編から、アニメの総監督が長峯達也さんに交代して、作画や演出の方向性が大きく変わりました。
この頃から:
- キャラクターデザインが原作寄りに進化
- 色使いや背景に和風テイストが増えた
- 動きがぐっと滑らかになった
- 映画レベルの作画カットも増加
まさに「これ本当にTVアニメ?」ってレベルの作画で毎週放送するようになりました。
② デジタル作画技術の進化
加えて、アニメ制作全体がデジタルに移行したことで、表現の幅も大きく広がったことが、作画が進化した大きな要因だと考えます。
とくに2020年以降は、アクションシーンで“カメラが回るような演出”や、“エフェクトでの演出強化”が当たり前になりました。
エフェクトというのは、アニメーション制作の過程としては、”仕上げ”というものになりますが、ワンピースではこの仕上げのクオリティが一番上がったと言っても過言ではありません。
昔よりも今の方が、この仕上げに力を入れているので、作画がよくなったと感じるんですね。
そしてだからこそ、昔放送した回をリマスターするということができるのです。
昔の原画や動画はそのままで、線や色彩、総じて仕上げをよくすることで、クオリティを上げた状態で魚人島編が見やすく再放送されたのです。
昔と今を比較すると「別作品かと思った!」という声が出るのも納得ですね。
【ワンピース】アニメの神作画と話題になったアニメ回まとめ

もちろん、作画の進化は日々進んでいますけれども、その中でも「これは神作画だ!」とファンの間で語り継がれる回がいくつかありますので紹介していきたいと思います。
以下がその代表例です。
■ 第965話「交える刃! ロジャーと白ひげ!」
ワノ国編に入って本格的に作画が騒がれ出したのが、この回からだったのかと思います。
おでんの過去編で、白ひげとロジャーが戦うシーンが描かれますが、「これ朝アニメなの?」と思ってしまうクオリティです。
■ 第1015話「麦わらのルフィ 海賊王になる男」
SNSでも「映画クオリティ」と絶賛された神回。
原作でいう1000話になりますので、アニメの制作陣も特に力を入れて作りたかった回なんだと思います。
ルフィがカイドウに立ち向かう決意を見せるシーンは、演出も作画も圧巻でしたね。
■ 第1062話「ギア5覚醒」
ギア5(ニカ)が初登場する回で、アニメスタッフが本気出しまくった伝説のエピソードになります。
この回の随所で見られるのが、さっき話した”仕上げ”のレベルアップです。
テレビ番組の取材でもやっていましたが、出来上がった映像に、さらにインパクトを与えるためのエフェクト(効果)を付け加えるそうです。
■ 第1071話「ルフィ vs カイドウ 決戦」
この回は特に仕上げのレベルが超えているのはもちろん、ありえないくらいヌルヌル動いていましたね。
ワンピースの最大の魅力の一つである、真っ向のバトルをより魅力的に描く作画だったと思います。
アッパレ、東映アニメーション!
【ワンピース】アニメのエッグヘッド編の作画はさらにすごい!?

そして今まさに放送されている「エッグヘッド編」!
原作でもSF色が強くてこれまでのワンピースっぽくない世界観が話題のシリーズでもありますが、アニメでもワノ国編に続いてすごくブラッシュアップされたアニメーションが繰り広げられています。
作画の特徴
- 光と色彩のコントロールがより繊細に
- 近未来テクノロジー描写が超緻密
- キャラの動きに3D演出的な滑らかさがある
特にボニーやベガパンクの登場シーンでは「光の表現」と「動き」のバランスがすごくいい。
ボニーがしっかり可愛いし、ベガパンクもすごく世界観にフィットしている感じです。
「エッグヘッドからが本番」と言っても過言じゃないくらい、アニメ版ワンピースは今すごいことになっていますので、ぜひ見ていただきたいです。
ワンピースファンレターもすごかった!!!
ワンピースファンレターについては、別記事でべた褒めしていますので、ぜひご覧になってください。
気になる方はこちらからどうぞ!
ワンピースファンレターは本編の何話?続きがあるかや評価について徹底解説!
まとめ:アニメワンピースの作画は“進化の歴史”

- 一部で“作画崩壊”と呼ばれた時期はあるけど、今は完全に進化中!
- ワノ国編以降は神作画回が続出、SNSでも高評価
- エッグヘッド編ではSF演出が大進化、表現力がググッと上がってる
- 昔と今で「作画が変わった」と感じるのは当然、その差がむしろ楽しい!
これからもワンピースアニメの作画に注目しながら、物語を楽しんでいきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。

アニメ・映画が大好きで毎日色んな作品を見ています。その中で自分が良い!と思った作品を多くの人に見てもらいたいです。そのために、その作品のどこが面白いのか、レビューや考察などの記事を書いています。
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