PR

ワンピースはなぜ再アニメ化されるのか?リメイクの背景や“進まない”原作、アニメの総編集、アニメオリジナルについてまでまとめて解説!

アニメ制作会社

みなさんはワンピースのアニメがリメイクされることをご存知でしょうか?

2023年の年末に開催された「ジャンプフェスタ2024」にて、アニメ『THE ONE PIECE』の制作が発表されました。

ワンピースアニメはこれまでに何度か部分的に再アニメ化されることはありましたが、今回はなぜ再アニメ化に至ったのでしょうか。

というわけで、今回はワンピースがなぜ再アニメ化されるのか?

リメイクの背景や原作が”進まない”などの意見から、これまでのアニメの総編集やアニメオリジナルについても触れながらまとめていきたいと思います。

これまでの【ワンピース】の再アニメ化(リメイク)について

まず、アニメのリメイクについてお話しています。

アニメのリメイクとは、過去に放送や上映したアニメ作品を新しく作り直すことです。

最近では、このようなアニメのリメイクがかなりブームになってきていると思います。

最近の事例では、『HUNTER×HUNTER』『うる星やつら』『エヴァンゲリオン』『フルーツバスケット』などがあると思います。

昔話題になった名作、もしくは現在進行形で原作が続いている作品など、どっちにしても人気な作品がリメイクされているという現状です。

ワンピースは何回リメイクされている?

これまでのワンピースアニメのリメイクと言えるものは大きく分けて2つあると思います。

  • 「エピソードオブ〇〇シリーズ」
  • 「SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編」

「エピソードオブ〇〇シリーズ」

ワンピースの「エピソードオブ〇〇」シリーズは、過去の名エピソードを再編集・リメイクしたテレビスペシャルです。

原作やTVアニメの人気編をもとに、新作カットや新録音声を加えて再構成されています。

エピソードオブ〇〇シリーズの中には、ただ過去のストーリーをリメイクしただけのものではなく、オリジナルのエピソードも含まれています。

例えば、下記の「ハンドアイランドの冒険」や「エースの死を超えて」などがそうです。

放送年タイトル内容・特徴
2007年エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たちアラバスタ編を再構成した作品。ビビとクロコダイルの対立を描く。
2008年エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜ドラム王国編のリメイク。チョッパーの過去と仲間入りの物語。
2012年エピソードオブナミ ~航海士の涙と仲間の絆~アーロンパーク編を新作画で再構成。ナミの過去と仲間との絆がテーマ。
2012年エピソードオブルフィ ~ハンドアイランドの冒険~完全オリジナルストーリー。海軍側がわかりやすい悪事をしている珍しいパターン。
2013年エピソードオブメリー ~もうひとりの仲間の物語~メリー号の視点でウォーターセブン編からエニエス・ロビー編を描く感動作。
2014年“3D2Y”エースの死を越えて!ルフィ仲間との誓いマリンフォードでエースを失ったルフィは、2年間の修行に入っていた。そこで描かれるオリジナルストーリー。
2015年エピソードオブサボ ~3兄弟の絆 奇跡の再会と受け継がれる意志~サボ視点で3兄弟の絆とドレスローザ編を描く。
2017年エピソードオブ東の海 ~ルフィと4人の仲間の大冒険!!~東の海編(ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ加入)を新作画で再構成。
2018年エピソードオブ空島空島編を再編集。エネルとの戦いを短くまとめつつ、空島の雰囲気を再現。

どれか一つでも見たことある人が多いと思います。

ワンピースという長い物語の特に面白い編をこうやって綺麗な作画でテンポよくまとめてくれた本シリーズは、大変人気だったと思います。

「SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編」

こちらは、最近まで放送していた内容なので、覚えている人が多いかもしれません。

「SPECIAL EDITED VERSION『ONE PIECE』魚人島編」は、2011年〜2012年で放送されたアニメ版の魚人島編全58話を21話に凝縮した特別編集版です。

​2024年11月3日から2025年3月30日まで、フジテレビ系列で毎週日曜朝9:30に放送されました。

こちらはリメイクというよりもリマスターという言葉が正しいかと思います。

というのは、こちらのシリーズでは、原画(アニメーションの基本となる絵)はそのまま過去放送されたものを使用していて、画角やキャラクターのセリフなどはそのまま使われています。

仕上げや効果は現在のアニメーションの技術を使っているので、クオリティが高い仕上がりになっています。

過去放送された内容から、間延びしているシーンやオリジナルの描写を省き、より原作に近い形で再構成されたのが今回のシリーズです。

ぶっちゃけ旧作画で構成された編は、このような形で良いので全てリマスターしていただきたいですね。

新しくリメイクされる【ワンピース】:THE ONE PIECE

冒頭でも言いましたが、新しくリメイクされる『THE ONE PIECE』は、漫画『ONE PIECE』の「東の海編」を新たに作り直すという企画です。

アニメ制作会社は、かの有名な「WIT STUDIO」です。

WITの代表作は『進撃の巨人』『甲鉄城のカバネリ』『SPY×FAMILY』などで、作画が良い!ということで有名な制作会社になります。

公式サイトの情報によると、アニメの放送は配信サービスの「Netflix」でのみ公開予定のようで、公開時期は未発表です。

制作陣のコメントによると、これまでのテレビシリーズとは別の視点で、今のアニメーション技術を活かして表現をしていき、新たな感覚で制作していきたいとのことです。

古いものが新しい技術でもっと見やすく、より良い表現になることは、ファンにとって非常に嬉しいことだと思います。

【ワンピース】再アニメ化の理由(“進まない”原作など)

それではなぜワンピースは再アニメ化されるのでしょうか。

ここでは、公式のコメントから想定される見解を話していきたいと思います。

公式のコメントから予想される見解

「THE ONE PIECE」製作委員会コメントからは次のように発表されています。

本企画は、『ONE PIECE』のアニメーションを、東の海編から、現代の映像として描き直していくプロジェクトです。

尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

「東の海編から」ということは、全部やってくれるの!??と嬉しい推測もできますが、そこは一旦置いといて。

「現代の映像として描き直す」という点が、この企画の全てだと思います。

最初の項目でお話ししたように、アニメのリメイクとは、昔にヒットした作品を現在の進化したアニメーションで描き直すというのが最大の魅力の一つになってくるわけです。

やはり、昔のアニメも作画が良いですし、全く見れないわけではありません。

しかし、今の人たちの目は肥えていて、アニメーションのレベルが高いものでないと満足できないような傾向にあると思います。

ですので、より良い作画、より良い演出、より良い音響などで、表現していくことが今の時代のニーズに合っているということなのです。

これまでのアニメの欠点を補う

これまで放送してきたワンピースアニメというのは、原作の進行を考慮して制作されていました。

特に最近のワンピースは”進まない”ことで有名になってきています

二週に1回の休載により、昔のようなペースでアニメ化していてはすぐに追いついてしまいます。

そのために、間延びする展開や原作にはないオリジナルのエピソードなどが多々含まれています。

そういった要素が、一部の人々から批判を集めることもありました。

確かに、私たちからしても、間延びというのはあまりメリットがないように感じます。

オリジナルエピソードは、時には「海軍要塞編」のような良作も生まれるかもしれませんが、基本的に蛇足であると私は思っています。

やはり、原作に忠実なものを多くの人はみたいと思っているのではないでしょうか。

その点で、今回の企画では、東映アニメーション版で間延びしていたような展開をカットして、というか再構成して、原作のようなテンポ感で綺麗なアニメーションを楽しむことができると思います。

このように、テンポ感や見やすさの修正も、アニメがリメイクされる理由の一つであると考えます。

【ワンピース】「総編集版」とは?リメイクとの違い

リメイクと並んで、「総編集版」という言葉をよく聞くかもしれません。

これは、過去に放送されたアニメをまとめ直して再編集したものです。

つまり:

  • 作画はそのまま
  • 一部のカットを新規に差し込み
  • ナレーションや構成を変更

という形で、あくまで「再編集」になります。

一方、リメイクは:

  • アニメーションを完全に新規で描き直し
  • 演出も音楽も一新
  • 声優が変更されることもある

という点で、まったく別物です。

ワンピースアニメ見たいけど、流石に全部見る時間はないな。。。

そうだ「総編集」をみよう!と思っている方。

実は意外とワンピースは総編集版のアニメはないんです。

〇〇編で区切った、総編集版の漫画はあるのですが、アニメはない。

強いていうなら、前の項目で紹介した、エピソードオブシリーズがそれに近い扱いになります。

しかし、全てのシリーズを横断的に履修することは難しく、時系列関係なしに、面白いところだけを見るということしかできません。

普通に東映アニメーション版のアニメワンピを短くまとめた総編集版を作れば良いのにと思います。

【ワンピース】作り直しによるファン層の拡大とグローバル戦略

ワンピース再アニメ化には、国内外の新規ファン獲得という目的もあると考えられますので、付け加えでお話ししておきます。

今や世界のコンテンツランキングの上位に入ってくるようなコンテンツであるワンピース。

Netflixなどでの全世界配信が予定されているため、

  • 今までワンピースを知らなかった海外の人たち
  • 話数が多すぎて途中から見られなかった人
  • 昔観てたけど途中で離脱した人

など、いろんな人がもう一度ワンピースに触れるチャンスになると考えられます。

つまり、「作り直し=ただの手直し」ではなく、「世界中の人に見てもらうための新たな船出」という捉え方もできるわけです。

【ワンピース】再アニメ化はどこまで描く?どんな展開になる?

公式のコメントに「東の海編から、」という言葉がありましたね。

これは、それ以降もやりますよ!という意味にもとれます。

とても楽しみですね。

正直評価の高い・低い関係なしに、ワンピース最終回までをWITでアニメ化してくれても良いんだからね!

ファンたちは待っているはずです。

ですが、東の海編だけでこれだけの労力と時間を使って制作しているのであれば、100巻以上の内容を全てアニメ化するのには、やはり20年とかかかりそうですね。。。

まとめ

本日はワンピースが再アニメ化される理由について解説・考察してきました。

近年のアニメリメイクブームに、平成アニメの名作【ワンピース】が乗っかってくるという、この令和時代のアニメ業界、非常に熱いです。

アニメーションの技術は進化していますから、アニメーションがブラッシュアップされるのはもちろん、制作体制の関係上、大幅なテンポアップや見やすさアップも見込める今回の企画は、とても期待値が高いものとなっています。

早く見たいな。

みなさんもぜひネトフリに入って一緒に応援しましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました