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MAPPAの作画がひどい!?アニメ『進撃の巨人』のアニメ制作会社を解説!WIT STUDIOとの比較も!

アニメ制作会社

アニメ『進撃の巨人』のアニメ制作会社は、Season1〜Season3までがWIT STUDIOが担当し、Season FinalはMAPPAが担当しています。

どちらのアニメ制作会社も有名かつ人気なアニメを取り扱っており、どちらも神作画であるアニメを連発しているような制作会社です。

しかし、『進撃の巨人』に限っては、MAPPAの作画をひどいと思う人が結構いるみたいなんです。

そこで今回は、なぜアニメ『進撃の巨人』のMAPPAの作画がひどいと言われているのか、WIT STUDIOとの比較をしていきながら、解説・考察していきたいと思います!

『進撃の巨人』のアニメ制作会社:MAPPAの作画の特徴

まずはアニメ『進撃の巨人』のSeason Finalを担当するMAPPAの会社の概要と作画の特徴を見ていきましょう。

MAPPAという会社について

実はMAPPAが設立されたのは2011年で、割と新めなアニメ制作会社です。

MAPPAのスタジオは、東京、仙台、大阪にあり、幅広く拠点を持っています。

代表作としては、

  • 『呪術廻戦』
  • 『チェンソーマン』
  • 『賭ケグルイ』
  • 『この世界の片隅に』

など、大人気漫画のアニメ化や長編映画までビッグタイトルが並んでいます。

特に有名な逸話として、『劇場版 呪術廻戦 0』は到底不可能なスケジュール感で制作されたにもかかわらず、映画を期限までに制作できたというものがあります。

しかも、クオリティはびっくりするほど高いものでした。

皆さんの評価もかなり高いです。

しかしその反面、当時のツイッターなどで、MAPPAのアニメーターが労働環境に対する愚痴をツイートしており、労働環境が悪いのではないかと話題にもなりました。

MAPPAの作画の特徴

MAPPAの作画をキャラクター、背景、照明・色彩に分けて話していきます。

キャラクターは基本的に作画が統一されています。(どこのアニメ制作会社でも理想の姿)

MAPPA固有の特徴としては、キャラクターを描いている線がものすごく細いことが特徴です。

もちろん、描写やキャラクターによって違いはありますが、平均的にキャラクターの線が細いです。

次に背景についてですが、とにかく、リアルな作画になっています。

『呪術廻戦』のオープニングなどを見てもらうとわかりやすいのですが、写真と思えるほどリアルな背景が描かれています。

そして、照明・色彩ですが、背景のリアリティをさらに高めるように、リアルに見える照明・色彩を行っているように思います。

例えば、ドラえもんのようなアニメは、どちらかというとリアルというより、記号化、単純化されたよりアニメ的というか、作り物のような作画をしていますが、MAPPAはその反対といえます。(もちろんどちらとも魅力があります)

まとめると、MAPPAの作画の特徴はとにかくリアルなところです。

キャラクターの線が細いのも、太すぎると、背景とキャラクターがマッチしないからだと思います。

加えて、激しいアクションシーンや特殊能力などの効果が多いアニメばかりなのに、動き一つ一つが繊細で、どこのシーンで止めても作画崩壊など見当たらないアニメ制作会社です。

『進撃の巨人』のアニメ制作会社:WIT STUDIOの作画の特徴

続いて、アニメ『進撃の巨人』の作画をSeason1〜Season3まで担当したWIT STUDIOの会社の概要と作画の特徴を見ていきましょう。

WIT STUDIOという会社について

なんとWIT STUDIOの設立はMAPPAより遅い2012年です。

これは正直意外でした。

本社は東京にあり、様々アニメーションの制作に携わっています。

代表作としては、

  • 『SPY×FAMILY』
  • 『終わりのセラフ』
  • 『甲鉄城のカバネリ』
  • 『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』

などで、超有名な作品からマイナーだけれども名作と言われている作品まで幅広く制作しています。

最近では『しかのこのこのここしたんたん』という大バズりしたアニメも打ち出しており、革新的なアニメ制作会社であると思います。

WIT STUDIOの作画の特徴

WIT STUDIOの作画の特徴は「メリハリ」だと思います。

コミカルなシーンやアニメはよりコミカルに、シリアスなシーンやアニメはよりシリアスに描いてくれると思います。

基本的には、キャラクターの線は太いです。

ただ、『SPY×FAMILY』や『しかのこのこのここしたんたん』では、そのアニメの世界観に合わせて、割と単純化した世界で、キャラクターたちの魅力を引き出した作画になっていて、キャラクターたちの線は細めです。

逆に『終わりのセラフ』『甲鉄城のカバネリ』『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』では、シリアスでその世界観を再現できており、キャラクターたちの線は太めです。

特に、視聴者に印象付けたいシーンやキメのシーンでは、キャラクターも背景も、なんというか、一枚の劇画調の絵画みたいに描くんですよ。(言葉で表現するのムズイですけど)

特に『進撃の巨人』では顕著にそれが現れています。

キャラクターが絶望するシーン、死を覚悟するシーン、愛を誓うシーンなどでこれが見られます。

それで基本的に作画崩壊もないし、他のスタジオではなかなか難しいと思われる、立体機動装置で飛び回るシーンをわかりやすくアニメ化できています。

『進撃の巨人』の作画でMAPPAがひどいと言われる理由

それではなぜ、あまり非の打ち所がないように見えるMAPPAの作画で『進撃の巨人』がひどいと言われるのでしょうか?

理由を大きく分けて3つ考察してみます。

理由①:MAPPAとWITを比較するとキャラクターの顔が違う

これは割と明らかなことだと思いますが、MAPPAとWITの作画では『進撃の巨人』において、顔が全然違います

前述したように、MAPPAとWITでは、キャラクターを描く線の太さが違うということはありますが、それにしても、別人だろ!と言われるような人物もいます。リヴァイ、ミカサ、ライナーとか。

なぜそうなってしまったかというと、WITでは、原作を元にキャラクターデザインを変えていたんです

アニメ化するにあたってよくあることなのですが、アニメでは複数をアニメーターが同時進行で一つのキャラクターを描くため、統一されたキャラクターデザインが必要です。

それと同時に、アニメ化したときにより多くの視聴者に受け入れてもらえるような顔に変えられることがあります。

もちろん作者が同意してのことだと思います。

つまり、WITの作画は原作よりも大衆向けになった顔とでも言いましょうか。

それに対して、MAPPAは原作により忠実なキャラクターデザインしているんです。

特にわかりやすいのが、リヴァイ、ミカサ、ライナーです。さっき、別人と言った三人です。

この三人はより原作に近いと同時に、WITによってある程度顔が変更されていたため、WITからMAPPAになったときに、違和感があったのでしょう。

他のキャラクターも同様です。

このように、WIT版のキャラデザとMAPPA版のキャラデザに相違があったため、Season1〜Season3と長く担当してきたWIT版で目が慣れてしまっている視聴者は、「顔が全然違う!ひどい!」と思ってしまうのも仕方ないのかもしれません。

ぶっちゃけ私も、アニメから入り、漫画を買った勢なので、初めの頃は漫画の作画とMAPPAの作画には違和感を感じていました。

理由②:WITであったメリハリがなくなった

WITの魅力のときにお話しした、劇画調のシーンがMAPPAではなくなりました。

それが悪いということではなく、今までそのように演出されていたから、なくなって違和感があるということです。

それにMAPPAにはMAPPAの魅力があるので、その演出がなくなって絶対ダメというほどではありません。

それに、MAPPAの魅力はリアルなところなので、例えば、地ならしのシーンは、作品内でのリアリティがマックスでしたし、超大型巨人の大群に蹂躙される人々は、見ていてとても恐怖を感じました。

それに、イェレナの例のシーンも、MAPPAの作画でメリハリが付いていたとも思います。

しかし、やはり今まであったものが急になくなると、拒否反応を起こしてしまうので、ひどいと感じてしまうのかもしれません。

理由③:巨人のCG化

正直これが私の本命です。

セルアニメの中にCGを入れること自体には全く反対ではありません。

むしろ、ロボットアニメやメカアニメ、車や未知の生物的なものなど、CGで表すことによって魅力が引き出されるオブジェクトはたくさんあります。

プラスで作画のコストは落とせますし。

だけれども、巨人をCG化するのは失敗だったと思います。

まず、CGで表現されている巨人のフレームレートが極端に遅くなるシーンが多々あります。(『暴悪』の獣の巨人とか…)

あれ、なんなんでしょうね。

動きがヌルヌルしてないことが気になって、本編に集中できなくなってしまいます。

もちろん、WITでも巨人をCGで描くことは何度かありました。

特にシガンシナ区の戦いでの超大型巨人はギリギリ違和感ではありましたが、まだ、アップで描かれるカットは、しっかりセル画で作画されていました。(他にもロッド・レイス巨人はCGで描かれていました。)

しかし、MAPPA版は全てCGで表現されています。

加えて、人もCGで動かされているシーンがいくつかありました。(今パッと思いつくのは、ファイナルシーズン第一話のウドとかです)

遠くにいるキャラとかならわかりますが、なぜか近くにいるキャラなのにCGで動かされていました。

とても違和感がありました。

とにかく、巨人も人もまだまだセル画で描いていただいた方が断然良かったと思います。

この部分がネックになって、作画がひどい!となってしまった人は大勢いるのではないかと私は思います。

まとめ

基本的にMAPPAもWIT STUDIOも素晴らしいアニメ制作会社だと思います。

しかし、WITで長く放送した後に、MAPPAで作画がガラッと変わったことから、ひどい!となってしまった人が出てきたのだと思います。

特にCGの技術は進化してきたとはいえ、セルルックのCGをセル画と合わせたときに、メカや異質な物体ではない、人間や巨人では、まだまだ違和感が拭えないと感じています。

ですので、烏滸がましくはありますが、手描きで描かれた神作画を私たちは期待してしまいます。

とは言いつつも、『進撃の巨人』Season Finalは涙を流すほど感動しました。

MAPPAさんありがとうございます。

そして、これからも面白いアニメをお願いします。

WITも大好きです。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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