2019年から2020年にかけて放送されたアニメ『この音とまれ!』は、箏曲をテーマにした青春群像劇として大きな反響を呼びました。
「アニメ3期はあるの?」「どこからどこまで描かれるの?」と気になる方も多いでしょう。
結論から言うと、2025年9月現在『この音とまれ!』のアニメ第3期は正式に発表されていません。
ただし、原作は2023年に完結しており、まだアニメ化されていないストーリーも残されています。
本記事では、これまでの放送状況や原作ストーリーとの関係を振り返りながら、3期の可能性について最新情報を整理してお届けします。
この音とまれ アニメ3期は制作されているのか?
アニメ『この音とまれ!』は、2019年に第1期と第2期が放送され、多くのファンを魅了しました。
箏という日本の伝統楽器を題材にした作品は珍しく、さらに青春ドラマのような熱い人間関係が描かれていたため、「第3期も絶対見たい!」と多くの声が上がっています。
では、気になる第3期の制作状況はどうなっているのでしょうか。ここでは、2025年9月時点での公式な発表や、過去の放送スケジュールから見える可能性を整理していきます。
2025年9月時点での公式発表の有無
結論からお伝えすると、2025年9月現在、『この音とまれ!』アニメ第3期の制作は発表されていません。
公式サイトや制作会社の情報を見ても、新作に関する動きはなく、第2期の放送終了後から大きなニュースは止まっています。
ただし、「発表がない=制作がない」とは限りません。アニメ業界では、原作が完結してから時間をあけてアニメ化されるケースも多くあります。特に『この音とまれ!』は2023年に原作漫画が完結したため、今後「物語を最後まで映像化したい」という流れが出てくる可能性も考えられます。
ファンの間では「最後までアニメで見たい」という声がSNSで根強く見られるため、公式からの情報がいつ出てもおかしくはありません。
過去の放送スケジュールから考える可能性
『この音とまれ!』は、2019年春に第1期、同じ年の秋から冬にかけて第2期が放送されました。分割2クールでの放送だったため、短期間で一気に物語が展開されたのです。
第1期が「部員集めから関東邦楽祭まで」、第2期が「関東邦楽祭以降から全国大会予選まで」を描いています。ここでアニメは一旦区切りを迎えましたが、原作漫画はその後も全国大会本戦へと続きます。
この構成から考えると、第3期が制作されるとしたら「全国大会編」が中心になるのはほぼ確実です。新しく加わった部員やライバル校との真剣勝負など、見どころの多いストーリーがまだ残っているため、映像化の期待は十分にあるといえます。
第1期・第2期の放送時期と内容を振り返る
ここからは、過去の放送内容を振り返ってみましょう。
どこまでがアニメ化されていて、どこからが未映像化なのかを整理すると、第3期がもし実現したときに「どんな内容になるのか」がより具体的に見えてきます。
2019年春放送の第1期のストーリー範囲
第1期は、主人公・久遠愛が時瀬高校に入学するところから始まります。
当時の箏曲部は、部長の倉田武蔵ひとりしかおらず、廃部寸前の状態でした。そんななか、かつて不良だった愛が箏と出会い、心を入れ替えて部に入部します。さらに、鳳月さとわや愛の旧友である「三バカ」たちが加わり、ようやく部としての形を取り戻すのです。
第1期の大きな山場は「廃部の危機を乗り越えるための全校生徒の前での演奏」です。ここで披露されたオリジナル曲「龍星群」は、作品を象徴する名シーンとして多くの視聴者の心に残りました。
また、関東邦楽祭での演奏シーンも第1期のクライマックス。彼らの音楽がライバル校に届き、そして自分たち自身の成長を実感する場面は、青春そのものの輝きに満ちていました。
2019年秋〜冬に放送された第2期のストーリー範囲
第2期では、さらに厳しい挑戦が待ち受けます。
箏曲部は外部指導者・堂島晶のもとで練習を重ね、次の舞台である神奈川県予選に挑みます。この予選には、全国大会常連校である姫坂女学院や、実力派の珀音高校といった強敵が立ちはだちました。
見どころはやはり、神奈川県予選での「天泣」の演奏シーンです。仲間との絆を音にのせ、観客の心を震わせる場面は、アニメ全体でも屈指の名場面といえるでしょう。
そして、時瀬高校箏曲部はついに全国大会への切符を勝ち取ります。第2期は、この全国大会へ挑む前の段階までを描いて幕を閉じました。
放送データまとめ
最後に、これまでの放送状況を整理した表を示します。
期 | 放送時期 | 主な内容 | クライマックス |
---|---|---|---|
第1期 | 2019年4月〜6月 | 箏曲部再建、関東邦楽祭出場 | 廃部回避の演奏「龍星群」 |
第2期 | 2019年10月〜12月 | 神奈川県予選、全国大会出場決定 | 「天泣」の演奏で観客を魅了 |
このように、第1期と第2期だけでも十分な盛り上がりが描かれています。しかし、原作には全国大会での更なる戦いと、キャラクターたちの成長が残されています。
そのため、ファンが「第3期を!」と期待するのは自然なことなのです。
原作漫画の完結とアニメ未放送部分について
『この音とまれ!』は、アニメ第2期までで全国大会出場決定の場面が描かれ、物語は大きな盛り上がりを見せました。
しかし、この後のストーリーは原作漫画でしっかり描かれており、まだアニメで映像化されていない部分が存在します。ここからは、原作の完結状況と、アニメで描かれていないストーリーを整理してみましょう。
原作は2023年に完結済み
原作漫画『この音とまれ!』は、アミュー先生によって2012年から連載が始まり、約11年にわたって続いた長編作品です。
そして、2023年に堂々の完結を迎えました。
物語は、主人公・久遠愛と仲間たちが箏曲部で経験する数々の試練、ライバルとの真剣勝負、家族や人間関係の葛藤を経て、全国大会の舞台に挑むまでを丁寧に描き切っています。
完結したことで、読者は登場人物たちの未来をしっかり見届けることができました。特に、最後の大会シーンでは彼らが積み重ねてきた努力と絆が結実し、感動的なフィナーレとなっています。
つまり、アニメ第3期が制作されれば、この「完結までのストーリー」を追う形になるのは確実です。原作が終わっているため、制作側も最後まで構成を計算しながらアニメ化できるという利点があります。
アニメで描かれていないストーリーはどこから?
アニメ第2期は、時瀬高校箏曲部が神奈川県予選を勝ち抜き、全国大会への出場を決めたところで終了しました。
そのため、アニメ化されていない部分は「全国大会に挑む直前から大会本戦まで」です。具体的には、新入部員の由永侑と百谷名都が本格的に加わり、9人で全国に挑む姿が原作で描かれています。
この全国大会編では、時瀬高校だけでなく、ライバル校たちのドラマもより深く掘り下げられます。姫坂女学院の凰かずさ、珀音高校の神崎澪など、すでに登場していたライバルも進化を見せ、彼らの強さと覚悟が全国大会で再び描かれるのです。
つまり、アニメでまだ描かれていない物語は「最も盛り上がるクライマックス部分」といえます。ファンが「第3期を!」と期待する理由はまさにここにあります。
3期が実現するとしたら描かれる内容は?
では、もしアニメ第3期が実現するとしたら、どんな内容になるのでしょうか。
ここからは、原作をもとに「全国大会に向かう部員たちの成長」と「新たなキャラクターの活躍予想」に分けて見ていきましょう。
全国大会出場までの成長ストーリー
全国大会に挑む時瀬高校箏曲部は、すでに多くの困難を乗り越えてきました。廃部の危機、仲間同士の衝突、ライバル校との激闘…。しかし、全国大会はそのすべてを超える試練の舞台です。
全国大会編の見どころは、部員たちがこれまで以上に「音楽で自分を表現する」ことに挑戦する点です。
例えば、主人公の久遠愛は、かつて不良だった自分を振り返りながら、箏を通じて「仲間と生きる音」を探し続けます。彼が全国大会で弾く音色には、過去の自分への後悔や感謝、そして仲間への信頼が込められているのです。
また、ヒロインの鳳月さとわは、母親との確執を乗り越えて家元の跡継ぎとなり、全国大会で自分の存在を証明しようとします。彼女の演奏には「鳳月家の娘」という重圧と、「時瀬の仲間と奏でる音楽」という自由さが混ざり合い、聞く人すべてを圧倒する力があります。
全国大会編では、仲間の一音一音が重なり、まるでひとつの物語を奏でるような合奏が繰り広げられます。その姿は、アニメで映像化されれば鳥肌が立つほどの迫力になるでしょう。
新キャラクターの活躍予想
全国大会編から本格的に登場するのが、新入部員の由永侑と百谷名都です。
由永侑は、祖父から山田流の箏を学んできた経験を持ち、独特の演奏スタイルで部に新しい風を吹き込みます。彼の人懐っこい性格は愛を慕う形で描かれ、時にコミカルな場面を生みながらも、大会では重要な役割を果たす存在になります。
一方、百谷名都はドラマーとして活動していた経験から、リズム感の鋭さで合奏を支えます。彼は「音楽で仲間と一体になること」に喜びを見出し、部に馴染んでいきます。彼の加入によって、時瀬高校の合奏はより厚みを増し、全国大会の舞台にふさわしい完成度を高めていくのです。
また、ライバル校の進化も見逃せません。凰かずさの一途な情熱、神崎澪の才能と苦悩、そして彼らの仲間との関係性は、全国大会での勝負をさらに熱くします。
全国大会編の位置づけまとめ
最後に、アニメ第3期で描かれるであろう全国大会編を、既存アニメと比較して整理してみます。
アニメ期 | 主な内容 | クライマックス | 未映像化との関係 |
---|---|---|---|
第1期 | 箏曲部の再建、関東邦楽祭 | 廃部回避の演奏「龍星群」 | 序章 |
第2期 | 神奈川県予選、全国大会出場決定 | 「天泣」の熱演 | 中盤 |
第3期(予想) | 全国大会本戦、新入部員の活躍 | 全国大会での合奏 | 原作の最終章に直結 |
こうして整理すると、第3期は物語の「集大成」といえる章になることが分かります。
アニメ3期の可能性を高める要素
『この音とまれ!』のアニメ第3期が実現するかどうかを考えるとき、重要になるのは「原作の人気」と「これまでのアニメ展開から見える需要」です。ここでは、累計発行部数の推移やBlu-ray・配信サービスの動きを振り返りながら、可能性を探っていきます。
原作人気と累計発行部数の推移
『この音とまれ!』は2012年から連載が始まり、2023年に完結するまで多くの読者を引きつけ続けました。
特に2019年のアニメ化をきっかけに一気に注目が集まり、中高生を中心に「箏を始めたい!」という声が広がったのは大きな特徴です。実際に、原作コミックスの累計発行部数は2021年10月時点で550万部を突破しています。
発行部数の推移を整理すると、以下のようになります。
年代 | 主な出来事 | 累計発行部数 |
---|---|---|
2012年 | 『ジャンプスクエア』で連載開始 | ― |
2017年 | 作中曲収録CDが文化庁芸術祭優秀賞 | 約300万部 |
2019年 | アニメ第1期・第2期放送 | 約500万部 |
2021年 | アニメ放送後の人気継続 | 550万部突破 |
2023年 | 原作完結 | ― |
こうしてみると、アニメ化によって作品の知名度が一気に高まり、その後も安定して人気を保っていたことが分かります。完結した現在でもSNSで語られることが多く、原作人気がアニメ3期の可能性を支える大きな要素になっているといえるでしょう。
アニメBlu-rayや配信サービスでの需要
もうひとつ注目すべきは、アニメのBlu-rayや配信サービスでの需要です。
アニメ放送当時、Blu-rayの売上は爆発的な数字ではなかったものの、口コミで「音楽シーンの迫力を何度も見返したい」という声が広がりました。特に「龍星群」や「天泣」の演奏シーンは、Blu-rayで繰り返し視聴するファンが多かったといわれています。
さらに現在は、配信サービスでの需要が作品人気を下支えしています。動画配信サービスでは過去の第1期、第2期が視聴可能で、新規ファンが入りやすい環境が整っているのです。
音楽をテーマにした作品は配信との相性もよく、SNSと合わせて「ここで感動した!」というシーンがシェアされやすい特徴があります。こうした需要が継続していることも、第3期の可能性を高める要因といえます。
ファンが期待する「この音とまれ!」3期の未来
ここからは、実際にファンがどのように第3期を待ち望んでいるのか、そして今後に向けてできることを考えていきます。
SNSでの盛り上がりと続編待望の声
アニメ放送から数年が経っても、SNS上では「第3期まだですか?」という投稿が途切れることはありません。特に原作が完結した2023年以降は、「最後までアニメで見たい」という声がさらに増えています。
ファンの多くは、全国大会での演奏シーンをアニメで体感することを望んでいます。たとえば「天泣」のように、仲間の想いを一音一音に込めて奏でる場面は、紙面で読むだけでも胸を打ちますが、アニメになれば音楽と映像が合わさり、より強烈に心に響くでしょう。
SNSではすでに「もし第3期が来たら絶対リアタイで観る」「全国大会編は泣く自信しかない」といった熱量のある声が多く見られます。こうした盛り上がりが続いている限り、制作側が動く可能性は十分にあります。
今後の情報解禁に備えてできること
ファンとしては「待つ」以外にできることは限られますが、それでも応援の形を示すことは可能です。
ひとつは、既存のアニメをBlu-rayや配信で見返すことです。視聴数や売上が伸びれば、それは「まだこの作品に需要がある」という証拠になります。
もうひとつは、SNSでの声を広げることです。制作会社や関係者はファンの反応をチェックしているため、「3期を見たい」という声が多ければ多いほど、動きが出やすくなります。
また、原作漫画をまだ読んでいない人に勧めることも効果的です。作品全体の盛り上がりが再び大きくなれば、「完結までアニメで描こう」という流れが現実味を帯びてきます。
未来への展望まとめ
ここまでの内容を整理すると、アニメ第3期が実現するための鍵は「人気の持続」と「ファンの熱量」にあります。
要素 | 内容 | 3期への影響 |
---|---|---|
原作人気 | 完結済み、累計550万部突破 | 映像化の材料が十分 |
Blu-ray・配信需要 | 演奏シーンのリピート需要、配信での新規ファン獲得 | 安定した支持層の存在 |
SNSでの声 | 続編を求める投稿が今も多数 | 制作側への強い後押し |
ファンの行動 | 視聴・購入・拡散による応援 | 需要の「見える化」に直結 |
これらが揃っているからこそ、『この音とまれ!』アニメ3期への期待は途切れることがありません。
まとめ
『この音とまれ!』アニメ第3期は、2025年9月現在まだ発表されていません。ですが、原作人気や配信需要、そしてファンの声は今も強く存在しています。
もし実現すれば、全国大会編という物語のクライマックスを映像と音楽で堪能できる最高の体験になるでしょう。
その日を信じて、これからもファンは声を上げ続け、作品を支え続けていくのだと思います。
公式サイト:http://konooto-anime.jp/

アニメ・映画が大好きで毎日色んな作品を見ています。その中で自分が良い!と思った作品を多くの人に見てもらいたいです。そのために、その作品のどこが面白いのか、レビューや考察などの記事を書いています。
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