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【最新版】ハンターハンターのアニメは何巻まで?各シリーズの範囲を徹底解説

アニメ・漫画

ハンターハンターのアニメを見ていて、「この続きは原作漫画の何巻から読めばいいの?」と気になったことはありませんか?

実は、アニメには1999年版と2011年版があり、それぞれカバーしている原作範囲が異なります。

本記事では、両アニメがどこまで描かれたのかを整理し、原作との対応巻数をわかりやすくまとめました。

最後まで読むことで、「アニメの続きはどこから漫画を読めばいいのか」が一目でわかります。

ハンターハンターのアニメは何巻まで描かれているのか

ハンターハンターは、冨樫義博先生が描く人気少年漫画で、1998年から現在まで連載が続いている長寿作品です。
その大きな魅力は、主人公ゴン=フリークスの成長を軸にしつつ、仲間やライバルたちとの出会いや別れ、そして念能力という奥深いバトルシステムによって、常に予測不能な展開が広がるところにあります。

アニメ化も複数回されており、1999年版と2011年版があります。どちらも原作漫画をもとにしていますが、描かれた範囲には違いがあります。
特に、2011年に放送が始まったマッドハウス制作版は、最新の物語をアニメで追いたいファンにとって重要な作品です。

では、この2011年版アニメは原作のどこまでを描いたのでしょうか。結論から見ていきましょう。

結論:2011年版アニメは原作32巻までをカバー

2011年に放送されたハンターハンターのアニメは、単行本の32巻までを映像化しています。

アニメは「ハンター試験編」から始まり、「ヨークシン編」「グリードアイランド編」を経て、作品の大きな山場となる「キメラ=アント編」へと突入します。
そして物語は「王直属護衛軍」と呼ばれる最強クラスの敵や、王メルエムとの戦いを描き切り、その後に続く「会長選挙編」で一区切りを迎えました。

「会長選挙編」では、ネテロ会長の死を受けて新しいハンター協会会長を決めるための選挙が行われます。
同時に、ゴンはこれまでの戦いで深刻なダメージを受けて動けない状態に陥っていましたが、仲間やキルアの奮闘によって救われます。
そして最後には、ついにゴンが父・ジンと再会を果たすのです。

この「父と子の再会」までがアニメで描かれた内容であり、そこが単行本32巻の範囲に当たります。
つまり、アニメの続きが気になる人は、33巻から原作を読み始めればよい、ということになります。

アニメが32巻で終わったことには大きな理由があります。
原作はその後「暗黒大陸編」や「王位継承戦」といった新章へと進んでいきますが、こちらは物語のスケールがさらに広がり、キャラクター数も飛躍的に増えていきます。
放送当時、漫画のストックが追いついていなかったため、2011年版アニメは一旦ここで完結したのです。

ここで、アニメと原作単行本の対応関係を表にまとめてみましょう。

アニメのエピソード原作巻数主な内容
ハンター試験編1巻〜5巻ゴン、キルア、クラピカ、レオリオが試験に挑戦し、プロハンターとなる
天空闘技場編5巻〜7巻ゴンとキルアが念を習得し、ヒソカと再戦
ヨークシン編8巻〜13巻クラピカと幻影旅団の激突、クルタ族の因縁
グリードアイランド編13巻〜18巻ゲームの世界で念能力を駆使した冒険、ゴンとキルアの修行
キメラ=アント編18巻〜30巻王メルエムと護衛軍との壮絶な戦い、ネテロ会長の最期
会長選挙編31巻〜32巻新会長を決める選挙、ゴンが父ジンと再会

こうして見てみると、2011年版アニメは原作の主要な物語を余すところなく映像化していることが分かります。
特に「キメラ=アント編」は、原作の中でも最も重厚で長いエピソードのひとつであり、アニメでもその壮絶さが丁寧に描かれています。

ゴンが自らの命を削って大人の姿に成長し、ネフェルピトーを討ち取るシーンや、メルエムとコムギの最後の場面は、原作ファンからも「アニメで見て本当に泣いた」と言われるほど強い印象を残しました。

そして、すべてを乗り越えた後にジンと出会うことで、ゴンの物語はひとまず大きな区切りを迎えます。

1999年版アニメとOVAの範囲

「ハンターハンター」は2度にわたってアニメ化されている作品です。
多くの人が「2011年版」の印象を強く持っていますが、それよりも前に、日本アニメーションが手がけた「1999年版アニメ」が存在します。

この1999年版は、フジテレビ系列で放送されていたテレビシリーズと、その後に発売されたOVAシリーズによって構成されています。
放送当時は原作のストックがまだ少なかったため、アニメオリジナルの要素や改変も多く、2011年版とは雰囲気の違う作品に仕上がっています。

ここでは、1999年版アニメがどこまでを描いたのか、そして続編として作られたOVAがどの範囲をカバーしているのかを整理して解説していきます。

テレビアニメ(1999〜2001年)は11巻まで

1999年10月から2001年3月まで放送されたテレビシリーズは、全62話。
原作漫画でいうと、ちょうど「ヨークシン編」の途中まで、つまり11巻のラスト付近までが描かれました。

物語はもちろん「ハンター試験編」から始まります。ゴン、キルア、クラピカ、レオリオが初めて出会い、命がけの試験を乗り越えていくシーンは、当時の視聴者の心を掴みました。
1999年版の特徴は、キャラクターデザインが少し大人っぽく、全体的にダークな雰囲気が漂っているところです。ヒソカの不気味さや、試験の残酷さが強調されており、少年漫画らしさよりもサスペンス要素が前面に出ています。

試験を突破したゴンたちは、その後「天空闘技場編」で念を習得していきます。ウイング師範代から初めて「纏」「絶」「練」「発」の基礎を教わる場面や、ヒソカと再戦する流れは、念能力という独自の戦闘概念を理解する重要なエピソードです。
この部分はアニメでも丁寧に描かれており、原作を知らない人でも念の仕組みを理解しやすい構成になっていました。

そして物語は大きく動き、「ヨークシン編」に突入します。クラピカの宿敵である幻影旅団が初登場し、彼らとクラピカの因縁が描かれることで一気にシリアスさを増します。
旅団のリーダー・クロロをはじめ、フェイタンやシズクといった個性的なキャラが続々と登場。クラピカが鎖の能力でウボォーギンを追い詰めるシーンは、ファンにとって衝撃的な場面でした。

ただし、テレビシリーズは11巻の途中で終了してしまいます。原作でいえば、クラピカが旅団の一員を倒したあたりで区切りがつき、物語の決着をつけることなく終わってしまったのです。
これは、当時まだ原作の連載がそこまで進んでいなかったことも関係しています。結果として「続きをどう描くのか?」という期待が高まり、後にOVAシリーズが制作されることにつながりました。

OVA第1期〜第3期は「GI編」まで収録

テレビシリーズ終了後、ファンの声に応える形で制作されたのがOVAです。
OVAは全3シリーズに分かれており、それぞれの内容を合わせると原作の18巻あたり、つまり「グリードアイランド編」の最後までを描いています。

最初に作られたのはOVA第1期「ハンターハンター」(全8話)。これはヨークシン編の続きを描き、クラピカと幻影旅団の戦いに決着をつけています。
クラピカの「絶対時間(エンペラータイム)」が初めて披露され、鎖を駆使してクロロを能力封じに追い込むシーンは迫力満点でした。
テレビ版で途中だったエピソードが最後まで描かれたことで、ファンにとっては大きな満足感を与えたシリーズでした。

続くOVA第2期「GREED ISLAND」(全8話)は、いよいよゲームの中に入って戦う「グリードアイランド編」が中心です。
原作で人気の高い「カードバトル」や「念を使ったゲーム攻略」が展開され、ゴンとキルアがさらなる成長を遂げていく過程が描かれています。
この編はややスローペースですが、ゲームのルールや念能力の応用が細かく説明されるため、ハンターハンターならではの頭脳戦を楽しむことができました。

そしてOVA第3期「G・I Final」(全14話)。ここでは「グリードアイランド編」のクライマックスが描かれます。
ビスケが本格的に登場し、ゴンとキルアに厳しい修行を課すシーンは、原作ファンにとっても印象的な場面です。
また、敵キャラ・ゲンスルーとの戦いも大きな見どころでした。爆発を操る能力「一握りの火薬(リトルフラワー)」を駆使するゲンスルーに対し、ゴンが自らの拳を武器にして立ち向かう姿は、少年漫画らしい熱い展開として語り継がれています。

こうしてOVAは「グリードアイランド編」のエンディングまでを描き切り、全体として原作18巻の内容をカバーしました。
その後に続く「キメラ=アント編」は、1999年版・OVAでは描かれず、完全に2011年版アニメに引き継がれることになります。

ここで、1999年版とOVAのカバー範囲をまとめておきましょう。

シリーズ名放送/発売時期原作巻数主な内容
テレビアニメ(1999〜2001年)全62話1巻〜11巻途中ハンター試験編〜ヨークシン編序盤
OVA第1期「HUNTER×HUNTER」2002年12巻〜13巻クラピカと幻影旅団の戦いに決着
OVA第2期「GREED ISLAND」2003年13巻〜15巻ゴンとキルアがゲームに挑戦
OVA第3期「G・I Final」2004年15巻〜18巻グリードアイランド編完結、ゲンスルー戦

まとめると、1999年版アニメとOVAをすべて視聴すれば、原作の18巻までの物語を楽しむことができます。
テレビ版だけではヨークシン編が途中で終わってしまうため、OVAはファンにとって欠かせない存在でした。

現在では2011年版アニメが「完全版」として認識されることが多いですが、1999年版アニメには独特の雰囲気や演出があり、こちらを好むファンも根強く存在します。特にクラピカと旅団の対決や、ヨークシン編の緊張感は、1999年版ならではの暗いトーンが合っているという声も多いのです。

つまり、1999年版+OVAは「クラピカと旅団の決着」から「グリードアイランド編のクリア」までをカバーした作品群であり、その後の壮大な「キメラ=アント編」へとつながっていく物語の重要な前半部分を担っていたといえます。

2011年版アニメの範囲

2011年に放送が始まった「HUNTER×HUNTER」は、マッドハウスが制作を担当し、全148話という長期シリーズとして放送されました。
1999年版とはキャストもスタッフも一新され、ハイビジョン映像で描かれる新しい「ハンターハンター」は、原作に忠実でありながらテンポ良く展開していくのが特徴です。

この2011年版は、物語の冒頭である「ハンター試験編」から始まり、原作の大きな山場を一つずつ丁寧にアニメ化していきました。
そして最終的には「会長選挙編」までを描き切り、ゴンと父・ジンの再会をもって物語に一区切りをつけています。

ここでは、2011年版アニメがどの範囲を網羅しているのか、原作との対応を踏まえて詳しく見ていきましょう。

「ハンター試験編」から「会長選挙編」まで網羅

2011年版アニメは、原作の最初から「会長選挙編」までを完全にアニメ化しています。
それは単なるダイジェストではなく、原作のストーリーを余すことなく丁寧に再現し、時には演出を強化して描き切ったシリーズでした。

最初の「ハンター試験編」では、ゴンがハンターを目指し、旅の仲間となるキルア、クラピカ、レオリオと出会います。
湿地帯でのサバイバルやタワーでの心理戦、そしてヒソカとの不気味な対峙など、原作の緊張感をそのまま映像化した展開は多くの視聴者を惹きつけました。

その後の「天空闘技場編」では、ゴンとキルアが念を学ぶ場面が描かれます。
ここで初めて「念」という能力の存在が明らかになり、後の全てのバトルの基礎となる重要な仕組みが解説されました。
ウイングの「これから先は命を落とすこともある」という言葉は、物語がただの冒険譚ではなく、命を懸けた戦いに進んでいくことを予感させるものでもありました。

続く「ヨークシン編」では、クラピカの宿命である幻影旅団との戦いが中心になります。
オークションを舞台にした裏社会の暗闘や、旅団の圧倒的な強さ、クラピカがウボォーギンを葬るシーンなど、シリアスさを極めたストーリーは、2011年版でも原作に忠実かつ迫力たっぷりに表現されました。

「グリードアイランド編」では一転、ゲーム世界を舞台にした頭脳戦や修行が描かれます。
特に、ビスケの登場によってゴンとキルアが大きく成長する姿は、物語の中で非常に印象的です。
念能力を応用したカードバトルや、ゲンスルーとの命がけの対決は、2011年版ならではのスピード感と映像美で描かれました。

そして物語は最大の山場である「キメラ=アント編」へ突入します。
この編は、ハンターハンターの中でも最も長く、そして重厚なエピソードです。
人間を捕食するキメラアントという存在、王メルエムと護衛軍の圧倒的な強さ、ネテロ会長の命を懸けた決戦など、これまでの物語をはるかに超えるスケールで展開しました。

特に、ゴンがピトーに怒りを爆発させ、自らを犠牲にして「ゴンさん」へと変貌する場面は、アニメでも圧巻の迫力で描かれ、多くの視聴者に衝撃を与えました。
また、メルエムとコムギの静かで切ない最期は、バトル漫画の枠を超えた深い余韻を残しています。

その後、物語は「会長選挙編」に移ります。
ネテロの死を受け、新しいハンター協会会長を選ぶために混乱する組織の様子や、キルアと妹アルカとの絆が描かれる編です。
ここで、傷ついたゴンを救うためにキルアが全力を尽くす姿は、二人の友情の深さを改めて感じさせるものでした。

そして最終話では、ついにゴンとジンが再会します。
「ハンターになる」という旅の出発点だった父を追う目的が果たされ、物語に一区切りがつくのです。

2011年版アニメは、この「会長選挙編」のラスト、つまり原作32巻の終わりまでをしっかりと描き切りました。

原作32巻でアニメは終了

2011年版アニメは、全148話をもって完結しています。
描かれた範囲は、原作の1巻から32巻までで、ジンとの再会が最後のシーンとなります。

つまり、アニメを見終えたあとに続きが気になる場合は、単行本の33巻から読む必要があります。
33巻以降では「暗黒大陸編」「王位継承戦編」といった新章が始まり、物語はさらにスケールを広げていきます。

ここで、2011年版アニメと原作単行本の対応関係を表で整理してみましょう。

アニメ編原作巻数主な内容
ハンター試験編1〜5巻ゴンが仲間と共に試験を突破
天空闘技場編5〜7巻ゴンとキルアが念を習得、ヒソカと再戦
ヨークシン編8〜13巻クラピカと幻影旅団の死闘
グリードアイランド編13〜18巻ゲーム攻略と修行、ゲンスルー戦
キメラ=アント編18〜30巻王メルエムとの戦い、ネテロの最期
会長選挙編31〜32巻新会長選挙、ゴンとジンの再会

このように、2011年版アニメは原作の重要なエピソードをほぼ網羅しており、「完全版」と呼ぶにふさわしい内容になっています。

ゴンの成長、仲間たちとの絆、そして圧倒的な強敵との戦いを経てたどり着く父との再会。
ここまでを描き切ったことで、アニメとしてひとつの大きな区切りが成立しているのです。

2011年版アニメの完結は、多くのファンに「次は暗黒大陸編もアニメ化してほしい」という期待を抱かせました。
しかし現時点では続編は制作されておらず、アニメの続きが気になる人は原作漫画を手に取るしかありません。

まとめると、2011年版アニメは「ハンター試験」から「会長選挙編」まで、つまり原作32巻までを描いて終了しています。
そして33巻以降の物語は、まだアニメでは触れられていない新たな冒険の領域となっています。

アニメと原作単行本の対応表

アニメと漫画の関係は、作品を楽しむうえでとても重要なポイントです。
「どこまでアニメで観られるのか?」「続きは原作漫画の何巻から読めばいいのか?」という疑問を持つ人は多いでしょう。

とくに『HUNTER×HUNTER』は、1999年版・2011年版と2度にわたりアニメ化されており、それぞれで描かれている範囲が異なります。2011年版はより原作に忠実で、序盤から「会長選挙編」までをしっかり描いています。

ここでは、アニメと単行本がどう対応しているのかを整理して、続きを読みたい人が迷わないようにまとめていきます。

何巻から読めばアニメの続きが楽しめる?

2011年版アニメは、原作の32巻までを描いて完結しています。
そのため、アニメを観終わったあとに「続きが知りたい」と思った人は、33巻から原作を読めば物語の続きを楽しむことができます。

33巻以降は「暗黒大陸編」と「王位継承戦編」が中心になります。
これらはまだアニメ化されていないため、漫画でしか追えないストーリーです。キャラクターも一気に増え、クラピカやカキン王族を中心に、壮大な継承戦が繰り広げられるなど、これまで以上に重厚な物語が展開されていきます。

逆に「アニメで見た範囲を原作でも確認したい」という人は、1巻から読み直すのもおすすめです。
とくに「ヨークシン編」や「キメラ=アント編」では、アニメと原作でセリフのニュアンスや演出が微妙に異なり、同じ場面でも違った印象を受けることがあります。

ここで、アニメと単行本の対応関係を表で整理してみましょう。

アニメ編原作巻数主な内容
ハンター試験編1〜5巻ゴン、キルア、クラピカ、レオリオが試験に挑戦。ヒソカ初登場。
天空闘技場編5〜7巻念の習得。ヒソカとの再戦。
ヨークシン編8〜13巻幻影旅団とクラピカの戦い。ウボォーギンとの決着。
グリードアイランド編13〜18巻ゲーム世界での修行。ゲンスルー戦。ビスケ登場。
キメラ=アント編18〜30巻王メルエムと護衛軍の脅威。ネテロとの最終決戦。
会長選挙編31〜32巻新会長選挙。アルカとキルアの絆。ゴンとジンの再会。
アニメ未収録33巻〜暗黒大陸編、王位継承戦編。クラピカと新キャラクターたちの物語。

こうして見ると、2011年版アニメは原作の前半から大きな山場までをしっかり描いており、ひとつの物語としてきれいにまとまっています。
ただし本当の意味での「旅の続き」は、33巻以降に待っているのです。

劇場版の位置づけ

テレビシリーズとは別に、2011年版アニメ放送中には劇場版も2作公開されています。
しかし、この2本は原作ストーリーを補うものではなく、いわゆる“外伝”に近い立ち位置にあります。

アニメを観終えた人が「映画を観ないとストーリーが分からなくなるのでは?」と心配する必要はありません。むしろ、登場キャラクターや世界観を活かしながらも、映画オリジナルの物語として楽しむことができる内容になっています。

『緋色の幻影』と『The LAST MISSION』は原作外伝的ストーリー

2013年に公開されたのが『劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影』です。
この作品はクラピカを主人公格に据え、彼の宿命であるクルタ族虐殺の過去に深く踏み込んだ物語になっています。
幻影旅団との戦いを終えたクラピカが、奪われた「緋の目」を取り戻すために再び立ち上がるストーリーは、原作ファンにとっても胸に刺さるものでした。
幻影旅団のメンバーも登場するため、ヨークシン編を好きな人には特に楽しめる映画です。

同年12月に公開された2作目が『劇場版 HUNTER×HUNTER -The LAST MISSION-』です。
こちらはハンター協会の暗い歴史をテーマにしており、ネテロ会長の知られざる過去が描かれます。
ハンター協会がかつて闇を抱えていたという設定は、原作には登場しない映画オリジナル要素ですが、強敵との戦いや「正義とは何か」を問うストーリーによって、作品世界に厚みを加えるものとなりました。

どちらの映画も原作本編とは直接つながらない外伝的な立ち位置ですが、キャラクターの背景を深掘りしたり、原作では見られない共闘やバトルを楽しめたりするのが魅力です。

総括すると、2011年版アニメは原作32巻までを忠実に描き、物語としては「ゴンとジンの再会」で大きな区切りを迎えました。
その後に公開された劇場版2作は、原作本編には含まれない外伝的な内容ですが、キャラクターをより深く知るきっかけになる補完的な作品といえます。

もしアニメを観終えて「続きをもっと知りたい」と思ったなら、原作は33巻から読むのが正解です。
そして、クラピカの過去やハンター協会の影に興味があるなら、劇場版も合わせて楽しむことで『HUNTER×HUNTER』の世界をより立体的に味わうことができるでしょう。

アニメと原作の違い

『HUNTER×HUNTER』は、緻密な設定と個性的なキャラクターたちが織りなす物語が大きな魅力の作品です。
1999年版、2011年版と二度のアニメ化がされており、どちらも原作をもとにしていますが、アニメならではの改変や補完が見られる部分があります。

アニメは「原作の忠実な映像化」でありながら、視聴者に分かりやすくするためにエピソードを調整したり、逆に演出を追加したりすることがあります。
その違いを知ることで、原作とアニメを二度楽しむことができるのです。

描写の改変・省略されたエピソード

まず大きな違いとして挙げられるのは、一部の描写が省略されたり、表現がマイルドになったりしている点です。

『HUNTER×HUNTER』は少年漫画でありながら、残酷な戦いやショッキングな場面が多く描かれています。
たとえば「ヨークシン編」では、幻影旅団がマフィアを大量に虐殺するシーンがありますが、アニメでは過激な表現が緩和され、直接的な残酷描写は控えめになっています。
一方で緊張感を損なわない工夫がされており、旅団の恐ろしさは十分に伝わるようになっていました。

また「キメラ=アント編」でも同様の省略があります。
原作では蟻たちが人間を次々と捕食する場面が細かく描かれていますが、アニメでは一部が暗示的に表現され、過激すぎない形でまとめられています。
しかし、王メルエムの冷酷さや護衛軍の圧倒的な強さは丁寧に描かれており、原作の重さを崩すことなく映像化されていました。

さらにテンポの調整という意味では、原作で長く描かれていた説明や駆け引きがコンパクトにまとめられていることも多いです。
たとえば「グリードアイランド編」でのカードシステムやゲームルールの説明は、原作では文字数が多く複雑に書かれていましたが、アニメでは視覚的に分かりやすく整理され、初見でも理解しやすくなっています。

アニメで補完されたオリジナル演出

逆にアニメで追加され、作品をより盛り上げる要素となったオリジナル演出もあります。

代表的なのは、戦闘シーンの描写です。
原作では静止画的なコマ割りで表現されているバトルも、アニメでは動きやエフェクトが加わることで迫力が何倍にも増しています。
特に「天空闘技場編」でのゴンとヒソカの対決は、原作ファンからも「アニメで観てさらに熱くなった」と高く評価されました。ヒソカの妖しい余裕と、ゴンの一歩も引かない執念が、アニメならではの緊張感で表現されています。

また「キメラ=アント編」のクライマックスであるネテロと王メルエムの戦いも、アニメ版ならではの壮大な演出が光ります。
百式観音の猛攻や、王の圧倒的な反撃は、音楽やカメラワークと相まって、まさに映画のようなスケール感で描かれました。
原作では淡々と進む部分が、アニメではドラマチックに膨らみ、視聴者の心を揺さぶる仕上がりになっています。

さらに、日常的なシーンやキャラクター同士の掛け合いが追加された部分もあります。
ゴンやキルアが冗談を言い合ったり、旅の合間に見せるちょっとしたやり取りが補完されることで、仲間同士の絆やキャラクターの魅力がより強調されました。
こうした演出は原作の流れを壊すことなく、むしろ「彼らと一緒に冒険している感覚」を与えてくれるのです。

まとめ:アニメの続きは単行本33巻から読もう

ここまで見てきたように、『HUNTER×HUNTER』のアニメと原作には細かな違いがあります。
残酷描写の緩和や説明の簡略化などでアニメ独自の工夫がされている一方、戦闘シーンの迫力やキャラクターの関係性はアニメならではの演出でより深みを増しています。

その結果、アニメは「原作を忠実に再現しつつ、映像作品としての面白さも高めた」仕上がりになっていると言えるでしょう。

ただし重要なのは、2011年版アニメは原作32巻までで終了しているということです。
そのため、物語の続きを知りたい人は、単行本33巻から読み進める必要があります。

33巻から始まる「暗黒大陸編」や「王位継承戦」は、これまでの冒険とはまた違ったスケールの物語です。
クラピカが再び前線に立ち、カキン王族の継承戦に巻き込まれていく姿は、アニメではまだ描かれていません。
もしアニメを観終わって心が燃えているなら、ここから漫画に飛び込むことで、より深く『HUNTER×HUNTER』の世界に触れることができるでしょう。

最後にまとめると、

  • アニメは原作を大きく変えずに映像化し、細部で調整や補完を行っている
  • 戦闘シーンや仲間の掛け合いなどは、アニメならではの迫力と魅力がある
  • 2011年版アニメは32巻までを描き、続きは33巻から漫画で楽しめる

という流れになります。

アニメで『HUNTER×HUNTER』の壮大な冒険を堪能したあと、単行本で続きを読むことで、さらに奥深い物語へと進んでいく――。
それこそが、この作品を最大限に楽しむ方法だといえるでしょう。

※ハンターハンターのアニメ公式サイトはこちら※

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