『鬼灯の冷徹』アニメ3期決定！？放送の可能性とアニメ続編予想

「鬼灯の冷徹アニメ3期って、結局いつ来るの？」——完結から時間が経った今でも、地獄の日常をもう一度テレビシリーズで見たいファンの声は止まりません。

公式サイトやSNSを見ても、2025年現在「鬼灯の冷徹アニメ3期」制作決定といった正式発表は出ていないものの、原作の人気やOAD展開、配信での盛り上がりを見ると「もう完全に望みゼロ」と言い切るのももったいない状況です。

本記事では、「鬼灯の冷徹アニメ3期」の最新状況と放送時期の現実的な予想を、ビジネス面・ファンの熱量の両方から整理。

そのうえで、今だからこそ押さえておきたい作品概要やあらすじ、登場人物、配信状況、そして筆者の“地獄愛”たっぷりの見どころ解説まで、一気にまとめます。

読み終わるころには、「3期を待つ間に何を観てどう楽しむか」が具体的にイメージできるはずです。

『鬼灯の冷徹』アニメ3期の最新情報

「鬼灯の冷徹アニメ3期って、まだなの？」と気になっている人、多いですよね。
地獄を舞台にしたギャグと日常が絶妙に混ざったこの作品、アニメ1期・2期・OADと続いてきた分、「次はいつ？」と期待するのも当然です。
ここでは、現時点の放送情報や制作会社の動き、原作ストックの状況から、3期の可能性をリアルに見ていきましょう。

放送時期予想

まず、はっきりしているのは「鬼灯の冷徹アニメ3期」はまだ公式発表がありません。
これは2025年現在でも変わっていない状況です。
ただ、過去のアニメ放送の間隔を見ると、今後の展開を予想するヒントが見えてきます。

アニメ1期は2014年に放送されました。
そして2期は2017年にスタートし、2クールに分かれて2018年まで続きました。
さらにOAD（オリジナルアニメDVD）は、単行本の特装版として2014年から2020年まで断続的にリリースされています。
つまり、テレビシリーズとしては3年周期、OADでは6年ほどの長期展開が行われていたんです。

この流れから考えると、「次に何か動きがあるとすれば、2025〜2026年ごろ」という見方もできます。
実際、同じように間隔を空けて再始動したアニメ作品も多くあります。
たとえば『銀魂』や『デュラララ!!』など、人気が根強ければ数年のブランクを経て復活するケースもあります。

表でまとめるとこんな感じです。

放送・発売年	作品形態	備考
2014年	アニメ1期（WIT STUDIO）	初のテレビシリーズ
2017年〜2018年	アニメ2期（スタジオディーン）	2クール構成
2014〜2020年	OAD（PINE JAMなど）	単行本特装版に同梱

こうして見ると、「完全に終わった」わけではなく、「間を置いて続くタイプの作品」とも言えそうです。
鬼灯や白澤の掛け合いがまた見られる日は、もしかするとそう遠くないかもしれませんね。

制作会社の動き

制作会社の変遷も「3期が来るかどうか」を考える上で大切なポイントです。

1期を手がけたのは『進撃の巨人』でも知られるWIT STUDIO。
重厚な作画と地獄の雰囲気を丁寧に描いたことで話題になりました。
ただ、当時は多くの大型タイトルを抱えていたため、2期では制作がスタジオディーンに移っています。

ディーンはギャグ作品にも強く、『薄桜鬼』や『斉木楠雄のΨ難』などで知られる会社です。
そのため、2期では少し柔らかい作画とテンポのいいギャグ演出に変わり、「地獄の日常感」がより明るくなった印象でした。
この雰囲気の変化を「こっちのほうが原作っぽい」と好む人も多かったですね。

そしてOADシリーズになると、今度はPINE JAMという比較的新しいスタジオが担当しました。
PINE JAMは『ジャヒー様はくじけない！』など、テンポのいいコメディが得意な会社です。
OADでは短編形式が多く、ギャグのキレが際立っていました。

3期がもし実現するなら、どのスタジオが引き受けるかで作品の雰囲気が大きく変わりそうです。
WIT STUDIOなら「地獄の荘厳さ」が、ディーンなら「温かいコメディ調」が、PINE JAMなら「テンポのいい笑い」が戻ってくるでしょう。
どこが担当しても、鬼灯の冷静なツッコミと白澤のマイペースぶりはきっと変わりません。

原作ストック

原作の『鬼灯の冷徹』は、江口夏実さんによって2011年から2020年まで『モーニング』で連載されました。
全31巻で完結しています。

アニメ2期終了時点では、おおよそ原作の20巻前後までを映像化しているといわれています。
そのため、まだ10巻分以上のエピソードがアニメ化されていません。
つまり、1クール分（12〜13話）どころか、2クール分の素材も十分にあるということです。

特に終盤の原作では、鬼灯が部下たちとの関係をさらに深めるエピソードや、地獄以外の世界を描く話も増えています。
このあたりは映像で観たいと感じるファンも多いはずです。
たとえば、獄卒たちの温泉旅行や、白澤と鬼灯が過去の縁を語る回など、アニメ化すれば間違いなく盛り上がる場面が残っています。

表にすると、アニメ化の進行状況はこうです。

原作巻数	アニメでの扱い	状況
1〜10巻	アニメ1期	ほぼ網羅
11〜20巻	アニメ2期	一部未収録あり
21〜31巻	未アニメ化	3期候補部分

このストック量を見ると、「原作が尽きてアニメが作れない」という理由で止まっているわけではなさそうです。
むしろ、ストーリー的にもキャラクター的にも「もう一歩踏み込める」余地がある段階です。
原作が完結している今こそ、全体をまとめる形で3期を制作しやすいタイミングだといえます。

円盤・配信実績

まず、鬼灯の冷徹の円盤（Blu-ray・DVD）について。
1期の円盤は当時としてはかなり好調で、アニメ化発表の直後から注目されていました。
地獄という異色のテーマに加えて、豪華な声優陣——鬼灯役の安元洋貴さん、閻魔大王役の長嶝高士さん、白澤役の遊佐浩二さんなど——が話題を呼びました。

当時のアニメ円盤は1巻につき2話前後収録されており、限定版には描き下ろし特典や設定資料集などが付属。
この「地獄の仕事資料」的なグッズがコレクター心をくすぐっていたんですよね。
特に1期の初動は安定していて、放送終了後もロングセラーとして長く売れていました。

2期では配信が中心となり、NetflixやU-NEXT、dアニメストアなど複数のプラットフォームで配信されました。
配信限定で一挙配信される期間もあり、ファンの間で「今でも見やすいアニメ」として再注目されたんです。
たとえば、2023年には期間限定で「全話無料配信キャンペーン」が行われ、SNSで「懐かしい」「また地獄に帰ってきた気分」と話題になりました。

円盤と配信を比べると、鬼灯の冷徹は「円盤で長く愛され、配信で再ブームが起きる」タイプの作品だとわかります。
つまり、放送から数年経っても新しい視聴者が増え続けているんです。

表にするとこうなります。

時期	展開内容	備考
2014年	Blu-ray・DVD発売	初動好調、限定版が人気
2017〜2018年	2期放送・円盤発売	続編でも安定した売上
2020〜現在	配信で再注目	各種動画サイトで配信中

こうした再配信の動きは、ビジネス的に「まだ価値があるタイトル」と見なされている証拠です。
つまり、完全に終わった作品ではなく、「今も推せるシリーズ」として扱われているということ。
3期を作るにしても、視聴環境が整っている今ならチャンスはありそうですよね。

公式発表状況

では、実際に公式はどんな動きをしているのでしょうか。
公式サイト（hozukino-reitetsu.com）を見てみると、最新情報としてはOAD第3弾のリリースや、過去のイベント情報までが掲載されています。
2025年現在、アニメ3期に関する新しい告知はまだ出ていません。

ただ、公式サイトや公式X（旧Twitter）は、長期間動きが止まっているわけではありません。
節目のタイミング——たとえば原作完結時や、OAD発売時、キャスト出演イベントの再配信時など——には必ず更新されています。
この「完全に止まっていない」という点が、少し希望を感じさせるんです。

たとえば、2020年のOAD発売告知では「これで終わり」といった表現は一切なく、むしろ「鬼灯たちの地獄の日常はまだ続く」と締めくくられていました。
これは、シリーズが完全に閉じていないというニュアンスを残しています。

また、アニメ公式Xの投稿を見ると、今でも記念日やキャラクターの誕生日にちなんだイラストが投稿されることがあります。
こういう“息をしている公式”というのは、続編企画が検討されている可能性を感じさせるんですよね。

ファンが新情報を追うなら、チェックしておきたいのは以下の3つです。

情報源	内容
公式サイト	最新ニュース・商品情報
公式X（旧Twitter）	発表の第一報・記念投稿
アニメ公式YouTube	再配信や特報映像など

特に公式Xは発表の“最速ルート”なので、通知をオンにしておくのがおすすめです。
もし3期が決定するなら、まずここで告知されるはずです。

ファンの声

最後に触れておきたいのが、ファンの声です。
SNSやYahoo!知恵袋などを見ると、「鬼灯の冷徹アニメ3期ってもう無理？」「OADは出たけどTVはどうなの？」という質問が今も定期的に投稿されています。
特に2024年の時点でも、「地獄の日常が恋しい」「また鬼灯のツッコミを聞きたい」といったコメントが多く見られました。

中でも印象的なのは、「3期がなくても、また何かしらの形で動いてほしい」という声。
鬼灯の冷徹はキャラ数が多く、どのキャラにも根強いファンがいます。
たとえば、茄子や唐瓜のやり取りが好きな人もいれば、白澤と桃太郎ブラザーズの掛け合いを楽しみにしている人もいます。
「地獄なのに癒やされる」「ブラックジョークなのに優しい」といった感想も多く、単なるギャグアニメを超えた存在として愛され続けているんです。

Q&Aサイトの投稿の中には、「OAD第3期で終わりですか？」という質問に対して、「まだ希望を持ってる」「声優さんたちも作品愛が強いし、いつかまた集まってくれる気がする」といった回答もありました。
ファン同士で前向きに語り合っているのを見ると、この作品の“あたたかさ”が伝わってきます。

人気アニメはファンの熱量が支えになるものです。
鬼灯の冷徹もその代表格で、「公式が動かなくても、ファンがずっと話題にしている」ことで作品が生き続けています。
その熱が途切れない限り、3期の可能性は決してゼロではありません。

『鬼灯の冷徹』アニメ3期をもっと楽しむ

鬼灯の冷徹アニメ3期を心待ちにしている人にとって、「改めて作品の魅力を整理しておきたい」という気持ちはありますよね。
この作品の面白さは、地獄という重たいテーマを「日常系コメディ」に変えてしまう大胆さにあります。
ここでは、『鬼灯の冷徹』の世界観やあらすじ、キャラクターの個性をまとめながら、「3期がもし来たらどんな楽しみ方ができるのか」を感じてもらえるように紹介します。

作品概要

『鬼灯の冷徹』は、江口夏実さんによる漫画を原作としたアニメ作品です。
ジャンルとしては「地獄×ブラックコメディ」。
つまり、死後の世界を舞台にしながらも、そこにユーモアと人間味をたっぷり詰め込んだ物語なんです。

舞台は、日本の地獄。
閻魔大王を中心に、獄卒たちが日々働いています。
けれど、地獄の仕事もけっこう忙しい。
迷子の亡者が出たり、機械が壊れたり、他の宗教の神々が遊びに来たりとトラブル続出です。
そんなカオスな現場を支えているのが、閻魔大王の第一補佐官・鬼灯です。

鬼灯は、冷静沈着で有能、そしてちょっとドSな性格。
どんな修羅場も動じずに処理していく姿が、見ていて妙に爽快なんですよね。
原作漫画は『モーニング』（講談社）で2011年から連載され、2020年に全31巻で完結。
シリーズ累計発行部数は1500万部を超えています。
アニメは2014年に第1期、2017年〜2018年に第2期が放送され、OADも複数リリースされました。

この作品の特徴は、地獄・天国・現世だけでなく、中国の地獄やヨーロッパの神話の世界までも巻き込む“多文化地獄”な設定です。
たとえば、日本の獄卒たちがパンダを連れて遊びに行ったり、白澤（はくたく）が中華風の薬膳をふるまったりと、地獄とは思えないほど国際的。
「地獄ってこんなに賑やかなんだ」と思わず笑ってしまうんです。

表にまとめると、作品の基本情報はこんな感じです。

項目	内容
原作	江口夏実『鬼灯の冷徹』
ジャンル	地獄コメディ・ファンタジー
放送時期	第1期：2014年、第2期：2017〜2018年
話数	第1期13話、第2期全26話（2クール）
累計発行部数	約1500万部
受賞歴	「このマンガがすごい！」2012年オトコ編5位

地獄という暗い題材を、ここまでポップに描ける作品は本当に珍しいです。
だからこそ、何度見ても飽きないんですよね。

あらすじ

鬼灯の冷徹の基本ストーリーは、「地獄の毎日」をコメディタッチで描くものです。
閻魔大王がトップとして君臨する地獄では、何千何万という亡者たちの裁きをこなさなくてはなりません。
その現場を取り仕切るのが、第一補佐官・鬼灯。

鬼灯はとにかく仕事人間です。
朝から晩まで書類を捌き、問題が起きればすぐ現場に駆けつけます。
そのクールさと有能さは、もはや地獄のカリスマ。
でも、部下には厳しく、少しのミスも見逃しません。
そんな姿が「怖いけどカッコいい」と人気なんです。

物語は1話完結型が多く、地獄の日常をコミカルに描いています。
たとえば、亡者たちが現世のゲームに夢中になって処罰をサボる回や、桃太郎ブラザーズが職場体験に来て騒動を起こす回など。
地獄のはずなのに、どこか職場コメディのような親しみやすさがあります。

また、地獄だけでなく現世や天界にも足を伸ばします。
白澤が経営する漢方薬屋でトラブルが起きたり、神々が飲み会を開いたりするエピソードも。
それぞれの世界観がゆるくつながっていて、まるで“神話のバラエティ番組”のような雰囲気なんですよ。

アニメ1期では、キャラクター紹介を兼ねたテンポの良い話が中心でした。
2期になると、地獄の細かいルールや、鬼灯の過去に触れる話も増えて、少し深みが出てきます。
そしてOADシリーズでは、ファンサービス的なエピソードが多く、笑いと癒しのバランスが絶妙です。

登場人物

『鬼灯の冷徹』の魅力は、キャラクターの多さと個性の濃さにあります。
ひとりひとりのキャラが立っていて、どこを切り取っても面白い。
ここでは主要な登場人物を紹介しつつ、私の“推しポイント”も少し添えますね。

鬼灯（CV：安元洋貴）
地獄の第一補佐官で、閻魔大王の右腕。
冷静沈着で常に無表情ですが、実は生き物好き。
猫カフェで癒やされているシーンは、ギャップ萌えの代表です。
厳しい上司だけど、部下を思いやる一面もあり、「怖くてもついていきたいタイプの上司」って感じです。

閻魔大王（CV：長嶝高士）
地獄のトップですが、実は少しおっとり。
書類仕事が苦手で、すぐに鬼灯に頼ってしまう姿がかわいらしいです。
鬼灯とのコンビは、上司と秘書というより“漫才師とツッコミ”に近いかもしれません。

白澤（CV：遊佐浩二）
天界に住む薬師で、鬼灯の永遠のライバル。
ふだんはのんびりしているけど、仕事は超優秀。
鬼灯と白澤が顔を合わせると、必ず言い合いが始まるんですよね。
でも、根っこの部分ではお互いを認め合っている関係が尊いです。

桃太郎ブラザーズ（CV：平川大輔・柿原徹也・青山桐子）
鬼灯の補佐官見習いのような立ち位置で、地獄の現場に元気を与える存在。
ときどき空回りするけど、素直で一生懸命な姿がかわいいです。

お香（CV：喜多村英梨）と芥子（CV：種﨑敦美）
地獄の花園を管理する鬼灯の部下たち。
お香は姉御肌で頼れる存在、芥子は小動物のようなかわいさで人気です。
ふたりのやりとりは、地獄とは思えないほど癒やし効果があります。

表にすると、主要キャラの特徴はこんな感じです。

キャラ名	役職・立場	性格・見どころ
鬼灯	閻魔大王の第一補佐官	有能で冷静。猫好きのギャップ。
閻魔大王	地獄の王	優しいけど頼りない。鬼灯に信頼を寄せる。
白澤	天界の薬師	天然だけど頭脳明晰。鬼灯のライバル。
桃太郎ブラザーズ	補佐官見習い	元気でドジ。職場のムードメーカー。
お香・芥子	花園管理担当	姉御肌と癒し系のコンビ。女子人気が高い。

3期が来るなら、ぜひ掘り下げてほしいのが白澤の過去と、鬼灯との因縁です。
原作では、ふたりがまだ神と鬼だったころの物語も描かれています。
アニメでそこが描かれたら、間違いなく名シーンになると思います。

配信状況

まずうれしいニュースから。
『鬼灯の冷徹』は、今でも複数の動画配信サービスでしっかり観られます。
公式サイト（hozukino-reitetsu.com）でも案内されている通り、1期・2期ともに国内の主要サービスで配信中です。

U-NEXT、dアニメストア、Amazonプライム・ビデオ、Netflixなど、大手のプラットフォームはほとんどカバーしています。
特にdアニメストアでは「地獄コメディ特集」としてピックアップされていた時期もあり、今でも根強い人気を感じます。
2023年や2024年には、期間限定で「全話一挙無料配信キャンペーン」も実施されました。
このときはSNSで「また地獄に帰れる！」「久々に観たけど笑いっぱなしだった」と話題になりました。

表にまとめると、こんな感じです。

配信サービス	配信状況	備考
U-NEXT	全話見放題	OADも一部あり
dアニメストア	全話配信中	ファン人気が高い
Amazonプライム	1期・2期とも視聴可能	レンタル・見放題併用
Netflix	一部地域で配信	期間限定のこともあり
ABEMA	一挙配信イベントあり	特集時に再配信されることも

こうして見ると、「観たい」と思ったときにすぐ見られる環境が整っています。
しかも画質も安定していて、スマホでも快適。
3期がもし始まるとなったときも、どのサービスもすぐに配信に対応しそうです。

つまり今、『鬼灯の冷徹』は“過去作なのに今も現役”。
この“見やすさ”こそが、続編の可能性を支えている理由のひとつかもしれませんね。

見どころ

鬼灯の冷徹の一番の魅力は、やっぱり「地獄の日常」を笑いに変えているところです。
地獄って本来は怖い場所のはずなのに、このアニメではまるで職場コメディ。
毎日忙しく働く獄卒たちが、ちょっとしたトラブルに振り回される姿がなんとも愛おしいんです。

たとえば、閻魔庁のコピー機が壊れて大混乱になったり、亡者が“ゆるキャラ”を作って人気者になったり。
地獄なのに平和で、なんだか会社の日常に近いものを感じます。
私自身も「これ、地獄じゃなくて職場の話では？」と思わず笑ってしまいました。

もうひとつの見どころは、神話や昔話を大胆にアレンジしている点です。
鬼灯の冷徹では、日本の昔話だけでなく、中国の神仙や西洋の悪魔も登場します。
たとえば、白澤が中華風の漢方を作っている横で、欧州地獄の悪魔たちが観光に来る。
こういう「文化のごった煮感」が本当にユニークです。

さらに、アニメ版の色使いも特筆ものです。
背景は日本画風で、淡い朱色や墨のグラデーションが地獄の風景を柔らかく描いています。
火の粉が舞う中で鬼灯の黒髪が揺れるシーンなんかは、毎回うっとりしてしまうほど美しい。
アニメスタッフの“地獄愛”が細部まで感じられます。

もし3期が来たら、私が見たいのは“天界と地獄の合同イベント”の話。
原作でも神々と閻魔庁の面々が交流するシーンは爆笑必至です。
白澤と鬼灯がマイクを取り合うカラオケ回なんて、アニメで動いたら絶対に盛り上がるはず。

視聴ガイド

さて、「これから観るならどこから？」という人のために、私なりのおすすめ視聴ルートを紹介します。
鬼灯の冷徹は1話完結型の構成なので、どこから見ても楽しめるのが強みです。
でも、キャラ同士の関係性や地獄の仕組みを理解するなら、やっぱり順番に観るのが一番わかりやすいですよ。

まずは1期からスタート。
1期はキャラ紹介と地獄の世界観の説明が中心です。
鬼灯、閻魔大王、白澤などメインキャラがどんな人（鬼？）なのかがわかります。
テンポもよく、笑いのツボを押さえた構成なので最初の入り口には最適です。

次に2期の「その壱」と「その弐」。
この2期は、1期で描かれなかったキャラの日常や裏話が多く、ギャグのテンポもさらに軽快。
とくに「その弐」では、桃太郎ブラザーズや小判などサブキャラの出番が増えています。
キャラが増えた分、地獄が“職場っぽく”感じられて、より親近感がわきます。

そして、時間があればOADもチェックしておきましょう。
OADは原作単行本の特装版についていた短編アニメですが、ファンにはたまらない濃い内容です。
「閻魔庁の忘年会」や「猫カフェ回」など、ゆるくて癒やされる話が多いんですよ。

視聴順を整理するとこんな感じです。

段階	タイトル	内容の特徴
①	アニメ1期（全13話）	キャラ紹介＆地獄の日常の基礎
②	アニメ2期 その壱（全13話）	新キャラ登場、ギャグ強化
③	アニメ2期 その弐（全13話）	キャラ関係の深掘り
④	OADシリーズ	ファンサービス的な短編

この順に観ていくと、キャラの関係が自然に頭に入ります。
そして、もし3期が始まっても「この人だれ？」とならずにスッと物語に入っていけるはずです。

また、再視聴する場合は「好きな話数だけ観る」のもおすすめです。
1話ごとに完結しているので、気分に合わせて選べるのがこの作品の良さ。
「今日は癒やされたいな」というときは猫カフェ回、「笑いたい気分」なら白澤と鬼灯の言い争い回、そんなふうに選んでも楽しめます。