アニメ『葬送のフリーレン』は原作のどこまで？続きは何巻から読むべきか徹底解説

「フリーレンのアニメって原作のどこまで？」
「続きは漫画の何巻から読めばいい？」
そんな疑問を抱いてこの記事にたどり着いた方も多いはずです。

アニメ第1期は原作7巻60話までを描き、物語は“一級魔法使い選抜試験”の終盤で一区切りとなりました。そして、第2期の放送もすでに決定しており、次はどこから始まるのか気になっている方もいるでしょう。

この記事では、アニメの放送範囲・漫画との対応、さらに続きの読み方まで、初めての方でも分かりやすいように解説します。

『葬送のフリーレン』アニメは原作のどこまで放送されたのか

アニメ『葬送のフリーレン』第1期は、物語の“一区切り”となる場面まで丁寧に描かれました。では、その内容が原作漫画のどこまでにあたるのか、そしてどんな場面で幕を閉じたのかを、わかりやすく整理していきます。

第1期は原作7巻60話まで

アニメ第1期は、原作漫画第7巻60話「旅立ちと別れ」までを描いています。原作で約60話分というかなりのボリュームで、全28話という構成からも制作側の本気度が伝わってきます。

第1話は勇者ヒンメルの死から始まり、その後フリーレンがフェルンやシュタルクたちと旅を続け、世界を巡りながら人とのつながりや時間の重さを知っていきます。そして物語の後半では、原作で特に人気の高い「一級魔法使い選抜試験編」に突入します。

アニメと漫画の対応を表にまとめると、以下のようになります。

アニメ話数	対応する原作巻・話	主な内容
第1話〜第4話	1巻1話〜2巻13話	ヒンメルの死、旅の再出発
第5話〜第15話	3巻〜5巻前半	北側諸国へ、断頭台のアウラ戦
第16話〜第28話	5巻後半〜7巻60話	一級魔法使い選抜試験編

第28話時点で物語の区切りがつくため、アニメを見終わって続きが気になる人は、漫画第7巻の途中（61話）から読み始めればスムーズに楽しめます。

「一級魔法使い選抜試験」編のラストで完結

アニメ第1期の終盤は、原作ファンからも人気の高い「一級魔法使い選抜試験編」が中心となっています。この試験は、魔法使いの中でも特に優れた者だけが挑む厳しい試験で、フェルンや多くの新キャラクターが登場し、戦いと信頼、裏切りなど人間臭さが描かれます。

フェルンとフリーレンは別のチームに分かれ、互いに信じながらも試験を勝ち抜いていきます。特に印象的なのは、フェルンが試験の中で自分の力と向き合い、魔法の速射や精密さで他の受験者を圧倒するシーンです。普段は無表情で静かな彼女が本気で戦う姿は、視聴者の記憶にも深く残ったはずです。

さらに、試験官として登場するゼーリエやメトーデといった高位の魔法使いたちの存在が、物語に「歴史」と「重み」を加えています。試験そのものがただのバトルではなく、「魔法とは何か、人を救う力とは何か」を問う内容になっているのも、この編の魅力です。

この試験の最終試験でフェルンとフリーレンが突破し、正式に一級魔法使いとして認められるところまでが、第1期のラストとなります。

アニメ最終回・第28話の内容まとめ

第28話「また会ったときに恥ずかしいからね」は、戦いや緊張感の連続だった試験編に、静かな余韻を与える回となっています。

試験が終わり、仲間たちはそれぞれの道を歩き始めます。合格した者もいれば、不合格で悔しさを抱える者もいます。フェルンは無事合格し、フリーレンのそばに立つ「正式な一級魔法使い」となりました。フリーレンもまた試験を通して、人とのつながりや、師フランメの言葉を思い返す大切な時間を得ています。

物語の終盤では、フェルンが試験で疲れた様子を見せながらも、フリーレンと肩を並べる姿が描かれます。フリーレンはフェルンに対して、「また会ったときに恥ずかしいからね」と少し照れくさそうに言います。このセリフは、無表情に見える彼女の小さな優しさと信頼を象徴するものであり、静かに第1期の幕を閉じます。

最終回の内容も以下に整理します。

要素	内容
放送話数	第28話
対応原作	7巻60話「旅立ちと別れ」
主な出来事	フェルン・フリーレンが試験終了、旅を再開
エンディングの雰囲気	バトルから一転、静かではかない余韻
印象的なセリフ	「また会ったときに恥ずかしいからね」

第1期は派手な戦闘シーンでは終わらず、あえて静かな感情の余韻で締めくくられました。これはフリーレンという作品のテーマである「時間」「記憶」「人の思い出」を大切にしているからこそと言えるでしょう。

原作との違いやカットされたシーンは？

アニメ『葬送のフリーレン』は原作の雰囲気を非常に大切にしており、大きな改変はほとんどありませんでした。むしろ、原作にはない演出や追加シーンによって、キャラクターの感情や世界観をより丁寧に描いています。ただし、テンポを良くするために短くなった場面や、描写が省略されたエピソードもあります。

たとえば第1話では、ヒンメルの死後、フリーレンが指輪を見つめるシーンが追加されています。この場面は原作にはありませんが、フリーレンがヒンメルに向けて抱いていた思いの深さを示す印象的な演出として話題になりました。また、日常シーンでは、フリーレンがミミック（宝箱型の魔物）にまた食べられる場面など、原作ファンにはおなじみのギャグシーンもしっかり描かれていますが、中には一瞬で終わるほど短くされた場面もあります。

一級魔法使い選抜試験編では、戦闘シーンの多くがアニメオリジナルのアングルや動きで描かれていました。特にフェルンの魔法の速射や、ユーベルの「なんでも切れる魔法」の演出は、原作以上に迫力を感じる仕上がりとなっています。その一方で、試験の合間のこまかな会話や、キャラクター同士の心の距離感が変化していく描写の一部は短縮されていました。

とはいえ、ストーリーの意味を変えてしまうような改変はなく、むしろ世界を深めるための演出が追加されていると言えます。原作の空気や静かな余韻を壊さないように丁寧に作られている点が、この作品が高く評価された理由のひとつです。

アニメから続きは漫画の何巻から読めばいい？

アニメ第1期の内容は原作漫画の7巻60話までです。つまり、アニメの続きを読みたい人は、7巻の61話から読むのが一番自然です。アニメと漫画の対応を整理すると、次のようになります。

アニメ最終話	対応する原作	続きはここから
第28話	7巻60話「旅立ちと別れ」	7巻61話から

7巻の後半からは、物語が新しい段階に移ります。フリーレンたちは一級魔法使い選抜試験を終え、再び北へ向かう旅を再開します。この先には、物語の大きな節目となる「黄金郷のマハト編」が待っています。過去のヒンメル一行の旅ともつながる重要な物語で、フリーレンの過去や魔族との戦いの歴史がさらに深く描かれます。

原作を読み始めると、アニメでは描かれなかった細かい感情の動きや、セリフの余韻をよりじっくり味わうことができます。特にヒンメルの思い出や、フェルン・シュタルクの関係の変化などは、漫画だからこその静かな表現が魅力です。

サンデーうぇぶりで無料で読む方法もある

「漫画を買う前に、まず少し読んでみたい」という人には、公式アプリ「サンデーうぇぶり」がおすすめです。このアプリでは、『葬送のフリーレン』を1日1話無料で読むことができ、最新話近くまで追いつくことも可能です。

使い方はとても簡単です。アプリをインストールして作品ページを開くと、無料で読める話には「チケットOK」や「無料」と表示されています。チケットは毎日回復するため、毎日こつこつ読めば、お金をかけずにアニメの続きへ進めます。

さらに、気に入った巻だけ電子で買うこともできるので、紙の本を増やしたくない人にも向いています。また、雑誌『週刊少年サンデー』の掲載話をすぐに読むこともできるので、アニメ派から原作派に乗り換えるにはぴったりのサービスです。

ただし、最新話や人気話は有料ポイントが必要な場合もあります。それでも、合法的に安全に読める公式サービスなので、安心して利用できます。

第2期の放送情報と今後の展開予想

アニメ『葬送のフリーレン』第1期は、静かで余韻の残る最終回で幕を閉じました。そしてすでに第2期の放送が公式に発表されており、ファンの間では「次はどんな物語になるのか」「原作のどこから始まるのか」に注目が集まっています。ここでは、第2期の放送日や原作との対応、期待されるエピソードを中心にわかりやすく紹介していきます。

第2期は2026年1月から放送開始予定

第2期の放送開始は、2026年1月と発表されています。放送枠は第1期と同じく日本テレビ系の『FRIDAY ANIME NIGHT』となる予定です。第1期は2023年9月から2024年3月まで連続2クールで放送され、その高い完成度と反響から多くの賞を受賞しました。その勢いのまま、第2期の制作も早期に決定しています。

第1期の終了から約2年を空けての放送となりますが、それは制作側がクオリティを保つため、丁寧に時間をかけている証でもあります。作画や音楽、演出レベルの高さが評価されている作品だからこそ、急いで作らず、物語や世界観を大切にしているのが伝わってきます。

視聴者の中には「待つ時間が長い」と感じる方もいるかもしれませんが、原作のストックも十分にたまり、ちょうど新しい章が盛り上がりを見せるタイミングと重なるため、第2期の放送時期としては最適とも言えます。

放送範囲は「黄金郷のマハト編」から始まる可能性大

第1期は、一級魔法使い選抜試験が終わり、フェルンとフリーレンが新たな旅へ再出発するところで終わりました。この続きから描かれるのは、原作でも屈指の人気エピソード「黄金郷のマハト編」である可能性が高いです。

この編では、フリーレンたちが北部高原を進み、かつて黄金に覆われた街・ヴァイゼの謎に直面します。そこには、“黄金郷の魔法使い”マハトという伝説的魔族の存在が関係しており、フリーレンの師であるフランメや、勇者ヒンメル一行とも深くつながる過去が明かされていきます。

物語は一気に重く、切ない雰囲気をまといます。かつての英雄たちの「選択」と「後悔」が語られ、フリーレン自身も過去と向き合うことになります。特に、マハトと人間との間に生まれた奇妙な信頼関係や、黄金に覆われた街の人々の描写は、アニメでどのように表現されるのか期待が高まります。

また、戦闘シーンも見どころです。デンケンとマハトの戦い、そしてフリーレンが見せる魔法の高さは、アニメ映像になるとさらに迫力を増すはずです。第1期のアウラ戦や試験編の魔法表現の完成度を考えると、今作でも心震える演出が期待できます。

原作で言うと8〜9巻あたりからスタートか

第2期の物語は、原作漫画の8巻から始まると考えるのが自然です。アニメ第1期の最終話が7巻60話に対応しているため、その次の61話から新章に突入します。さらに物語が本格的に「黄金郷のマハト編」へ移るのは、原作8巻の中盤から9巻にかけてです。

わかりやすく整理すると、下の表のようになります。

アニメ第2期開始予想	原作漫画の範囲	主な内容
第2期 第1話	7巻61話〜	試験後の再出発、新たな旅路
第2期 第3〜5話	8巻〜9巻	黄金郷のマハト編の導入
第2期 中盤	9巻〜10巻	マハトの過去、ヴァイゼの真実
第2期 終盤（予想）	10巻以降	デンケン vs マハト、物語の決着

8巻では、旅の空気が一気に変わります。雪深い北部の街、重い空気、そして死と記憶に触れる人々の物語。第1期の終盤が試験の緊張感と青春のような雰囲気だったのに対し、第2期は静かで冷たい、でも胸を打つ人間ドラマが中心になります。

そして、黄金に覆われた都市ヴァイゼの描写は、アニメでこそ映えるシーンです。街全体が金色に変わり、時間が止まったような光景。その中で語られる人間と魔族の過去は、美しさと悲しさが混ざり合った物語です。

今後アニメ化されそうな注目エピソード

第2期以降では、原作の中でも特に評価が高い「黄金郷のマハト編」から物語が始まる可能性が高いとされています。このエピソードは、ただの魔族との戦いではなく、人間と魔族の信頼・裏切り、そして“選択の重さ”を描いた深く切ない物語です。

街全体が黄金化されたヴァイゼの都市。その光景は美しいのに、どこか冷たく、時間だけが止まっているような不気味さがあります。この都市の中心に立つのが、魔族マハト。フリーレンの師・フランメとも関わりのある人物で、彼の存在はフリーレンの過去と現在をつなぐ重要な鍵になります。

さらにこの編では、老魔法使いデンケンが中心人物の一人となります。彼は若い頃にマハトに魔法を教わった弟子でありながら、今では師を倒す覚悟を胸に秘めているという立場です。若いころの恋人の記憶や、村を守るための決断が描かれ、胸を締め付けられる場面が多く登場します。

また、ヴァイゼの人々の過去や、魔族との関係性も丁寧に描かれています。「正義とは何か」「守るとは何か」といったテーマが観る者の心に突き刺さる、シリーズ屈指の名エピソードになることは間違いありません。

第1期で残された伏線・再登場が期待されるキャラクター

第1期では物語の区切りがつきましたが、まだ回収されていない伏線や、今後再登場しそうなキャラクターが数多くいます。

まず注目されるのは、勇者ヒンメルの存在です。彼はすでに亡くなっているものの、フリーレンの心の中で大きな存在感を放ち続けています。フリーレンが目指す“魂の眠る地オレオール”では、ヒンメルと再会する可能性が示されており、その瞬間がどのように描かれるか、多くのファンが期待しています。

もう一人重要なのは、フリーレンの師・フランメです。過去の回想では何度か登場しましたが、彼女がなぜ魔族と戦い続けたのか、どんな思いでフリーレンを育てたのか、まだ語られていない部分が多くあります。マハトとの関係にも深く関わる人物なので、第2期以降でさらなる真実が明かされることでしょう。

そして、僧侶ザインも再登場の可能性が高いキャラクターです。彼は親友を探すためフリーレンたちと一時的に別れましたが、フリーレンが「僧侶の席は空けておきたい」と語るシーンからも、再合流の伏線が張られているのがわかります。

以下の表に、第1期で残された伏線と関連キャラクターをまとめました。

伏線・気になる点	関連キャラクター	今後の展開予想
オレオールで誰に会うのか	フリーレン、ヒンメル	ヒンメルとの再会シーンが描かれる可能性
フランメの過去・マハトとの関係	フランメ、マハト	黄金郷編で詳細が語られる
僧侶ザインの再参加	ザイン	黄金郷後に再び合流か
フリーレンの胸の指輪	ヒンメル、フリーレン	感情の象徴として今後も登場

原作派が感じる“ここからさらに面白くなる”理由

第1期で「フリーレンは感情を少しずつ理解していく物語」という雰囲気が伝わりましたが、原作ではこの先さらに物語の深みが増していきます。原作ファンが「ここからが本当のフリーレン」と口をそろえて語る理由には、いくつかの大きな魅力があります。

ひとつ目は、フリーレン自身の変化です。第1期のフリーレンはまだどこか人間の感情を理解しきれていない存在でした。しかし、フェルンやシュタルクと共に旅を続けることで、仲間を見守る目つきや、言葉の選び方が少しずつ変わっていきます。特に黄金郷編では、かつてのヒンメルの言葉を思い出しながら選択する姿が描かれ、涙なしでは見られない場面もあります。

ふたつ目は、戦いの重さが増していくことです。魔族との戦闘は派手さだけではなく、命の重さや信念がぶつかり合う戦いになります。デンケンとマハトの戦い、フリーレンが見せる「本気の魔法」の迫力。これらはアニメ映像になることでさらに感情を揺さぶる展開になります。

そして最後に、この作品が持つ「幻想的だけど人間的」な世界観がより濃くなることです。静かな雪の街、黄金の城、過去の旅の記憶。美しい景色と心の痛みが並ぶ世界は、第1期以上に視聴者の心を掴んで離さなくなるはずです。