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【進撃の巨人】の王政編はなぜつまらない?王政編がアニメでカットされている理由や、アニメでは何話からなのかなど気になることを徹底的に解説!

アニメ・漫画

みなさんは【進撃の巨人】の王政編についてどう思いますか?

「進撃の巨人 王政編」で検索しようとすると、「つまらない」というワードがサジェストされます。

これは多くの人が進撃の巨人の王政編がつまらないと思っているのではないかと思い、この記事の執筆に至ります。

それでは、なぜ【進撃の巨人】の王政編がつまらないと言われるのか、王政編がアニメでカットや再構成されている理由やアニメでは何話からなのかなど、気になることをまとめつつ徹底解説していきたいと思います。

tatami

アニメ・映画が大好きで毎日色んな作品を見ています。その中で自分が良い!と思った作品を多くの人に見てもらいたいです。そのために、その作品のどこが面白いのか、レビューや考察などの記事を書いています。

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【進撃の巨人】王政編とはどこ?アニメでは何話から?

まずは王政編を含め、進撃の巨人の〇〇編というものを整理したいと思います。

  • ウォール・マリア陥落(1巻)
  • トロスト区攻防戦(1-3巻)
  • 過去編(4巻)
  • 第57回壁外調査(5-7巻)
  • ストヘス区急襲(8巻)
  • ウォール・ローゼ突破(9巻)
  • ウトガルド城の戦い(10巻)
  • エレン奪還戦(11-12巻)
  • 王政編(13-17巻)☜ここです!
  • ウォール・マリア最終奪還作戦(18-21巻)
  • 世界の真相(21-22巻)
  • マーレ編(23-24巻)
  • レベリオ収容区襲撃(25-26巻)
  • エルディア国の情勢(27-29巻)
  • パラディ島奇襲(29-30巻)
  • 地鳴らし(30-34巻)

こう見ると、漫画『進撃の巨人』のちょうど折り返し地点にあるのが王政編ということになりますね。

原作でいうと、第13巻〜第17巻にあたる部分で、ボリューム的には結構あります。

王政編のあらすじ

王政編では大きく3つの柱を軸に物語が進みます。(ここでいう柱とはシナリオの柱ではなく、テーマとかプロットという意味です。)

  • ヒストリアとレイス家
  • エルヴィンのクーデター
  • リヴァイとケニー

①ヒストリアとレイス家

ヒストリアの過去が語られ、レイス家の血筋であることがわかります。

レイスは壁の中の真の王家であり、エレンの始祖の力を奪い、またレイス家のコントロール下に置こうと、ヒストリアとエレンを中央憲兵を使ってさらわせます。

ヒストリアの父ロッド・レイスは、ヒストリアに始祖の力を奪うことを命じますが、ヒストリアはそれを拒み、エレンを助ける選択をします。

そして、ロッド・レイスは自ら超大型巨人の倍ある最強の巨人になり、オルブド区で仕留められます。

②エルヴィンのクーデター

第57回壁外調査の多大な犠牲やストヘス区での一般人を巻き込む作戦の実行、それに加えてリーブス会長◯害の冤罪をかけられて、調査兵団の活動停止及び身柄拘束されるということになります。

リヴァイ班のメンバーは逃げ隠れし、エルヴィン団長は中央憲兵に捉えられてしまいます。

それで審議にかけられるエルヴィンだったが、現国王が偽物であることと、有事が起きた際に重役が自分たちの保身に走るような行動をしたことに対して、総統局・憲兵団・駐屯兵団が一丸となってクーデターを起こし、王政をひっくり返します。

そして、新女王として、真の王家であるヒストリアを据え、新体制が確立します。

③リヴァイとケニー

リヴァイの育ての親であるケニー・アッカーマンが登場します。

ケニーは中央憲兵の中でも、特殊な立ち位置で、レイス家を利用して壁の世界を根底からひっくり返そうとしていた人物です。

そんなケニーとケニーの部下たちは、リヴァイ班を倒すべく、新型立体機動装置を駆使して、リヴァイ班を襲います。

結果的に、ケニーたちはリヴァイ班に圧倒され、ほとんどがし傷してしまいます。

アニメでの具体的な話数

  • 第38話「狼煙」:リヴァイ班とヒストリア・エレンの追跡劇がスタート
  • 第39〜44話:憲兵団との対立・王政転覆計画が進行
  • 第45〜49話:ロッド・レイスとの対決&ヒストリアの即位

つまり、シーズン3の前半がまるまる王政編ということになります。

漫画5巻分の内容とはなっていますが、アニメではすっきりとまとめられている印象です。

【進撃の巨人】王政編がアニメでカットされた?

原作を知っていてアニメを見た人は、結構原作とアニメが違うということに違和感を覚えた人も多かったと思います。

実は王政編はかなりカット・短縮・再構成されている部分が他の編に比べて多いシリーズなんです。

カット・短縮・再構成されたとされるポイント

主にカット・短縮・再構成されたのは、13巻から14巻の内容です。

ここでは、リヴァイ班に主な焦点が当たります。

原作では、

新しく104期のメンバーで結成されたリヴァイ班→リーヴス商会との接触→サネス・ラルフの拷問→リーブス○ガイ→ケニーvsリヴァイ

という流れで13巻・14巻は進みますが、アニメでは、

新しく104期のメンバーで結成されたリヴァイ班→リーヴス商会との接触とケニーvsリヴァイ→サネス・ラルフの拷問→リーブス○ガイ

となり、リーヴス商会との接触とケニーvsリヴァイを一緒のシーンで行っています。

13巻・14巻は全部で8話の内容になっていますが、アニメでは2話にコンパクトにまとめられています。

また、時系列を入れ替えている関係で、それぞれのロケーションも微妙にずれてきており、原作と違った画になっています。

そして、カットされた展開も多く、エレン奪還作戦後の104期の絡みや中央憲兵と接触前のジャンとアルミンの会話などがカットされています。

他にも細かいセリフなどもカット・改変されている部分が多いのが王政編の特徴です。

このようなカット・短縮・再構成が多い理由は次の項目にも絡んでくるのですが、原作の持つ王政編の複雑性を解消するためであると考えます。

【進撃の巨人】王政編が「つまらない」と感じられる理由

「王政編から読むのをやめた」「王政編が特出してつまらない」という人が結構いるみたいです。

ネットの意見や私個人の意見などから考察すると、大きく分けて理由は2つあります。

  • ストーリーが難解・複雑
  • 「人間vs巨人」の対立から「人間vs人間」の対立に話が移ったため

ストーリーが難解・複雑

あらすじを見てもらえばわかると思いますが、王政編は3つの複雑なお話しが同時進行的に進むシリーズです。

そのため、シーンや展開の数、さらには、新しく登場した設定も必然的に多くなっていき、難解・複雑なストーリーになってしまったのではないでしょうか。

確かに私も13巻、14巻を読んでいたとき、

「エレンたちは今何をしているんだっけ?」

「この人たちは何の目的でこんなことしているんだ」

などと、立ち止まって読み直さないと、先へ進めないということが何度かあったと思います。

今でこそ、何度も読み返し、アニメで整理されたものも見ていますので、話の内容は理解できていますが、リアルタイムで読んでいた読者にとって、難しいかったのは当然のことでしょう。

「人間vs巨人」の対立構造から「人間vs人間」の対立に話が移ったため

王政編までのストーリーの流れでは、「人類vs巨人」の戦いが主に描かれてきました。

人類を無慈悲に蹂躙する巨人、人類の中にも巨人の力を宿している人間がいた、そして、その裏切り者はエレンたちの同期で、エレンを奪おうとしている。

という、激アツ展開が進行する中で、裏切り者であるライナーたちへの追及の話はいったんストップしてしまいます。

そして、壁の中の歴史や秘密のフェーズに移ります。

もちろん、このフェーズがライナーたちと全く関係ないわけではありませんが、直接的な接触は一旦なくなります。

それで、今まで進撃の巨人を巨人とのバトルとして楽しんできた人にとってはライナーたちとのバトルの続きをやってほしい!、つまり、人類陣営と巨人陣営との激アツバトルを早く見たいという気持ちがあるということです。

それなのに、なぜか一旦そっちの追求は止まって、代わりに壁の中で起こる反乱や、人間同士の◯ろしあいにシフトしていくので、話のトーンが変わりすぎて、「つまらない」となってしまった人が続出したのではないでしょうか。

特に、原作『進撃の巨人』は月刊連載だったので、難しくて今までとベクトルが違うストーリーがスタートしたら、「つまらない」となる人がいても仕方がないことなのではないかと思います。

【進撃の巨人】王政編はなぜ必要だったのか?

では、「王政編ってそもそも必要だったの?」と思われる方がいるかもしれませんが、進撃の巨人の物語全体からすると、めちゃくちゃ大切な編になります。

以下私がこの編でもっとも大切だと思う点をまとめます。

  • レイス家や巨人の成り立ちなど大事な設定がたくさん出される
  • リヴァイの生い立ちが描かれる
  • 「結局人間同士の争い」(リヴァイ班のメンバーが新たな現実と向き合う)

レイス家や巨人の成り立ちなど大事な設定がたくさん出される

こちらは言わずもがなですが、この後の進撃の巨人世界の謎、マーレ編に繋がる伏線が大量に描かれます。

エレンたちが何気なく暮らしていた壁の世界はどうやってできたのか、なぜエレンは敵にとって重要な存在なのか、グリシャの「その日」の行動など、どんどんと謎が明らかになっていきます。

リヴァイの生い立ちが描かれる

王政編では、リヴァイの出生の秘密と育ての親が誰だったのかが明かされます。

旧体制側を守護していた中央憲兵のケニー・アッカーマン。

本章での敵側の主役と言ってもいいでしょう。

彼の存在は進撃の巨人の物語全体で言うと、王政編にしか登場しない、王政編を盛り上げるためだけのキャラクターに見えるかもしれません。

ですが、彼が存在することによって、物語の核となるキャラクターである、リヴァイの深みが増します。

ケニーの今際で悟った事柄は、次の章の1番の盛り上がりどころで、リヴァイの選択に多大な影響を与えます。

そのような意味も含めて、リヴァイという人物を深く知ることができる章だったと言えると思います。

「結局人間同士の争い」(リヴァイ班のメンバーが新たな現実と向き合う)

進撃の巨人が完結した今思えば、この作品はずっと「人間同士の争い」を描いていたということになります。

一見すると、序盤は人間との戦いとか描かれてないのでは?と思いますが、ウォールマリアが破られて避難してきた多くの人が飢餓に苦しんだが、政府が口減しのために、その人たちを投入して無謀な作戦を実施。

それで人同士の争いを避けようとした。

ということが序盤も序盤にはっきり描かれています。

また、トロスト区攻防戦でも、ピクシス司令の演説で、ウォールローゼが突破されたら、人類が滅びるのは巨人によってではなく、人間同士の争いで、ということも言っています。

そして、王政編では、まさに大義が違う者同士の争いということになります。

リヴァイ班のメンバーも、初めてその現実と向き合うことになり、これもマーレ編への大きな伏線になったと思います。

詰まるところ、王政編は進撃の巨人のテーマを体現した編であり、これから始まる大小様々な人同士の争いと人同士のわかり合いの先駆けとなる編という意味で、大変重要な編だと言えるわけです。

まとめ

というわけで、ここまで王政編がつまらない理由と王政編の必要性について解説してきました。

進撃の巨人は、“アクションだけの作品じゃない”。

哲学、人間、国家、自由…そういったテーマが積み重なっているからこそ、多くの人の心を掴んでるのだと思います。

だからこそ、王政編を知ることで、作品が何倍にも味わい深くなります。

「なんか難しいな〜」って思った人も、もう一度観返してみると伏線がたくさん散りばめられていて面白いと感じるはずです。

特に漫画で「つまらない」と感じた人には、すっきりと整理されたアニメ版がおすすめです。

ぜひ見てみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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