みなさんはアニメ【進撃の巨人】の特殊EDをご存知でしょうか?
『進撃の巨人』のアニメ第49話に登場した“特殊ED(エンディング)”では、いきなり映像が乱れ、様々な画像がサブリミナル的に映され、その後あるシーンが映されるというようなものです。
当時は怖いと話題になりました。
私も中学の頃それを見て、固まって動けなくなったのを覚えています。
それで、SNSを中心に話題となったのが、そこの音声が「なんでアルミンなの?」に聞こえるということでした。
と言うわけで今回は、進撃の巨人49話の特殊EDは「なんでアルミンなの」と言っているのか。
実際の映像を何度もリピート再生して文字起こしして、本当は何と言っているのか考察してみました!
【進撃の巨人】アニメの特殊EDとは?

まずは【進撃の巨人】の特殊EDとは何だったのかを簡単に解説していきたいと思います。
通常のエンディングとは異なり、ストーリーの重要な場面や区切りに差し込まれる、特別な演出が施されたEDです。
演出意図
アニメ49話『奪還作戦の夜』のEDが特殊EDと言われる回になります。
この回の本編では、タイトル通り、ウォールマリア奪還作戦の夜の様子が描かれます。
そしてその余韻の中、エンドロールとして流れたのがこの特殊EDです。
EDでは、視覚的にも聴覚的にも徹底的に“不気味さ”が演出されており、真っ暗な画面に瞬間的に挿入される白黒の不鮮明なカット、かすかに響く逆再生のような効果音、さらには低くぼそぼそと話すつぶやきのような声や獣の巨人らしき叫びなどが混じり合い、観ている側に“異常なものを見てしまった”という感覚を与えます。
このような演出は、あえて観る人の“感情”に訴えかけるものであり、視聴者に考えさせ、感じさせることを目的としているとも言われています。
実際、この特殊EDには「物語が壊れ始めている」「キャラクターの視点が歪んでいる」「現実と夢の境界が曖昧になっている」など、さまざまなメタ的・心理的なテーマが込められているという考察がファンの間で飛び交いました。
また、映像や音楽が、ただ単に不安をあおるための演出ではなく、ストーリーの深層や登場人物の無意識下を暗示しているという解釈も広く受け入れられています。
たとえば、このEDの中で感じる「時間が巻き戻っているような」感覚は、キャラクターたちが体験している記憶の断片や未来視、あるいは“始祖の巨人”の能力に起因する時空の曖昧さを視覚的・聴覚的に象徴しているとも考えられます。
さらに、物語の展開とEDの内容が密接に結びついている点にも注目が集まっています。
特殊EDは、その回のストーリーやキャラクターの感情とリンクしており、EDそのものが“もうひとつの物語”として機能しているのです。
視聴者がストーリーの表層だけでなく、EDまで注視することで、より深い理解や感情の共有を体験できる構造になっている点は、進撃の巨人がただのアニメ作品ではなく、一種の総合芸術として捉えられているゆえんでもあります。
怖いと話題
視聴者の間では「怖すぎる!」「トラウマになりそう…」といった反応が相次ぎました。
特に夜中に一人で観ていた人からは、「油断してたらあのEDが流れてびっくりした」「心臓が止まるかと思った」といった声が多数見受けられます。
この特殊EDは、視覚・聴覚の両方から不安や恐怖を煽る演出が施されており、映像の暗さ、途切れ途切れに挿入される白黒のカット、歪んだ音響効果、ぼそぼそとしたつぶやき声などが複雑に重なって、「何かがおかしい」「現実とは異なる空間に迷い込んだような感覚」を引き起こします。
とくに視聴者に印象を残したのが、ED中に突然差し込まれる“ノイズ音”や“逆再生風のエフェクト”です。
通常のアニメEDであれば、物語の余韻を残しながら落ち着いた気持ちで締めくくるものですが、進撃の巨人のこの特殊EDでは、その逆を行くような「視聴者を不安にさせる構成」が意図的に用いられています。
また、「意味がわからない怖さ」もこのEDの特徴です。明確に何かが襲ってくるわけでも、血しぶきが飛び散るわけでもありません。
にもかかわらず、観ている人の背筋がゾッとするのは、「わからなさ」そのものが恐怖を生むからです。
これはまさにホラー演出の王道ともいえる心理効果であり、『進撃の巨人』の演出チームがそれを的確に取り入れている証拠だと言えるでしょう。
このように、特殊EDの怖さは、単なるジャンプスケア(驚かせる演出)とは異なり、物語全体の不穏さや、視聴者が潜在的に感じている不安を巧みに呼び起こす構造になっているのです。
この恐怖演出は、『進撃の巨人』が単なるバトルアニメではなく、物語の深層にある“心の闇”や“人間の業”までも描き出そうとする姿勢を如実に表していると言えるでしょう。
【進撃の巨人】特殊EDが「なんでアルミンなの」と聞こえる

では、今回の本題となる「なんでアルミンなの?」という聞こえ方についてです。
このセリフ?は、上記で紹介した特殊EDの中に含まれる“つぶやき”のような音声が元になっています。
ファンの間では、これが「なんでアルミンなの?」「なんでアルミンじゃないの?」などと聞こえると話題になりました。
なぜそのように聞こえるのか
まず、実際に音声を繰り返し再生してみると、確かに「なんでアルミンなの?」という言葉のように聞こえる部分があります。
ただし、これははっきりとした台詞として発声されているわけではなく、合成音声で何かセリフに聞こえるような”演出”であると考えられます。
これには、いくつかの要因が考えられます:
- 周囲の音の重なり方:逆再生風の効果音や、ささやき声が重なって聞こえることで、人間の脳が“知っている言葉”に当てはめようとする心理が働きます。
- 視聴者の先入観:物語の流れや映像でアルミンが中心に描かれていると、「アルミンに関連するセリフなのでは」と思い込みやすくなります。
- 実際に隠しメッセージがある可能性:一部のファンは、音声を編集ソフトで分離・逆再生して検証しており、「やはり“アルミン”という名前が含まれている」と主張する声もあります。
- 言語と音の類似性:日本語の音節は比較的少なく、特定の音の組み合わせが他の言葉に聞こえやすいという特性があります。そのため「アールミン」や「ナンデ」などの音が重なると、脳内で「なんでアルミンなの?」という意味あるフレーズとして補完されてしまうのです。
このように、“聞こえる”という事実は確かにありますが、それが制作側の意図かどうかは明言されていません。
ただし、『進撃の巨人』は細部の演出に非常にこだわる作品であることを考えると、まったくの偶然ではなく、「ファンが何かに気づくように」あえて仕込まれた可能性も十分に考えられます。
ファクトとして、公式からこのような演出意図である、と発表されているわけではありませんが。。。
とにかく、このような”考察の余地のある演出”をすることで、EDを楽しむ動きも、ファンの創造力を刺激する一因となっているのです。
【進撃の巨人】特殊EDの声を文字起こし!ほんとは何と言っている?

では、私が実際に再生速度を落として、何度もリピート再生した結果、音としてはこれなんじゃない?という文字起こしをしましたので紹介させていただきたいと思います。
今回文字起こししたのは、「なんでアルミンなの」と聞こえる部分に限りました。
「なんでアルミンなの」と聞こえるのは、獣の巨人の「うぉおお⤴︎」という声が聞こえた後からです。
下記が聞こえた文字です。
な ん で んなっ み ふへ ん じゃふぁー⤴︎
実際に文字起こししてみると、何とも言えないですね。。。
文字の大きさはそのまんま音の大きさを表しています。
大きさと間隔を揃えてみると、
なんでんなっみふへんじゃふぁー⤴︎
これはしっくりこないですね。
やはり1つ目の方がピンときます。
母音だけで表示もしてみますね。
あ ん え んあっ い うえ ん ああぁー⤴︎
うーん、これもしっくりこないです。
やっぱり、「なんでアルミンなの」に一番近いのは一番最初の文字起こし方ですね。
私の結論:何と言っているか
私にはこれが「なんでアルミンなの」にはどうしても聞こえません。
代わりに何と聞こえるかというと、
「なんでアルミンじゃあ」です。
これならば、シーンの文脈にも合うし、納得感が多少は上がるかなと思います。
「なんでアルミンなの」と言っているのであれば、誰が言っているの?ということになり、ここにいるキャラで可能性があるのは、エレン、ミカサ、リヴァイです。
しかし、エレンとミカサは立場的にアルミンを選びたいので、これを言うとは考えらない。
リヴァイだとすると「〜なの」という言い回しにとても違和感がある。
だから、みなさんは違和感があったのではないでしょうか。
では、「なんでアルミンじゃあ」ならば、「アルミンじゃあ・・・」の後に何か言葉が続くと予想できます。
エレンやミカサがリヴァイに対して言っているとして、「じゃあ」から始まる語幹から考えられるのは、「じゃあないですか?」や「じゃあないの?」などではないでしょうか。
もしくは、「じゃあ?」と疑問形で終わる形。
言わないことはないと思いますが、不自然ではあります。
上記のようなセリフであれば、エルヴィンを選ぼうとしているリヴァイに対して、エレンが不服で、「何でアルミンじゃあないんですか?」というセリフになると思います。
もちろん原作でも、アニメでもそんなセリフはありませんが、作り手がもし意図してやっているとしてたら、これじゃない?という考察でした。
みなさんはどう考えますか?
まとめ

今回は、『進撃の巨人』の特殊EDについて、「なんでアルミンなの?」と聞こえる理由や、その演出の背景について詳しく解説してきました。
このEDをめぐる騒動や考察は、アルミンというキャラクターがファンの中でいかに重要な存在であるかを示しているとともに、『進撃の巨人』という作品が、ただ物語を追うだけでなく、“感じる”ことに意味を持たせていることを再認識させてくれました。
公式が発表していない以上、私たちの妄想の域からは脱せませんが、このようにたくさん考察させることが、公式の意図であるということは、私は確かであると思います。
これからも、何度も繰り返し観ることで見えてくる新たなメッセージや演出に注目しながら、アニメを楽しんでいきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。

アニメ・映画が大好きで毎日色んな作品を見ています。その中で自分が良い!と思った作品を多くの人に見てもらいたいです。そのために、その作品のどこが面白いのか、レビューや考察などの記事を書いています。
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