今回は『進撃の巨人』の人気キャラクター、アルミン・アルレルトについて、よく話題になる「性別」について詳しく掘り下げていきます。
「アルミンって男の子?それとも女の子?」「なんで女の子と間違えられるの?」といった疑問を持ったことがある方も多いと思います。
この記事では、原作やアニメの描写をもとに、アルミンの性別がどう描かれているのか、また“女の子っぽい”と言われる理由について、やさしく、わかりやすく解説します。
【進撃の巨人】アルミンの性別はどっち?

アルミンは一見すると中性的な見た目をしており、初めて『進撃の巨人』を観た人の中には「女の子だと思ってた!」という人もいるのではないでしょうか。
やわらかな髪型、やさしそうな目元、そして落ち着いた話し方などが相まって、そのような印象を持たれることが多いのです。
ですが、結論から言えば、アルミンは男の子(男性)です。
原作でもアニメでも、はっきりと「男性」として描かれており、公式設定やキャラクター紹介でも性別は男性と明記されています。
ただ、なぜここまで性別に関する話題が多いのかには、いくつか理由があります。
一人称
まず注目したいのは、アルミンが使う「一人称(自分のことをどう呼ぶか)」です。
日本語には「僕」「俺」「私」など、性別やキャラによって使い分けがされます。
アルミンは基本的に「僕」という一人称を使っています。
「僕」は男性が使う中でも比較的おとなしめで、丁寧で知的な印象を与える言葉です。
そのため、荒っぽさのある「俺」とは違い、どことなく中性的でやさしい響きがあります。
この「僕」という言葉づかいが、アルミンの繊細でまじめな性格と重なって、「女性っぽさ」とはまた違った、中性的なイメージを視聴者に与えているのではないかと考えられます。
まあ「僕っ子」の可能性はありますが。。。
体つき
アルミンの体つきも、少年キャラの中では比較的華奢です。
たとえばエレンやジャンなど、筋肉質でガッシリした体型のキャラに比べると、アルミンはやせ型で小柄に描かれることが多く、線が細い印象を受けます。
肩幅もあまり広くなく、衣装のシルエットもどこかやわらかく、丸みを感じさせるデザインになっていることが多いです。
また、髪型もふわっとした金髪ボブスタイルで、前髪がきれいに揃っているため、ぱっと見たときに“女の子っぽい”と感じる人が多いのもうなずけます。
髪色や髪型はアニメにおけるキャラの印象を大きく左右するため、ここが大きな要因となっている可能性も高いでしょう。
さらに、アルミンの仕草や表情も柔らかく描かれることが多く、物語序盤では特に「感情を押し殺す」「周囲に遠慮する」といった控えめな面が強調されていました。
こういった演出の積み重ねが、視聴者の中に「女の子っぽい」というイメージを定着させたのかもしれません。
このように、声・見た目・性格・しぐさなど、いくつかの要素が複雑に絡み合うことで、「あれ?アルミンって女の子?」という印象を持たれることがあるようです。
しかし、それはアルミンというキャラクターの中性的な魅力の一部であり、ファンにとっては愛される理由のひとつでもあるのです。
【進撃の巨人】アルミンが女の子と呼ばれる理由

では、アルミンが「女の子っぽい」と言われる理由にはどのようなものがあるのでしょうか?
その背景には、アニメや原作における演出やキャラクター設定が密接に関係しています。
女の子になるシーン
アニメ第3期では、アルミンが女装をして敵の目をくらませるというシーンがあります。
この場面はギャグや緊張感の緩和を目的とした演出ですが、視聴者に与える印象は非常に強烈でした。
このときのアルミンの姿は、まさに“可憐な少女”そのもので、表情や身のこなしも非常に自然に描かれており、「似合いすぎて逆に困る」というファンの声も多数見られました。
実際、SNSなどでも「アルミンの女装が完璧すぎる」「あれなら誰でも騙される」と話題になり、同シーンのスクリーンショットやファンアートが数多く投稿されました。
このように、視聴者の記憶に強く残る描写が、アルミン=女の子という印象を強く根付かせたとも言えます。
さらに、このシーンの中で他のキャラが「可愛い」と言っているのもポイントです。
作中の登場人物が明言することで、視聴者も「やっぱり女の子みたいだよね」と共感しやすくなります。
声優
アルミンの声を担当しているのは、人気声優の井上麻里奈さんです。
井上さんは多くの作品で少年キャラを演じており、アルミンのような知的で落ち着いたキャラクターには非常にマッチしています。
ただ、女性声優が演じる少年キャラに慣れていない視聴者にとっては、「女性の声だ」と認識されやすく、そのためにアルミンが女の子だと誤解されることもあります。
井上さんの声は芯が通っていて、聴いていて安心感がある一方で、とてもやわらかく繊細な響きも持ち合わせています。
このため、アルミンの“内面の優しさ”や“控えめな性格”が強調され、より女性的な印象を与えるのかもしれません。
また、英語吹き替え版などでも女性声優がアルミンを演じているため、海外のファンの間でも「アルミンは女の子かと思ってた」という声が上がっており、これは国を問わず共通の現象となっているようです。
このように、「女装シーン」や「声優の演技」が重なることで、アルミンが“女の子っぽい”と感じられるのは、決して偶然ではなく、複数の要素が複合的に影響しているのです。
【進撃の巨人】アルミンの性別がわかるシーン

さて、では「アルミンは男の子です」と明確にわかる場面はあるのでしょうか?
『進撃の巨人』はシリアスなストーリー展開が多い作品ですが、キャラクターの性別や関係性を深く描写する場面もしっかりと存在しています。
上半身裸
いくつかの戦闘シーンや訓練シーンで、アルミンが上半身裸になる場面があります。
特に訓練兵団時代などでは、ほかの男子と一緒にシャツを脱いでいるシーンが見られ、読者や視聴者にとっては性別を確認できるひとつの手がかりとなっています。
その体つきは、確かに細身ではあるものの、女性の体とは明らかに違います。
胸の膨らみがない、肩幅が広い、腹筋や腕の筋肉のつき方など、細かい部分を見れば“男性”であることは明白です。
また、仲間たちと共に汗を流す場面では、アルミンがほかの男性キャラと同じ扱いを受けていることが描かれており、性別に違和感を抱かせない演出がなされています。
視覚的な情報とキャラクター同士の関係性の中からも、彼が男性であるということが自然に伝わってくるのです。
アニへの好意
もうひとつは、アルミンの「恋愛感情」に関する描写です。
物語の後半では、アルミンがアニに好意を持っていることが明らかになります。
この恋心は、単なる憧れではなく、長い時間をかけて育まれた深い感情として丁寧に描かれています。
(ベルトルトを食ったことが影響しているという説もあります。)
アニが水晶体の中で眠っている間も、アルミンは彼女に話しかけるなど、静かながらも強い想いを抱き続けていました。
最終章ではアニとの再会が果たされ、会話の中で互いの気持ちを確かめ合うようなシーンも描かれています。
もちろん恋愛の形に性別は関係ないとも言えますが、ここでの描かれ方は“少年が少女に想いを寄せている”という、極めてストレートな男女の恋愛として描写されています。
こうしたロマンチックな関係性の演出を通しても、アルミンが“男性キャラ”であることが、物語の中でしっかりと示されているのです。
また、アニとの関係性が描かれることで、アルミンの内面的な成長や人間性もより明確になっていきます。
恋愛を通じて彼の「男らしさ」や「守りたいという意志」も浮かび上がり、視聴者は彼の性別以上に“人間性”そのものに共感を寄せるようになるのかもしれません。
まとめ

今回は、『進撃の巨人』のキャラクター・アルミンについて、「性別はどっち?」「女の子と呼ばれる理由は?」というテーマで考察してみました。
アルミンは見た目や声、性格が中性的であるため、初見の人が「女の子?」と感じてしまうのも無理はありません。
ですが、物語全体を通してみると、彼は明確に「男性」として描かれています。
女装シーンや声優の影響で混乱する部分もありますが、そうしたギャップこそがアルミンというキャラの魅力のひとつかもしれませんね。
これから『進撃の巨人』を観る方も、すでに観た方も、アルミンというキャラクターの多面的な魅力にぜひ注目してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。

アニメ・映画が大好きで毎日色んな作品を見ています。その中で自分が良い!と思った作品を多くの人に見てもらいたいです。そのために、その作品のどこが面白いのか、レビューや考察などの記事を書いています。
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