暗殺教室のアニメがひどいと言われる理由は？なぜ面白いのにそのような評価があるのか分析してみた！

アニメ『暗殺教室』は、そのユニークな設定、感動的なストーリー、深いテーマでかなり面白いアニメだと思います。

しかし、Googleの検索で、「暗殺教室　アニメ」と検索すると、「ひどい」という文字が上位に食い込んできます。

これはなぜ？Why? と思い、記事作成に至りました。

というわけで、暗殺教室のアニメを何回もみた私が、なぜ「ひどい」という評価を受けているのか徹底的に解説・考察していきたいと思います。

暗殺教室のアニメがひどい：基本情報と評価

まずは、『暗殺教室』のアニメが「ひどい」という前に、基本的な情報をおさらいしながら、世間の評価を確認していきましょう。

あらすじ

月を爆破し、地球も破壊すると宣言した謎の生物「殺せんせー」が、突如として椚ヶ丘中学校3年E組の担任に就任します。E組は、学園内で落ちこぼれと見なされた生徒たちが集められた特別なクラス。彼らに与えられた任務は、なんとこの恐るべき存在を卒業までに暗殺すること。しかも、成功すれば巨額の報奨金が手に入るという、非常に異例な状況下に置かれています。

殺せんせーは超音速で移動できるなど、人間離れした能力を持つ一方で、生徒たちには驚くほど真摯に接し、学力向上だけでなく人格的な成長までをも導いていきます。E組の生徒たちは、暗殺の訓練と並行して、自分自身の夢や目標、仲間との関係性についても深く考えるようになっていきます。

物語が進むにつれ、殺せんせーの過去や地球破壊宣言の真意、そして彼がなぜ教師という立場を選んだのかが少しずつ明らかになっていきます。彼の人間味あふれる指導と愛情は、次第に生徒たちの心を動かし、彼らは「暗殺すべき標的」としてではなく、「本当の恩師」として彼を見るようになります。やがて、感動と涙に包まれた卒業の時が訪れ、彼らの成長と別れが描かれるラストは、視聴者の心にも強く刻まれるものとなります。

主な登場人物＆声優

• 殺せんせー（CV：福山潤）：地球を破壊すると予告した謎の生命体でありながら、3年E組の担任教師として生徒たちを導く。超高速移動や再生能力を持つ一方で、生徒一人ひとりに真摯に向き合う教育者の顔を持つ。
  
• 潮田渚（CV：渕上舞）：物静かで繊細だが、観察力と分析力に優れた生徒。成長と共に暗殺技術に目覚め、物語を通して精神的にも大きく変化していく。殺せんせーに深い尊敬を抱いている。
  
• 赤羽業（カルマ）（CV：岡本信彦）：問題児だが頭脳明晰。挑発的な性格で殺せんせーに対しても果敢に挑む。皮肉屋だが仲間思いの一面もあり、E組の中心人物。
  
• 茅野カエデ（CV：洲崎綾）：明るくムードメーカー的存在の女子生徒。実は殺せんせーに特別な因縁を持っており、終盤で物語の鍵を握る重要人物となる。
  
• 烏間惟臣（CV：杉田智和）：防衛省から派遣された冷静沈着な軍人。E組の副担任として暗殺技術の指導や精神的支えとなり、生徒や殺せんせーとの信頼関係を築いていく。
  
• イリーナ・イェラビッチ（CV：伊藤静）：セクシーな見た目と裏腹にプロの暗殺者としての顔を持つ。通称「ビッチ先生」。当初は暗殺目的で学校に来たが、生徒との交流を通じて教育者としても成長する。

他にも生徒役や殺し屋役など、声優は豪華で申し分ないです。

アニメ概要：何話までアニメ化？

• 第1期：2015年1月～6月（全22話）では、主に原作前半にあたるストーリーを丁寧に描いており、E組の日常や暗殺訓練、キャラクター同士の関係性の変化などがテンポよく展開されました。
  
• 第2期：2016年1月～6月（全25話）では、殺せんせーの過去や地球破壊の真相、生徒たちの進路や内面の葛藤がより濃密に描かれ、物語はクライマックスへと突入します。特に後半はシリアスな展開が多く、卒業式のシーンでは多くの視聴者の涙を誘いました。

アニメは原作コミックス全21巻を完全にカバーしており、エピソードの順序もほぼ忠実に構成されています。

そのため、原作ファンからも「大きな違和感なく楽しめる」と高く評価されています。

一部日常系エピソードのカットはあるものの、物語の軸や感動的なシーンはしっかりと再現されています。

また、OVAでテレビシリーズで入り切れなかった「竹林の時間」などをアニメでも制作しています。

評価

Filmarksやdアニメストア、Amazonレビューなどでは高評価が多数見られ、多くのユーザーが本作のストーリー性やキャラクターの成長に深く感動したと評価しています。

ぶっちゃけめちゃくちゃ評判いいです。

特に「感動した」「教育アニメとして見られる」「何度でも見返したくなる」といったコメントが目立ち、視聴後に強い印象を残す作品として話題に。

SNS上では、卒業式のシーンや殺せんせーの名言に触れた投稿が数多く見受けられ、「こんな教師が本当にいたら…」「教育の理想像」と称賛する声も多く寄せられました。

また、海外のアニメファンからも高く評価されており、英語字幕版や吹替版でも配信され、国境を越えた共感と人気を集めています。

配信

2025年現在、以下のサービスで見放題配信中：

配信サービス名	配信形態	無料体験期間	月額料金（税込）
U-NEXT	見放題	31日間	2,189円
DMM TV	見放題	14日間	550円
dアニメストア	見放題	初月無料	550円
Hulu	見放題	なし	1,026円
Netflix	見放題	なし	790円〜
ABEMAプレミアム	見放題	なし	580円

※時期によって配信情報は異なるので、詳しくは公式サイトをチェックしてください。

暗殺教室のアニメがひどい理由と魅力

ここからは、暗殺教室のアニメが「ひどい」と言われる理由と、この作品の魅力について合わせて解説していきたいと思います。

ひどい理由１：オープニングがダサい

一番多かった意見がこちらです。

基本的にアニメ『暗殺教室』では、登場する主要生徒の数名の声優さんが歌っている曲で、オープニングは構成されています。

「青春サツバツ論」「自力本願レボリューション」「QUESTION」「バイバイ YESTERDAY」がその代表曲です。

確かに、ヒゲダンとかミセスみたいな、プロの歌手が歌っている曲ではないので、そこと比較すると、なんというか差があると感じるのかもしれません。

しかし、アニメではよくあることで、特に暗殺教室のような、キャラクターがたくさん出てきて、みんなで成長していくみたいなアニメでは、こういうオープニングも全然ありだと思います。

個人的には、「自力本願レボリューション」なんかは、アニソンランキングに入っていいと思えるような曲です。

最近のおしゃれなアニメオープニングが多い中では、あのようなOPを嫌ってしまう人がいるということなのでしょう。

特に第1期OPのアニメーションでは、キャラクターたちがリズムに乗って踊るという演出が用いられていますが、その少し幼稚（私はそうは思いませんが）に感じるかもしれないのが嫌なのかもしれません。

まあ、この理由だけでアニメ全体の評価を落とされたんでは、たまったもんじゃありませんが。

ひどい理由２：原作通りすぎる

見ていた意見の中には、原作を忠実に再現しすぎており、もう少しアニメならではのアレンジが欲しいなどの意見がありました。

アニメ化にあたって、原作を非常に忠実に再現している点は、原作ファンにとっては安心材料でもありますが、一方でアニメにしかできない表現や演出、独自のテンポを期待していた視聴者にとっては、やや物足りなく映ってしまったようです。

特に物語の流れやセリフ回しが原作のコマ割りや台詞とほぼ同一である場面も多く、すでに原作を読んでいる視聴者にとっては「驚きがない」「展開が予想できてしまう」といった声が上がりました。

また、アニメならではの補完エピソードや日常シーンが少ないことで、キャラクターたちの意外な一面や関係性の深掘りがやや不足していたと感じるファンも一定数存在します。

例えば、原作では細かく描写されていたE組の日常生活や、他クラスとのちょっとした交流、教師陣の舞台裏などが一部カットまたは短縮されており、ドラマとしての厚みに欠けるという意見も。

そのため、「原作の良さを活かしている」という意見と「アニメ独自の工夫が足りない」という意見が入り混じる結果となり、評価にバラつきが見られる要因のひとつとなっていると思います。

と、言われているものの、アニメ独自の工夫結構あります。

例えば、原作よりも、E組の生徒たちのキャラクターが深掘りされている描写は多いです。

また、当たり前ですが、声優さんや音楽、色彩などのアニメならではの要素が加わることによって、演技の幅が大きく広がり、原作になかった色鮮やかさが加わっています。

ひどい理由３：実写版との混同

山田涼介主演の実写映画がアニメよりも先に公開されたことで、『暗殺教室』という作品に初めて触れた人の中には、実写版の印象が強く残っているケースがあります。

つまり、実写版の評価が悪かったから、「アニメも悪いのだろう」という謎の心理が働いている可能性があるということです。

また、実写映画では登場人物のキャスティングや演出がリアル寄りだったため、アニメならではのデフォルメされた表現やコミカルな演出とのギャップを強く感じる視聴者も多かったようです。

そのため、アニメ版を単体で楽しむというよりも、実写版のイメージを引きずってしまい、作品本来の魅力が正しく伝わらないまま「合わない」「テンションが違う」といった否定的な感想に繋がってしまったという声も見受けられます。

さらに、アニメ版に先立って話題となった実写映画の宣伝効果が、アニメとの混同を助長し、「ああ、あのアイドル映画のアニメ版ね」と軽視される傾向も一部で見られました。

このように、実写とアニメという異なる媒体において、それぞれの表現手法や役者の演技、演出の方向性が比較される中で、アニメが誤って低く評価される原因のひとつとなっていたのです。

こういった意味でも、安易に人気作を実写化しないでほしいと心から願います。

本当に実写に適している作品だけ実写化してほしいですよね（笑）

まあ、そんなの子供の戯言かもしれませんが。。。

ひどい理由４：前作『魔人探偵脳噛ネウロ』の評判が悪い

前作である『魔人探偵脳噛ネウロ』のアニメバージョンの評判が悪いそうです。

私はこの作品を見たことがありませんでしたが、そういった評価が多々ありました。

この作品も『暗殺教室』と同じ原作者・松井優征氏によるもので、ジャンプ作品として一定の注目を集めていましたが、アニメ化においては演出や作画、テンポなどの面で多くの視聴者から厳しい評価を受けました。

特に原作の独特な世界観やキャラクター性を再現しきれていないという指摘が多く、「原作の良さが活かされていない」「不気味さとユーモアのバランスが悪い」などの不満の声が寄せられていました。

そのため、『暗殺教室』のアニメ化が発表された際に、「また同じような仕上がりになるのでは？」という不安を持った視聴者も多く、事前の期待値が下がってしまった可能性があります。

結果として、実際の『暗殺教室』アニメは高評価を受けたものの、前作に対する先入観や不信感が、スタート時の印象に影を落としたといえるでしょう。

魅力１：ストーリーが完璧

ここからは暗殺教室の私が思う魅力について話していきたいと思います。

まずは、ストーリーです。

少年ジャンプという枠組みを考えると、複雑すぎる設定は子供には難解になってしまう。

かといって子供向けすぎると、大人の読者が離れていってしまう。

そこのいい塩梅をとったのが、この作品の特徴だと思います。

謎の生物が地球を破壊しようとする。それを阻止するために、政府に任された中学生が暗殺の訓練をしながら成長していくという話。

とてもわかりやすい。だが、深みがある設定が、細かに細かに作られています。

そして、この生物（殺せんせー）の正体や目的はなんなのか、というクリフハンガーもしっかりと用意されています。

こんなの面白くないわけないやん。という、小学生の私をどうしようもなく惹きつけたアニメなんです。

見てない人は見よう。

魅力２：生徒みんなにスポットライトが当たる

ヒロアカもそうですが、学園ものでも、生徒一人一人にしっかりスポットライトが当たるアニメって、楽しくてすごく好きです。

「君の推しは誰？」みたいな、ファン同士の会話も弾みます。

作中でのキャラクター同士の意外な絡みとかも面白いです。

特に、みんなでコードネームを付け合う回は最高です。

こういった要素が、この作品を一段二段と面白くするものだと思います。

魅力３：ギャグが面白い

普通にギャグが楽しめます。

ギャグが子供向けで見てられないという意見もたまに目にしましたが、私は全然楽しめます。

魅力４：教育とは何かを問う

教師や教育関係者にとっては、一種のバイブルと言ってもいい作品ともいえると思います。

暗殺教室の中には、いくつか教師と生徒の関係が描かれます。

例えば、殺せんせーとE組の生徒、理事長先生と椚ヶ丘の生徒、死神と二代目死神などです。

これらの関係には、それぞれの強い教育理念や見る側に「それはどうなんだ」と思わせるような教育方法などもあり大変興味深いです。

小学校のときの担任に暗殺教室を紹介すると、死ぬほどハマっていたのを覚えています。

それくらい、”教育”というものに向き合っている作者が考えたストーリーであるということが読み取れる作品になっています。

総括：ポイント

暗殺教室のアニメは、確かにほんのごく一部で「ひどい」との声があるものの、作品全体としては極めて高い完成度を誇るアニメです。

原作を丁寧に再現しただけでなく、声優陣の熱演や演出の工夫、音楽の使い方まで細部にこだわりが感じられます。

以下の点を押さえておけば、より深く楽しめること間違いなしです。

• ストーリー構成と伏線の回収が見事で、序盤から終盤まで一貫性がある
• キャラクター全員が立っており、それぞれの背景や成長が丁寧に描かれている
• 笑って泣けるエンタメ作品として、全年齢層に刺さる感情の振れ幅がある
• 教育や人間関係について深く考えさせられるテーマ性が強く、大人が見ても学びがある
• 全50話で原作をしっかり完結しており、物語としての満足感が非常に高い
• アクションやギャグ、シリアスな場面のバランスが絶妙で、飽きずに視聴できる

さらに、殺せんせーというキャラクターの魅力が、作品を通じて一層際立ちます。

彼の持つ哲学や教育方針は、アニメという枠を超えて、多くの視聴者の心に残るでしょう。

マジで、見てない人は損をすると言っても過言ではないアニメです。

殺せんせーと3年E組の物語に、きっと心を動かされるはずですし、最後まで見届けたくなる作品の一つです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。