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ワンピースファンレターは本編の何話?続きがあるかや評価について徹底解説!

アニメ

みなさんはワンピースファンレターを見られましたか?

『ONE PIECE FAN LETTER』はアニメ『ONEPIECE』の25周年の放送を記念して制作された特別アニメエピソードです。

この作品は、大崎知仁氏の小説短編集『ONE PIECE novel 麦わらストーリーズ』を原案として制作されたワンピースのスピンオフテレビアニメです。

今回はこの作品が本編の何話にあたるのかや、続きがあるのか、またどのような評価を受けているのかなど、徹底解説しちゃいます。

ワンピースファンレターは本編でいうと何話なのか

まず気になるのはワンピースファンレターが本編の第何話に当たるのかということだと思います。

ですが、ワンピースファンレターは冒頭でも申し上げたとおり、アニメ『ONEPIECE』の本編とは別のスピンオフ作品です。

つまり、原作にはないエピソードなので、アニメの順番の中に組み込まれていない作品になっているというわけです。

よって、第何話という指定はありません。

ただし、時系列的には本編のどこに当たるのか、ということが明確になっていますので紹介します。

『ONE PIECE FAN LETTER』のストーリーは、麦わらの一味の中で特に航海士のナミに憧れる少女を主軸として、ルフィたちが”2年後”のシャボンディ諸島で再会する際の裏側として描かれます。

ナミに憧れる少女の他にも、ソウルキングのライブに行きたいお姉さんや、海軍の兄弟など、名前は明かされてないが魅力的なキャラクターが多数登場します。

特徴としては、麦わらの一味の視点はほぼ登場せず、麦わらの一味のファンであるモブキャラたちに焦点があたっているところが面白いところです。

麦わらの一味がほぼ登場しないと言いましたが、ところどころで彼らは登場しますし、2年後のシャボンディ諸島で麦わらの一味が活躍しているということがわかる描写がたくさんあります。

詳しくはこの後の「ワンピースファンレターの作画・演出・声優」の項目でお話ししたいと思います。

ワンピースファンレターはつまらないという評価もあるのか?

ワンピースファンレターの評価について話していきます。

まだ見ていない人は、「ワンピースの本編ではないスピンオフなのだから、そんなに期待してない」とか「つまらないのでは?」と思われる人がもしかしたらいるかもしれません。

結果から申しますとワンピースファンレターは、多くの人に絶賛されています。

絶賛している人の意見としては、

  • モブ目線が斬新で面白い
  • ストーリーに感動できる
  • 作画が超良い
  • キャラクターが魅力的

などなど様々です。

高評価している人の中には、「本編よりも好き」とか「ワンピースから離れていたが、ファンレターで戻ってきた」という人も見かけました。

ここまで絶賛されている中で、ひどい・つまらないという意見はごく一部しか見受けられません。

ごく一部のつまらないという意見の中には、ワンピースの本編と異なっていることに対してつまらないと言っている意見がほとんどです。

それはこの作品の良さであると私は感じますが、いつもと違うことを行えば批判が出るのも当然だとは思います。

私の個人的な感想を述べると、「最高。」の一言です。

ワンチャン、本編の間延びしている回よりも、ファンレターの方が好きまであります。

どのようなところが魅力的なのかは次の項目で詳しく説明します。

ワンピースファンレターの作画・演出

これだけ絶賛されているワンピースファンレターですが、具体的にどこが素晴らしいのか、ネットの意見を参考にしつつ、私の意見を言っていきます。

ここでは主に作画・演出の2つの面から解説していきます。

ワンピースファンレターの作画

ワンピースの作画はワノ国以降劇的に良くなったということは、以前に投稿した記事で述べました。

詳しくはこちら→ワンピースのアニメ制作会社が変わった?最近ひどい作画が良くなった理由を解説!

ですが、ワンピースファンレターの作画は、ワンピース本編の作画と少し違います。

基本的にワンピースの作画は全体的にレベルアップしたのですが、特別エピソードということもあってか、作画のレベルは本編よりも力が入っていたように思えます。

というのは、特に複雑な動きをカットを使わずに作画していることにあると私は思います。

例えば、普通は下のイラストのように、作画の労力を減らすように、左のショットから右のショットまでの間は、カットを割って自然に繋ぎます。(絵が絶望的ですみません。)

しかし、今作のファンレターでは、カットを割らずに、カメラがパンしていき左のショットから右のショットへと移ります。

これは、カットを割っていれば繋ぎの部分の作画は入りませんが、カットを割らないと繋ぎの部分の作画を全てすることになり、さらにカメラが動きながらの作画なので、難易度は上がります。(実写映像ではそこまで難しくないですが。)

その代わりに、とてもおもしろい映像になります。

作画が良いと一口に言っても、様々な角度から作画を考えることができますが、こういった労力をかけて、カットで済ませられる部分を全て作画しているというシーンがたくさんあるアニメは少なくとも良アニメである可能性が高いといえるでしょう。

加えて、本編との違いとして、キャラクターの線の太さが挙げられます。

これは明確で、本編よりも、ファンレターの方が明らかに線が細いです。

これよってどのような違いが生まれるのかというと、オシャレな世界が描写できると思います。

実はワノ国編の第二エンディングでは、ファンレターと似たような作画で構成されています。(曲として『Raise』が使われているエンディングです)

確認していただければわかると思いますが、かなりオシャレなエンディングになっています。

それと同じように、オシャレな世界観が描かれるのがファンレターなんです。

なぜ、ここまで本編と作画をずらすのは謎ですが、特別感が高まるのは間違いないと思います。

ワンピースファンレターの演出

私が最もワンピースファンレターで賞賛したいのが、演出です。

作画はぶっちゃけアニメ業界全体が進化してきているということは前回の記事でもお話ししたとおりなのですが、演出に関しては、ワンピースファンレターは頭一つ抜けていると思います。

具体的には、ショットの面白さ、カット割・カメラワーク(絵コンテ)、情景などです。

①ショットの面白さ

ワンピースファンレターには普通のワンピースで見られないショットがたくさん登場します。

ショットというのは、画面に写っている被写体をどのように写すかということです。

普通のワンピースの本編を見ていると、被写体との近さはそれぞれあるにしろ、ハイアングルやローアングル、また俯瞰などのショットをあまり使っておらず、水平アングルからのものがほとんどのように見えます。

通常ショットは、その場面場面でどのような効果を出したいかで使い分けるものです。

今回のワンピースファンレターでは、ショットによる効果が多用されています。

例えば、海軍兄弟の兄の方が、オーズの足に潰されるシーンでは、顔面アップのローアングルのショットでした。これは、彼の緊迫した状況を表現するために、このようなショットにしたのだと考えらるます。

この作品には、このように、ショットによって効果を与えるカットがたくさんありました。

②カット割・カメラワーク(絵コンテ)

カットやカメラワークの話ですが、これは絵コンテによって演出されます。

絵コンテは、映像制作において、画面の構成やキャラクターの動きなどをカットごとに分けて描くものです。

こういうのが絵コンテです。(※プロの絵コンテはもっと上手く、いろんなことが書いてあります。)

ワンピースファンレターでは、この絵コンテがとてつもなくすごいと思います。絵コンテを見たわけではないですから他の要因も考えられるかもしれませんが。

私の予想では、ワンピースファンレターが制作される際、主軸となるキャラクターたちが作られ、そのキャラクターたちがどのようなキャラでどんな行動をするのかアイデアがたくさん出された。

そして、既存のキャラクターとも絡めなくてはならないので、アイデアが膨大な量になったはずです。

だけれども、尺は20分なので、膨大にあるアイデアを絞って、簡潔に語らなければなりません。

そうなったとき、通常の演出ではなく、工夫されたものが必要となります。

それは、描かなくて良いものを削って、最低限の情報だけで視聴者にわからせるカット割です。

ワンピースファンレターでは、大きく4つのまとまりのキャラクターたちを主軸として話が進むため、それぞれの話を同時進行的に進める必要がありますが、今回は何の違和感もなく映像化することができているので、本当にすごいと思います。

合わせて、ショットの話とも関連しますが、カメラワークがとても激しい作品となっています。

作画のところでも話しましたが、本来カットを割れば繋がるところを、カメラをそのままパンやティルト、ズームすることによって動かし、画を繋いでいます。

具体的にいうと、キャラクターの話から別の話に切り替わる時、今写っているメインの被写体から奥の被写体へズームしていき、次の展開が始まるというようなものです。

文章で書くととことんわかりずらいですが、簡単にいうと、カットを使わずに展開が切り替わっているところが、今話しているところだと思ってください。

③情景

情景とは、キャラクターの感情に連動して、周りの風景や色彩、光などが変化することです。

一番わかりやすい例は、キャラクターが悲しくなると、雨が降る、というようなものです。

しかし、私はこのようなわかりやすい情景が好きではありません。

もう少しさらっとしているものの方が好きです。

本編のアニメ版ワンピースは分かりやす情景描写はあるものの、なかなかさらっと情景で演出するというものは少ないです。

しかし、今回のワンピースファンレターはたくさんあります。

特に気になったのは、少女の光と影の演出です。

物語の中で、少女はなんかよくわからない海兵に絡まれます。今作唯一の敵キャラですかね。

この海兵に絡まれるシーン、少女はどちらのシーンでも、影にいます。

一度目は、計画書を日向に落としてしまい手を伸ばすが、海兵に阻まれて取れない。(そこで、ソゲキングが手紙とってくれます。)

二度目は、生でナミを見ようと、サニー号まで走りますが、影から出ようとした時に、海兵に止められてしまう。

その海兵から脱出しようと、手を日向に伸ばします。

このような、サラッとしていますが、めちゃくちゃエモい演出がたくさん用意されているのがワンピースファンレターです。

語り出すとキリがないです。

ワンピースファンレターの続きが作られる可能性は?

多くの人から高評価であるワンピースファンレターですが、気になるのは続編が作られるのかどうかですよね。

今のところ公式から、ワンピースファンレターの続編が作られるという発表はありません。

しかし、似たような形の記念エピソードが作られる可能性は十分あると思います。

今回のファンレターが、たくさんの人から高評価だったのであれば、シャボンディ以外にも、モブキャラに焦点を当てた短編があっても面白いと思いました。

逆に尾田先生が、ファンレターが好評であることを受けて、漫画『ONE PIECE』本編にファンレターのキャラクターを逆輸入する、なんてこともあるかもしれません。

ただ、私の個人的な意見としては、ワンピースファンレターの続編、つまり今回出てきたキャラクターをさらに深めたような作品はあまり見たくありません。

本編にサラッと登場させるとかならいいですけど。

名作の「2」が作られたような感じがして、ちょっと嫌ですね笑。

とにかく、続編に関しては、公式の発表はなく、作られるかもしれないし、作られないかもしれないという状況です。

まとめ

今回はアニメ『ONE PIECE』の記念エピソード、『ONE PIECE FAN LETTER』についてお話ししてきました。

ワンピースファンレターは本編の本筋とは関係ありませんが、単体の作品としても、ONE PIECEの作品としても、傑作と呼べるものに仕上がっていたと思います。

今後も同じような、短編ですごく面白いスピンオフがあることを期待します。

もし、まだワンピースファンレター見ていないという人がいれば、あなたはラッキーなので、できる限り早く視聴することをおすすめします。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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