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進撃の巨人がつまらないのはなぜ?後半や終盤、マーレ編、ファイナルシーズンなど部分的につまらないという理由を徹底解説!

アニメ・漫画

みなさんは漫画『進撃の巨人』が”つまらない”と言われているのはご存知でしょうか?

私はこの漫画が一二を争うくらい好きなので、なぜ、つまらないという意見があるのか考えられませんでした。

しかし、調べてみると同じような部分でつまらないと言っている人が多かったです。

というわけで、今回は進撃の巨人がつまらないと言われている理由を、物語の後半や終盤、マーレ編、ファイナルシーズンなどの部分に分けて徹底解説していきたいと思います。

tatami

アニメ・映画が大好きで毎日色んな作品を見ています。その中で自分が良い!と思った作品を多くの人に見てもらいたいです。そのために、その作品のどこが面白いのか、レビューや考察などの記事を書いています。

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【進撃の巨人】がつまらないと言われている理由

基本的にどんな名作・傑作であろうといろんな人が評価するので、一概に評価が100点という作品はこの世に存在しないと思っています。

ただ、その評価のムラが名作・傑作になればなるほど大きくなっていくものであると思います。

『進撃の巨人』の場合、極端に激賞する人と酷評する人が分かれているような作品だと思います。

その割合は高く評価する人の方が、体感的には多いとは思います。

それで、レビューサイトなどから調べますと、【進撃の巨人】は大きく分けて二つの分類で、つまらないという意見があると感じました。

一つ目が、序盤から【進撃の巨人】の物語に乗れなかった人たちです。

この人たちの話は、今回の記事では触れず、また、別の記事にまとめようと思います。

二つ目が、後半以降【進撃の巨人】がつまらなくなったという人たちです。

これは、最初は乗れていたのに、途中から離れていったと見られる人たちです。

それで、後半以降でも、細かくどこからつまらなくなったかが分かれていますので、それぞれ紹介していきたいと思います。

次の3つが考えられます。

  • 後半(途中から):おそらく王政編以降つまらなくなった
  • マーレ編・ファイナルシーズンからつまらなくなった
  • 終盤(最終決戦)がつまらない

【進撃の巨人】:後半(途中から)からつまらない?

後半からつまらないという意見の中で、王政編からつまらなくなったという意見が結構ありましたので驚きました。

王政編がつまらないと言っている人たちの主な意見は次のようなものがあります。

  • 話が難しい・複雑
  • 「人間vs巨人」の構造から「人間vs人間」の構造になった

というのが主な理由でした。

それぞれ詳しくみていきましょう。

後半(途中から)からつまらない理由①:話が難しい・複雑

【進撃の巨人】の王政編からは、物語のトーンが大きく変わります。

というのは、作者である諫山先生がこのあたりのからが折り返し地点ということを明確に発言しており、【進撃の巨人】の世界の種明かしが開始されるフェーズに入ったからです。

それに合わせてこれまで描かれてきた、巨人との戦闘シーンが大幅に減り、逆に人間同士のコミュニケーションと世界の種明かしの描写、さらに新たな伏線が増えます。

それに合わせて、政治的な要素が出てきたところが王政編を難しく、複雑にさせた要因ではないでしょうか。

詳しく説明していきます。

王政編の全容

1、ストヘス区での調査兵団の作戦への弾劾

2、王政への不審感と大衆・兵団のクーデター

3、真の王家公開と巨人の秘密

この三つの要素が渦巻いていると思います。

それに合わせて、登場する組織も増えていきます。

中央憲兵、中央政府の重役、レイス家、リーヴス商会。

これらの要素が同時進行的に進んでいくため、当時漫画をリアルタイムで読み進めていた読者からすると、あまりにも物語の色が変わったことと、新たに覚えなければならない組織とキャラクターが多くなったこと王政編から難しい・複雑と言われる所以だと思っています。

しかし、王政編は物語を進めていく上で必要不可欠な場面でもあり、作者が慎重に描きたかったところでもあると思います。

けれども、結果的に漫画版では、展開が複雑になってしまったと言わざるを得ないと思います。

ただ、王政編の難しさ・複雑さはアニメ版で描き直されることによって改善したと私は思っています。

アニメ版では、漫画版で分かりにくかった展開をいくつかカットし、展開を入れ替えることとによって、とても分かりやすいストーリーに再構成されていると思います。

ですので、これから新たに【進撃の巨人】を履修しようと考えている人のアニメ版をおすすめしている理由はこのあたりにあります。

アニメ版で再構成することによって、漫画版でわかりにくかったものを分かりやすくしていると考えます。

王政編がつまらない、分かりにく、難しい、複雑という点について、また、別途で記事を書こうと思いますので、お楽しみに。

後半(途中から)からつまらない理由②:「人間vs巨人」の構造から「人間vs人間」の構造になった

これもかなり意見としてありました。

王政編前までの話では、壁の外にいる巨人がエレン達の敵でした。

それが、アニの裏切りに始まり、壁内に巨人側の人間が存在するという話で、味方の中にいる裏切り者を探し出す話に移行していき、そのピークが12巻・13巻でのライナー陣営からのエレン奪還作戦まででした。

そこまでの流れが一旦止まり、先ほど説明したような王政編が始まるわけです。

それで、王政編の特徴として、調査兵団vs中央憲兵(王政側)ということになるため、この編では巨人がほとんど出てきません。

そもそも巨人がいない内地で話が展開されますので。

巨人が出てくるのは、王政編の後半で、ロッド・レイスが「最強の巨人」と書かれた小瓶を飲んで、超大型巨人の2倍くらいある巨人になってオルブド区まで侵攻するというくだりだけです。

これまでの【進撃の巨人】の面白さというのは、得体の知れない巨人をいかにして倒すか、そして、巨人になれる人間(巨人サイドの人間)の目的や謎で以て話を進めていたわけですから、そこの話が止まって、また別の話が始まれば、前者を楽しみにしていた読者はつまらないと感じても当然だと思います。

この章で出てきた、人間vs人間という構造は、【進撃の巨人】という作品の全体のテーマを表しています。

結局【進撃の巨人】でこれからずっと描かれるのは、大小様々な「人間vs人間」なのです。

というか、王政編より前から、人間同士の争いについては結構言及されていました。

一番分かりやすいのは、トロスト区奪還作戦の際のピクシス指令の演説でしょう。

兵士たちに向かって、「巨人にウォールローゼが突破されてしまうと、争いが始まるのは、巨人と、ではなく、人間同士である。その状況が人類にとって一番悪い。」という旨の演説をしていました。

有名なシーンなので、覚えている人は多いと思います。

また、王政編では、初めてリヴァイ班のメンバーが目的のために人を◯すということに手を出すという編です。

その意味でも、とても大切な編であることは間違い無いです。

とにかく、このように今までの流れを止めて、別の流れを始めたという意味では、嫌う人が多いのは分かりますし、さらに「結局、人間vs人間なのか」という、テーマ自体に嫌悪感を示している人も少なくありませんでした。

知って欲しいのは、王政編でやめてしまった、あるいはつまらないと感じてしまった人たちの多くは、後から戻ってきて、漫画なりアニメなりを見直すととても面白い編であることに後から気づいたという人も少なくなかったということです。

ただ、連載中、特にこの作品は月刊連載で行われていたこともあって、先の見えない中で、複雑かつ今までの流れを止めたというところでリアルタイムの読者を退けさせたということは事実であると思います。

【進撃の巨人】:マーレ編・ファイナルシーズンがつまらない?

続いては、マーレ編・ファイナルシーズンからつまらないという意見について解説していきたいと思います。

ちなみにここでいうマーレ編は、23巻第91話『海の向こう側』以降のストーリー全てを指すことにします。

マーレ編・ファイナルシーズンからつまらないと言っている人たちの主な意見を下記にまとめます。

  • 話が難しい・複雑
  • キャラクターに共感できない
  • 展開に納得できない

それぞれ詳しくみていきます。

マーレ編からつまらない理由①:話が難しい・複雑

王政編同様、マーレ編も話が難しく、複雑であると感じる人が多いようです。

その理由として考えられるのは二つです。

  • 新たな登場キャラクター・組織が多い
  • 時系列が複雑
  • これまでの伏線を一気に回収

一つずつみていきます。

新たな登場キャラクター・組織が多い

マーレ編では、これまでの世界の種明かしの大筋が解き明かされます。

それは、敵の正体(正確にはシガンシナ奪還作戦後に判明)が”世界”であったことが明かされます。

そして、視点がエレン達の敵であるマーレの人々に移り変わるわけです。

当然、マーレの人々などこれまでに描かれてませんので、新たにキャラクターを登場させる必要があります。(ライナーやジークを除いて)

主に登場したのは、マーレ軍、マーレの戦士、レベリオ収容区の人々、タイバー家、世界各国の要人、アズマビト家、義勇兵、イェーガー派etc…

まあ、流石に多すぎと思われても仕方ないと思いますね。

特にエレン側についた義勇兵の人たちの存在意義については私も含め賛否両論があるところです。

エレン達を外の世界に連れ出すというプロット上の必要性はあったが、テーマ的には必要なかったのでは無いかと思うこともあります。

そういった個人的な意見も含めつつ、マーレ編で新たなキャラクター・組織が激増したことが、マーレ編を複雑と読者に思わせ要因であることは間違いないと思います。

時系列が複雑

マーレ編は、これまでの編に比べて、ストーリー的・演出的に時系列が前後することが多いシリーズになっています。

ストーリー的には、マーレ編の中盤、シガンシナ区でエレンを巡る戦いが起きたくらいに、エレンとジークは”道の世界”という亜空間で、エレンの父グリシャの記憶を巡る記憶ツアーが始まります。

これにより、過去の不透明だったグリシャの動向が知れると同時に、通常の時間軸からは逸脱した空間で話が進むため、謎が解き明かされる反面、混乱された人もいるかと思います。

さらに、その過去の記憶の世界に干渉できるということも判明するので、さらに混乱します。

そして、演出的に時系列が入れ替えられているというのは、作品世界内での時系列と、私たちが漫画というパッケージで受け取る時系列が異なるということです。

例えば、マーレ襲撃までの作品内での時系列は、

エルディアと義勇兵の結託→アズマビトとの交流→エレン達がマーレに行く→エレンの離脱→レベリオ区襲撃

という順番ですが、実際に漫画に描かれているのは、

レベリオ区襲撃→エルディアと義勇兵の結託→アズマビトとの交流→エレン達がマーレに行く→エレンの離脱

というふうになっています。

一番最初にレベリオ区襲撃という大きな事件を最初に持ってきて、それに至るまでの出来事を回想として小出しにしていくというスタイルです。

これは多くの作品で行われている手法で、特に漫画という連載のためのクリフハンガーを必要とするような作品は、過去回想での伏線回収が当たり前になっています。

つまり、このような時系列の入れ替えや、過去への行き来があるため、作品内の時系列を把握するのが難しく、読者がつまらないと言ってしまうのではないかと思います。

これまでの伏線を一気に回収

控えめに言っても、【進撃の巨人】という漫画は、伏線だらけの漫画です。

作者である諫山先生が、連載前からある程度話の結末やキャラクターの末路などを決めて、作られているという作品です。

ですので、漫画の第一話で登場した伏線が100話以上経ってから回収されたりすることは多々あります。

最終回で回収された伏線も数多くありました。

それによって、当時の連載時、リアルタイムで読んでいた読者にとって、遥か前に張られた伏線は忘れられていることがあると思います。

ですので、伏線回収をしたということにはなっていますが、間が空きすぎているため、それほど感動がないという方もいるのではないでしょうか。

これは長期連載まんが、さらに月刊連載の漫画ということもあり仕方がないことなのかもしれませんが、こういうわけで、複雑性、分かりにくさが極まったのかなと思います。

マーレ編からつまらない理由②:キャラクターに共感できない

これはそこそこあった意見なのですが、マーレ編以降キャラクターに共感できなくなったということです。

主に”エレンに共感できない”という意見が多かったのですが、エレン以外のキャラクターにも共感できないという意見もちらほらありました。

エレンに共感できない

これに関しては、物語上わざと作者がそう見えるようにやっているということです。

なので、【進撃の巨人】を最後の最後まで見たならば、なぜエレンに共感できなかったかをエレン自身が種明かししてくれますので、最後まで見てほしいっていう感じです。

それでも、地ならしの必要あるのか?とか、サシャとかハンジ道の力でどうにかならなかったのか?とか、アルミンとミカサを遠ざける以外の選択肢あったんじゃないのか?とか色々とエレンの行動や選択に共感できないという人もいるようです。

それはそれで、全部を知った上での意見ですので、許容すべきとは思います。

その他のキャラクターに共感できない

ざっくり見かけた意見をキャラクターと共に抜粋します。

イェレナ→理解不能、存在意義がわからない

コニー→アルミンを◯そうとしたくせに、その後でしゃばっている。

ガビ→嫌い

フロック→嫌い

このキャラクターたちは、そもそも作者がヘイトを向けさせるような行動を敢えてさせる役割を担ったキャラクターですので、嫌われるのは当然というか、作者の思う壺というか。

逆に、ライナーとファルコは、読者から共感の声が多かったキャラクターでもあります。

まとめますと、キャラクターに乗り切れないとか、不快なキャラクターが多いと”つまらない”となってしまって、読む気が失せる気持ちも分かります。

しかし、そのヘイトやストレスが多い分、全てが解放されるカタルシスは至高のものがあると個人的には思います。

マーレ編からつまらない理由③:展開に納得できない

先ほどのところと絡んでくるとは思いますが、マーレ編はかなり精神的にきつい展開が続きます。

エレンの闇堕ちやメインキャラクターのタヒ。

希望が少なく、絶望が渦巻く中、漫画を読み進めるのは辛いものがあると思います。

これは、【進撃の巨人】の最初から語られている「世界は残酷」ということがこの作品の大きなテーマであるということを納得いただく他ないと思います。

また、鬱展開や残酷な展開が納得いかない・辛い、ということではなく、普通に理にかなってないという意味で批判している人も時々見られます。

それらに関しては、個別個別で意見がかなり異なりますので、別の機会に考察していきたいと思います。

【進撃の巨人】:終盤(最終決戦)がつまらない?

最後に、マーレ編以降でも特に、終盤(最終決戦)がつまらないという意見がありました。

ここで見受けられる意見は大きくまとめるとひとつでした。

それは作品全体の締め、すなわち、オチがつまらないという意見です。

漫画において、オチの付け方というのは、難しい問題の一つです。

それまで、膨らませてきストーリー、読者に抱かせてきた感動や期待をうまく畳まなくてはなりませんから。

ましてや、【進撃の巨人】のような大長編の大人気漫画においては、賛否の起こらない結末を用意するのは至難の技です。

以下、こういうところが嫌だという読者の意見をいくつか抜粋して紹介します。

  • エレンが地ならしを発動し、8割人類を◯ろしているのに、英雄扱いしている
  • アルミンサイドが、エレンの虐◯を止めるのに共感できない
  • エレンと104期のメンバーが道の世界で話している姿をもっと見たい
  • 伏線を回収することが先行して、キャラクターたちが展開を見せるための道具に成り下がってる

これらの意見は、割と的を得ていると感じる部分もあるので、別記事で詳しくまとめたいと思います。

とにかく、今回は終盤がつまらないと言っている人も少なからずいるということと、その意見を大雑把に知っていただければと思います。

まとめ

本日は、【進撃の巨人】が後半以降つまらないと言われる理由について解説してきました。

後半以降で特に次の三つの部分に分けられます。

  • 王政編以降
  • マーレ編以降
  • 終盤(オチ)

これらはそれぞれ理由があり、納得いく意見も、そうでない意見もありました。

やはり、世界的人気漫画となれば、多くの人が評価・講評するため、さまざまな意見が出るのは当然のこと。

ただ、やはり一定程度同じような意見が集約されているものもあるので、作品自体にそう思わせてしまうような綻びが少なからずあるということなのかもしれません。

私は普通以上に楽しめた側の人間ですので、批判側の意見も知れて興味深いところではあります。

まあ、何もかも完璧な作品なんてものは100年に1度とかし登場しないと思うので、それに限りなく近いと思える作品を見ることができて幸せではありましょう。

とにかく、作品が終了した上でも、さまざまなところから議論できるような作品ですので、良い作品と言って間違い無いでしょう。

これからも進撃の巨人については話したいテーマがたくさんありますので、お楽しみに。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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