皆さんは『超人X』という作品を知っていますか?
『東京喰種トーキョーグール』で知られる石田スイ先生が、異能者たちの戦いと揺らぐ正義を描く漫画です。
ところが作品について調べると、『超人X』の打ち切り理由、不定期連載、休載が多い、更新が遅いといった不安になる言葉が並びます。
週刊ヤングジャンプで見かけなくなったため、掲載誌を移籍させられたのではないか、人気や単行本の売上が落ちたのではないかと心配している人もいるはずです。
さらに、つまらないという評判や『東京喰種』との比較、最新巻は何巻なのか、アニメ化の可能性はあるのかも気になりますよね。
ただし、更新間隔が一定ではないことと、作品が打ち切られたことはまったく別の話です。
掲載媒体の変化についても、単純な左遷や連載終了として捉えると、実際の経緯を見誤ります。
私は年間数百本のアニメや映画を観ていますが、『超人X』は作品の内容だけでなく、発表形式そのものが読者の評価を二分している珍しい漫画だと感じています。
ぶっちゃけ、毎週決まった曜日に続きを読む感覚で追うと、かなり戸惑う作品なんよね。
この記事では、公式に確認できる連載状況と、なぜ打ち切りに見えてしまうのかという読者心理を分けながら、『超人X』の現在地を整理します。
- 『超人X』が現在も連載中なのか
- 不定期連載や休載が誤解を生む理由
- 売上や最新巻から見える連載状況
- アニメ化の可能性と映像化の課題
『超人X』打ち切り理由の真相
まず確認しておきたいのは、『超人X』が本当に打ち切られたのかという点です。
結論からいうと、2026年7月29日時点で『超人X』は打ち切りになっておらず、となりのヤングジャンプで連載が続いています。
打ち切り説の中心にあるのは、出版社による終了発表ではありません。
不定期な更新、週刊ヤングジャンプでの掲載終了、情報量の多い物語、読者の間で評価が分かれる作風が重なり、連載状況を確認しにくくなっていることが原因です。
『超人X』は現在も連載中です。
2026年7月18日には第75話②が公開され、作者紹介にも2021年5月から連載中であることが記載されています。
更新が遅く見えることと、作品が終了したことを混同しないのが、打ち切り説を見極めるポイントです。
現在も連載中
『超人X』は、集英社が運営するWeb漫画サイトのとなりのヤングジャンプで現在も連載されています。
2026年7月18日には第75話②が公開されているため、少なくとも現時点で打ち切り作品として扱う根拠はありません。
作者である石田スイ先生の紹介欄にも、2021年5月から『超人X』を連載中と明記されています。
ここで重要なのは、検索候補よりも公式ページの更新履歴を優先することです。
検索候補は、多くの人が入力した言葉や関連性の高い言葉を表示する仕組みであり、作品の終了を出版社が認めた証拠ではありません。
「打ち切り」と表示されると何か重大な発表があったように見えますが、実際には更新を待ちきれない読者の疑問が積み重なっただけというケースも多いです。
| 確認項目 | 2026年7月29日時点の状況 |
|---|---|
| 原作漫画 | 連載中 |
| 掲載媒体 | となりのヤングジャンプ |
| 確認できる最新話 | 第75話② |
| 公開日 | 2026年7月18日 |
| 最新刊 | 第16巻 |
| 次巻 | 第17巻が2026年9月17日発売予定 |
| テレビアニメ | 正式な制作発表は未確認 |
連載状況は、(出典:となりのヤングジャンプ公式サイト)で確認できます。
もちろん、連載中であることは、将来的な完結時期や更新日を保証するものではありません。
それでも、新しい話が公開され、単行本の刊行も続いている現状から、人気低迷によって突然終了した漫画と判断するのは無理があります。
不定期連載
『超人X』が打ち切りだと誤解される最大の理由は、不定期連載という掲載スタイルです。
石田スイ先生は連載開始時から、背景や仕上げを含めて自分で描く範囲を広げ、マイペースに更新していく方針を示していました。
つまり、不定期更新は途中で発生した制作トラブルではなく、作品のスタート地点から組み込まれていた制作形式です。
漫画制作を映像作品へ置き換えるなら、監督が脚本、絵コンテ、演出、撮影設計、編集まで細かく管理するようなものです。
工程を大勢で分担すれば一定の速度を保ちやすくなりますが、一人の作家が画面の隅々まで握るほど、完成時期は読みづらくなります。
その代わり、コマの密度、線の荒れ方、黒の置き方、ページをめくった瞬間の衝撃まで、作家個人の感覚が濃く残ります。
『超人X』では、人物の顔を細密に描き込むコマの直後に、輪郭だけで感情を見せるようなラフなコマが置かれます。
この作画密度の差は、単純な手抜きではなく、キャラクターの精神状態や場面の速度を調整する編集的な役割を持っています。
アニメでいえば、滑らかな作画を続けるのではなく、あえてフレーム数を落とした動きを挟み、衝撃や不安定さを強調する感覚に近いです。
不定期連載は連載停止と同じではありません。
更新日が固定されていない作品では、次の話が公開されるまで期間が空いても、それだけで休載や打ち切りとは判断できません。
私も続きが気になる場面で更新が空くと、正直しんどいと感じます。
ただ、毎週掲載するために画面の個性が薄くなるくらいなら、石田スイ先生の制作速度を守った方が『超人X』らしさは残るはずです。
読み手に忍耐を求める形式ではありますが、その不便さと引き換えに作家性を優先している漫画なんすよね。
休載が多い
『超人X』は休載が多いとも言われていますが、週刊連載作品における休載と、不定期連載作品の更新待ちは分けて考える必要があります。
毎週掲載すると告知された漫画が予定された号に載らなければ休載です。
一方、『超人X』のように更新日が固定されていない作品では、掲載されない週があること自体は通常の運用に含まれます。
映像作品でたとえるなら、毎週放送されるテレビアニメと、完成したエピソードから公開される配信作品の違いです。
テレビアニメが予定日に放送されなければ放送休止ですが、不定期配信作品に毎週の新作がないからといって、すぐ制作中止とは判断できません。
とはいえ、読者が不安になる気持ちはよく分かります。
『超人X』は人物、組織、能力、土地の歴史が複雑に絡むため、更新期間が空くほど前回までの関係を忘れやすい作品です。
物語が大きく動いたところで間が空くと、映画館でクライマックス直前に映像が止まったような感覚になります。
あえて苦言を呈するなら、不定期連載と情報量の多い群像劇は相性が良くありません。
久しぶりに新しい話を読んでも、固有名詞や人物の立場を思い出す作業から始まるため、物語へ再び没入するまで時間がかかります。
作者の制作環境を守ることは大切ですが、読者が現在地を確認できる短い振り返りや人物相関の補助がもう少し欲しいっすね。
休載が多いという印象は、作品が止まっている証拠というより、読者が物語の熱を維持しにくいという体験から生まれています。
公式な連載終了と、読み手が体感する空白期間を区別することが大切です。
更新が遅い
『超人X』の更新が遅いと感じられる背景には、実際の掲載間隔だけでなく、現代のコンテンツ消費の速さがあります。
漫画アプリでは毎日無料、毎週更新、短い話を連続で読む形式が定着し、読者は常に次の刺激を受け取れる環境に慣れています。
そのため、数週間の空白でも、作品全体が止まったように感じやすくなります。
Z世代として、この感覚はめちゃくちゃ身に覚えがあります。
就活の連絡でも仕事のチャットでも、数日返信がないだけで、落とされたのではないか、嫌われたのではないかと勝手に結論を作ってしまいます。
人は情報がない状態に耐えにくく、空白を最悪の物語で埋めてしまうんよね。
『超人X』の打ち切り説も、公式から終了が発表された結果ではなく、更新の空白を読者が打ち切りという言葉で説明した側面が強いです。
一方で、更新日を固定しないからこそ可能になる構成もあります。
『超人X』は、会話を静かに積み重ねる長い場面の直後に、細かいコマを連射するような戦闘へ移行することがあります。
ページ数を機械的にそろえるのではなく、一つのエピソードに必要な呼吸を優先しているため、各話が短編映画のような独立したリズムを持っています。
ただし、作品の質を守るためなら読者は何年でも待つべきだ、と一方的に求めるのも違います。
物語は読まれて初めて成立するため、更新間隔によって読者が離れてしまえば、どれほど作り込まれていても届きません。
作家性を守る自由と、読者の関心をつなぎ止める工夫の両方が必要です。
掲載誌の移籍
『超人X』は掲載誌を移籍したため、打ち切りが近いのではないかとも言われています。
しかし、実際の経緯を整理すると、週刊ヤングジャンプからとなりのヤングジャンプへ左遷されたという単純な話ではありません。
『超人X』は2021年5月、となりのヤングジャンプで連載を開始しました。
その後、週刊ヤングジャンプ本誌でも第1話から掲載され、Webと紙の雑誌で同時に作品へ触れられる期間が設けられました。
第15話以降は、もともとの掲載場所だったとなりのヤングジャンプを中心とする形式へ戻っています。
週刊ヤングジャンプでの掲載が終了したことと、『超人X』そのものの連載が終了したことは別です。
映画でたとえるなら、配信向けに制作された作品が期間限定で劇場公開され、その後再び配信を主戦場に戻したようなものです。
劇場上映が終了しても、作品自体が消滅したわけではありません。
掲載媒体の流れ
- となりのヤングジャンプで連載開始
- 週刊ヤングジャンプでも第1話から掲載
- 本誌での掲載終了後もWeb連載を継続
- 現在もとなりのヤングジャンプで公開中
ただ、紙の週刊誌から姿を消すと、書店やコンビニで偶然目にする機会が減ります。
作品を追っていない人には存在が見えにくくなり、連載が終わったような印象を与えやすいです。
打ち切り説は連載の実態というより、露出の変化によって生まれた面も大きいと思います。
『超人X』打ち切り理由と今後
ここからは、作品に対する評価、単行本の動き、最新巻、アニメ化の可能性から今後を考えます。
『超人X』には熱狂的な読者がいる一方で、盛り上がりに欠ける、展開が分かりにくいという意見もあります。
すべてを作家性という言葉で擁護するのではなく、作品の強みと弱点を構造的に見ていきます。
つまらない評判
『超人X』への否定的な感想では、序盤の盛り上がりが弱い、何を目指している物語なのか分かりにくい、コマ運びが雑に見えるといった声があります。
一方で、独特の世界観、心理描写、ギャグと残酷描写が同居する空気を高く評価する読者も少なくありません。
この賛否は、単なる好みの違いだけでなく、作品が読者を誘導しすぎない構成から生まれています。
盛り上がりを説明しない漫画
一般的な異能バトル漫画は、敵の強さ、主人公の目的、勝利条件を明確に提示します。
必殺技名、大きな見開き、周囲のリアクションによって、どこで興奮すればよいのかを読者へ伝えるわけです。
『超人X』は、その誘導を意図的に外す場面があります。
大きな事件の直後に脱力した会話を置いたり、強烈な能力を説明し切らないまま別の視点へ移ったりします。
映像でいえば、クライマックスで音楽を最大まで上げるのではなく、急に劇伴を止め、環境音だけを残す演出に近いです。
ハマる人には不穏な余韻になりますが、分かりやすい爽快感を求める人には、盛り上がる直前でブレーキを踏まれたように感じられます。
私も序盤では、面白くなりそうなのに決定的な一撃が来ない、と感じました。
ただ、読み進めると、この作品は毎話の勝敗より、人物が自分の役割をどう受け入れるかを積み重ねる漫画だと分かります。
バトルの派手さより、力を持ったあとの人間関係へ重心を置いているんすよね。
コマの粗さは欠点か
線が荒く見えるコマについても評価が分かれます。
毎ページ均一に整った作画を求める人には、ラフな線が仕上げ不足に見えるかもしれません。
しかし、身体が変形する場面や精神が揺れる場面では、線の乱れ自体がキャラクターの感覚を伝えています。
アニメでも、輪郭をあえて崩した作画や、瞬間的に形を誇張する作画によって、静止画以上の勢いを生むことがあります。
『超人X』の荒々しい線も、きれいに整えすぎると消えてしまう痛みや衝動を残しています。
とはいえ、すべての読みづらさを演出として肯定するつもりはありません。
視線の流れがつかみにくく、誰がどこにいるのか一読では分からない場面もあります。
意図的な混乱なのか、単純に情報整理が不足しているのか、私にもわからないものはわからないです。
つまらないという感想があることは事実ですが、否定的な感想の存在だけで打ち切りとは判断できません。
『超人X』は無関心に通り過ぎられる作品ではなく、強い癖によって好き嫌いが大きく分かれる作品です。
東京喰種と比較
『超人X』は、石田スイ先生の代表作である『東京喰種トーキョーグール』と必ず比較されます。
人間が異形の存在へ変わること、力を得た代わりに日常を失うこと、所属によって正義が反転することなど、共通するモチーフは確かにあります。
そのため、同じ題材を繰り返していると感じる人がいるのも理解できます。
ただ、物語を捉えるカメラの位置は大きく異なります。
『東京喰種』は主人公の苦痛へカメラを寄せ、目、指、呼吸、表情の変化を通して読者を精神内部へ閉じ込める作品でした。
『超人X』はカメラを少し引き、複数の人物、組織、地域、過去の歴史まで同じ画面へ入れようとしています。
主人公一人の悲劇というより、力を持つ者が生まれる社会全体を描く群像劇へ近づいています。
物語の温度が違う
『東京喰種』は都市の暗部を舞台に、悲劇の緊張を持続させる作品でした。
一方の『超人X』では、残酷な出来事の隣に奇妙なギャグや素朴な日常会話が置かれます。
この温度差があるため、『東京喰種』の張り詰めた空気を期待すると、軽くなった、緊張感がなくなったと感じるかもしれません。
私はむしろ、この脱力に現実的な人間らしさを感じます。
現実でも、人は深刻な状況でずっと深刻な顔をしているわけではありません。
仕事で大きな失敗をした帰り道でも、友達のどうでもいい一言で笑ったり、コンビニの飯を普通にうまいと感じたりします。
悲劇と笑いを分離しないところが、『超人X』の不思議な生々しさです。
ただし、『東京喰種』の後継作品を期待する読者に対して、違う作品であることが序盤では伝わりにくいです。
似た入口から始まりながら、次第に別の方向へ進むため、期待とのズレが微妙という評価につながっています。
単行本の売上
『超人X』は、2026年2月時点で累計発行部数245万部突破と紹介されています。
ここで注意したいのは、累計発行部数と実際に購入された実売部数は同じではないことです。
発行部数は出版社が市場へ供給した部数を含むため、245万冊がすべて読者へ販売されたという意味ではありません。
それでも、不定期連載の作品が16巻まで刊行され、17巻の発売も予定されている動きは、連載継続を判断する材料になります。
少なくとも、読者を完全に失い、単行本を刊行できない状態には見えません。
数字だけで作品の寿命は決まらない
漫画の継続は、紙の単行本だけで決まるわけではありません。
電子版の販売、アプリ内の閲覧や課金、海外版、関連キャンペーン、制作コスト、作者と編集部の方針など、複数の要素が関係します。
作品ごとの採算や継続基準は公表されていないため、外部から数字だけを見て打ち切り時期を断定することはできません。
また、売れているから自分も面白いと感じなければならないわけではありません。
数字は一定数の読者へ届いていることを示しますが、個人との相性までは保証してくれません。
大ヒットだから絶賛しろという空気も、売上が弱そうだから価値がないという空気も、どちらも窮屈なんよね。
売上や発行部数は、打ち切りを判断する材料の一部にすぎません。
公式な終了発表、掲載ページの更新、単行本の刊行状況を組み合わせて確認する必要があります。
最新巻は何巻
2026年7月29日時点で、『超人X』の最新巻は第16巻です。
第16巻は2026年6月18日に発売され、紙版とデジタル版の両方が用意されています。
さらに、第17巻は2026年9月17日に発売予定です。
| 巻数 | 発売日 | 状況 |
|---|---|---|
| 第14巻 | 2025年11月19日 | 発売済み |
| 第15巻 | 2026年2月19日 | 発売済み |
| 第16巻 | 2026年6月18日 | 最新刊 |
| 第17巻 | 2026年9月17日 | 発売予定 |
2025年から2026年にかけても数か月間隔で新刊が刊行されているため、原稿が完全に止まって単行本を出せない状態ではありません。
Web連載は更新間隔が読みにくい一方、単行本単位で見ると継続的に作品が積み上がっています。
リアルタイムで追うと待ち時間が気になりますが、単行本でまとめて読むと印象はかなり変わります。
人物の関係や伏線を忘れずに読み進められるため、『超人X』のような情報量の多い作品は一気読みとの相性が良いです。
更新の遅さで離れた人も、数巻まとめて読むと、物語の設計がつながって見えるかもしれません。
発売予定日は変更される場合があります。
購入前には、集英社や利用する書店の最新情報を確認してください。
アニメ化の可能性
2026年7月29日時点で、『超人X』のテレビアニメ化が正式決定したという公式発表は確認できません。
制作会社、監督、放送時期、公式アニメサイトといった具体的な情報も発表されていないため、現段階ではアニメ化決定とは扱えません。
公式企画では、内田雄馬さんの音声を使用したキャラクター解説や、コミックス発売を記念したPVが制作されています。
ただし、販促PVに声優が起用されたことと、テレビアニメ版のキャストが決まったことは別です。
映像や声が付いただけでアニメ化の伏線と断定するのは早いっすね。
映像化との相性
素材だけを見れば、『超人X』はアニメ化との相性が良いです。
異能バトル、身体変形、空中移動、広い世界設定、若いキャラクターによる群像劇など、映像で映える要素がそろっています。
原作の巻数も増えており、シリーズ構成を考えられるだけのストックもあります。
ただ、映像化の難易度はかなり高いと思います。
本作の魅力は能力の派手さだけでなく、線の荒さ、黒の面積、コマとコマの唐突な接続、笑ってよいのか迷う間にあります。
普通の能力バトルアニメとして整理しすぎると、石田スイ作品特有の居心地の悪さが消えてしまいます。
セル画だけで複雑な身体変形を毎回描けば作画負担が大きくなります。
一方、変形や異形の身体を全面的に3DCGへ任せると、肉体が裂けたり膨張したりする生々しい感覚が薄くなる危険があります。
日常芝居と表情は手描きで丁寧に見せ、複雑なカメラワークや一部の変形へCGを使う混合型が合いそうです。
撮影処理も重要です。
画面を明るく鮮明に整えすぎず、原作の乾いた背景、深い黒、にじむような陰影を残さないと、『超人X』ではなく普通のダークファンタジーになってしまいます。
シリーズ構成の難しさ
アニメ化で最も難しいのは、どこまでを一区切りにするかです。
『超人X』は序盤だけを見ると、主人公が能力を得て成長する王道の異能作品に見えます。
しかし、進むほど視点が広がり、個人の成長だけでなく、組織、土地、歴史、能力者が存在する社会の仕組みへ話が及びます。
1クールで序盤だけを映像化すると、本作の本当のスケールへ到達する前に終わる可能性があります。
逆に、大量のエピソードを詰め込めば、人物が迷い、立ち止まり、関係を変えていく時間が消えてしまいます。
『超人X』は戦闘の結果より、その戦闘によって人間関係がどう歪むかが重要です。
派手な場面だけを抜き出すと、似た能力バトル作品の中へ埋もれます。
アニメ化するなら、何を削るかだけでなく、どの沈黙と脱力を残すかまで考えられるシリーズ構成が必要です。
アニメ化の可能性はありますが、正式発表がない段階で放送時期や制作会社を断定することはできません。
公式発表が出るまでは、予想と確定情報を分けて受け取る必要があります。
『超人X』打切理由
最後に、『超人X』の打ち切り理由について整理します。
- 『超人X』は2026年7月時点でも連載中
- 第75話②が2026年7月18日に公開されている
- 不定期更新は連載開始時からの制作方針
- 週刊ヤングジャンプでの掲載は途中から加わった展開
- 本誌掲載終了後もWebで連載を継続
- 第16巻が発売済みで第17巻も発売予定
- 累計発行部数は2026年2月時点で245万部突破
- テレビアニメ化の正式発表は確認できない
私の結論は、『超人X』には打ち切り理由と呼べる公式な終了事情はなく、現在も不定期連載が続いているというものです。
打ち切り説が生まれた最大の原因は、更新が遅く感じられることと、週刊ヤングジャンプで見かけなくなったことです。
さらに、『東京喰種』ほど分かりやすく主人公の苦痛へ寄らない作風が、盛り上がらない、人気が落ちたという印象につながっています。
ぶっちゃけ、『超人X』は読者へ親切に答えを渡してくれる漫画ではありません。
人物の感情、正義の位置、物語の目的さえ、進行に合わせて何度も形を変えます。
その不安定さを奥深いと思えるか、分かりにくいと思うかで評価は大きく分かれます。
私はこの作品を、完成されたヒーローになる物語ではなく、他人から役割を与えられた若者が、自分の生き方を選び直す物語として読んでいます。
就職先、肩書、友人関係、SNS上の評価によって、自分の価値が先に決められてしまう感覚は、Z世代にとってかなり身近です。
力を得れば自由になれると思ったのに、力を得た瞬間から新しい責任や期待を背負わされる。
その構造が、異能バトルの奥でずっと流れています。
現実の仕事でも、能力が認められた瞬間に仕事が増え、自分が望んでいない役割まで任されることがあります。
「できること」と「やりたいこと」が一致しない苦しさを、超能力という極端な設定へ置き換えているところが、『超人X』の現代的な面白さです。
更新を待つ必要があり、人物や設定の情報量も多いため、万人向けとは言いにくいです。
それでも、毎週消費してすぐ忘れる作品ではなく、時間が空いたあとにページを見返したくなる妙な引力があります。
打ち切りの噂だけで読むのを避けていた人は、まず公開されている序盤を読み、自分と作品のテンポが合うか確かめてみてください。
アニメ・映画が大好きで毎日色んな作品を見ています。その中で自分が良い!と思った作品を多くの人に見てもらいたいです。そのために、その作品のどこが面白いのか、レビューや考察などの記事を書いています。
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