声優・小山力也といえば、『24』ジャック・バウアーや『名探偵コナン』毛利小五郎役など、渋く熱い声で数々の名キャラクターを演じてきた実力派です。
そんな彼が『ワンピース』に登場していると知って、「誰を演じたの?」「どんなキャラ?」と気になった人も多いはず。
本記事では、小山力也が演じたワンピースのキャラクター・キュロスの魅力を中心に、代表的な出演キャラ10選も紹介します。
読み終わるころには、小山力也の演技力の奥深さにあなたも惹き込まれているはずです。
小山力也 ワンピース出演キャラの真実
声優の小山力也さんが『ワンピース』に出演していることを知り、「どのキャラ?」と気になる人は多いはずです。
実は、ドレスローザ編で重要な役割を担ったキャラクター「キュロス」の声を担当しています。
ここからは、キュロスという人物の魅力や、小山力也さんの演技がどのようにキャラクターを彩ったのかを掘り下げていきます。
小山力也はキュロス役を担当している
キュロスは『ワンピース』ドレスローザ編の中心人物のひとりです。
かつてコロシアムで三千戦無敗の伝説を残し、のちにドレスローザ王国軍の隊長となった男。
そんなキャラクターを演じたのが、小山力也さんです。
キュロスは無口で不器用ですが、大切な人を命がけで守ろうとする芯の強さを持っています。
小山さんの低く渋い声が、彼の過去と重い覚悟をしっかりと表現し、視聴者からは「声だけで泣ける」と話題になりました。
特に、娘のレベッカを思いやる場面や、妻スカーレットの死に直面したときの怒りと悲しみは圧巻です。
キュロスとはどんな人物?プロフィール紹介
キュロスはドレスローザ出身の剣闘士であり、レベッカの父親です。
若い頃は荒れた生活を送り、殺人の罪で捕まりましたが、リク王に見出され、囚人剣闘士としてコロシアムに立つようになります。
わずか4か月で100勝を達成し、その後も戦い続け、誰にも負けない「三千戦無敗」の男となりました。
その強さだけでなく、責任感と優しさを兼ね備えているのがキュロスという人物の魅力です。
リク王から信頼され、やがて王女スカーレットと結婚し、娘のレベッカを授かります。
しかし、彼の人生は幸せだけではありません。
ドフラミンゴによるクーデターによって、すべてが一夜で変わってしまうのです。
キュロスの基本情報を表にまとめると、以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | キュロス |
| 年齢 | 44歳 |
| 出身 | ドレスローザ |
| 声優 | 小山力也 |
| 身長 | 298cm |
| 主な肩書き | 元コロシアム剣闘士/ドレスローザ軍隊長 |
| 家族 | 妻:スカーレット、娘:レベッカ |
| 特徴 | 片足、剣一本の戦闘スタイル |
このように、キュロスはただ強いだけの戦士ではなく、家族と仲間、そして国を守るために戦った男です。
片足の兵隊としての過去と悲劇
キュロスの物語が最も多くの視聴者の心を揺さぶったのは、彼が「片足の兵隊(トイ・ソルジャー)」となって生き続けた10年間です。
ドフラミンゴがドレスローザを乗っ取った夜。
キュロスはリク王を救うために王宮に押し入ります。
しかし、海楼石の枷につながれた足を切り落としながら戦った末、ドンキホーテファミリーの幹部シュガーにより、オモチャの兵隊へと変えられてしまいます。
しかもその瞬間、娘レベッカや妻スカーレットの記憶から「キュロス」という存在自体が消えてしまったのです。
さらに悲劇は続きます。
スカーレットが娘の食料を買いに街へ向かった際、ディアマンテの銃撃を受け命を落とします。
キュロスはオモチャの姿でスカーレットの最期を見届け、彼女に触れることすらできず、声すら届かないまま泣き崩れるしかありませんでした。
それでも彼は生きることを選びます。
自分の正体を明かさず、レベッカを守るためだけに、兵隊の姿でそばに寄り添い続けたのです。
「娘の手を血で汚したくない」と、自分の罪や過去を背負いながらも、優しさを失わなかった彼の姿は、多くのファンに「ワンピース史上最も泣けるキャラ」と言わせるほどでした。
やがって、シュガーの力が解けた瞬間、レベッカの前で人間の姿に戻ります。
娘を初めて素手で抱きしめるシーンは、アニメでも屈指の感動回となりました。
レベッカとの親子関係と涙を誘う名シーン
キュロスとレベッカの関係は、ワンピースの中でも特に切なく、温かい親子の物語です。
レベッカが幼い頃、キュロスはスカーレットと共に小さな丘の上の家で、慎ましくも幸せな生活を送っていました。
しかし、ドフラミンゴの支配が始まった夜、すべてが崩れ去ります。
キュロスはオモチャに変えられ、レベッカの記憶からも消えてしまいます。
それでも彼は父であることを明かさず、ただの兵隊“おもちゃの兵士さん”としてレベッカのそばに寄り添います。
寒い夜には毛布をかけ、剣術を教え、ずっと守り続けるのです。
レベッカもまた、姿は違っても兵隊さんを「家族のように大切な人」と信じていました。
忘れられた父と、その父を信じる娘という構造は、物語に深い余韻を残します。
特に涙を誘うのは、人間の姿に戻ったキュロスが、レベッカの頬に初めて素手で触れたシーンです。
それまで血に染まった自分の手で娘に触れることを避け続けてきた彼が、ようやく父として抱きしめられた瞬間、レベッカも涙ながらに「兵隊さん…お父さん」と呟きます。
この場面はアニメでも高く評価され、多くの視聴者の胸を打ちました。
小山力也の演技がキュロスに与えた説得力
キュロスというキャラクターは、ただ強いだけの戦士ではありません。
過去の罪に苦しみ、大切な人を失いながらも、守るべきもののために戦い続ける男です。
その複雑な感情や生き様を支えたのが、小山力也さんの演技です。
彼の低く落ち着いた声は、キュロスの持つ静かな怒りや、深く押し込めた悲しみとよく合います。
叫ぶでも泣き崩れるでもなく、震える声で「スカーレット…守れなかった」と語る場面には、声だけで過去の痛みが伝わってきます。
また、娘に触れることを躊躇する静かな場面でも、小山さんの演技は言葉以上の重みを感じさせました。
感情を爆発させるシーンも圧巻です。
ディアマンテとの戦闘で「娘の涙を踏みにじるな!」と叫ぶシーンでは、怒りと父としての覚悟が重なり、視聴者を引き込む力があります。
このように感情の波を繊細にコントロールできる演技力があったからこそ、キュロスは“声優で化けたキャラ”とも呼ばれるようになりました。
ファンの反応と「泣けるキャラ」としての評価
ドレスローザ編の中で、キュロスは“もっとも泣けるキャラクター”として多くの支持を集めました。
SNSでは「キュロスの声だけで涙腺が崩壊した」「小山力也の演技がずるい」「こんな父親になりたい」といった声が相次ぎました。
特に印象的だったのは、次のような感想です。
| ファンの声 | 内容 |
|---|---|
| 「声で感情が全部伝わる」 | レベッカの前で泣き崩れる演技が忘れられない |
| 「父親として尊敬できる」 | 自分の幸せより娘を優先する姿勢に感動 |
| 「こんな演技ができる声優は他にいない」 | 怒り、苦しみ、優しさ全てを声にのせた表現力がすごい |
また、海外でも「Kyros is the most underrated tragic character(キュロスは最も報われない悲劇のキャラだ)」「Japanese voice actor is amazing」と話題になりました。
ドレスローザ編自体が重く切ないストーリーですが、その中心にいたのがキュロスであり、彼の存在感を決定づけたのが小山力也さんの声だったと言っても過言ではありません。
キュロスの物語は、ただの戦いや友情を超え、家族の愛や赦しを描いたエピソードです。
その深さと温かさが、多くの視聴者の心に長く残り続けているのです。
小山力也 ワンピース以外の代表キャラ10選
小山力也さんは『ワンピース』のキュロス役だけでなく、数多くのアニメや吹き替え作品で重要なキャラクターを担当してきました。
ここでは、その中でも特に人気が高く、彼の声だからこそ魅力が増した代表キャラクターを紹介していきます。迫力ある演技や、静かに語るような台詞まで、幅広い表現力が光る役ばかりです。
1. 毛利小五郎(名探偵コナン)
『名探偵コナン』で毛利小五郎を担当し始めたのは2009年からです。
名探偵を名乗りながらも普段はズボラでお酒好き。しかし、娘の蘭のことになると誰よりも熱くなる父親です。
小山力也さんは、怒鳴るような大きな声から、事件の真相に気づいたときの低く静かな声まで巧みに演じ分けています。
特に、蘭やコナンを守るために本気を出したときの小五郎の声は、普段のコミカルな雰囲気と違い、視聴者の心をぎゅっと掴みます。
「眠りの小五郎」の推理シーンも、小山さんの声になってから「かっこいい」「渋さが増した」と高く評価されています。
2. ジャック・バウアー(24 -TWENTY FOUR-)
海外ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』の主人公ジャック・バウアーの吹き替えも、小山力也さんの代表作です。
テロと戦い、国家のために命を張る男。常に時間に追われながらも、家族や仲間を守ろうとする姿が世界中で人気を集めました。
感情を押し殺しながらも、誰よりも熱い信念を胸に抱えるジャックの声を、小山さんは低く力強いトーンで演じています。
「今すぐそれをしろ!」「黙って聞け!」といった激しい怒号から、娘に「ごめん」とつぶやく静かな場面まで、声だけで緊迫感と人間味を伝える演技力が印象的です。
この役で、小山さんは“吹き替えのプロ”としての地位を決定づけました。
3. 衛宮切嗣(Fateシリーズ)
『Fate/Zero』や『Fate/stay night』に登場する衛宮切嗣は、正義を追い求めながらも、そのために多くのものを犠牲にしてきた「冷酷な理想主義者」です。
切嗣は感情を表に出さない寡黙な人物ですが、内側には激しい葛藤と後悔を抱えています。
小山さんの低く落ち着いた声は、その影を持ったキャラクターにぴったりでした。
「正義の味方になりたいんだ」という幼い頃の夢を語る回想シーンや、娘・イリヤに別れを告げる場面は、声の震えがそのまま切嗣の心の痛みを伝えてくれます。
冷たさと温かさが共存する声。まさに小山力也さんだからこそ成り立ったキャラクターといえるでしょう。
4. ハクオロ(うたわれるもの)
『うたわれるもの』の主人公ハクオロは、仮面をつけた記憶喪失の男です。
優しく穏やかな性格でありながら、戦いになると冷静に指揮をとるリーダーでもあります。
物語が進むにつれて、彼の正体や過去の罪が明らかになり、苦悩しながらも仲間のために戦う姿は、多くのファンの心を掴みました。
小山力也さんの演じるハクオロは、静かなセリフにも説得力があり、怒りや悲しみを押し殺した声がキャラクターに深みを与えています。
特に終盤、すべてを背負って戦場に立つシーンでは、声だけで「覚悟」と「優しさ」の両方を感じさせる名演でした。
5. キングダム・王騎将軍
『キングダム』の王騎将軍といえば、独特な話し方と圧倒的な存在感で知られるキャラクターです。
「ンフフフ…」という笑い声や、低く響く声で語る「天下の大将軍」という言葉は、一度聞いたら忘れられません。
王騎は豪快な武人でありながら、仲間や部下を守るために命を懸ける温かい一面も持っています。
戦場では大きな声で部隊を鼓舞し、敵にも恐れられる存在ですが、死に際には静かに昔の仲間の名を口にしながら笑う姿が描かれました。
小山さんの演技は、この豪快さと静かな哀愁を見事に表現し、王騎というキャラをアニメでも伝説的な存在にしています。
6. 烈海王(バキ)
『バキ』シリーズに登場する烈海王は、中国拳法・拳義館の達人であり、誇り高き武人です。
小山力也さんの力強い声が、このキャラクターの存在感をさらに引き立てています。
烈は礼儀正しく、誰に対しても敬意を払いますが、戦いとなると一切妥協せず、命をかけて拳を交えます。
アニメでも「我が拳に一点の曇りなし!」と堂々と言い放つ場面があり、その言葉を支える声の重みと説得力に視聴者は引き込まれました。
死闘の末に身体がボロボロになりながらも、最後まで笑顔で立ち向かう烈の姿からは、武人としての覚悟と誇りが感じられます。
小山さんの声はその生き様にぴったりとはまり、ファンの間では「烈=小山力也」というイメージが定着するほどの名演でした。
7. クラウス・V・ラインヘルツ(血界戦線)
『血界戦線』のクラウス・V・ラインヘルツは、秘密結社ライブラのリーダーであり、紳士的かつ豪快な人物です。
普段は落ち着き払った態度で話しますが、戦闘になれば全身を武器に変えて敵を圧倒します。
そのギャップを小山力也さんが巧みに演じ分けており、紳士的な台詞も熱い叫びも、どちらも自然に聞こえます。
特に「血界の技術をなめるなああああ!」と戦いの中で叫ぶシーンでは、視聴者の心を揺さぶる迫力を見せました。
しかし一方で、部下を守ろうとする優しさや、仲間を信じて任せる包容力も持っています。
そのため、クラウスはただの戦闘キャラではなく“頼れる大人の代表”のような魅力を放っているのです。
8. アザゼル(ハイスクールD×D)
『ハイスクールD×D』に登場するアザゼルは、堕天使のトップでありながら、どこか飄々としていて、掴みどころのない人物です。
しかし、根は真面目で、仲間思いな一面を持っています。
小山力也さんは、このキャラの軽さと重さの両面を声で表現し、クセのある魅力を見事に引き出しています。
普段のアザゼルは冗談交じりで、「お前ら仲いいなあ」と茶化すような軽いトーンで話します。
ところが、戦いの場面になると一転して声が鋭くなり、仲間を守る覚悟がにじみ出ます。
この二面性を自然に演じ分ける小山さんの演技によって、アザゼルは作品の中で“飄々とした大人の強さ”を体現する存在となりました。
9. 煉獄槇寿郎(鬼滅の刃)
『鬼滅の刃』で煉獄杏寿郎の父、煉獄槇寿郎を演じたのも小山力也さんです。
かつては柱だったものの、妻を亡くして酒に溺れ、息子・杏寿郎にも冷たい態度を取るようになってしまった人物です。
登場時の荒れた姿と、息子の死を知った後の慟哭の演技は、多くの視聴者の胸を打ちました。
特に、杏寿郎の最後の言葉を聞いて崩れ落ちるシーンでは、掠れた声で泣き叫ぶ父の姿に、SNSでも「号泣した」という声が相次ぎました。
槇寿郎は弱さと強さ、後悔と誇りを併せ持つ複雑なキャラですが、小山さんの演技がその感情の揺れを丁寧に伝えています。
10. ダリル・ディクソン吹き替え(ウォーキング・デッド)
海外ドラマ『ウォーキング・デッド』の人気キャラ、ダリル・ディクソンの日本語吹き替えも小山力也さんが担当しています。
ダリルは粗暴で無口なサバイバーですが、仲間のために涙を見せたり、優しさを見せたりする場面も多くあります。
小山さんの低くくぐもった声は、このキャラクターの孤独や優しさ、不器用な愛情を丁寧に表現しています。
特に、仲間を失ったときの「俺のせいだ…」と押し殺すような絶望の声は、原語版とはまた違った深みを持っています。
この吹き替えによって、ダリルは日本の視聴者にも親しまれる存在になりました。
アニメ・映画が大好きで毎日色んな作品を見ています。その中で自分が良い!と思った作品を多くの人に見てもらいたいです。そのために、その作品のどこが面白いのか、レビューや考察などの記事を書いています。
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