『お姉ちゃんの翠くん』は、姉の彼氏に恋をしてしまった主人公・スイの切ない初恋を中心に、心が苦しくなるほどリアルな恋愛模様を描いた人気少女漫画です。
スイ・翠・菖・桃の4人が抱える“好き”の形はすべて違い、そのぶつかり合いやすれ違いが読者の心を揺さぶります。
本記事では、最新話(39話)までのネタバレあらすじ、恋の関係整理、キャラクターの感情変化、今後の展開予想までをわかりやすく紹介。
「スイは誰を選ぶの?」「菖は報われる?」「翠の想いは届くの?」と気になる方に向けて、ストーリーの核心を丁寧に解説していきます。
【ネタバレ】『お姉ちゃんの翠くん』とは?作品概要と魅力
『お姉ちゃんの翠くん』は、姉の元彼である雪代翠(ゆきしろみどり)と、妹の咲苗翠(さなえすい)の恋模様を描いた青春ラブストーリーです。
ただの恋愛漫画ではなく、登場人物それぞれの「好き」という気持ちの形、誰かを大切に思う気持ちの痛みや優しさが、丁寧に描かれている点が大きな魅力です。
ここでは、物語の基本情報からメインキャラクター、そして多くの読者が心を打たれた理由までをわかりやすく解説していきます。
どんなストーリー?基本設定を解説
物語の始まりは、高校生のスイが、姉・桃の彼氏である翠に勉強を教えてもらう場面から始まります。
最初のスイにとって翠は「姉の彼氏で、ちょっと苦手な人」。けれど、一緒に過ごすうちに、思いやりや不器用な優しさに触れて、知らないうちに心を惹かれていきます。
しかし、翠はあくまで姉・桃の恋人。
スイは自分の気持ちを押し殺して距離を取ろうとしますが、やがて桃と翠の関係が破局。
それでもスイは「姉のことを傷つけたくない」と、自分の恋心をなかったことにしようとします。
この“好きなのに好きと言えない苦しさ”が、物語全体のテーマの一つとなっています。
時間が経ち、スイは大学生になります。
偶然の再会、胸の奥でくすぶっていた気持ち、そして翠のまっすぐな想いがぶつかり合い、二人の関係が大きく揺れ始めます。
さらに、スイに想いを寄せる幼なじみ・菖も加わり、三角関係はより複雑に。
ただの恋愛ではなく、「誰かを想うとは何なのか」「自分の気持ちとどう向き合うのか」が繊細に描かれた作品です。
主要キャラクター紹介(スイ・翠・菖・桃)
作品を支える4人の人物は、それぞれ異なる「好き」を抱えており、物語の深さにつながっています。
キャラクター | 特徴・役割 |
---|---|
咲苗 翠(スイ) | 明るく素直だが、感情を隠す不器用さがある。姉の幸せを思うあまり、自分の気持ちを押し殺してしまう。 |
雪代 翠(みどり) | 元・桃の彼氏で、スイの初恋の相手。獣医として働く青年。真面目で優しいが、好きな人にはとことん一途。 |
水川 菖(あやめ) | スイの幼なじみ。スイの恋を応援するように見えて、実はずっと彼女を一途に想っている。 |
咲苗 桃(もも) | スイの姉で翠の元恋人。仕事も恋も一生懸命で、妹の幸せを優先する優しい女性。 |
彼らの関係性を少しだけ整理すると、次のようになります。
- スイ → 翠のことが好き。でも姉のことも大好き。
- 翠 → スイのことを真剣に好きになる。
- 菖 → スイの唯一の味方であり恋のライバル。
- 桃 → 自分より妹の幸せを大事にしたい姉。
ただの恋愛図ではなく、誰かの幸せを想って身を引いたり、胸の奥で叫ぶ気持ちを飲み込んだり。
その葛藤が静かな波紋のように物語に広がっています。
読者に支持される理由|リアルで切ない恋心
『お姉ちゃんの翠くん』がここまで人気を集めている理由は、ただの恋愛ではなく「気持ちのリアルさ」にあります。
スイは好きな人を前にすると照れて怒ったふりをするし、翠は不器用に優しさを押しつけてしまうことがある。
菖の「笑って応援しながら、胸の奥が痛む」気持ちは、多くの読者の共感を呼びました。
特に印象的なのは、スイが翠の告白を受けたあとに、泣きながらこう言う場面です。
「好きだけど、姉ちゃんを傷つける人にはなりたくない。」
恋愛よりも、大切な家族を守りたい気持ちが勝ってしまう瞬間。
その真っ直ぐさが読者の心に刺さります。
また、翠も完璧ではありません。
スイに拒絶されてしまったあとも、どうしたら彼女に気持ちを届けられるのか悩み続けます。
仕事に没頭して忘れようとする姿もリアルで、読者の胸を締めつけます。
さらに、最新話では翠がスイを母校に誘い、堂々と「俺はスイちゃんが好き」と態度で示します。
周囲の目を気にせず、彼女を「ダーリン」と呼ぶシーンは、恥ずかしくて、でも幸せで……そんな甘さと胸の痛みが同時に押し寄せる名場面です。
【ネタバレ】『お姉ちゃんの翠くん』各話解説
ここでは、物語の前半から中盤にかけての大きな展開と、登場人物の感情の変化を丁寧に振り返ります。
スイと翠の関係がどのように始まり、どうすれ違い、そして心が繋がっていくのか。その中で菖や桃がどんな想いを抱えていたのかを、ストーリー順に解説していきます。
出会いと始まり(1〜10話)
物語は、まだスイが高校生だった頃から始まります。
スイは勉強が苦手で、姉の彼氏・雪代翠に家庭教師を頼まれることになります。最初は「姉の彼氏」という理由から距離を置いていましたが、勉強を真剣に教えてくれる翠の姿に、少しずつ印象が変わっていきます。
ある日、夏の帰り道。遅くまで勉強に付き合ってくれた翠が、疲れたスイの頭をぽんっと軽く撫でるシーンが描かれます。この小さな優しさが、スイの中で何かを変えるきっかけになりました。
しかしその優しさは、自分だけに向けられたものではなく、「お姉ちゃんの彼氏」としての距離感も常にまとわりつきます。
一方で、幼なじみの菖も少しずつ変わり始めます。ずっとスイのそばにいる存在でしたが、スイと翠の関わりを見て、胸の奥がざわつくようになります。
まだその感情に名前は付けられず、ただモヤモヤして、イライラして、でもスイの笑顔を壊したくない――そんな複雑な気持ちが生まれていました。
揺れる感情と葛藤(11〜20話)
この頃、物語は大きく動き出していきます。
翠と姉の桃の関係に小さな亀裂が入り、お互いに忙しさやすれ違いによって心の距離が広がっていきます。
夏祭りの回では、桃が仕事で来られず、スイと翠が偶然2人で行動することになります。花火の音の中、スイは「この時間がずっと続けばいいのに」と感じながらも、同時に「こんなことを思ってはいけない」と強く自分を責めます。
そしてそんなスイの様子を見ている菖も、胸の痛みをごまかせなくなっていきます。
やがて、翠と桃は正式に別れます。
スイはその知らせを聞いても喜べず、むしろ涙を流します。
「大好きな2人には幸せでいてほしかったのに」と、何よりも家族を想うスイらしい気持ちが描かれ、読者の胸を強く打ちました。
その後、スイと翠は大学生と高校生という立場のまま連絡が途切れ、3年間の時が流れます。
再会のシーンは第18話。スイがケーキ屋のバイト中、偶然店に現れた翠と目が合います。
一瞬で時間が巻き戻ったような視線の交差に、読者も息をのむ展開でした。
菖はその再会を少し離れた場所から目撃し、笑顔の裏で静かに傷つきます。
「やっぱりスイは、あの人のことがまだ好きなんだな」と心の中でつぶやきますが、それでもスイの幸せを願い続ける姿が切なく描かれます。
翠の告白とスイの拒絶(21〜29話)
再会をきっかけに、翠の気持ちは加速していきます。
昔は「妹のように大切な存在」だったスイが、今ではひとりの女性として大切になっていることに気づいた翠は、自分の気持ちに嘘をつくのをやめます。
第28〜29話では、ついに翠がスイに想いを伝えます。
夜の帰り道。スイを呼び止めた翠は、不器用にこう言います。
「ずっと前から、スイのことが好きだった。もう隠すのは無理だ。」
その言葉にスイは驚き、そして涙を浮かべます。
好きだけど、好きだと言えない。姉を裏切ってしまう気がするから。
スイは震える声で「ごめん。答えられない」と伝えます。
その瞬間、翠の表情には「わかっていたけど、それでも伝えたかった」という切なくも清々しい覚悟が滲んでいました。
一方の菖も、黙って見守るだけではなくなります。
スイが傷つき、苦しんでいることを知りながら、それでも「俺だってスイが好きなんだ」と真剣な告白をします。
「翠くんがダメなら、俺をちゃんと見てよ」と、涙をこらえながら伝える菖の姿には、多くの読者が胸を締めつけられました。
恋の決着へ動き出す(30〜34話)
翠の告白を受けたスイは、ようやく自分の気持ちと向き合おうとしますが、口から出た言葉は「ごめん」でした。
好きじゃないわけじゃない。むしろ大切で仕方がない。だけど、姉・桃を傷つけたくないという気持ちが、どうしても勝ってしまうのです。
この決断が、スイにとって初めての“自分で選ぶ恋の選択”でした。
告白を断られても、翠の気持ちは消えません。
彼は未練を抱えながらも、スイの決断を尊重しようと距離を置きます。
それでも心のどこかでは、「もう一度振り向いてほしい」と思ってしまう。
そんな不器用な想いが、行動や表情ににじみ出てしまうところが、読者の心を強く揺らしました。
一方で、菖は覚悟を決めます。
翠の告白に揺れるスイの苦しさを見て、「俺と付き合ってみればいい」とお試し交際を提案します。
「スイが俺を好きになるまで待つ」「それでもダメなら、ちゃんと振ってくれ」
そんな優しさと弱さの混じった言葉に、スイは静かにうなずきます。
こうして、菖とスイの“お試し”の関係が始まります。
しかし、スイの心は完全に菖には向きません。
笑顔で過ごしているのに、ふとした瞬間に翠の姿を思い出してしまう。
菖もそれに気づきながら、それでも笑って隣に立ち続けます。
三人の心は近いようで遠く、苦しいまま少しずつ前に進んでいくのです。
最新話ネタバレ(39話まで)
第39話は大きな転機の回です。
菖とのお試し期間が終わろうとしている中、翠が大胆な行動に出ます。
ある日、スイのもとに翠からメッセージが届きます。
《21日、大学のあと芽高これる? そのあとデートしたいから校門前で待ち合わせしない?》
突然の誘いにスイは《は?無理》と返しますが、翠は《来るまで一生待ってる》と返してきます。
さらに、菖からも追い打ちのメッセージが届きます。
《翠くんに誘われたら、ちゃんと行ってね》
この瞬間から、スイの中で何かが静かに変わり始めます。
結局、スイは芽高の校門へと向かいます。
そこには学生たちに囲まれ人気者になっている翠がいて、スイを見つけると「ダーリンきたから俺もう行くね♡」と堂々と宣言します。
恥ずかしがるスイをよそに、翠はまっすぐスイの手を引き、母校デートが始まります。
校舎の廊下、昔の教室、ロッカーの匂い。
スイは「懐かしい」と目を輝かせ、翠はそんな彼女を見て「可愛い」と何度も口にします。
スイは照れながらも、本当に楽しそうな表情を見せます。
教室では少しドキッとする場面もあり、先生に見つかりかけて二人で教壇の下に隠れるシーンでは、息を殺しながらも思わず笑ってしまうような距離感が描かれています。
そんな自然体な翠に、スイの心はまた揺れ始めます。
一方、菖は静かに覚悟を決めています。
「翠くんと向き合ってこい」「それでも俺を選んでくれるなら、その時は隣にいるから」
その優しさは大きくて温かいのに、どこか寂しい影を落としていました。
キャラクターごとの恋と成長
物語の軸となる4人は、それぞれ違う形の「好き」と向き合っています。
感情の変化をわかりやすくまとめると、次のようになります。
キャラクター | 恋と成長のポイント |
---|---|
スイ | 自分の気持ちより姉を優先してきたが、初めて「自分の好き」と向き合い始める。罪悪感と恋の間で揺れる。 |
翠 | 桃への過去の恋から抜け出し、スイを本気で選ぶ。拒絶されても諦めず、正面から伝え続ける強さを得る。 |
菖 | スイの幸せを願いながら、自分の恋も諦められず苦しむ。優しさと男らしさが共存する覚悟の姿が描かれる。 |
桃 | 翠への未練を断ち切り、妹の恋を見守る立場へ。恋人ではなく、姉としてスイの味方であり続けようと決意する。 |
誰ひとりとして完璧ではなく、傷つきながら少しずつ成長していく姿が読者の心をつかんで離しません。
読者の感想・SNSの反応まとめ
『お姉ちゃんの翠くん』は、SNSを中心に多くの読者から支持されています。特にX(旧Twitter)やInstagramでは、胸が苦しくなるラブストーリーやキャラクターのリアルな心情に共感の声が広がっています。
もっとも多く見られる感想は「切なすぎて苦しいのに、読むのをやめられない」というものです。スイが自分の気持ちを押し殺しながら笑う姿や、翠が不器用に気持ちを伝えようとするシーンには「心臓が痛い」「涙が止まらなかった」という投稿が目立ちます。
菖に対する反応もとても多く、「優しすぎて辛い」「こんなに報われない男の子がいていいのか」という声がありつつ、「菖推し」「スイと菖で幸せになってほしい」といった支持も集めています。
最新話(39話)では、翠がスイを堂々と“ダーリン”呼びしながら母校デートに連れ出した場面が話題となり、「急に攻めすぎ」「あの翠がここまで言うなんて」「キュン死する」と盛り上がりました。
一方で「スイが誰かを傷つけずに選ぶことなんてできない」「どんな選択をしても泣く人がいる」という視点で、恋愛のリアルな苦しさに触れる感想も見られます。単なる少女漫画としてではなく、「心の成長を描いた物語」として受け止められていることがわかります。
今後の展開予想|誰と結ばれるのか考察
物語の展開が進む中で、読者の関心は「スイはいったい誰を選ぶのか」に集まっています。最新話までの描写をもとに考察すると、選択肢は大きく二つに分かれます。
まず、翠ルートです。翠はすでにスイに対して気持ちをハッキリと伝え、隠さない姿勢を見せています。母校デートでは堂々とスイを「俺のダーリン」と呼び、周囲に見せつける形で愛情を表現しました。スイの気持ちも確実に揺れており、恋の再燃はほぼ確実といえます。しかし、この道を選ぶには「姉・桃との関係」に区切りをつけなければなりません。
もう一つの道は、菖ルートです。菖はスイが苦しむたび寄り添い、無理に答えを求めずに支える立場を選びました。お試し交際を提案したのも、スイに「誰かを好きになることの自由」を与えるためでした。ただし、菖への“好き”が恋か友情か、スイ自身が答えを見つけきれていません。
読者の間では「翠と結ばれる流れが濃厚だが、菖が幸せになってほしい」「誰も傷つかない結末はありえないのでは」という声も多く、最終的には“スイが自分の意思で選ぶこと”こそが物語の結末になるという予想が増えています。
原作漫画をお得に読む方法・最新巻情報
『お姉ちゃんの翠くん』は電子書籍・単行本ともに配信されています。最新刊は9巻(2025年7月25日発売)で、続きは別冊マーガレット本誌で連載中です。
お得に読む方法としてよく使われているのは以下のサービスです。
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