みなさんは『クロスアンジュ』というアニメをご存知でしょうか?
アニメ『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』は2014年に放送されたサンライズが手掛けるSFファンタジー系のアニメです。
私は最近このアニメを見ることになり、ハマってしまいました。
しかし、評価などをネットで調べていると、「汚い」という言葉が頻繁に目に入ります。
そこで今回は、アニメ『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』が”汚い”と言われているのはなぜなのか、みなさんの評価や声優、内容について、私自身の感想・考察を踏まえながら解説していきたいと思います。
クロスアンジュとはどんなアニメなの?
まずは、アニメ『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』がどのようなアニメだったのかを解説していきたいと思います。
要素としては次のようなものが考えられます。
- SF
- ファンタジー
- ロボットバトル
- 恋愛
- 百合
- 友情
- 鬱(若干)
割とスケールが大きい話で、アクションもたくさんあって見応えのある作品だと思います。
ここで、1話のあらすじをある程度ネタバレありで話していきます。
ゼロ知識で見たいという方はブラウザバックをおすすめします。
クロスアンジュのアニメ1話のあらすじは?
第一話「堕とされた皇女」
人類は高度に進化した魔法のような力である「マナ」を使って、文明を発展させていた。
戦争や飢餓、貧困などの問題は「マナ」の力によって解決され、世界は平和を実現していた。
そんな世界で中心的位置付けにあった国家「ミスルギ皇国」がお話の舞台。
主人公はミスルギ皇国の第一皇女、アンジュリーゼ。
彼女は国民から慕われる皇女で、実際に皇女に相応しい人格の持ち主だった。
そんな中、アンジュリーゼは皇帝一家と国の式典に出席しようとしていた。
式典が始まろうとした瞬間、突然彼女の周囲をマナでできたバリアのようなものが覆った。
そして、アンジュリーゼの実の弟が、彼女は「マナ」が使えない「ノーマ」であるということを国民に打ち明けたのである。
実は、生まれてくる人間の女性の中に、「マナ」を使うことができない「ノーマ」と呼ばれる者達がいる。
「ノーマ」たちは、人権を持たず、野蛮で人ならざるものとして、国から追放されることが法律で決まっているという。
その「ノーマ」だったことを国民の前で晒されてしまったアンジュリーゼは、人ならざる「ノーマ」として、皇女の地位を失い、国を追放されてしまう。
その後、収容施設のような場所に連れてこられたアンジュリーゼは、名をアンジュと変えられ、過酷な身体検査をされるのだった。
ここまでが、1話の内容です。
だいぶ解像度は下げましたが、いかがだったでしょうか。
タイトルの通り、順風満帆な人生を送っているところから、人間より下の存在になってしまうのですから、人によってはスカッとしたり、胸糞悪かったりと様々な反応が考えられて、面白い1話となっています。
ちなみに、主人公アンジュリーゼは、式典に向かう直前で、「ノーマ」を産んでしまった母親が娘が警察に逮捕されようとしている場面に遭遇します。
母親は必死で、娘を守ろうと抵抗しますが、死守することはできずにいました。
その母親に対して、アンジュリーゼは、
「ノーマは人ならざる下卑た存在です。次は正しい子を産みなさい。」
というような突き放したことを言います。
後で特大ブーメランになって返ってくるともつゆ知らず。
この主人公のいじめられっぷりが、この作品の大きな魅力の一つでもあると思うので、そういうのが好きな方はぜひ続きを見てくださいね。
最終話が終わってその後は?
最近はオチを見始める前に知ってから見るかどうかを決めるというタイプの人たちがいるみたいですね。
私はそのようなことはしませんが、そういう人たちの気持ちがわからないわけではありません。
ですので、ここでは最終話というか、全てが終わったあとはどのような展開になったのかについて軽く触れておきます。
アニメを全部見終わった人ならわかると思いますが、最終決戦に入ってから、アニメが終了するまで、あっという間だったと思います。
オチとしては、きちんとみんなケジメをつけて終われたような形です。
基本的に主人公、最終回に至るまで、アメとムチ(ムチ強め、1:9くらいでムチ)を繰り返しながらきましたが、最後はあのような形で終わることができてよかったと思います。
いわゆる、その後の様子は、ダイジェストのような形で見せてくれましたし、生き残ったメンバーで楽しそうに生活している姿を見ることができてよかったです。
こういう製作陣の性癖に結構左右される作品では、オチがその性癖に合わせて作られたりするので、心配はしていましたが、序盤と中盤を乗り越えれば、あとは楽なもんですので、ぜひ最後まで見てほしいです。
サンライズなので、鉄血のオルフェンズみたいなことを心配されている方がいらっしゃるかもしれないので、一応言っておきました。
クロスアンジュが”汚い”と言われているのはなぜ?

さて、ここから本題に入っていきたいと思います。
アニメ『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』が”汚い”と言われている理由について話していきたいと思います。
クロスアンジュが”汚い”と言われている理由はいくつかあると思いますので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
理由①:性的描写が多い
おそらくこれが、汚いと言われている大半の原因かと思います。
なんというか、エ口ゲーみたいな展開がめちゃくちゃあるんですよ。
しかも1話から。
最初の方で話した、1話の最後である過酷な身体検査。
ここからSMみたいなのが始まるし、ビジュアルだけ見て1話に入った人は、「こんなアニメだったの?!」と驚くのも無理はないと思いますね。
実際いくつかのレビューサイトを見てみましたが、離脱している人は、1話から離脱しているケースが多くありましたもの。
普通に1話だけではなく、百合でのそういうシーンも出てきますし、タスクとかいう爽やかなギャルゲーの主人公みたいのがラッキースケベを連発しますし、後半以降はエンブリヲとかいうラスボスが出てきて、そいつが主人公兼ヒロインを手に入れようとして、普通にXのシーンも出てきます。
あと、普通にロボットに乗っている女の子たちは、ビビってお漏らしして、エグイ死に方したりします。
ジャンプ漫画のような綺麗な散り方や綺麗な工口スを求めている人は、残念がるのはよくわかります。
私自身、サンライズのアニメ、特にガンダムなどをたくさんみているわけではないので、全年代向けのロボットアニメを作っているような会社なのかな〜と思っていたところ、あの1話を見させられて、ぶっとんでんなーと思いましたね。
と言っても、私はヤバいアニメという前情報を入れて1話をみたので、そこまで驚きは少なかったですけど、下品という感想は出てきたのを覚えています。
それと、百合展開を期待してみにきた人も割といたみたいですが、恋愛の展開に関しては、本筋であるアンジュは、タスクとかいう爽やか系主人公見たいなのが出てきたおかげで、百合展開は絶たれて、途中離脱した人も多くいたのではないでしょうか。
とにかく、下品というか、品がないというか、汚いと言われているのは、作り手がわが躊躇なくですね、そういうシーンを描いてくるところにあるのですよ。
しかも、そういうシーンが美しく描かれるのではなく、下品に描かれているので、”汚い”と言われるのは当然のことです。
むしろ、作り手がわは、「こういうのがみたいんだろう〜」と言わんばかりに、そういうシーンが出てくるので、そういうものとして認識した方がいいですね。
理由②:女子の人間関係がリアル?
プロット的に、「ノーマ」という魔法が使えない存在はアルゼナルという島に送られて、ドラゴンと戦わされるという設定になっていて、女性しか「ノーマ」にならないという設定になっていますので、序盤は男性が全く出てこず、女性だけの人間関係が始まります。
私はみていてあまり気にならなかったのですが、女子の人間関係が割とリアルに描かれているようなのです。
女子だけの空間になった時に、男が想像しているようなお淑やかなコミュニケーションというのは全くなく、しょうもない嫌がらせをし合うような関係が序盤では描かれます。
具体的には、自分が皇女から失墜させられた現実を受け入れることができないアンジュと、初めから「ノーマ」として生まれてきたキャラ達との対立。
そして、自分が「ノーマ」ということを受け入れ、同時に強さを手に入れ、新入りでありながらチームワークを見せないまま敵を殲滅しているアンジュと他のキャラとの対立。
ここのやりとりも、確かに”汚い”と言われて然るべきところではありました。
それと同時に、だんだんとわだかまりが解消していくので、個々の人間関係におけるストレスは後半にいくにつれて薄れていきます。
まあ、この辺で描かれる言動や行為も決して綺麗なものとは言えず、きったないものとなっているので、女の子達がそういうことばかりしているところが好みの方にはすごくおすすめです。
理由③:キャラクターの性格が悪い
先ほどお話ししたのは、主人公の仲間である女の子達の人間関係がみていて汚い部分もあるということでしたが、それ以外の人間もなかなかに性格が終わっている人たちがいて、みていて汚いなと思いました。
ラスボス:エンブリヲ
世界をリセットさせ新しい世界を作り直そうとしている、かつ、主人公アンジュを妻にしたいという目的を持つラスボス:エンブリヲ。
彼はなかなかのクズキャラですね。
とりあえず、アンジュ以外の人類の生死についてはどうでもいいと思っている、これはラスボスなら普通です。
ただ、主人公アンジュの仲間である、サリア、クリス、エルシャの好意を利用しているという最悪男です。
最終話では、アンジュを遂に手にいれ、Xを強行しようとします。
ですが、タスクたちに阻止されます。
ここまでの流れは最高ですので、ぜひ本編で見てほしいです。
とにかく、こいつはラスボスとして最悪のキャラですので、性格悪くて当然だし、それが物語的にいい方向で働いているのでよし!と言った感じですね。
多分彼、生理的に受け付けない人結構いそうで草ですね。
皇太子:ジュリオ
主人公アンジュの実の兄にして、アンジュを「ノーマ」と暴き、妹を国民の前で処刑しようとした男です。
自らの地位を向上させるために、妹を利用する非情なやつですね。
結構救いようのないキャラでもあります。
嫌いな人も多いのではないでしょうか。
汚いというか、クズって感じですね。
第二皇女:シルヴィア
主人公アンジュの実の妹。
アンジュが「ノーマ」とわかる前は、姉のことをすごく慕っていたが、姉が「ノーマ」と判明すると、姉のことを騙し、自分のことを助けてほしいと偽りアンジュを城に来させるように仕向け、処刑を決行するような妹です。
人を中身ではなく、外見で見てしまうところが、人間的未熟さを感じざるを得ないキャラですね。
しかし、そんなひどいことをされた妹に対して、アンジュは終盤である救いを与えます。
アンジュ優しい。
それ妹は割と良いキャラとなってエンディングを迎えることになります。
その展開が好きだと言っている人も何人か見かけました。
ですが、性格悪いっちゃ悪いキャラなので、こちらで上げさせていただきました。
”汚い”理由まとめ
以上が、アニメ『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』が汚いと言われている理由として考えられることです。
- 性的描写が多い
- 女子の人間関係がリアル
- キャラクターの性格が悪い
やはり主に1番目に話した「性的描写が多い」ということで、”汚い”と言っている人が多くいるのではないかと考えられます。
ガンダムSEEDと似ているという声も!
最後に、アニメ『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』が「汚いSEED」「下品なSEED」などと言われているようなので、それについても触れておきたいと思います。
ガンダムSEEDは、クロスアンジュと同じ製作元である、サンライズによって作られているアニメになります。
そして、どちらもロボットアニメという点で共通しています。
また、作画も似てなくもないかなと思います。
で、一番比較されている理由は、どちらも福田己津央さんという方がメインの制作で関わっているからだと思います。
クロスアンジュでは監督として、SEEDではクリエイティブプロデューサーとして関わっています。
どちらもこの方の色が出ている作品ですので、クロスアンジュの方は「汚いSEED」と言われているのではないでしょうか。
クロスアンジュのアニメの評価は?
ここまでは、アニメ『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』が”汚い”と言われている理由についてお話ししてきましたが、ここからは全体的な評価についてお話ししていきたいと思います。
Filmarksなどの大手レビューサイトから掲示板サイトまでを見てみましたが、めちゃくちゃ評価高いです。
そもそもがニッチなアニメだけあって、レビュー書いている人が、みなさん偏っているという可能性はありますが。
話の内容と声優の2点に分けて解説していきたいと思います。
内容
話の内容についてはさまざまな角度から賞賛している人がいました。
まずは先ほどまで解説していた”汚い”という点を賞賛している人も結構いました。
”汚い”というだけでは、普通は評価に値しないような気もしますが、”汚さ”、”下品さ”がこの作品ではつけ抜けており逆に清々しいという声が多かったです。
中途半端に汚くなく、むしろ”きったねえ”と思うくらいなので、その点で評価が高くなったのだと思います。
次に普通にストーリーが面白いという意見です。
順風満帆な人生からどん底につきおとされ、覚醒する主人公。そこから、守りたいもの、やりたいことができ、それを阻む敵との白熱のバトル。視聴者の興味を引くような世界の秘密も徐々に明らかになっていく。
という、”汚い”という要素がなくても普通に楽しめるような要素はあるのにも関わらず、”汚い”や”百合”なども入れてくるので、もはや贅沢な作品とも言えるでしょう。
あとは、鬱展開も続くが、最後が綺麗に終わるという点も評価されていました。
この手の作品は、風呂敷を広げるだけ広げて、回収しないまま中途半端に終わるということが結構あります。
特にテレビオリジナルで、視聴者の反応次第では、展開を変えることも視野に入れているような作品だと思いますので。
そこを、作り手のやりたいことをやりつつ、視聴者の納得いくような形で綺麗にまとめることができていましたので、これは賞賛に値するかと思います。
声優
実は、アニメ『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』の声優、めっちゃ豪華なんです。
主人公アンジュを演じるのは、水樹奈々さん。この声好きです。
準主人公のタスクを演じるのは、宮野真守さん。
ラスボス、エンブリヲを演じるのは、関俊彦さん。マジでこういう役ハマりすぎ。無惨様とか。
これだけでも豪華ですが、他にも、
- サリア:喜多村英梨
- ヒルダ:田村ゆかり
- ヴィヴィアン:桑島法子
- ロザリー:石原夏織
- エルシャ:小清水亜美
- クリス:小倉唯
- モモカ:上坂すみれ
- サラ:堀江由衣
- ジル:本田貴子
- エマ:ゆかな
- メイ:渕上舞
- マギー:豊口めぐみ
- ジャスミン:玉川砂記子
- ゾーラ:根谷美智子
- ジュリオ:鳥海浩輔
- シルヴィア:東山奈央
- リィザ:ゆかな
- ミスティ:伊瀬茉莉也
- ソフィア皇后:林原めぐみ
- ジュライ皇帝:山寺宏一
流石に豪華すぎません?!
この豪華声優さん達が、あんなシーンやこんなシーンを演じるんですよ。
なんなら、後半のオープニングテーマ歌ってるの高橋洋子さんですからね。
めちゃくちゃ贅沢なアニメだなと思います。
やはり、声優の豪華さを評価している人も何人もいらっしゃいました。
みていない人はぜひみてみてください。
まとめ
本日はアニメ『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』が”汚い”と言われている理由について解説してきました。
ちょっとアレな描写が多いことが、主な原因であると考えます。
ですが、最後まで見ている人たちの評価はかなり高く、実際私もあっという間に最後まで見てしまいました。
苦手な人は多く、見る人を選ぶような作品ではあると思いますが、見てない人はぜひ、dアニメストアやHuluにありますので、視聴されてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント