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アニメ『バビロン』はなぜひどいと言われる?視聴者の評価と隠れた魅力を徹底解説

アニメ・漫画

アニメ『バビロン』は、2019年に放送された衝撃的なサスペンス作品です。

ネットで検索すると「ひどい」「意味不明」といった声も多く目にしますが、果たして本当に「ひどいアニメ」なのでしょうか?

この記事では、まだ視聴していない人が気になる「ひどい理由」を整理しつつ、実際に見て分かった『バビロン』ならではの魅力についても紹介します。

最後まで読むことで、自分に合う作品かどうか判断できるはずです。

アニメ『バビロン』の基本情報

アニメ『バビロン』は、2019年に放送されたサスペンス色の強い作品です。
ただのミステリーや推理ものではなく、「人はなぜ生きるのか」「善と悪はどこで分かれるのか」といった哲学的なテーマを正面から描いた、非常に挑戦的なアニメとして知られています。

特に「自殺」という重いテーマを中心に物語が進んでいくため、視聴者の間では賛否両論が巻き起こりました。
しかし、ひとたび物語に引き込まれると、衝撃の連続と先の読めない展開に目が離せなくなります。

ここからは、まず『バビロン』という作品がどのように生まれ、どんな内容を持っているのかを紹介していきましょう。

作品概要

『バビロン』の原作は、野﨑まどによる同名小説です。小説は講談社から出版され、その独特な世界観と大胆なテーマ設定で注目を集めました。

2019年10月から2020年1月にかけてテレビアニメが放送され、TOKYO MXなどでオンエアされただけでなく、Amazonプライム・ビデオでは第1章が先行配信され、海外の視聴者にもいち早く届けられました。

アニメーション制作を手がけたのは「REVOROOT」という比較的新しいスタジオです。監督は鈴木清崇、副監督に小嶋慶祐を迎え、脚本・シリーズ構成には原作小説を深く理解したスタッフが参加しました。キャラクターデザインは後藤圭佑が担当し、硬派なストーリーを視覚的にも支える作画に仕上げられています。

音楽はやまだ豊が手掛け、静かなシーンでも張り詰めた空気を演出するBGMが特徴的です。また、主題歌はQ-MHzが作詞・作曲を担当し、各章ごとに異なるボーカリストを招いた豪華な構成になっています。たとえば第1章では「Live and let die」、第2章では「イノチ食ム魂」、そして第3章では「The next new world that no one knows」が物語を彩りました。

ここで、作品概要を表にまとめてみます。

項目内容
原作野﨑まど 『バビロン』
放送時期2019年10月~2020年1月
制作会社REVOROOT
監督鈴木清崇
キャラクターデザイン後藤圭佑
音楽やまだ豊
主題歌Q-MHz(章ごとに異なるボーカリスト)
配信Amazonプライム・ビデオ先行配信/TOKYO MXほか放送

このように、『バビロン』は若いスタジオと実力派スタッフが挑んだ実験的かつ重厚なアニメ作品だったのです。

あらすじ

『バビロン』の物語は、東京都の西部に新しく作られた「新域」と呼ばれる特別な地域から始まります。
この新域は単なる新しい行政区ではなく、「新しい法律を試験的に導入するための実験場」として位置付けられていました。いわば「第2の東京」として設立され、政治的にも注目を集めていました。

物語の主人公は、東京地検特捜部の検察官・正崎善です。彼はある日、製薬会社「日本スピリ」が大学に虚偽の研究報告を依頼していた「アグラス事件」の捜査を進める中で、不気味な報告書を発見します。

報告書の裏には、大量の「F」の文字、そして血痕や毛髪が付着していました。その不気味さに警戒しつつ、正崎が報告書を作成した因幡信という准教授を訪ねると、彼は全身麻酔を用いた異様な方法で自殺していたのです。

この事件を追う中で、正崎は妖艶で不可解な女性・曲世愛と出会います。彼女は美貌と不思議な力で人を魅了し、ときには自殺に追い込むという恐ろしい存在でした。まさに「人を死に至らせる能力」を持つとしか思えない行動を繰り返すのです。

やがて、新域のリーダーを決める域長選挙に立候補していた若手政治家・齋開化が「自殺を選ぶ自由を認める法律=自殺法」を掲げ、人々の心を掴んでいきます。その結果、多数の人が実際に集団自殺をしてしまうという衝撃的な事態が発生します。

さらに物語は日本を越え、アメリカや世界を巻き込みます。自殺法をめぐる議論は国際問題へと広がり、アメリカ合衆国大統領までもが曲世愛の能力によって死へと追い込まれていくのです。

一方で、正崎は仲間を次々と失いながらも、自らFBI特別捜査官となり、世界の命運をかけて曲世愛に立ち向かいます。
「人が自ら死を選ぶ自由は善か悪か」という問いかけが、視聴者の胸を突き続けます。

このあらすじを通じて分かるのは、『バビロン』がただのミステリーではなく、人間の根源的な価値観に挑戦する物語であるということです。自殺法という極端なテーマを軸に、政治・倫理・哲学が絡み合い、視聴者を深く考えさせる作品となっています。

登場人物と声優

『バビロン』の物語を支えているのは、濃厚なストーリーだけではありません。主人公をはじめとしたキャラクターたち、そして彼らに命を吹き込む声優陣の力も非常に大きな要素です。緊迫感のある展開をリアルに感じさせる演技は、作品の重厚な雰囲気をさらに際立たせています。

まず、主人公の正崎善を演じるのは中村悠一さんです。冷静沈着ながらも正義感が強く、時には感情を爆発させる正崎の姿を力強く表現しています。特に、自分の部下である文緒が突然自殺してしまったシーンでは、中村さんの演技が正崎の混乱や怒り、無力感を生々しく伝え、視聴者の胸を強く打ちました。

そして物語のキーパーソンとなる曲世愛を演じるのは、ゆきのさつきさんです。妖艶で謎めいた魅力を放つ彼女は、姿を自在に変え、人を虜にし、時には死にまで追いやるという恐ろしい能力を持っています。その存在感は、視聴者にとっても恐怖と好奇心を同時に呼び起こすものです。ゆきのさんの演技は甘美さと狂気を巧みに行き来し、「最悪の女」と呼ばれる彼女の本質を見事に体現しています。

さらに、物語を支える脇役たちも豪華です。正崎の部下・文緒厚彦には小野賢章さんが、検察事務官の瀬黒陽麻にはM・A・Oさんが声を当てています。どちらも正崎の運命に大きく関わる重要人物であり、その演技は作品の悲劇性を一層深めています。

また、新域の域長として登場し「自殺法」を推し進める若手政治家・齋開化には置鮎龍太郎さん。力強さと不気味さを兼ね備えた演技で、正崎の前に立ちはだかります。そして、アメリカ合衆国大統領アレキサンダー・W・ウッドを演じるのはベテランの田中秀幸さん。カリスマ性と知性を持ちながらも、最後には曲世愛に翻弄される大統領の姿を迫真の演技で表現しました。

こうした豪華キャスト陣の存在があったからこそ、『バビロン』は一層説得力を持つ作品に仕上がったのです。

キャラクター声優特徴
正崎善中村悠一正義感あふれる検察官、物語の主人公
曲世愛ゆきのさつき謎の美女、人を自殺に追いやる能力を持つ
文緒厚彦小野賢章正崎の部下、不可解な自殺を遂げる
瀬黒陽麻M・A・O検察事務官、正崎の新しい相棒
齋開化置鮎龍太郎新域の若き域長、自殺法を推進する政治家
アレキサンダー・W・ウッド田中秀幸アメリカ大統領、世界規模の議論を主導する

配信状況

『バビロン』をこれから見たいと思ったとき、どのサービスで視聴できるのかは気になるポイントです。現在、この作品は複数の動画配信サービスで取り扱われています。特にU-NEXT・DMM TV・dアニメストアでは「見放題」となっており、登録さえすれば追加料金なしで楽しめます。

一方で、Rakuten TVやTSUTAYA DISCASではレンタル配信が中心です。気軽に1話から試したい人や、Blu-rayレンタルを好む人に向いています。

ここで各配信サービスの特徴をまとめました。

配信サービス視聴形態月額料金(税込)無料トライアル特徴
U-NEXT見放題2,189円31日間アニメ以外にも映画・ドラマが充実、電子書籍も利用可
DMM TV見放題550円30日間コスパ最強、アニメ作品数が多い
dアニメストア見放題550円31日間アニメ専門、作品ラインナップが豊富
Rakuten TVレンタル1話220円~なしポイントが使える・貯まる
TSUTAYA DISCASレンタル(宅配DVD)2,052円~30日間Blu-rayで高画質視聴可能

自分のライフスタイルに合わせてサービスを選べるのも嬉しい点です。長く利用するなら見放題系、気軽に数話だけ試したいならレンタル系が向いています。

※詳しい作品情報は公式サイトをご覧ください。

レビューサイトでの評価

『バビロン』は放送当時から賛否両論の大きい作品でした。レビューサイトやSNSをのぞくと、「ひどい」「意味不明」という声がある一方で、「衝撃的で面白い」「考えさせられる」と高く評価する意見も数多く見られます。

特に「ひどい」と感じられやすい理由としては、物語の難解さやショッキングな描写が挙げられます。たとえば、第1章で部下の文緒が突如として自殺する場面や、第2章で瀬黒が無惨に命を奪われるシーンは、視聴者に強烈な衝撃を与えました。こうした展開が「やりすぎ」と受け止められた部分もあります。

一方で、「挑戦的で忘れられない作品」というポジティブな感想も多く見られます。曲世愛というキャラクターの圧倒的な存在感、そして「自殺法」というあり得ないテーマを本気で描いた点が、他のアニメにはない独自性として評価されています。特に海外のファンからは「哲学的で斬新」「日本アニメの枠を超えた」と絶賛する声もありました。

まとめると、『バビロン』の評価は極端に分かれています。しかしその「分かれる」という事実こそが、この作品が挑戦的で強いインパクトを持っている証拠だと言えるでしょう。

アニメ『バビロン』がひどいと言われる理由

アニメ『バビロン』は、衝撃的なストーリーと哲学的なテーマで強烈な印象を残した作品です。ところが、視聴者の間では「ひどい」「意味がわからない」という声も少なくありません。なぜそのように評価されてしまったのでしょうか。

ここからは、実際の物語の展開や具体的な描写を交えながら、多くの視聴者が「ひどい」と感じた理由を整理していきます。賛否が分かれる要因を知ることで、この作品の特徴や狙いがより理解しやすくなるはずです。

ひどい理由① ストーリーが難解すぎる

『バビロン』の大きな特徴は「善と悪」という抽象的なテーマを真正面から扱っている点です。しかも、その問いを具体的に「自殺は善か悪か」という極端な問題設定で投げかけてきます。

視聴者は正崎善という検察官と共に事件を追いかけますが、途中から単なる事件捜査ではなく、人類の根源的な問いに巻き込まれていくのです。特に第3章に入ると、日本国内の問題から世界規模の議論へと一気に広がり、G7サミットで各国首脳が「自殺法」をテーマに議論するという異例の展開を迎えます。

「推理もの」や「サスペンス」を期待していた人にとって、この哲学的な方向転換は理解しづらく、難解すぎると感じられました。善悪の境界を議論するシーンが長く続くため、「結局何を伝えたいのかよく分からない」と戸惑う人も少なくありません。

その一方で、こうした深いテーマに挑戦したことこそが『バビロン』の魅力であると評価する人もいます。難解さはまさに両刃の剣だったと言えるでしょう。

ひどい理由② ショッキングな描写が多い

『バビロン』は「自殺」というテーマを真正面から描くため、物語の中で衝撃的なシーンが何度も登場します。

最初の大きな衝撃は、第1章で正崎の部下・文緒厚彦が突然自殺してしまう場面です。直前まで元気にメールを送っていた彼が、動機も分からないまま命を絶つシーンは視聴者に強いインパクトを与えました。

さらに、第2章では瀬黒陽麻が曲世愛に拉致され、斧で四肢を切断されるという惨い場面が描かれます。しかもその様子が、正崎にパソコン越しで見せつけられるという演出も加わり、視聴者は逃げ場のない不快感とショックを受けました。

加えて、齋開化の演説によって多数の人々が高層ビルから集団で飛び降りるシーンなど、視覚的にも精神的にも刺激の強い描写が次々と続きます。

こうしたシーンは「作品のテーマを徹底して描いた」とも言えますが、同時に「過激すぎて気分が悪くなる」と感じた人が多かったのも事実です。日常的な娯楽アニメを求めていた視聴者にとって、『バビロン』はあまりにも重く、ショッキングすぎる作品だったのです。

ひどい理由③ キャラクターの行動が理解しづらい

物語の中心にいる曲世愛は、まさに「謎そのもの」と言える存在です。彼女は美貌と妖しい魅力で人を虜にし、会話した相手を次々と自殺に追い込んでいきます。

ただ、その能力や行動は常識では説明できないことが多く、リアリティを欠くと感じられました。たとえば、刑事の九字院は曲世の力を知っていながらも抗えず、自らの足を拳銃で撃ち抜いてまで抵抗しようとしますが、それでも最後には自殺に至ってしまいます。この描写は緊張感がある一方で、「どうしてここまで不可解な力が通用するのか」と疑問に思う人もいました。

また、曲世は単なる悪役ではなく、「自殺法」という世界を揺るがす概念を広めるという目的を持っています。しかし、その思想や動機が最後まで明確に語られることはなく、結果として「ただ人を死に追い込む存在」として理解されにくいキャラクターになっていました。

こうしたキャラクターの掴みどころのなさが、一部の視聴者にとって「理不尽さ」や「納得できなさ」につながり、「ひどい」と感じられる原因になったのです。

ひどい理由④ 結末の唐突さ

『バビロン』の最終局面は、多くの視聴者にとって衝撃と困惑を同時にもたらしました。

クライマックスでは、アメリカ大統領アレキサンダー・W・ウッドが曲世愛の言葉により自殺に追い込まれます。正崎は必死に止めようとしますが、大統領が飛び降りる直前に発砲し、結果的に射殺してしまうのです。このシーンは倫理的にもストーリー的にも衝撃的であり、多くの人が言葉を失いました。

さらにその直後、曲世愛が姿を現し、正崎と対峙する場面で物語は幕を閉じます。明確な決着が描かれないまま終わってしまったため、「唐突すぎる」「投げっぱなし」と感じる人が続出しました。

物語全体で張り巡らされた伏線や問いかけに対して、視聴者が期待していた「答え」や「解決」は最後まで提示されませんでした。そのため、哲学的な余韻を狙ったラストも、一部の人にとっては「消化不良の結末」と映ってしまったのです。

まとめ

以上のように、『バビロン』が「ひどい」と言われる理由には大きく4つの要因があります。

理由内容視聴者の反応
ストーリーが難解すぎる善悪や哲学的テーマが重く、理解が難しい「意味がわからない」
ショッキングな描写が多い自殺や惨殺シーンが繰り返される「気分が悪くなった」
キャラクターの行動が理解しづらい曲世愛の能力や行動が非現実的「納得できない」「リアリティがない」
結末の唐突さ大統領の死と曖昧なラスト「投げっぱなし」「消化不良」

『バビロン』は間違いなく挑戦的で独創的なアニメでした。しかし、その挑戦ゆえに視聴者の受け止め方は大きく分かれ、「ひどい」と感じる人も少なくなかったのです。

アニメ『バビロン』の魅力を徹底解説

『バビロン』は放送当時から「ひどい」との批判も多く集めた作品ですが、その一方で強烈な魅力を持ち、いまなお語られることの多いアニメです。
作品を最後まで見た人の中には「こんなに衝撃を受けたのは初めて」「ただのサスペンスではなく深いテーマを考えさせられる」と高く評価する声も少なくありません。

ここからは、『バビロン』が視聴者を惹きつける理由を4つに分けて解説していきます。

魅力① 社会派サスペンスとしての挑戦

『バビロン』最大の特徴は、現実社会の倫理や法律に切り込んだテーマ設定です。

舞台となるのは、東京都西部に新しく作られた「新域」という行政区。そこで提案されるのが、なんと「自殺を合法化する法律=自殺法」でした。
この発想自体があまりに衝撃的で、多くの視聴者は「そんな法律があったらどうなるのか?」と考えざるを得ません。

さらに、物語は単なる空想で終わらず、実際の政治や司法のシステムを通して描かれます。検察官である正崎善は、虚偽研究の捜査から始まり、やがて国家レベルの倫理問題へと巻き込まれていきます。

例えば、域長選挙で若手政治家・齋開化が「自殺を選ぶ自由」を訴える演説をするシーン。群衆はその言葉に熱狂し、彼に賛同する人々が次々と集団で飛び降り自殺をする場面は、衝撃と同時に「生きることの意味」を強烈に突きつけてきます。

エンタメでありながら社会派ドラマのような重厚さを持っている点は、『バビロン』ならではの魅力です。

魅力② 圧倒的な緊張感とスリル

『バビロン』には、見ている人を息苦しくさせるほどの緊張感があります。

その中心にいるのが、謎の女・曲世愛です。彼女は一見すると妖艶で魅力的な女性ですが、実際には人の理性を壊し、自殺へと導く不思議な力を持っています。

正崎の部下・文緒厚彦が調査中に突然自殺するシーン、刑事の九字院が必死に抗うも結局自ら命を絶つシーン、さらに瀬黒陽麻が惨殺され、その映像を正崎に見せつけるシーンなど、視聴者は常に予想できない恐怖とスリルにさらされます。

次の瞬間、誰が死ぬのか。正義の側にいるはずの登場人物たちも決して安全ではなく、味方が次々と失われていく展開に目が離せません。

この「いつ誰が死ぬかわからない緊張感」が物語全体を支えており、『バビロン』を他のアニメとは一線を画す作品にしています。

魅力③ キャストと演技力の高さ

重いテーマを扱う『バビロン』を支えたのは、豪華で実力派の声優陣です。

主人公の正崎善を演じる中村悠一さんは、強い正義感を持ちながらも、仲間を失い追い詰められていく人間の弱さを見事に表現しました。特に、瀬黒が殺害される映像を目の当たりにした時の叫びは、観ている者の胸をえぐります。

曲世愛を演じたのは、ゆきのさつきさん。彼女の演技は、魅惑的でありながら底知れない恐怖を感じさせ、視聴者を不安にさせ続けます。一言声を発するだけで人を惑わせるキャラクターをここまで体現できたのは、まさにゆきのさんの力です。

さらに、齋開化役の置鮎龍太郎さん、FBI捜査官サミュエル役の竹本英史さん、アメリカ大統領役の田中秀幸さんなど、ベテラン勢が作品に厚みを加えました。

豪華キャストの演技力がなければ、重く複雑なテーマを持つ『バビロン』はここまで強い説得力を持つことはできなかったでしょう。

魅力④ 海外からの注目度

『バビロン』は日本国内だけでなく、海外でも大きな注目を集めました。

その理由の一つは、Amazonプライム・ビデオでの先行配信です。日本で地上波放送が始まる前から世界中の視聴者がこの作品を体験できたため、SNSやレビューサイトでは海外ファンによる感想が相次ぎました。

特に評価されたのは「哲学的で挑戦的な内容」でした。アメリカやヨーロッパの視聴者からは、「日本のアニメがここまで社会問題を正面から扱ったのは驚き」「ハリウッド映画でも見られないテーマ性」といった意見が多く寄せられました。

一方で、結末の曖昧さに対しては海外でも批判があり、「納得できない」「最後で台無し」という声もありました。しかし、それでも議論が続くほど印象を残したという点で、『バビロン』は世界規模で「考察されるアニメ」になったのです。

まとめ

ここまで見てきたように、『バビロン』は決して万人向けのアニメではありません。しかし、だからこそ強烈な個性と魅力を放っています。

社会派サスペンスとしての斬新なテーマ、息をのむスリル、実力派声優の熱演、そして海外からの注目度。これらすべてが合わさり、他のアニメにはない唯一無二の存在になっています。

最後に、『バビロン』の評価を整理してみましょう。

視点「ひどい」と言われる理由魅力として評価される理由
ストーリー難解で理解しづらい法律・倫理に踏み込む挑戦的テーマ
描写ショッキングで不快圧倒的な緊張感とスリル
キャラクター行動が理解しづらい曲世愛という圧倒的存在感
結末唐突で消化不良あえて余韻を残す問題提起型のラスト

結論として、『バビロン』は確かに人によって「ひどい」と感じる部分もあります。しかし、その裏には他では味わえない深い魅力が潜んでいるのです。

見る人の価値観によって180度評価が変わるアニメ――それが『バビロン』の真の姿だと言えるでしょう。

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