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薬屋のひとりごとのアニメの作画がひどい?!制作会社や3期がいつからあるのかなど徹底解説!!

アニメ

みなさんはアニメ『薬屋のひとりごと』は見られましたでしょうか?

日向夏先生の小説『薬屋のひとりごと』は、なろう系小説として有名になり、2012年に単行本化され、2017年には、小学館とスクエア・エニックスで漫画化されている作品です。

アニメ版は2023年に第1期が放送され、第2期は今年の1月より放送中です。

昔の中国を舞台にした、ミステリーで、小説・アニメのジャンルとしては珍しいのではないでしょうか。

そんな『薬屋のひとりごと』ですが、テレビアニメ版の作画が”ひどい異常?”ということで話題になりました。

というわけで今回は、アニメ『薬屋のひとりごと』の作画が”ひどい・異常?”と言われている理由について、アニメ制作会社や3期がいつから放送されるかなども含めて解説していきたいと思います。

薬屋のひとりごとのアニメ制作会社

まず、アニメ『薬屋のひとりごと』のアニメ制作会社についてお話ししていきます。

アニメ『薬屋のひとりごと』のアニメ制作会社は、”TOHO animation STUDIO”という会社です。

私自身は、あんまり聞いたことないな〜、と思いました。

東映アニメーションとかは聞いたことあるけど、東宝アニメーションってなんぞやと思った方も多くないと思います。

調べてみると、結構新しめの制作会社みたいでしたので、知っていただく機会としてもちょうどいいと思いますので、詳しくまとめてみます。

TOHO animation STUDIOの会社概要

TOHO animation STUDIOは、2017年に、株式会社イルカと株式会社アニマという二つのアニメ・ゲームの制作会社が共同出資したことにより誕生した会社だそうです。

設立当時は「I&A株式会社」という名前だったそうで、「新しい時代の映像制作をするため」に設立されたのだとか。

それから何度か社名を改めたのち、東宝の子会社になることとなり、現在の「TOHO animation STUDIO」という社名になりました。

これまで、東宝という会社は様々な映像作品を制作してきたと思いますが、アニメーションは他のアニメーション制作会社に委託していたようで、自社の傘下としてのアニメ制作会社が欲しかったのでしょうね。

2017年の設立時に共同出資した、株式会社イルカと株式会社アニマという制作会社は、どちらの会社ともホームページを見てみると制作されているのはゲームばかりです。

どちらも、アニメの制作に携わっているのは、CG制作やコンポジット制作、ライティング制作などで、セル画のアニメーションをガツガツ作っているような会社ではないようです。

私はゲームには疎いので、あまり知りませんでしたが、ニンテンドーやカプコン、スクエニなどの超絶大手のゲーム制作会社の制作に携わっているので、ゲーム業界では有名な会社なのかもしれませんね。

TOHO animation STUDIOのアニメーション

それで、TOHO animation STUDIOですが、テレビアニメや劇場アニメではまだ、制作されている作品は少ないみたいです。

ということは、アニメ『薬屋のひとりごと』が一番の代表作になっているのではないかと思います。

それ以外のアニメ作品もさらっと見てみましたが、もともとゲームやCG制作を得意としていた会社が共同出資しているだけあってか、CGアニメーションで完結している作品ばかりでした。

『薬屋のひとりごと』でもCGが使われてる場面はありましたが、ほとんどがセル画によるアニメーションでした。

作画自体も良好ですし、目立った作画崩壊なども見当たりませんでした。

と、言いたいところですが、ところどころ、作画に違和感のあるシーンがありました。

特にネット上で指摘されているようなシーンもありましたので、次の項目で詳しく解説していきたいと思います。

薬屋のひとりごとのアニメ1期の作画が異常な理由

『薬屋のひとりごと』のアニメ1期の作画は賛否が別れている印象です。

ストーリーの良し悪しは抜きにして解説します。

良いと言っている人は、演出、色彩、細い所作などの作画を誉めています。

悪いと言っている人は、キャラクターの描きわけと、フレームレート、CGアニメーションの活用に対して、批判している様子だと思います。

それぞれ詳しく解説していきます。

薬屋のひとりごとのアニメ1期の良い点①:演出

まず、基本的に日本のテレビアニメは、週間で放送されるため、劇場版アニメのように時間をかけてアニメーションを描くことができません。

ですので、「演出」が非常に重要な役割を果たしてくるわけです。

「演出」とひとことで言っても様々なことが考えられますが、アニメで1番演出を左右するのは、”絵コンテ”だと私は思います。

絵コンテとは、映像作品を制作する時に作られる設計図のようなもので、カットごとの画面の構図を描き表したものになります。

こういうのです。(プロの絵コンテはもっと上手でたくさん情報が載っています)

つまり、この設計図をもとにその後のアニメーターから始まる製作陣の動きが決まってくるわけです。

ここでは、カメラワークなども決めていきます。

アニメ『薬屋のひとりごと』第1期では、派手な動きが少ない割に、映像に飽きずみることができたと思います。

それは、カメラワークやカット割り、つまり、演出のおかげだと言えると思います。

特に、シリアスなシーンが多い作品なので、そういったシーンでのカメラワークやカット割は良かったと思います。

例えば、ある人物が話していて、奥から別の人物が歩いてきて、その人物にカットが変わり話が進むとか。

とにかく、単調になりがちなジャンルにもかかわらず、視聴者が飽きないような映像設計をしているところは、素晴らしいと思いました。

薬屋のひとりごとのアニメ1期の良い点②:色彩

ストーリーのメインの舞台である”後宮”内がとにかく色鮮やかで美しく描かれてると思います。

ストーリー上でも、花に例えて表現されるシーンがあるように、様々な植物や花が登場しますノので、それらが美しく描かれているのです。

また、キャラクターデザインにおける色彩も美しいです。

登場人物の髪色や瞳の色なども、様々な配色がされており、これもまた映像に飽きないように作られていると考えられます。

特に良かったのは、4人の妃たちの色彩です。

それぞれの性格に合わせた髪色と瞳の色が設定されていて、実写ではできないアニメならではの表現であるというふうに感じました。

薬屋のひとりごとのアニメ1期の良い点③:細かい所作

これは演出とも関連しますが、『薬屋のひとりごと』では、キャラクターたちが激しいアクションをするようなアニメではないです。

逆に細かい動作や所作などをすることによって内心を表したりする作品であると思います。

ここでは、アニメ1期の第4話「恫喝」で見られた細かい所作を紹介します。

私は梨花妃が好きなので、この回は大好きな回なのですが、ここでもいくつかの繊細な演出がなされていると思います。

まず、栄養失調だった梨花様が、弱っている姿から少しずつ回復していくまでの様子が繊細だと思いました。

最初は口に食物を運んでもらわないと嚥下できないような姿で、肌にハリがなく生気がないように描かれていました。

しかし、猫猫の処方によって少しずつ、肌にハリが戻ってき、目が輝いていくという演出は、すごく繊細で美しいと思いました。

また、細かい所作で言うと、猫猫が汗を拭うシーンや洗濯物を干しているシーンなどは、日常的な動作を自然に描けていると感じました。

そして、猫猫が秘術を梨花様に伝えるシーンの、梨花様の視線の運び方が、気品のある妃が驚きを隠そうとしているような所作に見えて、芸が細かいなと感じました。

このような、挙げていけば、まだまだあると思いますが、細かい所作が丁寧に描かれているシーンが多いことも、このアニメの魅力であると思います。

薬屋のひとりごとのアニメ1期の悪い点①:キャラクターの描き分け

ここからは批判されている点について解説していきたいと思います。

まず、作画が悪いと素人の私たちでも気づきやすいのが、キャラクターの描き分けです。

アニメの制作では、キャラクターを一人の人物が全て描くことは不可能で、複数人のアニメーターが同時進行でキャラクターの作画をしていきます。

よって、人によって描き方が変わらないようにするために、キャラクターの設定画をひとつ作り、それをもとに描いていきます。(※キャラクターの設定画:様々な角度や表情を描いたもの。

しかし、設定画を統一させていても、どうしてもアニメーターによって顔をパーツやバランスに差がでてしまうものです。(CGアニメーションではそのようなことは起きませんが)

やはり、キャラクターの顔がシーンによって異なっていれば、みる人は誰でも違和感を持つものではあります。

構図的に難しいカットとかはあるとは思いますが、基本的により(アップショット)のカットは、私がみている限りでは問題がないかと思います。

大きな違和感を感じるようなシーンはあまりなかったと思います。

『薬屋のひとりごと』は、身分の違いがストーリー上あるお話なので、キャラクターが俯くシーンが多々ありますが、そこでの作画には若干の違和感は感じました。

また、他のシーンで気になったのは、猫猫の鼻の高さくらいです。

こちらも若干シーンによって変わっているかなと思いますが、「作画が悪い」という前提のもと見直して気づくレベルなので、ほとんどの人は気づかないと思います。

ですが、このような細かい点に気づくのは、アニメーションに詳しい人か、原作のファンだと思います。

このような人たちまで完璧に納得させられるようなアニメ作ることが、制作会社の理想でしょうが、なかなか難しいものですよね。。。

薬屋のひとりごとのアニメ1期の悪い点②:フレームレート

フレームレートについては、他の記事でも多々説明している内容になります。

要するに、アニメーションがヌルヌル動くか、カクカク動くかということです。

どんなアニメーションでも、基本的にはヌルヌル動くものの方が、気持ちよくみることができると思います。

演出のところで少し触れましたが、テレビアニメは劇場版のアニメと違って週間で制作されるため、劇場版ほどのコストをかけることができません。

それで、フレームレートの面でも、コストを削減するための工夫がなされます。

アニメーションでは、1秒間に幾つの静止画が入るかによって動きの滑らかさが決まります。

1秒間に入る静止画が多ければ多いほど、滑らかに動いているように見えますが、その分作画のコストもかかります。

テレビアニメでは基本的には、重要なシーンやキメるシーンなどはフレームレートが高く、それ以外のシーンでは節約のためにフレームレートが低く制作されることが多いです。

『薬屋のひとりごと』でも、日常のさほど重要でもないシーンは、フレームレートが低く制作されているシーンが多くあります。

そこで違和感を持った人もいるかもしれません。

しかし、個人的にはこれくらいのカクカクはテレビアニメでは普通のことだと思いますので、やはり気にしていらっしゃるのは、アニメに詳しい方か、ファンかのどちらかだと思います。

もちろん、自分の好きな作品が半端な作画でアニメ化されたくない気持ちは、私も重々承知しています。

薬屋のひとりごとのアニメ1期の悪い点③:CGアニメーションの活用

正直なところこちらに関しては、私の目では、判断ができかねるところなのですが、どうやらCGを使ってキャラクターを動かしているシーンがいくつかあるようです。

2Dアニメーションの中にも3D CGを使っているようなシーンはあります。

『薬屋のひとりごと』の中で言えば、例えば、洋服の柄が複雑なもの、複数のキャラクターをロングショットで写す時、馬車や水車などの単調な動きをするものなどに関しては CGを使っていると思われるシーンがありました。

このようなシーンは、CGを使ってもあまり違和感がないようなシーンだと思います。

しかし、それに加えて、批判されているのが、上記以外のシーンでCGを使っている場合です。

例えば、普通のシーンでセルルックのCGを使っているようなシーンがありました。

だけれども、私の目では、それがCGなのか、単に違和感のある作画なのかわかりかねました。

具体的には、先ほども例に挙げた、1期第4話の「恫喝」のいくつかのシーンです。

特に、猫猫の動きに違和感を感じている方が多いようです。

CGが原因にしろ、作画が原因にしろ、割と違和感のある動きをしているシーンがいくつかあったので、ここに対して、批判をしている人の気持ちはよくわかりました。

年々アニメーションの技術は進化しているとはいえ、まだまだ、CGを2Dアニメにトレースする時の、背景や他のオブジェクトとの差異は拭いきれないものなのだとも思います。

できるだけ違和感がないようには作ってもらいたいですね。

以上のような点で、アニメ『薬屋のひとりごと』の1期は、作画という点において、批判を受けたのだと考察します。

薬屋のひとりごとのアニメ3期はいつから放送

前の項目で、批判されていることはお伝えしましたが、とはいえ、『薬屋のひとりごと』という作品は超人気作で、アニメもかなり多くの人たちが見ているようです。

2025年の1月からアニメ2期の放送が開始され、今も絶賛放送中なので、3期を考えるには気が早すぎる気もします。

ですが、重ね重ねお伝えしているように、『薬屋のひとりごと』は超人気作で、原作もアニメ2期でだけでは、追いつけないと思います。

よって、3期が制作される可能性は十分にあると思います。(公式からの発表はまだありません。)

2期の放送が終わったタイミングで、3期の制作が発表されるケースが、アニメ業界ではよくあるので、そのお知らせを待ちましょう。

ただ、強いて言えば、3期が放送されるとしても、今年は2期を放送したばかりになりますので、2026年以降の放送になるとは思います。

ですので、今は嬉しい発表を期待しつつ、アニメ2期を楽しみましょう。

まとめ

今日はアニメ『薬屋のひとりごと』について、作画がひどい・異常?というか、批判されている理由について、解説してきました。

週間のアニメはどうしても、制作コストを減らすために、原画の数などを減らして制作されることがあるため、全てのシーンがヌルヌル作画されているわけではありません。

それが、アニメを見ている人全員に伝わらないレベルで演出などが工夫されていれば良いのでしょうがアニメに詳しい人やファンはそのアニメ1カット単位できちんと見ていると思いますので、なかなか難しいところではあるのでしょうね。

むしろ、そうやって賛否が別れるような作品は良い作品と言えるとも思いますので、作り手にとっては良いところでもあると思います。

私個人としては、『薬屋のひとりごと』は、去年見たアニメの中でもかなり面白かった方ですので、おすすめしたいです!

見てない方はぜひ見てみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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