【神之塔】のアニメ2期はひどい？実際の評価と本当の魅力を徹底解説

「神之塔 -Tower of God-」第2期が2024年に放送されましたが、ネット上では「ひどい」という意見も少なくありません。

作画や展開に対する不満の声がある一方で、壮大な世界観やキャラクターの魅力に惹かれるファンも多く存在します。

本記事では「ひどい」と言われる理由を整理しつつ、アニメ『神之塔』の本当の楽しみ方や魅力をお伝えします。

視聴を迷っている方も、共感を求めて訪れた方もぜひ参考にしてください。

アニメ『神之塔』の基本情報

アニメ『神之塔』は、韓国の大人気WEBTOONを原作とする作品です。2010年に連載が始まったこの作品は、全世界で60億回以上も読まれている超人気シリーズ。

その壮大なスケールをアニメとして映像化したのが本作です。

第1期は2020年に放送され、多くのファンの心をつかみました。

そして2024年、待望の第2期が放送され、前半「王子の帰還」、後半「工房戦」という大きな物語が描かれました。原作の重要な転換点を一気に映像化したため、注目度は非常に高くなりました。

作品概要

『神之塔』は、韓国発の人気WEBTOONを基にした日韓合作アニメです。

原作が世界的に注目を集めたことから、アニメ化にあたっては日本と韓国双方の制作スタジオが参加し、国際的なプロジェクトとして動き出しました。

そのため放送開始当初から日本国内だけでなく、韓国やアメリカをはじめとした海外市場でも積極的に展開され、多くのファンを取り込むことに成功しました。

アニメ配信プラットフォームを通じて多言語に対応し、字幕や吹き替え版も準備されたことから、グローバル規模で愛される作品となったのです。

• 原作：SIU（韓国Webtoon）
• 第1期放送：2020年4月〜6月、日本を含む複数の国で同時配信
• 第2期放送：2024年7月〜12月、前半「王子の帰還」後半「工房戦」を放送
• 制作スタジオ：第1期 テレコム・アニメーションフィルム、第2期 アンサー・スタジオが担当し、それぞれ独自の演出を盛り込んだ

あらすじ

物語の舞台は「塔」。

その頂上にたどり着いた者は、どんな願いでも叶えられるといわれています。

この“塔”は単なる建築物ではなく、各階層ごとに独自の環境や文化が存在する巨大な世界であり、挑戦者はそこで過酷な試験を突破しなければ先に進めません。

水中のような試練のフロアや、頭脳戦を強いられるステージ、さらに仲間同士の協力が不可欠なチーム戦など、多彩なシチュエーションが待ち構えています。

塔の地下で暮らしていた少女・ラヘルは「本物の星」を見るために塔を登ることを決意します。

彼女にとって星は憧れであり、閉ざされた地下生活から解放される象徴でもありました。

そんなラヘルを追いかけて塔に足を踏み入れたのが主人公の夜（バム）です。

夜は彼女を自分のすべてと考え、ただひたすらにラヘルの後を追います。塔に入った彼は仲間と出会い、友情や裏切り、協力と衝突を経験しながら命がけの試験に挑んでいきます。

たとえば第1期では「王冠ゲーム」や「潜魚狩り」といった試験が描かれ、観る者を引き込む緊張感を生み出しました。

第2期では物語が大きく動きます。夜は「ジュ・ビオレ・グレイス」と名を変えて登場し、塔の支配者・ザハードに対抗する犯罪組織「FUG」との因縁に巻き込まれていきます。

自らの意志と宿命の狭間で揺れる夜の姿は、視聴者に強い印象を残しました。さらに後半の「工房戦」では、塔に集う強敵たちが一堂に会し、各キャラクターの力と知略がぶつかり合う迫力あるバトルが展開されます。

特にビオレと強敵たちとの激突は、作中屈指の名シーンとして語られています。

こうした展開によって、『神之塔』は単なる冒険物語ではなく、複雑な人間模様と組織の思惑が絡み合う壮大な群像劇へと進化していきました。

登場人物と声優

豪華な声優陣がキャラクターたちに命を吹き込んでいます。

キャラクター	声優
夜（バム／ジュ・ビオレ・グレイス）	市川太一
ラヘル	早見沙織
クン・アゲロ・アグネス	岡本信彦
ラーク・レクレイシャー	三宅健太
ユリ・ザハード	本多真梨子
王野 成（なる）	内田雄馬
エンドロシ・ザハード	末柄里恵

第2期では新キャラクターの登場も多く、物語に厚みを持たせています。

例えば「王子の帰還」では、王野 成がラストチャンスに挑む姿や、夜がビオレとして登場する緊張感あるシーンが大きな見どころとなりました。

配信状況

アニメ『神之塔』第2期は複数の配信サービスで視聴可能です。主要な見放題サービスとレンタルの情報を以下にまとめました。

配信サービス	月額料金（税込）	無料トライアル	視聴形態
Prime Video	600円	30日間	見放題
U-NEXT	2,189円	31日間	見放題
DMM TV	550円	30日間	見放題
Lemino	990円	初回初月無料	見放題
ABEMAプレミアム	960円	14日間	見放題
dアニメストア	550円	31日間	見放題
J:COMオンデマンド	ー	ー	レンタル

どのサービスも無料トライアルがあり、気軽に試すことができます。

特にU-NEXTは最新アニメに強く、アニメ好きにはおすすめです。

レビューサイトでの評価

レビューサイトやSNSを覗いてみると、視聴者の反応は驚くほど幅広く、「ひどい」と断じる声から「最高傑作」と持ち上げる感想まで、評価は真っ二つに分かれている印象を受けます。

否定的な意見の多くは作画や演出の不安定さに集中しており、特に迫力ある戦闘シーンで描写が崩れてしまったと感じた人は「せっかくの原作の良さが台無し」と手厳しい評価をしています。

また展開のスピードについていけないという不満や、心理描写が十分に伝わらなかったという意見も少なくありません。

一方で、肯定的な意見としては塔という壮大な舞台設定や、キャラクター同士の複雑な関係性がしっかり表現されていることを高く評価する声が目立ちます。

さらにNiziUやStray Kidsが担当した主題歌やKevin Penkinの劇伴音楽を絶賛する人も多く、音楽面が作品の魅力を一層際立たせていると語られています。

結果として本作は、好みや期待値によって評価が大きく変わる「刺さる人にはとことん刺さるアニメ」であり、強烈なファンを生み出す一方で合わない人には厳しく映る作品であるといえるでしょう。

アニメ『神之塔』2期が「ひどい」と言われる理由

第2期については、ネット上で「ひどい」という言葉が目につきます。

では、なぜそのように言われてしまうのでしょうか。ここでは具体的な理由を整理します。

ひどい理由① 作画のクオリティの波

『神之塔』はバトルシーンが大きな魅力として語られるアニメですが、残念ながら一部のエピソードでは作画が崩れていると指摘されることがあります。

特に緊張感が最高潮に達するはずのシーンでキャラクターの表情が不自然に歪んでしまったり、剣や槍の動きが滑らかさを欠いて迫力が半減してしまうと、観ている側は一気に没入感を削がれてしまいます。

本来であれば手に汗握るはずのバトルが、作画の不安定さによって「なんだか盛り下がってしまった」と感じられるのです。

また、ネット上では「作画の波が激しく、同じ作品とは思えないほど出来が違う回がある」との声も見られます。

特定の回では背景が簡略化されていたり、キャラの等身が乱れて見えることがあり、SNSではそのシーンが切り取られて拡散されることもありました。

これらは視聴者にとって残念な要素であり、作品全体の評価を下げる一因となっています。

ただし一方で、迫力ある戦闘がしっかり描かれている回では「原作の緊張感がそのまま伝わってきた」と高評価を得ることもあり、作画の出来が作品の印象を大きく左右しているのは間違いありません。

ひどい理由② テンポの速い展開

第2期では「王子の帰還」と「工房戦」という長大なエピソードを、それぞれわずか1クールに収めてしまったため、物語全体の進行が非常に早く感じられる場面が多く存在しました。

原作ではページを割いてじっくり描かれていた心理描写やキャラクター同士の会話が、アニメ版では省略されるかごく短いシーンにまとめられてしまい、視聴者の中には「大事なシーンが飛ばされた」と不満を漏らす人も多く見られます。

特に夜とラヘルの再会に関する複雑な感情表現や、クンの策略の裏にある心情、さらにはFUGのメンバーが抱える葛藤などは原作読者からすると大きな見どころでしたが、アニメではさらりと流されてしまうため、深みを感じられなかったという意見も上がっています。

こうしたカットや圧縮によって、「物語の本質に迫る重要な部分が弱まってしまった」と語る声が散見され、テンポの速さが必ずしも良い方向に働かなかったことが否定的評価につながったと考えられます。

ひどい理由③ キャラの心理描写不足

塔を登る仲間たちは、それぞれ複雑な背景や思惑を抱えています。

例えば、家柄や血筋に縛られる者、過去の裏切りに囚われている者、自分の存在意義を試すために塔に挑む者など、多彩な人間模様が本来は丁寧に描かれているはずです。

しかしアニメでは、その内面の葛藤や感情の揺らぎが短くまとめられてしまい、十分に伝わり切らない部分が目立ちました。

とくにラヘルの決断の裏にある複雑な心情や、夜がラヘルを追い求めるあまり苦悩し続ける姿などは、本来なら視聴者の心を大きく揺さぶる重要な心理描写ですが、やや淡白に映ってしまうのも理由の一つです。

さらにクンの冷静さの裏に潜む葛藤や、仲間を守るために無茶をするラークの不器用な優しさといった部分も描写が十分でなく、原作で感じられるキャラクターの深みが減少したと感じる人が多かったのです。

ひどい理由④ 期待値とのギャップ

原作は世界的な人気作であり、連載当初から国内外で熱狂的な支持を集めてきました。

アニメ化の知らせが発表された段階でファンの期待値は非常に高く、SNSや掲示板では「絶対に神作になる」との声が溢れていました。

そのため、ほんの少しでも作画や展開に違和感が生じると、視聴者の失望が一気に膨らみ「思っていたよりひどい」と感じられてしまう傾向が強くなってしまいます。

特に原作で印象的だったシーンが端折られていたり、作画が不安定に見えたときには落差が大きく、批判の声が目立つのです。

これは裏を返せば、作品に寄せられる期待が並々ならぬ大きさであることの証拠であり、まさに大人気作が背負う宿命ともいえるでしょう。

アニメ『神之塔』2期の本当の魅力

もちろん、すべてが「ひどい」というわけではありません。

本作には多くのファンを惹きつける確かな魅力が存在します。

むしろ、そこに注目することでより楽しめるアニメといえるでしょう。

魅力① 圧倒的なスケールの世界観

『神之塔』の舞台は、134階層もの巨大な塔です。

この塔は単なる垂直に伸びた建物ではなく、ひとつひとつの階層がまるで独立した世界のように作られており、そこに挑む者は環境の違いや住人の価値観に翻弄されながら試練を突破していかねばなりません。

階ごとに異なる試験や環境が用意されており、力だけではなく知恵や勇気、さらには仲間を信じる心が試されます。

たとえば序盤には体力と戦略を同時に必要とする「王冠ゲーム」、仲間との連携が必須となる「潜魚狩り」といった試験が登場し、視聴者を強烈に引き込むシーンとなりました。

中盤以降では心理戦や組織同士の駆け引きが中心となり、単なる冒険活劇を超えた重厚なドラマが展開されます。

こうした階層ごとの多様性が作品の奥行きを生み出しており、その世界観の広がりはアニメにおいても細部までしっかりと描写され、原作の壮大さを忠実に再現しています。

魅力② 個性豊かなキャラクター

主人公の夜だけでなく、冷静沈着で頭脳派なクンの一面や、豪快かつユーモラスで仲間思いのラークの性格、そして何を考えているのか分からないラヘルの謎めいた存在感が物語全体を引き締めています。

それぞれが独自の役割を担い、夜の成長や物語の進行に大きな影響を与えているのです。

さらに第2期では王野という諦めを知らない挑戦者や、夜が「ジュ・ビオレ・グレイス」として新たな姿で登場することで、物語の構造が一層複雑になり、視聴者に新鮮な驚きと緊張感を与えました。

加えてエンドロシやユリ・ザハードといった強烈な個性を持つキャラクターたちも存在感を放ち、群像劇としての面白さが倍増しています。

こうした多彩なキャラクターの絡み合いによって、物語はより厚みを増し、単なる冒険譚にとどまらない奥深さを獲得しているのです。

魅力③ 緊張感ある試験とバトル

「塔を登る」という行為は、ただの戦闘にとどまらず、知力や心理を駆使した頭脳戦や心理戦がふんだんに盛り込まれています。

仲間との連携が求められる一方で、突然の裏切りが起こることもあり、緊張感が途切れることはありません。

さらに階層ごとに課される試験にはそれぞれ独自のルールや制約があり、登場人物たちは常に状況に応じて最適な判断を下さねばならず、その過程で性格や信念が鮮明に浮かび上がっていきます。

こうした複雑な要素に加えて、塔の内部では組織同士の策略が入り乱れ、単純な力比べでは決して終わらない駆け引きが繰り広げられます。

特に第2期後半に描かれた「工房戦」では、各キャラクターが知略と戦闘力を総動員し、熾烈な攻防を繰り広げる姿が描かれました。

スピード感あふれる戦闘と同時進行する心理戦が交錯し、まさに手に汗握る展開が続くため、視聴者からは「息をつく暇もない迫力」と評されるほどです。

これらの要素が組み合わさることで、『神之塔』のバトルは単なるアクションを超えた深いドラマ性を持つものとなっています。

魅力④ 音楽と主題歌の完成度

『神之塔』の大きな特徴のひとつが音楽です。

第2期ではNiziUやStray Kidsといった人気アーティストが主題歌を担当し、作品全体の熱量を一気に高めています。

NiziUの楽曲は希望や挑戦をテーマにしており、夜や仲間たちが塔に挑む姿とシンクロすることで感動をより大きなものにしています。

一方、Stray Kidsのパワフルで疾走感あふれる楽曲は戦闘シーンや緊迫した展開と相性が良く、視聴者を一気に作品世界へと引き込みました。

さらに劇伴は『メイドインアビス』などで知られるKevin Penkinが手掛けており、幻想的で重厚なサウンドが塔の神秘的で不思議な世界観を力強く支えています。

彼の音楽はシーンごとの雰囲気を繊細に盛り上げ、時に静かで神秘的、時に重厚で緊迫感あふれる旋律を奏でることで、映像だけでは伝わりにくい感情を観る者に強く訴えかけます。

この音楽面の完成度は『神之塔』の大きな魅力のひとつであり、作品を最後まで引き立てる重要な役割を果たしています。

まとめ

アニメ『神之塔』第2期には、作画の揺らぎや展開の速さなど、「ひどい」と感じられる要素があることは確かです。

しかし同時に、塔のスケールの大きさに圧倒される壮大な世界観、予測不可能な展開を支える個性豊かなキャラクター、そして心を震わせる音楽といった多彩な魅力も詰まっています。

視聴者によっては気になる部分があるかもしれませんが、それ以上に長く語り継がれる要素を感じ取れるアニメだといえるでしょう。

最終的には「合うか合わないか」が視聴者次第ですが、各配信サービスの無料トライアルを活用して数話視聴すれば、その世界観やキャラクターたちの魅力が自分に刺さるかどうかを実際に確かめられます。

数話進めることで物語が一気に広がり、原作ファンが熱狂する理由も少しずつ理解できるはずです。

迷っているならまずは体験してみることをおすすめします。

ぜひ一度、自分の目で確かめて、その評価を自分自身の言葉で判断してみてください。