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あひるの空アニメはなぜ中止?2期が放送されない本当の理由と最新状況

アニメ・漫画

『あひるの空』は2019年〜2020年に放送された人気バスケアニメですが、「なぜ2期がないの?」「中止されたの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

実は、原作漫画の長期休載や、原作者の日向武史先生がアニメ化に消極的だったことが大きく影響していると考えられます。

さらに、制作サイドとの意向の違いや商業的な事情も関係している可能性があります。

この記事では、『あひるの空』アニメが中止と噂される理由と2期の可能性について、原作の状況も含めて徹底解説していきます。

あひるの空アニメが「中止」と言われる理由

2019年から2020年にかけて放送された『あひるの空』のアニメは、全50話というボリュームで描かれました。

放送当時は大きな話題を呼びましたが、その後「2期はないの?」「中止されたの?」という声が多く上がるようになりました。

公式から「中止」という発表は一度もされていませんが、なぜそのような噂が広がったのでしょうか。

まずはアニメ1期の概要と、中止と言われる背景について見ていきましょう。

アニメ1期は2019年〜2020年に放送

『あひるの空』アニメ1期は2019年10月から2020年9月までテレビ東京系列で放送されました。

夕方枠ということもあり、幅広い世代が視聴できる作品として注目を集めました。

放送期間中は、全4クール・50話と非常に長い尺が用意され、原作の序盤からインターハイ予選までが描かれました。

しかし、アニメでは“負け続ける”というリアルな展開が多く、熱血スポーツアニメに慣れた視聴者の中には「勝利を見たい」という不満も少なくなかったのです。

「中止」と噂された背景

では、なぜ「中止」という言葉が使われるようになったのでしょうか。

その大きな要因は演出と原作者の不満にあります。

原作にはない演出

アニメ版では、原作には存在しない演出や表現が数多く取り入れられていました。

例えば、選手が集中状態に入る際に体からオーラのような光が放たれる描写があり、これは『黒子のバスケ』の「ゾーン」を連想させるものとして大きな話題になりました。

原作では、集中力の高まりは選手の表情や汗、呼吸の変化といった細かな描写で表現されており、派手な光のエフェクトなどは一切登場しません。

だからこそ、そのアニメ独自の演出に対して「本来の空や仲間たちの泥臭さが消えてしまっている」「あひるの空らしさが薄れてしまった」と違和感を覚える視聴者が出てきました。

また、バスケのプレーそのものが現実に基づいた描写を重視してきた原作ファンからは「まるでファンタジーのようだ」と否定的な声もあがりました。

SNS上でも「派手さを求めるなら他の作品でいい。

『あひるの空』は地味で不器用だからこそ共感できるのに」という意見が多く見られ、作品の雰囲気が大きく変わってしまったことに戸惑う人が少なくありませんでした。

このように、原作との乖離が視聴者やファンの間で論争を呼び、結果として「雰囲気が違う」という意見が数多く出てしまったのです。

他のバスケアニメを想起させる表現

『あひるの空』は現実的で泥臭いバスケを描くのが大きな特徴で、キャラクターたちの必死さや葛藤をリアルに表現しているからこそ共感を呼んできました。

しかしアニメ版では、現実的なプレーの積み重ねではなく、派手なエフェクトやまるで必殺技のように見える演出が強調される場面がたびたびありました。

例えば、シュートを放つ瞬間に光が走るような演出や、ダンクに合わせて迫力ある効果音とスローモーションが挿入されるなど、他の人気バスケアニメを彷彿とさせる描写が増えたのです。

こうした派手さは一部の視聴者には刺激的で面白いと映ったものの、原作本来の泥臭く現実に根ざした空気感を求めていたファンには受け入れられにくいものでした。

「あひるの空の良さは地味な部分にあるのに、アニメは別作品みたいだ」といった声もSNSで多く見られ、作品の方向性に疑問を感じるファンも増えていきました。

結果として「他の作品に似すぎている」という批判が強まり、原作の持つ独自性が損なわれてしまったと感じる人が少なくなかったのです。

原作者の不満とSNSでの反応

原作者の日向武史先生は、この演出の違いに強い不満を抱いていました。

旧Twitterでは「自分の作品が他人の子になってしまった」と表現し、アニメへの距離感をにじませています。

この言葉は単なる不満の表明にとどまらず、長年育ててきた作品に対する深い愛情と、その作品が自分の意図から離れてしまった寂しさをにじませるものでした。

発言後、SNSでは瞬く間に拡散され、ファンの間で「作者がアニメを嫌がっているのでは」「これでは続編は難しいのでは」といった憶測が飛び交いました。

実際に、ファン同士が議論を交わす様子や、「もう先生はアニメに関わりたくないのでは」という悲観的な声も多く見られました。

中には先生を擁護する意見もあり、「作者の描きたいリアルなバスケとアニメの演出のズレが大きすぎただけで、先生は作品そのものを否定しているわけではない」という考え方もありました。

それでも大きな反響を呼んだことに変わりはなく、このSNS上の議論が膨らんだことで「中止されたのでは?」という噂がより強固になっていったのです。

原作者・日向武史先生がアニメに消極的だった理由

次に、そもそも日向先生がなぜアニメ化にあまり前向きでなかったのかを掘り下げていきます。

過去に複数回アニメ化オファーを断っていた

実は『あひるの空』はアニメ化の話が出たのが今回が初めてではありません。

過去に2度、制作サイドからのオファーがありましたが、いずれも日向先生自身が断っています。

その理由は「物語の本質が正しく理解されていない」と感じたためでした。

アニメ化というのは一見すると夢のような話ですが、物語の方向性を間違えると作品の価値そのものを大きく損なってしまう危険があります。

実際に出てきた案の中には、主人公の空が突如としてNBAに挑戦するといった設定が盛り込まれていたと言われています。

これでは本来の『あひるの空』が持つ等身大の高校生の青春や挫折、仲間との信頼関係といったテーマが失われてしまい、別作品のようになってしまうのは明らかでした。

先生は「泥臭く努力して少しずつ成長していく過程こそがこの作品の核だ」と考えており、派手さだけを追い求める企画には強い抵抗感を抱いたのです。

そのため、いかに商業的な魅力があると提案されても、原作の理念を守るためにあえてオファーを断り続けたという背景がありました。

こうした経緯を知ると、日向先生がアニメ化に慎重だった理由がよく理解できるでしょう。

原作の世界観と異なる演出に不満

そしていざ実現した2019年のアニメ化においても、原作にはない演出やキャラクター表現がいくつも追加されてしまったことで、先生は納得しきれなかった様子です。

たとえばキャラクターの心情を過剰に誇張するカットや、原作では地味ながらもリアリティのある試合展開が、アニメではドラマチックな演出に置き換えられる場面などが目立ちました。

リアルさを大切にしてきた『あひるの空』だからこそ、そうした微妙なズレは作品の空気感を壊しかねず、大きな不満につながってしまったのです。

視聴者の中にも「キャラクターの性格が少し違って見える」「緊張感より演出の派手さが前に出ている」といった違和感を訴える声がありました。

こうした積み重ねが、先生自身の不満を強めるだけでなく、ファンの評価にも影響を及ぼす結果となったのです。

旧Twitterで「自分の作品が他人の子になった」と発言

最も象徴的なのは、先生が旧Twitterで発した「自分の作品が他人の子になった」という発言です。

これは、自分の大切なキャラクターやストーリーが、制作者の意向によって自分の手を離れてしまったという心情を表していました。

まるで自分の育ててきた子どもが突然別の家庭に預けられ、全く違う教育方針で育てられてしまうかのような喪失感や寂しさがそこには込められていたのです。

長年にわたり苦労して描き続けてきた作品だからこそ、そのズレはなおさら大きく感じられたのでしょう。

ファンの間ではこの言葉をきっかけに「続編は難しいのではないか」と現実的に考える人が増えただけでなく、「先生はもう二度とアニメに関わらないのでは」という悲観的な予測まで飛び交いました。

一方で、「この発言は先生の誠実さの表れだ」と受け止めるファンもおり、賛否両論が広がることでさらに話題性を高めていきました。

結果として、この発言はアニメと原作の距離感を象徴する出来事として、多くの人の記憶に刻まれることになったのです。

なぜ2期が制作されないのか?考えられる3つの理由

それでは、なぜ2期が制作されないのか。大きく3つの要因が考えられます。

① 原作が長期休載・未完結である

『あひるの空』は2019年の第616話を最後に、長期休載に入ったままとなっています。

最新刊は同年発売の第51巻で止まっており、その後は一度も新刊が出ていません。

ファンの間では「いつ再開するのか」「本当に完結するのか」という不安が長く続いており、ネット上ではたびたび議論が起こっています。

作者の日向先生自身もSNSで活動を続けているものの、再開について明言することはなく、現時点で連載再開の目処は立っていません。

物語が未完結である以上、アニメ制作側としても新たなシーズンを企画しにくい状況が続いています。

もし原作が動き出せば再び話題となり、アニメ化の機運が高まる可能性もありますが、現状では「物語の先が見えないままでは制作を進められない」という判断になるのは自然な流れでしょう。

こうした事情から、休載と未完結という問題が2期実現の大きな壁となっているのです。

② 原作者と制作サイドの意向の不一致

前述の通り、原作者がアニメ演出に不満を持っていたことは明らかです。

アニメ化にあたっては、原作の空気感やストーリーをどのように映像化するかが大きな鍵となりますが、その点で制作サイドと原作者の考えに隔たりがありました。

派手な演出や効果を加えることで幅広い視聴者層にアピールしたい制作陣と、リアルで泥臭い試合やキャラクターの成長を大切にしたい原作者。

この両者の意見がぶつかり、方向性の一致を見出せないまま制作が進んでしまったのです。再び2期を作るとなれば、必然的に原作者と制作サイドが協力して進めなければなりません。

しかし一度生じた信頼の揺らぎを修復するのは容易ではなく、意見を調整するための労力や時間も膨大になります。

その関係性がうまくいっていない以上、実現のハードルは非常に高いといえるのです。

③ 商業的成功が不十分だった可能性(円盤売上・制作コスト)

アニメの続編は、視聴率や円盤(DVD・Blu-ray)の売上が大きな指標になります。

『あひるの空』は放送当時こそ大きな話題を呼びましたが、円盤の売上が爆発的に伸びたわけではありませんでした。

特にスポーツアニメというジャンルは試合シーンの作画に大きな労力がかかるため、制作費用が非常に高くなりがちです。

背景や動きの多さ、キャラクターの動作一つひとつを丁寧に描かなければならないため、1話ごとのコストも相当なものになります。

こうした事情を踏まえると、売上が突出していない作品に対して追加投資をすることは、制作会社や出資側にとってはリスクが大きすぎるのです。

また、放送後に展開された関連グッズやイベントも一定の人気はあったものの、『黒子のバスケ』や『スラムダンク』のような社会現象レベルには届かず、商業的に成功したとは言いにくい結果でした。

そのため、「話題性はあったが収益面では期待ほどではなかった」という評価になり、続編を決断しづらい状況だったと推測されます。

『あひるの空』原作の最新状況

ここで、原作漫画の最新情報を整理しておきましょう。

  • 最新話:第616話「FIN⑳」(2019年5月15日発売)
  • 最新刊:第51巻(2019年6月17日発売)

このように、2019年以降新しい話や単行本は出ていません。

公式Xではイラスト投稿など活動は見られるものの、連載再開に関する具体的なアナウンスはありません。

つまり、物語の結末が見えていない状態が続いているのです。

加えて、ファンの間では「次の展開はどうなるのか」「物語は完結するのか」という不安や期待が入り混じり、ネット上では長年にわたり議論が続いています。

書店や電子書籍サービスでは既刊が今も読み継がれており、新しい世代の読者にも触れられている一方で、完結していないことが惜しまれる声も多くあります。

さらに、休載が長引くことで「このまま未完で終わってしまうのでは」という憶測や噂まで広がっており、作品の未来に対する関心は依然として高いままです。

あひるの空アニメ2期の可能性はゼロなのか?

それでは2期の可能性は完全にゼロなのでしょうか。

公式からは発表なし

現時点で公式から「2期を制作する」という発表は一切ありません。

これまでに噂や憶測が流れることはあっても、制作会社や出版社、さらには原作者からも明確なコメントは出ていません。

そのため、ファンがどれだけ期待しても、すぐに続編が始まるということはないのが現実です。

実際、アニメ業界では続編制作が決定すると公式サイトやアニメ誌、SNSなどで大々的に告知されるのが一般的ですが、『あひるの空』に関してはそうした動きが見られていないのです。

ファンの中には「突然サプライズ発表があるのでは」と希望を抱く人もいますが、これまでの流れを考えると慎重に状況を見守る必要があるでしょう。

ファンからの続編を望む声は根強い

一方で、続編を望む声は今もSNSや掲示板で多く見られます。

特に原作にしか描かれていない試合やキャラクターの活躍をアニメで見たいという希望は根強く残っています。

さらに「空が仲間たちとどのように成長していくのかを動く映像で見届けたい」「漫画でしか描かれていないシーンをぜひアニメで体感したい」といった具体的な願望も数多く寄せられています。

TwitterやYouTubeのコメント欄には、過去のアニメを振り返りながら「2期をずっと待っています」という投稿が繰り返し見られ、熱量の高さを示しています。

また、海外のアニメファンコミュニティでも続編を望む声が共有されており、日本国内だけでなくグローバルに期待されていることがわかります。

こうした継続的な応援がある限り、希望が完全に消えることはないでしょう。

実現するとしても制作発表から放送まで1〜2年は必要

仮に続編が決定したとしても、そこから制作が始まり放送されるまでには少なくとも1〜2年はかかります。

制作会社のスケジュールや準備期間を考えると、すぐに2期が見られる可能性は低いと言えるでしょう。

さらに声優陣のスケジュール調整や音楽制作、宣伝活動なども必要になるため、想像以上に時間がかかるのが現実です。

近年はアニメ制作現場の人員不足や過密スケジュールも問題となっており、余裕を持った準備期間を設けないと作品の質にも影響が出てしまいます。

そのため、たとえ発表があったとしても実際に放送されるまでの道のりは長く、ファンは辛抱強く待つ必要があるのです。

『あひるの空』が観られる配信サイトまとめ

現在、『あひるの空』アニメ1期は複数のサブスクやレンタルサービスで視聴可能です。

主要サービスをまとめました。

サービス名見放題 or レンタル月額料金(税込)無料トライアル
U-NEXT見放題2,189円31日間
DMM TV見放題550円30日間
dアニメストア見放題550円31日間
Lemino見放題990円31日間
Hulu見放題1,026円2週間
Netflix見放題790円〜1,980円なし
Rakuten TVレンタル1話220円〜なし
TELASAレンタル1話220円〜2週間
J:COMオンデマンドレンタル1話220円〜なし
TSUTAYA TVレンタル1話220円〜30日間

まとめ

『あひるの空』アニメが「中止」と言われてしまう最大の理由は、原作者の不満と原作の休載にあります。

公式に「中止」と発表されたわけではありませんが、現状では2期の制作は難しい状況です。

商業的な事情や制作会社のリソース不足なども絡み合い、すぐに続編が実現する見通しは立っていません。

さらに、ファンが望んでいる「勝利の瞬間」を描くためには原作のストックも必要ですが、それも不足しているため現実的には大きな壁となっています。

しかし、それでもファンからの熱い支持が続けば、未来が変わる可能性もゼロではありません。

実際にSNSでは今も「2期を見たい」という声が繰り返し発信されており、国内外を問わず根強い需要があります。

もし再び動き出すときが来れば、そのときこそ『あひるの空』の本当の飛翔を見られるかもしれません。

その時には、原作のストーリーとアニメの演出がよりよい形で融合し、ファンが望む形で再びスクリーンに帰ってくることを期待したいものです。

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