ハンターハンター(HUNTER×HUNTER)は、原作が長期連載&休載を繰り返していることもあり、「アニメは原作のどこまで?」という疑問を持つ人が多い作品です。
結論から言うと、新アニメ(2011年版)はゴンとジンが世界樹のてっぺんで再会する「会長選挙・アルカ編」までが描かれています。
一方、暗黒大陸編やB・W号編はまだアニメ化されていません。
本記事では、旧アニメと新アニメの放送範囲の違いを整理しつつ、どこまで映像化されているのかをわかりやすく解説していきます。
ハンターハンターのアニメはどこまで?【結論】
ハンターハンターのアニメが「原作のどこまで」進んでいるのかは、多くのファンが気になるところです。
特に1999年版(旧アニメ)と2011年版(新アニメ)では、描かれた範囲が異なります。ここではまず結論を整理しておきましょう。
2011年版(新アニメ)は「会長選挙・アルカ編」まで
2011年にスタートした新アニメ版は、全148話で構成されています。
長いシリーズの最後を締めくくる最終話では、主人公のゴンが天空にそびえる巨大な「世界樹」の頂上に登り詰め、ついに長年探し求めてきた父・ジンと感動の再会を果たします。
この場面は、少年だったゴンの成長の集大成とも言える名シーンで、二人がハンターとしての理想や夢、そして人類未踏の「暗黒大陸」について語り合うことで物語に大きな余韻を残します。
また、この会話を通じて、ジンの人物像やハンターという存在の奥深さも描かれ、視聴者に強い印象を与えました。
ここで一旦、原作第32巻の内容までがしっかりとアニメ化されており、多くのファンにとって一区切りとなる結末となっています。
暗黒大陸編・B・W号編はアニメ化されていない
その後に続く「暗黒大陸編」や「B・W号編」(カキン王位継承戦)は、原作ではすでに壮大なスケールで展開されています。
暗黒大陸編では人類未踏の地での危険な冒険が描かれ、B・W号編では王位継承を巡る緊張感あふれる心理戦が続いています。
しかし、これらのエピソードはまだアニメ化されておらず、映像で見られる日は来ていません。
2025年現在も、アニメ化の公式発表や制作の見通しは立っていない状況です。
ファンの間では「もしアニメ化されたらどのような迫力になるのか」「どの声優が新キャラを演じるのか」といった期待や予想が飛び交っていますが、実現には至っていません。
旧アニメ版(1999年版)はどこまで?
1999年から放送された旧アニメ版は、当時の原作ストックの都合もあり、新アニメ版ほど長く続いていません。
こちらは途中で終了し、後にOVAで続きを描く形となりました。
テレビ放送は「ヨークシン編」途中まで
旧アニメのテレビシリーズは、ゴンたちが幻影旅団と関わる「ヨークシン編」の途中までで終了しています。
クロロや団員たちが暗躍し、クラピカが鎖を武器に旅団と対峙する姿など、緊張感に満ちたシーンが丁寧に描かれました。
さらに、ヨークシンシティの暗黒街での取引や、オークション会場をめぐる攻防戦など、群像劇的な要素も盛り込まれており、作品の重厚さを感じられる展開になっています。
ただし、その先のクラピカと旅団の本格的な激突や、物語の結末部分まではテレビ放送では描かれず、視聴者にとっては消化不良のまま幕を閉じる形となりました。
OVAシリーズで「グリードアイランド編」序盤まで
その後、OVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)として続きが制作され、ゴンとキルアがゲームの中で冒険する「グリードアイランド編」の序盤までが映像化されています。
ゲームの中でカードを集めて攻略していく独特のルールや、念能力を駆使したバトルの工夫など、テレビシリーズとはまた違った雰囲気が楽しめるのが特徴です。
作画や演出もOVAならではの仕上がりで、新アニメに比べると範囲は狭いものの、ファンにとっては貴重な補完作品となりました。
また、OVAの展開をきっかけにして原作の続きを読み始める人も多く、シリーズの人気を支える役割を果たしたと言えます。
新アニメ版(2011年版)の放送範囲まとめ
2011年版のアニメは、原作の大きなストーリーをほぼ忠実に網羅しています。
各編ごとに見どころを整理してみましょう。単にストーリーを追うだけでなく、キャラクターの成長や絆、そしてアニメ独自の演出も楽しめます。
ハンター試験編〜ゾルディック家編
物語の始まり。
ゴンが仲間のキルア、クラピカ、レオリオと出会い、厳しいハンター試験を突破します。
その後、キルアの実家であるゾルディック家を訪れるシーンでは、暗殺一家の独特な雰囲気や家族関係の複雑さが描かれます。
特にゴンのまっすぐな性格が、キルアの心を解きほぐしていく様子は印象的です。
天空闘技場編
ゴンとキルアが修行のために巨大な塔「天空闘技場」で戦いを重ねるエピソード。
ここで「念能力」という作品の根幹の力が初めて登場します。二人が師匠ウィングのもとで訓練し、戦闘の幅を広げていく描写は後の冒険の基盤となります。
幻影旅団編
ヨークシンシティを舞台に、クラピカが幻影旅団と命をかけて戦う物語。仲間を失った怒りと復讐心が爆発するシーンは、シリーズでも屈指の名場面です。
さらに旅団のメンバーそれぞれの能力や、街全体を巻き込む抗争のスケール感も見どころです。
グリードアイランド編
ゴンの父・ジンが作ったゲームの世界に挑むエピソード。
カードを使ったバトルや仲間との協力プレイが見どころです。
冒険要素に加え、ゴンとキルアの戦闘センスや友情がより深く描かれる章でもあります。
キメラアント編
最長のストーリー。人類を脅かす「キメラアント」との壮絶な戦いを描きます。
王・メルエムと少女コムギの交流は、アニメファンからも高く評価されています。
壮大な戦いの中で、それぞれのキャラクターが信念や命を賭ける姿は視聴者に大きな感動を与えました。
会長選挙・アルカ編(最終話・ジンとの再会まで)
キメラアントとの戦いで瀕死となったゴンが復活し、仲間や父と再会する物語。
最後は世界樹の上でジンと対話し、未来への旅立ちを感じさせる形で幕を閉じます。
ジンがゴンに語りかける「旅の途中こそが宝」という言葉は、物語全体を象徴するメッセージとして心に残ります。
暗黒大陸編やB・W号編はアニメ化される?
新アニメ終了後も、原作は「暗黒大陸編」「B・W号編」へと進んでいます。
しかしアニメ化の情報は今のところ出ていません。
2025年現在アニメ化の予定はなし
最新のアニメ化発表はなく、再アニメ化や続編制作の動きも確認されていません。
ファンの間では期待が高まっていますが、具体的な進展は不明です。
さらに、アニメ制作には原作のストックや制作会社の体制、予算や放送枠の確保など多くの条件が必要となるため、現時点では動きが止まったままです。
SNSや掲示板では「いつ再開するのか」「もし再アニメ化するならどこまでやるのか」といった議論が盛り上がり続けており、待ち望む声は年々増えています。
原作連載の進行状況とアニメ化の可能性
冨樫義博先生による原作は、長期休載を挟みながらも現在も続いています。
そのためストック不足や制作スケジュールの問題から、すぐにアニメ化は難しいと考えられます。
加えて、暗黒大陸編以降は設定や新キャラクターが非常に多く、映像化するには膨大な準備と時間が必要になることも障害となっています。
しかし一方で、ハンターハンターは国内外に根強い人気を持つ大ヒット作品であり、アニメの続編を望む声は途絶えることがありません。
ジャンプ作品の中でも国際的な認知度が高く、映像化すれば大きな反響が見込めるため、制作会社やスポンサーの関心も高いと推測されます。
したがって、現状では時期を断定することはできませんが、将来的にアニメ化が再開される可能性は十分にあると考えられます。
アニメを視聴できる配信サービス一覧
現在、ハンターハンターのアニメは複数の動画配信サービスで視聴できます。
それぞれの特徴を見てみましょう。
U-NEXT(漫画も読める+31日無料)
31日間無料お試しがあり、登録時にもらえるポイントで原作漫画も購入可能。
アニメと原作を一緒に楽しみたい人におすすめです。
Netflix(サブスク視聴可能)
定額でアニメ全話を視聴可能。映画は配信されていない点に注意が必要です。
Hulu・dアニメストア・DMM TV ほか
それぞれ定額で視聴可能。特にdアニメストアはアニメ専門サービスのため、コスパ重視の人に人気です。

映画2作の配信状況について
「緋色の幻影」「The LAST MISSION」という劇場版2作品もありますが、サービスによっては配信がない場合もあります。
視聴したい場合は各サービスの最新情報を確認しましょう。
まとめ
最後に、ここまでの内容を整理します。
この記事で見てきたように、旧アニメと新アニメでは物語の到達点が大きく異なります。
それぞれの特徴を知ることで、自分が視聴する際の参考になるでしょう。
旧アニメは「グリードアイランド編」序盤まで
1999年版はテレビ放送+OVAでグリードアイランド編序盤まで。
テレビ版はヨークシン編で幕を閉じ、その後にOVAで続きが描かれる流れでした。
演出や声優陣の雰囲気も独特で、新アニメと見比べると違いが楽しめます。
また、旧アニメは当時の制作技術や時代背景を反映しており、色彩や音楽、キャラクターデザインにも独自の味わいがあります。
新アニメに比べるとテンポがゆったりしている部分もありますが、その分キャラクター同士の会話や心情描写が丁寧に描かれているのが魅力です。
さらに、原作とは異なるオリジナル展開や追加シーンも含まれているため、1999年版ならではの解釈を味わえるのも大きなポイントです。
新アニメは「会長選挙・アルカ編」まで(原作32巻相当)
2011年版は全148話で、ジンと再会するところまで描かれています。
ゴンが仲間たちと出会い、数々の冒険と試練を乗り越える姿はほぼ網羅されており、原作第32巻までをしっかりとアニメ化しました。
特に最終話では、天空にそびえる世界樹の頂上で父と子がようやく対面し、ジンがゴンに「旅の途中こそが宝」という想いを語る名場面が描かれています。
このシーンは、父を追い続けてきたゴンの成長の集大成であり、ファンに深い感動を与えました。
また、仲間との別れや和解、そして父との会話を通して次の世代へのバトンが渡されるような雰囲気もあり、シリーズ全体を象徴するエピソードとして語り継がれています。
さらに、アニメ独自の演出や音楽が感動を増幅させ、ゴンとジンの静かな対話は視聴者の心に長く残るラストとなりました。
暗黒大陸編以降は未アニメ化
2025年現在、暗黒大陸編やB・W号編はアニメ化されていません。
壮大なスケールの物語が原作では続いていますが、映像化は実現していないのです。
暗黒大陸は未知の脅威や神秘に満ちた場所として描かれ、人類を超える怪物や危険な環境が待ち受けています。
また、B・W号編では王位継承を巡る心理戦や暗躍が複雑に絡み合い、これまで以上に緊迫した展開が続いています。
これらをアニメで再現するには大規模な制作体制と時間が必要となるため、現時点で実現には至っていません。
続編の可能性に期待が集まっており、ファンの間では「いつか必ず見たい」「映像化されたらどれほどの迫力になるのか」という声が根強く残り、議論や予想が絶えない状況です。

アニメ・映画が大好きで毎日色んな作品を見ています。その中で自分が良い!と思った作品を多くの人に見てもらいたいです。そのために、その作品のどこが面白いのか、レビューや考察などの記事を書いています。
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