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デスノートのアニメがひどい?原作との違いや声優などを踏まえながら徹底解説!

アニメ

『DEATH NOTE』は世界発行部数3000万部を超える超人気漫画で、映画化やドラマ化もされています。

今読んでも色褪せない緻密なストーリーや魅了的なキャラクターなど、素晴らしい要素はたくさんあります。

当然のことながら、アニメ化もされているわけですが、実はアニメ版『デスノート』は”ひどい”という意見もあるのをご存知でしょうか?

というわけで、今回は、人気漫画のデスノートが、アニメ版ではひどいと言われている理由を、原作との違いや声優などに焦点を当てながら解説していきます。

アニメ版『デスノート』は完結しているのか?

『デスノート』は今や様々な媒体でメディアミックスされているほど、人気の高い作品です。

アニメ、映画、ドラマ、小説、ゲーム、ミュージカルなど多岐に渡ります。

最近では、公式のチャンネルでアニメ版がYouTubeに無料公開されていましたので、みてない方や見直したい方は必見です。

漫画『DEATH NOTE』自体は2003年から2006年まで連載されていました。

もう20年くらい前になるんですね、驚きです。

それで、アニメ版が放送されたのは2006年から2007年で、全37話で構成されました。

漫画が完結した年にアニメの放送が始まっていますので、人気漫画のアニメ化としては遅いくらいだと思います。


アニメも20年近く前の作品になるため、当然ながらアニメ版も漫画版同様に完結しています。

ちゃんと、原作の1巻から最終巻までを全てアニメ化しています。

ただ、約4年前に刊行されたデスノートのスピンオフ作品である『DEATH NOTE短編集』に関しては、今のところアニメ化されていないようです。

この例外を除けば、原作のお話はアニメでも全部楽しめるというわけです。

アニメ版『デスノート』の原作との違い

ここからは、アニメ版と漫画版(原作)の違いを話していきます。

その前に前提として、アニメ版の概要をお話ししておきます。

アニメ版『デスノート』のアニメーション制作会社は、『オーバーロード』や『葬送のフリーレン』でお馴染み、天下のMADHOUSEです。

また、監督はあのアニメ版『進撃の巨人』を手がけた荒木哲郎さんです。

緻密な演出やドンデン返し展開の上手い監督さんですので、期待を裏切らないと思います。

このように、アニメ制作会社、監督、スタッフなどについては申し分ないと思います。

では、アニメ版で原作と変わったところはどこなのか話していきます。

アニメ版『デスノート』の素晴らしい点①:声優

まずは声優についてです。

当たり前のことですが、そもそも漫画とアニメの大きな違いは、映像化であると思います。

映像は、静止画を連続的に繋ぎ、動きを持たせたものです。

そこには、アニメーション、音響、色彩、照明などが大きな要素として加わります。

その中でも、注目されるのが声優です。

声優はそのアニメの価値を決める重要な要素の一つだと考えます。

デスノートの声優は、原作のイメージに合った声優さんが多く起用されていると思います。

以下メインキャラクターの声優をまとめます。(デスノートは意外とキャラクターも多いのでメインキャラクターのみ記します。)

  • 夜神月:宮野真守(童磨など)
  • L:山口勝平(ウソップなど)
  • 弥海砂:平野綾(涼宮ハルヒなど)
  • 相沢周市:藤原啓治(野原ひろしなど)
  • ワタリ:小林清志(次元大介など)
  • 模木完造:中井和哉(ロロノア・ゾロなど)
  • リューク:中村獅童(歌舞伎役者)
  • 松田桃太:内藤玲(金色小春など)
  • ニア:日髙のり子(浅倉南など)
  • メロ:佐々木望(21エモンなど)
  • 高田清美:坂本真綾(珠世など)

このようなラインナップになっています。

若干名声優さんじゃないメインキャラもいましたが、数々の名声優様方がたくさんいらっしゃいますね。

特に良かったのが、夜神月役の宮野真守さんとL役の山口勝平さんです。

この二人の声はキャラクターにマッチしすぎています。

宮野さんは、原作のダークヒーロー感溢れる夜神月を演じることができていたのはすごいと思いますし、山口さんは、あのような特殊で深みのあるキャラクターであるLを演じるのはすごいと思います。

まさに、このお二人にしかできない神技ですね。

アニメ化された時に、声優さんの演技がダメだととても萎えてしまうものですが、このアニメは完璧にはまっているので、素晴らしい点とさせていただきました。

アニメ版『デスノート』の素晴らしい点②:再構成(間延びのカット)

続いては、アニメ版での原作の再構成です。

原作の再構成とは、漫画版の構成をアニメで改めて練り直して、不要なシーンを削ったり、話の順番を入れ替えたりすることです。

原作で複雑な話をわかりやすく整理されることもあれば、尺の都合でカットされることなどもあります。

アニメ版『デスノート』では、そこまで大きな再構成は見られなかったものの、ある程度は原作からカットされたシーンがありました。

それが割と良い方向で働いていたので、素晴らしい点に入れさせてもらいました。

具体的には、ニア編(第2部)からの間延びをしていた章をコンパクトにまとめることができていたことです。

ニア編では、原作にあったくだりやシーンがカットされている部分が多く、それを間延びと感じていた読者も少なくないと思いますが、アニメ版ではそこが割とスッキリとしていたと思います。

漫画が持っていた微妙な点をしっかりアニメで修正してくれるので、アニメ化した意義があったと言えるでしょう。

ここまで、アニメ化の良い面を話してきましたが、なぜひどいという声が上がるのでしょうか。

次の項目で解説します。

アニメ版『デスノート』がひどいと言われる理由

アニメ版『デスノート』は前の項目で述べた通り、素晴らしいと言える点が多くあります。

しかし、その反面「ひどい」という声もレビューなどで一部見かけます。

そこで今回は大きく分けて2点、考えられることを話していきたいと思います。

理由①:最終回の改変

先ほどは、原作のアニメ化における再構成の良い側面を言ってきました。

しかし、一部のファンから、「ひどい」と言われている改変もどうやらあるようです。

それが、最終回における原作改変です。

アニメの最終回は第37話の「新世界」ですが、こちらの回、実は結構原作改変が激しい話になっています。

以下、特に変わっている点をまとめます。

  • 夜神月がリュークに命乞いをするシーンがカットされている
  • 死に際にLの影が走馬灯のように見える
  • 原作最終回である第page.108「完」が全カットされている

改変①:夜神月がリュークに命乞いをするシーンがカットされている

原作では、ニアから免れた後に、夜神月がリュークに劇的に命乞いをするシーンがあります。

このシーンが丸ごとカットされています。

これは今までの夜神月の積み重ねてきたフラストレーションを一気に破壊するシーンであったのにアニメでは、割とクールなまま、また、質素に散っていきます。

このシーンをアニメでも見たかった人は少なくなかったはずです。

ですので、こちらは「ひどい」と言われる一つの原因になったのではないかと思います。

しかし、その前の「松田あ!誰を撃ってる!」のシーンで、フラストレーションの決壊は十分だと、私は思います。

改変②:死に際にLの幻影が走馬灯のように見える

こちらは逆に、原作になかったものをプラスしたような形になります。

夜神月が松田に撃たれて、走って逃げている時に、月がデスノートを拾わなかった世界線のような回想をします。

その時に、一瞬腰の曲がったLのような影が通り過ぎます。

私の意見としては、この追加要素はありだったのではないかと思います。

デスノートを拾わなければ、Lとも出会うはずもなかったし、お互いすれ違っても気が付かなかったと。

切ない別れのようなシーンになっています。

改変③:原作最終回である第page.108「完」が全カットされている

これが一番大きな改変かなと思います。

実は夜神月が散った後の後日談のような話が、原作最終回である第page.108「完」では描かれているのです。

周辺の人々や弥海砂のその後などが描かれていたので、それらのシーンを全カットしたことには、一部のファンから改悪という声が上がるのもわかる気がします。

アニメ版はアニメ版ではっきりと終わっているので、個人的にはアニメ版の終わりの方が、私は深みがあっていいなと思いました。(荒木哲郎さんらしい演出です。)

やはり、どんな漫画でも原作と違うところがあれば、批判は出るものだと思いますが、そこまで批判の声は多くないので、デスノートはそれだけすごいってことです。

理由②:ニア編以降がつまらない

これはアニメならではの問題ではなく、原作にも問題があるところですが。

L編(第1部)が面白すぎたせいで、ニア編(第2部)がつまらないと、比較をした批判が多いのです。

確かにLと夜神月の頭脳バトルはいつまででも見ていられるような気がしました。

それに対して、第2部では、キャラクターを増やしすぎて、より複雑になったし、夜神月が仲間を増やしすぎたせいで、頭脳バトル感が薄れてしまったのも原因かなと思います。

なんとなく上手くいっている、というよりも、強敵と戦っているという方が見応えがあります。

しかし、これはアニメ版だけの問題ではないので、念の為触れたような形です。

まとめ

本日はアニメ版『デスノート』がひどいと言われている理由について考察してきました。

アニメ化をした時にどうしても改変しなくてはいけないものが出てくるものですが、それが全員に受け入れられるかわからないところが、作り手たちの葛藤だと思います。

ですが、私はデスノートのアニメは申し分なく面白いと思いますし、アニメならではの良さがたくさんあるアニメだと思いますので、見ていない方には、原作以外だとアニメを一番おすすめします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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