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『七つの大罪』アニメがひどい?作画の賛否と本当の見どころを解説【配信情報つき】

アニメ・漫画

「七つの大罪って“ひどい”の?」――初視聴を迷う人も、視聴後にモヤッとした人も、この疑問に答えます。結論から言うと、作画や演出のムラにより「合わない」と感じる場面は確かにあります。

ただし、王道×群像劇の熱量、魅力的なキャラクター、耳に残る主題歌とBGMは今なお強力。

総じて「弱点はあるが、しっかり楽しめるアニメ」です。

本記事では、どこが“ひどい”と語られるのか、その背景と対策(見方のコツ)を示しつつ、本当に刺さるポイントをわかりやすく整理します。

アニメ『七つの大罪』の基本情報

アニメ『七つの大罪』は、鈴木央による大人気漫画をもとに制作されたテレビアニメシリーズです。2014年に放送が始まってから、長期にわたりファンを魅了してきました。放送時期や制作スタジオ、シリーズ構成が変化していく中で、それぞれの時代ごとに違った見どころがあります。ここでは、まず全体像を押さえてから、物語のあらすじへと進んでいきましょう。

作品概要

『七つの大罪』は、異世界ファンタジーと冒険譚の王道を行く作品です。人間や魔神族、女神族などが入り乱れるブリタニア大陸を舞台に、かつて罪に問われた伝説の騎士団〈七つの大罪〉が再び集結し、仲間と共に王国を救い、やがて世界の存亡をかけた聖戦へと立ち向かっていきます。

アニメは第1期から第4期まで放送され、さらに特別編も制作されました。各シーズンは以下のように展開されています。

放送期タイトル放送時期放送局制作スタジオ備考
第1期七つの大罪2014年10月〜2015年3月MBS・TBS系A-1 Pictures全24話。ナレーションは西凜太朗
特別編七つの大罪 聖戦の予兆2016年8月〜9月MBS系A-1 Pictures全4話。第2期へのつなぎ
第2期七つの大罪 戒めの復活2018年1月〜6月MBS系A-1 Pictures〈十戒〉編に突入
第3期七つの大罪 神々の逆鱗2019年10月〜2020年3月テレビ東京系スタジオディーン制作体制が大幅に変化
第4期七つの大罪 憤怒の審判2021年1月〜6月テレビ東京系スタジオディーンメリオダスと魔神王の決戦まで描写

制作スタジオは、第1・2期を手がけたA-1 Picturesから、第3・4期はスタジオディーンに交代しました。この変更は映像表現や作画の評価にも大きな影響を与え、ファンの間で語られる「ひどい」といった意見の背景にもなっています。

また、ナレーションは全シリーズを通して西凜太朗さんが担当し、物語に重厚感を与えています。

あらすじ

物語の舞台は、中世ヨーロッパ風の大陸ブリタニア。かつて「七つの大罪」という大罪人とされた伝説の騎士団が存在しました。彼らは王国を裏切ったとされ、世間から恐れられていましたが、実際には濡れ衣を着せられた存在でした。

物語は、リオネス王国の第三王女エリザベスが、王国を救うために〈七つの大罪〉を探し出す旅から始まります。最初に出会ったのは、陽気で小柄な青年メリオダス。しかし彼こそが〈七つの大罪〉の団長であり、強大な力を秘めた男でした。

二人は「移動する酒場〈豚の帽子亭〉」を拠点に、次々と仲間を集めていきます。無限の命を持つバン、巨人族の戦士ディアンヌ、妖精王キング、謎多き魔術師マーリン、そして人形の姿をしたゴウセルなど、個性豊かな団員たちが揃うと、物語は一気に大きく動き出します。

第1期ではリオネス王国を支配する聖騎士たちに挑み、王国を解放。続く第2期「戒めの復活」では、三千年前に封印されていた魔神族の精鋭〈十戒〉が登場し、戦いはさらに苛烈を極めます。仲間が記憶を失ったり、裏切りのように見える行動を取ったりと、それぞれの葛藤や宿命が深く描かれていきます。

第3期「神々の逆鱗」では、メリオダスとエリザベスの三千年にわたる呪われた運命が明かされ、女神族や魔神族、さらには四大天使も絡んだ聖戦へと突入します。怒涛の展開により、視聴者は物語のスケールの大きさに圧倒されます。

そして第4期「憤怒の審判」では、ついにメリオダスが魔神王と対峙し、人間界と魔神界、女神族の戦いに終止符を打つクライマックスが描かれます。仲間たちの絆や愛が、最終的な勝利の鍵となり、壮大な物語は大団円を迎えます。

登場人物と声優

『七つの大罪』の大きな魅力のひとつは、キャラクターの個性の強さと、それを生き生きと表現する豪華声優陣です。単に「強い騎士たちが集まる」というだけではなく、それぞれの背景や心の傷、仲間との絆が深く描かれており、視聴者はキャラクターの成長と葛藤に感情移入していきます。ここでは物語の中心人物と、その声を担当する声優について紹介します。

主人公のメリオダスを演じるのは梶裕貴さん。普段は軽い調子で人懐っこい雰囲気を持ちながらも、戦闘になると圧倒的な強さを見せる二面性を見事に表現しています。とくにエリザベスを守るときの真剣な声色は、彼の覚悟を強く印象づけます。

ヒロインのエリザベスは雨宮天さんが担当。優しくて儚げな声が特徴で、弱さの中にある強い意志を自然に伝えてくれます。彼女が涙ながらに仲間を思うシーンは、作品全体に温かさを与えています。

コメディ担当でもあり、時に作品を引き締める存在でもあるホークの声を担当するのは久野美咲さん。ブタの姿でちょこちょこと動き回るホークが「団長〜!」と叫ぶ声は愛らしく、視聴者の心を掴みます。

バンは鈴木達央さんが演じています。無限の命を持ちながらも、エレインへの一途な愛を抱き続けるキャラクターで、そのハスキーな声がバンの無骨さと優しさを両立させています。

ディアンヌを演じるのは悠木碧さん。巨人族でありながら少女のように繊細で可憐な心を持つキャラクターで、戦いの迫力ある叫び声と、恋心を抱くときの可愛らしさのギャップが魅力です。

妖精王キングを演じる福山潤さんは、穏やかな声のトーンでキングの優しさを見事に表現していますが、怒りや絶望に飲み込まれる場面では鋭く変化し、キャラクターの奥深さを強調しています。

ゴウセルを演じる髙木裕平さんは、機械のように感情を持たない喋り方と、感情を理解しようとする繊細な声の使い分けが印象的。徐々に人間らしさを身につけていくゴウセルの変化を、声からも感じることができます。

マーリンを演じるのは坂本真綾さん。知的で神秘的な雰囲気をまとい、落ち着いた低めの声がマーリンの“底知れなさ”を見事に際立たせています。

そして、シリーズ後半から登場するエスカノールを担当するのは杉田智和さん。昼は最強、夜は最弱という極端な二面性を持つキャラクターですが、その堂々とした声と弱気な声の落差は視聴者に強烈な印象を残します。

このように、実力派の声優たちが役に命を吹き込み、それぞれのキャラクターを唯一無二の存在へと高めています。キャラクター同士の掛け合いや、感情がぶつかり合う場面は、声優陣の熱演があるからこそ胸を打つのです。

配信状況

現在『七つの大罪』は、多くの動画配信サービスで視聴することができます。長編シリーズであるため、最初から通して観るには「見放題サービス」での視聴が便利です。とくにU-NEXTやNetflixではシリーズ全期をまとめて楽しめるため、一気見をしたい人に最適です。

また、短期間だけ視聴したい人や、特定のエピソードだけを観たい人は「レンタルサービス」を利用するのもおすすめです。Rakuten TVやJ:COM、TSUTAYA DISCASなどではレンタル配信が用意されているので、気軽に試すことができます。

配信状況を整理すると以下のようになります。

サービス見放題 / レンタル特徴
U-NEXT見放題アニメ作品数が豊富で特典ポイントあり
DMM見放題手頃な料金で視聴可能
dアニメストア見放題アニメ専門、コスパが高い
Hulu見放題海外ドラマや映画も豊富
Netflix見放題高画質でシリーズ全期が揃う
アニメタイムズ見放題アニメ専門チャンネル
Rakuten TVレンタル必要なエピソードだけ購入可
J:COMレンタルケーブルTVと連携が強み
TSUTAYA DISCASレンタルDVDレンタルサービスでも対応

視聴スタイルに合わせてサービスを選べるため、アニメ初心者からシリーズファンまで幅広い層が楽しめるのも魅力です。

※詳しい配信情報は公式サイトをご覧ください。

レビューサイトでの評価

『七つの大罪』は、各シーズンごとに評価が分かれる作品でもあります。特に第1期は映像の迫力やテンポの良さが高く評価され、「王道ファンタジーのアニメ化成功例」として多くの支持を集めました。メリオダスたちの仲間集めの冒険や、聖騎士との戦いの盛り上がりは、ファンの心を一気に掴んだといえるでしょう。

一方、第2期以降は物語のスケールが広がり、戦いも激化していきます。その過程で「作画の乱れ」や「演出の落差」が指摘されるようになり、レビューサイトでも賛否両論が目立つようになりました。特に第3期「神々の逆鱗」では、制作スタジオの交代もあってアクションシーンの迫力に物足りなさを感じる声が少なくありません。

しかしながら、物語そのものの面白さや、キャラクターたちのドラマ性、そして音楽や主題歌の完成度は一貫して高評価を受けています。とくにUVERworldやいきものがかりといった有名アーティストによる主題歌は、アニメを観た人の記憶に強く残っており、物語の印象をさらに深めています。

まとめると、レビューサイトでの評価は「初期シーズンは非常に高評価」「後期シーズンは作画面で賛否あり」という傾向に落ち着きます。ただし、キャラクターやストーリーそのものは全期を通して根強いファンを獲得し続けており、今なお多くの人に愛されるアニメ作品であることは間違いありません。

アニメ『七つの大罪』がひどいと言われる理由

アニメ『七つの大罪』は、原作の人気やキャラクターの魅力から多くのファンを獲得しましたが、その一方で「ひどい」との声も少なくありません。とくにシリーズが進むにつれて、作画や演出の変化、物語のテンポなどに関して厳しい意見が目立ちます。ここでは、なぜそのような評価が生まれたのかを、具体的な理由ごとに掘り下げていきます。

ひどい理由①――3期以降、作画崩壊が始まる…

もっとも多く挙げられる不満は「作画崩壊」です。第1期と第2期はA-1 Picturesが制作を担当しており、バトルシーンの迫力やキャラクターの作画の安定感は高い評価を受けていました。しかし第3期「神々の逆鱗」からスタジオディーンへ制作が移り、映像のクオリティに大きな変化が生じます。

とくに話題になったのが、激しいバトルでの「止め絵感」です。例えば、メリオダスが〈十戒〉に立ち向かう重要なシーンで、本来ならば剣が交わり火花が散る迫力を期待する場面が、静止画にエフェクトを重ねただけのように見えてしまいました。ファンの間では「迫力が消えた」「まるで紙芝居だ」と落胆の声が広がったのです。

また、キャラクターの顔のバランスが崩れたり、体のラインが歪んだりと、明らかな作画の乱れが目立つ回もありました。アニメのバトルは、キャラクターの魅力を最大限に表現する舞台であるだけに、この変化は視聴者の失望につながりました。

こうした作画の波は、第4期「憤怒の審判」にも受け継がれています。もちろん全ての回が悪いわけではなく、丁寧に描かれたシーンもあるのですが、視聴者の期待値が高かっただけに「ひどい」と言われやすくなってしまったのです。

ひどい理由②――バトル演出のトーン変更と規制感

もう一つの理由は、バトル演出の変化です。原作漫画では流血や肉体の破壊といった表現も描かれており、それが戦いの緊迫感を強めていました。しかしアニメ版では、テレビ放送に合わせた規制も影響してか、血の量が抑えられたり、陰影が薄められたりすることが増えました。

例えば、第2期のバンが敵に串刺しにされる場面では、原作ではかなり生々しい描写がありましたが、アニメでは色味が抑えられて痛みのリアリティが軽減されています。そのため「原作の迫力が伝わらない」と感じる人も少なくありません。

さらに、バトルシーンにおいてスローモーションやズームなどの演出が繰り返される場面もあり、視聴者の中には「間延びして見える」という意見もあります。特に聖戦編のような大規模バトルでは、この演出の差が顕著に現れました。

規制や演出方針の違いは仕方のない部分でもありますが、原作ファンにとっては「熱量が下がった」と感じやすい大きな要因となっています。

ひどい理由③――テンポ配分の凸凹

物語のテンポについても賛否があります。『七つの大罪』は仲間たちの過去や心情に深く切り込むため、回想やサイドストーリーが多く挟まれます。これ自体はキャラクターを立体的に描くために欠かせない要素ですが、物語を一気に進めたい視聴者には「ペースが遅い」と感じられてしまうこともあります。

たとえば、〈十戒〉との決戦を目前に控えた場面で、突然キャラクターの幼少期や恋愛模様に焦点が当てられると、山場への期待が一時的に冷めてしまうのです。単話で観ると感動的な回でも、連続視聴するとテンポの落差が大きく感じられます。

また、第2期では総集編的なエピソードが挟まれたこともあり、「話が進まない」と不満を抱いた視聴者もいました。一方で、キャラクターの背景をじっくり知りたいファンにとっては大きな魅力となるため、この部分は「人によって評価が分かれる要素」といえます。

ひどい理由④――ギャグや色気ネタの好みが分かれる

『七つの大罪』は、シリアスな戦いだけでなく、ギャグやちょっと過激なスキンシップを交えたコメディ要素も多く盛り込まれています。特に序盤のメリオダスは、エリザベスに対してスキンシップを繰り返す場面が多く、これを「面白い」と受け取るか「下品」と感じるかで印象が大きく変わります。

例えば、第1期序盤でメリオダスがエリザベスのスカートをめくる場面は、笑いとして描かれているものの、不快に感じる視聴者もいました。このようなギャグは作品全体のトーンを「軽やか」と見る人もいれば、「子供っぽい」と見る人もいるのです。

また、戦闘の最中に唐突にギャグを挟む演出もあり、緊迫した空気が一瞬で崩れることもあります。こうした演出が好きな人には「七つの大罪らしい味わい」と映りますが、シリアスな雰囲気を重視する人には「ふざけすぎ」と捉えられる傾向があります。

まとめ:ひどいと言われる理由の整理

アニメ『七つの大罪』が「ひどい」と言われる背景には、いくつかの要素が重なっています。以下に整理します。

理由内容視聴者の受け止め方
作画崩壊3期以降に線の乱れや止め絵が目立つ「迫力がなくなった」
バトル演出の変化血や陰影の規制、演出の単調化「原作の緊張感が薄れた」
テンポの凸凹回想や総集編が多く、展開が遅く感じる「足踏み感がある」
ギャグ・色気ネタスキンシップやギャグの好みが分かれる「軽さが楽しい」vs「不快」

こうして見てみると、「ひどい」と言われる理由は一方的なものではなく、視聴者の期待や好みの違いによって大きく変わることがわかります。弱点を指摘される一方で、その同じ要素が魅力だと感じる人もいるのが『七つの大罪』の特徴なのです。

それでも評価すべき!アニメ『七つの大罪』の魅力

ここまで「ひどい」と言われる理由を見てきましたが、同時に『七つの大罪』には多くの魅力が存在します。むしろ、この作品が長く愛されてきたのは、弱点を補って余りある強みがあるからです。王道ファンタジーとしての熱量、キャラクターの深み、音楽の力強さ、そして必殺技のカッコよさ。これらが組み合わさることで、視聴者の心を揺さぶり続けています。ここからは、そんな『七つの大罪』の魅力をじっくり紹介していきます。

魅力①――王道×群像劇の熱量

『七つの大罪』の最大の魅力は、やはり「王道の冒険物語」と「群像劇の厚み」が同居している点にあります。最初はメリオダスとエリザベスの二人旅から始まりますが、仲間が次々と加わり、やがて団員全員が再集結します。その過程で一人ひとりの過去や罪が明かされ、ただの「強い騎士」ではなく、弱さや葛藤を抱えた人間味のあるキャラクターとして描かれるのです。

例えば、バンは「不死身」という強力な能力を持ちながら、エレインを守れなかった後悔を背負い続けています。その苦しみがあるからこそ、彼の戦いは単なるバトルではなく“贖罪”の意味を帯びるのです。こうした仲間たちのドラマが積み重なることで、戦闘シーンに感情の火力が宿ります。

さらに、物語のスケールも非常に大きい。人間と聖騎士の戦いから始まり、やがて魔神族や女神族との三千年にわたる因縁へと発展します。これぞ「王道ファンタジー」の醍醐味であり、次々と明かされる真実に視聴者は引き込まれます。

魅力②――キャラの“背景”が物語を牽引

『七つの大罪』のストーリーを支えているのは、キャラクターたちの背景や人間関係です。単純に「仲間が敵を倒す」だけではなく、それぞれのキャラクターが背負う宿命や愛、友情が物語を大きく動かします。

メリオダスとエリザベスの関係は、三千年もの時を超えた宿命的な絆。彼らが何度も出会い、そして別れるという悲劇的な輪廻は、物語全体に大きなテーマ性を与えています。二人が共に笑い合う一瞬一瞬が、実ははかない奇跡だと知ると、その場面の重みが増していきます。

また、バンとエレインの物語は「不死」と「有限の命」という対比が切なく響きます。彼がどんな苦難にも立ち向かえるのは、すべてエレインへの愛があるからです。

キングとディアンヌの関係も見逃せません。妖精王としての責任と、少女のように恋に揺れる心。その葛藤が描かれるたびに、視聴者は彼らの成長に共感します。彼らの関係性は、ただの恋愛模様を超え、種族を越えた深い絆として描かれます。

こうして“個の物語”が物語全体を牽引し、回ごとに異なるキャラクターが主役を張るような群像劇が展開されるのです。

魅力③――音楽と主題歌の爆発力

『七つの大罪』を語る上で欠かせないのが、音楽の力です。オープニングやエンディング曲は、物語の世界観を鮮烈に彩り、視聴者の感情を一気に引き上げてくれます。

第1期のオープニング「熱情のスペクトラム」(いきものがかり)は、冒険の幕開けにふさわしい明るく力強い曲調で、初めて視聴したときのワクワク感を倍増させました。第2期ではUVERworldの「Howling」が壮大な戦いを予感させ、第3期では岡野昭仁の「赤い罠(who loves it?)」が切なくも力強い響きを残しました。

また、劇伴(BGM)も物語を支える重要な要素です。緊張感あふれる戦闘シーンのバックに流れるオーケストラや、キャラクターの感情を引き立てる静かな旋律は、場面の印象をさらに深めてくれます。

音楽が流れ出した瞬間に「七つの大罪の世界」に一気に引き込まれる――それが本作の音楽の力強さです。

魅力④――必殺技とスケール感

『七つの大罪』には、アニメらしい必殺技の魅力がたっぷり詰まっています。技の名前を叫んで繰り出す演出は、王道少年漫画の熱さをそのまま体現しています。

メリオダスの「全反撃(フルカウンター)」はその代表格です。敵の攻撃を跳ね返すシンプルな技ながら、その場面の緊張感を倍増させます。大技が炸裂するたびに、「来た!」と思わず声をあげた視聴者も多いでしょう。

キングの「霊槍シャスティフォル」は、形態を変えて多彩な攻撃を繰り出すため、見た目にも華やかです。ディアンヌの大地を揺らす力や、マーリンの圧倒的な魔力も、それぞれが唯一無二の見せ場となっています。

特にエスカノールの「太陽(サンシャイン)」は、昼になると圧倒的な力を発揮するという設定自体がドラマティックで、初めて発動したときの衝撃はファンの間でも語り草です。

必殺技は単なるバトル要素ではなく、キャラクターの個性や背景と結びついているため、技名を聞くだけでその人物の生き様が思い起こされるのです。

まとめ――“ひどい”指摘はあるが、見どころは十分。視る価値アリ

『七つの大罪』には「作画崩壊」「演出の規制」「テンポのばらつき」など、どうしても否定的に語られる部分があります。しかし、それ以上に物語の王道的な熱さやキャラクターの深い背景、音楽の力、必殺技のカッコよさといった強みが詰まっています。

実際、レビューサイトでも「作画は気になったけど、それでもストーリーに引き込まれた」という声が多く見られます。つまり、この作品は弱点を抱えつつも、それを補って余りある魅力を備えているのです。

最後に、評価を整理すると以下のようになります。

評価の分かれる要素内容一方で光る魅力
作画の乱れ3期以降の映像クオリティの差王道展開の熱量が失われない
バトル演出の規制流血や陰影の抑制キャラの感情が戦いに込められる
テンポのばらつき回想や日常回で停滞感群像劇としてキャラの背景が深まる
ギャグ・色気ネタ好みが分かれる軽妙な空気が緊張を和らげる

結論として、『七つの大罪』は「ひどい」と言われる部分が確かに存在しますが、それを理由に観ないのはもったいない作品です。むしろ、弱点を理解したうえで視聴することで、よりキャラクターや物語の魅力を深く味わえるはずです。

ファンタジーの王道を存分に堪能しつつ、仲間たちの絆に心を動かされたいなら、ぜひ一度通して観てみることをおすすめします。

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